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一章 王子と冒険者の出会い
22.ハーヤネン公爵家とミエト公爵家
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新年のお祝いには僕はロヴィーサ嬢と一緒に出た。
エリアス兄上も婚約者と共に立っている。
エルランド兄上だけがまだ婚約者はいなかったが、エルランド兄上も僕よりも四歳年上なだけで、まだ十六歳なのだ。これから婚約者を選んでも遅くはない年齢だった。
ロヴィーサ嬢は薄紫のドレスを誂えて身につけていた。僕の目の色が菫色なので、それに合わせてくれたのだ。
豪奢な緩やかに波打つ黒髪はハーフアップにして、ヒールの余り高くない靴をはいている。
僕は深い海のような青のスーツを身につけて、髪は赤い鳥の魔法具で留めていた。
僕とロヴィーサ嬢でお互いの目の色の衣装を身につけているのだ。
「今年から一年、エリアスは魔族の国へ留学することとなった。魔族の国と我が国は交流が盛んで、魔族の作る魔法のかかった品物はわが国で非常に役立っている。これからも魔族の国と交流が途絶えることのないように、私もエリアスを喜んで送り出そうと思っておる」
魔族の国では僕と同じような食事が普通に出されるので、エリアス兄上は特別に魔力を除去した食事を用意してもらわなければいけない。
その点も、父上が若い頃に魔族の国に留学していたし、ダミアーン伯父上の存在もあるので、安心していいだろう。
「我が弟、エドヴァルドは魔族としてこの国で生を受けました。兄として弟のことを理解したい。その思いは年々強くなるばかりでした。魔族の国に留学することは、魔族の国との交流をますます盛んにすることでもある。心に命じて、この国の王太子として行ってきたいと思います」
エリアス兄上の挨拶に会場がざわめく。
エリアス兄上が父上の後継者となることはほぼ決まっていたが、公の場でそれが宣言されたのは初めてである。
「私も高等学校を卒業したら魔族の国へ留学することを決めています。魔族の国の王太子のダミアーン伯父上もそれを認めてくださっています。エリアス兄上のよき補佐となれるように、私も勉学に務めて行きたいと思います」
エリアス兄上が後継者であることを明らかにしたので、エルランド兄上も補佐となることを明らかにした。
今後、エリアス兄上が王太子として扱われ、エルランド兄上はその補佐となる存在として扱われることになる。
「ハーヤネン公爵家とミエト侯爵家についても伝えることがある。ハーヤネン公爵家の嫡男、ハンヌは我が息子、エドヴァルドが婚約して共に暮らしているミエト侯爵家に弟のヘンリッキを忍び込ませた。これはミエト侯爵家の当主とエドヴァルドの暗殺を企む謀反だった」
その噂は既に貴族の間に広まっているが、呼び出されたハーヤネン公爵家の両親と嫡男のハンヌ、次男のヘンリッキは床に頭を擦り付けん勢いで平伏している。
「まだ年端も行かぬ弟を唆し、謀反を起こしたハーヤネン公爵家の嫡男、ハンヌは本来ならば謀反は処刑だが、十五歳ということもあって、修道院送りとし、二度と修道院から出られぬようにする」
沙汰を聞いて、ハンヌが父上に縋るような目を見せている。
「私はそんな大事になるとは思っておりませんでした! ただの遊びのつもりで……」
「黙りなさい! ハンヌ! 国王陛下、寛大なお心に感謝いたします」
「ハンヌはしかるべき修道院に送ることにいたします」
謀反を起こしたとなると、お家の取り潰しもあり得る。ハーヤネン公爵家の両親は物わかりがよかった。
「ヘンリッキ、そなたは『素行の悪い友人に第三王子殿下が騙されている、お救いしなければ』という兄の偽りの言葉に騙されたが、王子、ひいては王家の忠心は本物で、まだ年も幼く更生の余地があると判断する」
「ありがとうございます、国王陛下」
「兄のようにならぬように、今後しっかりと両親の元、教育を受け直すように」
「心得ました、国王陛下」
震えながらもヘンリッキは返事をしていた。
続いてロヴィーサ嬢が呼び出される。
