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四章 キスがしたい十五歳
23.短期留学の終わり
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僕にとって食べることは生命を守ることだった。
魔族は成長期には食べ物から魔力を得る。それが得られなくなると体調を崩す。
隣国の食べ物に慣れなくてほとんど食べられなかった僕は、過去の病弱な僕に戻っていた。
ロヴィーサ嬢が来てくれてお腹いっぱいモンスターの肉を食べられたので、僕は熱も治まって元気になっていた。
六日目の交流会では、高等学校のディスカッションに僕たちも入れてもらった。
隣国の制服を着た高等学校の生徒が話している。
「魔族の国とも、ナーラライネン国とも、我が国はかつて戦争の歴史がありました。今は平和に友好関係を保てています」
「ナーラライネン国の女王殿下が我が国の王太子妃殿下となってくださって、その絆は更に深まりました」
「これから考えていかなければいけないのは、魔族の国との付き合いではないでしょうか」
提案する生徒に、他の生徒が反論をする。
「婚姻という絆があっても、それは代を重ねれば脆くなっていくもの。ナーラライネン国とも今まで以上に丁寧に交流を持たなければいけないと思います」
「婚姻を結んでいるからといって、ナーラライネン国を蔑ろにするようなことがあってはいけない」
その意見に対して、最初に意見を言った生徒のグループが話し合っている。
「どちらも大事だということには賛成です」
「ですが、血の繋がりという強固なものがない魔族の国との交友は強くせねばならないことは確かです」
そこで、アルマスが声を上げた。
「王太子妃殿下は、魔族の血も引いていらっしゃる。魔族の国の国王陛下は孫である王太子妃殿下を大層可愛がっているという話です。魔族の国との血縁関係がないとは言えないのでは?」
アルマスの投げかけた疑問に二つのグループに纏まりが出てきた。
「王太子妃殿下は魔族の国の血も引いておいでだった」
「王太子妃殿下を中心に、魔族の国ともナーラライネン国とも繋がりができますね」
「王太子妃殿下は我が国の友好のシンボルとなるでしょう」
「生まれて来られたお子様たちも魔族の国とナーラライネン国と我が国の血を引いています」
ヒルダ姉上と、ヒルダ姉上が産んだミルカとラウラを中心にこの国と、僕の国と、魔族の国の未来が作られるのではないかという結論でディスカッションは終わった。
交流会を終えて部屋に戻ると、蕪マンドラゴラのエーメルがマンドラゴラ兵団にクッションを投げていた。マンドラゴラ兵団がそれを受け止めて、投げ返す。クッションを受け止めきれずにエーメルがクッションに埋もれて倒れた。
「エーメル、遊んでいたの?」
「びぎゃ!」
普段は一匹で飼っているので、マンドラゴラ兵団がいてエーメルは楽しいようだ。
クッションを投げて遊んでいるなんて可愛いと思っていると、僕の方にクッションが飛んできた。
受け止めると、マンドラゴラ兵団が申し訳なさそうにしている。
「エーメルに投げたんだよね。僕には当たらなかったし、気にしなくていいよ」
「びぎゃ……」
「びょめん」
謝られた気がするが僕は気にしていなかった。
「枕投げか! 楽しそうだな!」
「アルマス、やるのか?」
「ヘンリッキ、エドヴァルド殿下、雪合戦のときみたいに、遊びでは不敬って言われないだろ?」
枕を構えたアルマスに、僕もベッドに上がって枕を構える。
僕とヘンリッキが投げた枕を受け止めて、アルマスが僕に枕を投げて来る。受け止めた僕はアルマスに投げ返す。ヘンリッキも受け止めてアルマスに投げ返している。
「えー? ヘンリッキは俺の味方じゃないのかよ?」
「いつでも味方してもらえると思うなよ? 先に仕掛けてきたのはアルマスだからな」
「ヘンリッキ、アルマスを沈めよう!」
「はい、エドヴァルド殿下!」
僕とヘンリッキの連合軍で、アルマスを攻撃する。枕が当たってアルマスはベッドに沈んでいった。
息が切れるほど枕投げを楽しんで、僕は汗をかいていた。
「エドヴァルド殿下、シャワーお先にどうぞ」
「浴びさせてもらおうかな。お先に」
今日は僕が一番にシャワーを浴びさせてもらった。ヘンリッキとアルマスも順番に浴びて、ベッドに戻る。
そこで僕は気付いた。
枕がない。
「アルマスー! 枕返してよ!」
「俺にぶつけたから、なくなったんじゃないか?」
「アルマスのベッドにあるでしょう!」
投げたままの枕はまだアルマスのベッドにあった。負けたのが悔しかったのか、アルマスはわざと枕を返さなかったのだ。