父上の前に出るロヴィーサ嬢に、僕も横に寄り添った。
ロヴィーサ嬢はドレスの裾をさばいて、膝を折り深く頭を下げる。僕もロヴィーサ嬢に倣って深く頭を下げた。
「ロヴィーサ・ミエト、そなたはハーヤネン公爵家の嫡男の謀反にあたり、それを防ぎ、息子のエドヴァルドを守った。そなたのおかげで謀反が起きることはなかった。それを評価し、ミエト侯爵家を公爵家に陞爵する」
これは僕がミエト侯爵家に臣籍降下するために必要なことだった。
聞いている貴族たちも茶番かと思っているかもしれないが、ロヴィーサ嬢も望んで公爵になるわけではない。
公爵の方が侯爵よりも所領も増え、煩雑な仕事も増える。
できることならば侯爵家で静かに穏やかに暮らしたいのだが、僕の存在がそれを許さなかった。
「謹んでお受けいたします」
心を決めたロヴィーサ嬢が凛と顔を上げて答える。
「ハーヤネン公爵家の所領の一部を今回の謀反の罰として取り上げる。それをミエト公爵家に」
「あり難くいただきます」
ミエト侯爵家は公爵家になって、所領も増える。
これで僕が臣籍降下する準備は整った。
「エドヴァルドはまだ十二歳。幼い。これからもエドヴァルドを守り、共にいて欲しい」
「わたくしのできる限りのことを致します」
父上の前に出ても震えることもなく、真っすぐに父上を見て返事をしているロヴィーサ嬢はとても格好よかった。
こんな格好いいひとに相応しい相手になれるように僕も努力していかなければいけないと強く思わされた。
新年のパーティーではモンスター由来の食べ物は出されなかったので、僕はお腹がぺこぺこでミエト公爵家に帰った。
すぐに厨房にロヴィーサ嬢が行って、遅いお昼ご飯を作ってくれる。
ソファで爺やが淹れてくれた魔族の国から輸入したお茶を飲んで休んでいると、ロヴィーサ嬢のお父上が正面のソファに座った。
「ミエト家が公爵家になったこと、聞きました」
「お父上はロヴィーサ嬢の代わりに執務をやってくださっているのですよね?」
「これからもロヴィーサが自由に動けるように、できる限り補佐をしていきたいと思っております」
ロヴィーサ嬢のお父上もミエト家が公爵家になるにあたって、覚悟を決めたようだった。
「増えた所領の下見にも行かねばなりません。ロヴィーサも、エドヴァルド殿下もいらっしゃいますか?」
「もちろん、僕も行きたいです」
将来は僕とロヴィーサ嬢が二人で治める土地である。
所領の現状は知っておきたい。
「国王陛下はミエト家によい場所をくださったようなのです。ハーヤネン公爵家は持て余していた場所です」
「どういうことですか?」
「その所領にはモンスターが湧く魔窟があるのです」
それはハーヤネン公爵家は持て余すだろう。
モンスターはどこから生まれて来るのかと問われると、文献で調べてもよく分からない。
モンスターが発生するのは、魔窟と呼ばれる、深い迷路のようなモンスターの巣なのだ。
その巣を領地に抱えていると、モンスターを封じたり、倒したりするために定期的に兵を出さなければいけなくなる。
魔窟がある所領だったからこそ、ハーヤネン公爵家はミエト公爵家にそこを譲ることになんの文句も言わなかったのだ。
「魔窟と言えば、モンスターの巣。つまり、食べ放題?」
「その通りです。モンスターが魔窟から出るのを防ぐために、定期的に兵を送らなければならない。それをロヴィーサが率いることで、公爵家の当主の名も上がります。エドヴァルド殿下には食べられるモンスターが大量に手に入る」
なんて素晴らしい場所を父上はミエト公爵家にくださったのだ。
他の貴族からしてみれば、厄介な土地を預けられたと気の毒に思われているかもしれないが、お腹がペコペコの僕にしてみれば、まだ見ぬモンスターを思い描いて唾が出て来る。
「SSクラスの冒険者であるロヴィーサならばモンスターが発生しても、楽に狩れるでしょう」
「お父上、素晴らしい情報をありがとうございます!」
僕がお礼を言えばロヴィーサ嬢のお父上は頭を下げて退出していった。
入れ替わりにロヴィーサ嬢ができたてのスコーンとサンドイッチを持ってやってくる。
熱々のスコーンにジャムとバターをたっぷり乗せて僕は齧った。
ロヴィーサ嬢にこの喜びを伝えなければいけない。
何から話して行けばいいだろう。
まずはお腹を満たすことからだったが。
エリアス兄上も婚約者と共に立っている。
エルランド兄上だけがまだ婚約者はいなかったが、エルランド兄上も僕よりも四歳年上なだけで、まだ十六歳なのだ。これから婚約者を選んでも遅くはない年齢だった。
ロヴィーサ嬢は薄紫のドレスを誂えて身につけていた。僕の目の色が菫色なので、それに合わせてくれたのだ。
豪奢な緩やかに波打つ黒髪はハーフアップにして、ヒールの余り高くない靴をはいている。
僕は深い海のような青のスーツを身につけて、髪は赤い鳥の魔法具で留めていた。
僕とロヴィーサ嬢でお互いの目の色の衣装を身につけているのだ。
「今年から一年、エリアスは魔族の国へ留学することとなった。魔族の国と我が国は交流が盛んで、魔族の作る魔法のかかった品物はわが国で非常に役立っている。これからも魔族の国と交流が途絶えることのないように、私もエリアスを喜んで送り出そうと思っておる」
魔族の国では僕と同じような食事が普通に出されるので、エリアス兄上は特別に魔力を除去した食事を用意してもらわなければいけない。
その点も、父上が若い頃に魔族の国に留学していたし、ダミアーン伯父上の存在もあるので、安心していいだろう。
「我が弟、エドヴァルドは魔族としてこの国で生を受けました。兄として弟のことを理解したい。その思いは年々強くなるばかりでした。魔族の国に留学することは、魔族の国との交流をますます盛んにすることでもある。心に命じて、この国の王太子として行ってきたいと思います」
エリアス兄上の挨拶に会場がざわめく。
エリアス兄上が父上の後継者となることはほぼ決まっていたが、公の場でそれが宣言されたのは初めてである。
「私も高等学校を卒業したら魔族の国へ留学することを決めています。魔族の国の王太子のダミアーン伯父上もそれを認めてくださっています。エリアス兄上のよき補佐となれるように、私も勉学に務めて行きたいと思います」
エリアス兄上が後継者であることを明らかにしたので、エルランド兄上も補佐となることを明らかにした。
今後、エリアス兄上が王太子として扱われ、エルランド兄上はその補佐となる存在として扱われることになる。
「ハーヤネン公爵家とミエト侯爵家についても伝えることがある。ハーヤネン公爵家の嫡男、ハンヌは我が息子、エドヴァルドが婚約して共に暮らしているミエト侯爵家に弟のヘンリッキを忍び込ませた。これはミエト侯爵家の当主とエドヴァルドの暗殺を企む謀反だった」
その噂は既に貴族の間に広まっているが、呼び出されたハーヤネン公爵家の両親と嫡男のハンヌ、次男のヘンリッキは床に頭を擦り付けん勢いで平伏している。
「まだ年端も行かぬ弟を唆し、謀反を起こしたハーヤネン公爵家の嫡男、ハンヌは本来ならば謀反は処刑だが、十五歳ということもあって、修道院送りとし、二度と修道院から出られぬようにする」
沙汰を聞いて、ハンヌが父上に縋るような目を見せている。
「私はそんな大事になるとは思っておりませんでした! ただの遊びのつもりで……」
「黙りなさい! ハンヌ! 国王陛下、寛大なお心に感謝いたします」
「ハンヌはしかるべき修道院に送ることにいたします」
謀反を起こしたとなると、お家の取り潰しもあり得る。ハーヤネン公爵家の両親は物わかりがよかった。
「ヘンリッキ、そなたは『素行の悪い友人に第三王子殿下が騙されている、お救いしなければ』という兄の偽りの言葉に騙されたが、王子、ひいては王家の忠心は本物で、まだ年も幼く更生の余地があると判断する」
「ありがとうございます、国王陛下」
「兄のようにならぬように、今後しっかりと両親の元、教育を受け直すように」
「心得ました、国王陛下」
震えながらもヘンリッキは返事をしていた。
続いてロヴィーサ嬢が呼び出される。
父上の前に出るロヴィーサ嬢に、僕も横に寄り添った。
ロヴィーサ嬢はドレスの裾をさばいて、膝を折り深く頭を下げる。僕もロヴィーサ嬢に倣って深く頭を下げた。
「ロヴィーサ・ミエト、そなたはハーヤネン公爵家の嫡男の謀反にあたり、それを防ぎ、息子のエドヴァルドを守った。そなたのおかげで謀反が起きることはなかった。それを評価し、ミエト侯爵家を公爵家に陞爵する」
これは僕がミエト侯爵家に臣籍降下するために必要なことだった。
聞いている貴族たちも茶番かと思っているかもしれないが、ロヴィーサ嬢も望んで公爵になるわけではない。
公爵の方が侯爵よりも所領も増え、煩雑な仕事も増える。
できることならば侯爵家で静かに穏やかに暮らしたいのだが、僕の存在がそれを許さなかった。
「謹んでお受けいたします」
心を決めたロヴィーサ嬢が凛と顔を上げて答える。
「ハーヤネン公爵家の所領の一部を今回の謀反の罰として取り上げる。それをミエト公爵家に」
「あり難くいただきます」
ミエト侯爵家は公爵家になって、所領も増える。
これで僕が臣籍降下する準備は整った。
「エドヴァルドはまだ十二歳。幼い。これからもエドヴァルドを守り、共にいて欲しい」
「わたくしのできる限りのことを致します」
父上の前に出ても震えることもなく、真っすぐに父上を見て返事をしているロヴィーサ嬢はとても格好よかった。
こんな格好いいひとに相応しい相手になれるように僕も努力していかなければいけないと強く思わされた。
新年のパーティーではモンスター由来の食べ物は出されなかったので、僕はお腹がぺこぺこでミエト公爵家に帰った。
すぐに厨房にロヴィーサ嬢が行って、遅いお昼ご飯を作ってくれる。
ソファで爺やが淹れてくれた魔族の国から輸入したお茶を飲んで休んでいると、ロヴィーサ嬢のお父上が正面のソファに座った。
「ミエト家が公爵家になったこと、聞きました」
「お父上はロヴィーサ嬢の代わりに執務をやってくださっているのですよね?」
「これからもロヴィーサが自由に動けるように、できる限り補佐をしていきたいと思っております」
ロヴィーサ嬢のお父上もミエト家が公爵家になるにあたって、覚悟を決めたようだった。
「増えた所領の下見にも行かねばなりません。ロヴィーサも、エドヴァルド殿下もいらっしゃいますか?」
「もちろん、僕も行きたいです」
将来は僕とロヴィーサ嬢が二人で治める土地である。
所領の現状は知っておきたい。
「国王陛下はミエト家によい場所をくださったようなのです。ハーヤネン公爵家は持て余していた場所です」
「どういうことですか?」
「その所領にはモンスターが湧く魔窟があるのです」
それはハーヤネン公爵家は持て余すだろう。
モンスターはどこから生まれて来るのかと問われると、文献で調べてもよく分からない。
モンスターが発生するのは、魔窟と呼ばれる、深い迷路のようなモンスターの巣なのだ。
その巣を領地に抱えていると、モンスターを封じたり、倒したりするために定期的に兵を出さなければいけなくなる。
魔窟がある所領だったからこそ、ハーヤネン公爵家はミエト公爵家にそこを譲ることになんの文句も言わなかったのだ。
「魔窟と言えば、モンスターの巣。つまり、食べ放題?」
「その通りです。モンスターが魔窟から出るのを防ぐために、定期的に兵を送らなければならない。それをロヴィーサが率いることで、公爵家の当主の名も上がります。エドヴァルド殿下には食べられるモンスターが大量に手に入る」
なんて素晴らしい場所を父上はミエト公爵家にくださったのだ。
他の貴族からしてみれば、厄介な土地を預けられたと気の毒に思われているかもしれないが、お腹がペコペコの僕にしてみれば、まだ見ぬモンスターを思い描いて唾が出て来る。
「SSクラスの冒険者であるロヴィーサならばモンスターが発生しても、楽に狩れるでしょう」
「お父上、素晴らしい情報をありがとうございます!」
僕がお礼を言えばロヴィーサ嬢のお父上は頭を下げて退出していった。
入れ替わりにロヴィーサ嬢ができたてのスコーンとサンドイッチを持ってやってくる。
熱々のスコーンにジャムとバターをたっぷり乗せて僕は齧った。
ロヴィーサ嬢にこの喜びを伝えなければいけない。
何から話して行けばいいだろう。
まずはお腹を満たすことからだったが。
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