僕が近寄ると、蕪マンドラゴラのエーメルも近寄る。
「びぎゃ! びぎょえ! びょわ!」
「エーメルに言われたら仕方ないな。返すよ」
「僕の言葉より、エーメル優先なの!?」
僕は王子でアルマスは伯爵家の子息なのに、そんなことは全然気にしていない。そういうアルマスだからこそ、僕はこの一週間一緒に過ごせたのかもしれない。
「明日で最後だね。楽しかった」
色んなことがあったが、最終的にはロヴィーサ嬢の料理に救われたし、ロヴィーサ嬢の姿も見られたし、楽しかった短期留学だった。
明日、僕とアルマスとヘンリッキは自分たちの国に帰る。
眠った翌朝、送迎会のために僕とアルマスとヘンリッキはスーツに着替えていた。
アルマスとヘンリッキは相変わらず、色違いのスーツを着て仲睦まじい。
「僕って、もしかして二人の邪魔だった?」
「何言うんだよ。エドヴァルド殿下は俺たちの親友だろう?」
「そんなことを気にせずに、同室で、仲良くしてくれたことが私は嬉しかったです」
アルマスとヘンリッキは恋人同士なのだから邪魔化と思ったがそんなことはなかったようだ。二人の言葉に僕は安心した。
送迎会の料理も僕は最低限しか食べられなかった。
「短期留学はいかがだったかな?」
「とても勉強になりました」
「この国のことが少しわかりました。でも、まだまだ分からないことはたくさんあります。これからも学んで行かなければいけないと改めて思わされました」
「留学に当たってご配慮いただきありがとうございました。お陰でたくさんのことを学べました」
僕とアルマスとヘンリッキが、国王陛下の問いかけに答える。
料理を食べながら国王陛下もお妃様も穏やかに微笑んでいた。
帰り際にヒルダ姉上とパスカル義兄上が会いに来てくれた。
「この国でわたくしは幸せに暮らしています。そのことを父上やエリアスやエルランドに伝えてくれますか?」
「はい、ヒルダ姉上」
「ヒルダ様を誰よりも幸せにします。改めて誓います」
「カスパル義兄上、ヒルダ姉上をよろしくお願いします」
挨拶をしていると、よちよちとミルカが子ども部屋から出てきて、ラウラも乳母に抱かれて出て来る。
「ミルカ、ラウラ、また来るからね。そのときはいっぱい遊ぼうね」
「にぃに、ばっばい!」
「うん、またね」
「うー! だー!」
「ラウラ、大好きだよ」
可愛い甥っ子のミルカと姪っ子のラウラにも挨拶ができて僕は大満足だった。
魔法石で一気にミエト家まで飛んでから、ヘンリッキとアルマスを僕はお茶に誘った。
「いいのか? ロヴィーサ様と久しぶりに会うんじゃないか?」
「二人きりになりたいのではないですか?」
アルマスもヘンリッキも遠慮していたが、僕はヘンリッキとアルマスと今回の短期留学の話をロヴィーサ嬢にしたかったのだ。
ミエト家に入るとロヴィーサ嬢が髪を括って、エプロン姿で迎えてくれる。
「お帰りなさいませ、エド殿下」
「ただいま帰りました、ロヴィーサ嬢」
「今日の晩ご飯はご馳走ですよ。おやつも作ってあります」
「アルマスとヘンリッキの分もありますか?」
「たくさんあるので大丈夫ですよ」
ロヴィーサ嬢に迎えてもらって居間のソファに座る。
ロヴィーサ嬢は大きなゼリーの器を持って来た。透明なゼラチンの中に林檎が大量に入っている。
「林檎のゼリーを作りました。お好きなだけ器から掬って食べてください」
僕とアルマスとヘンリッキの目が輝く。
自分たちの器にゼリーの器からたっぷりと取り分けて、ロヴィーサ嬢も取り分けると、大きなゼリーの器の中身はほとんどなくなった。
お土産のフルーツティーと一緒にゼリーをいただく。
「隣国はスーツ姿でも汗ばむくらい暑かったんですよ」
「この季節なのに、ですか?」
「そうです。それだけ、暑い日が多くて、果物やハーブがよく育つようでした」
話したいことはたくさんある。
ゼリーを食べながら、僕はロヴィーサ嬢に話し続けた。
魔族は成長期には食べ物から魔力を得る。それが得られなくなると体調を崩す。
隣国の食べ物に慣れなくてほとんど食べられなかった僕は、過去の病弱な僕に戻っていた。
ロヴィーサ嬢が来てくれてお腹いっぱいモンスターの肉を食べられたので、僕は熱も治まって元気になっていた。
六日目の交流会では、高等学校のディスカッションに僕たちも入れてもらった。
隣国の制服を着た高等学校の生徒が話している。
「魔族の国とも、ナーラライネン国とも、我が国はかつて戦争の歴史がありました。今は平和に友好関係を保てています」
「ナーラライネン国の女王殿下が我が国の王太子妃殿下となってくださって、その絆は更に深まりました」
「これから考えていかなければいけないのは、魔族の国との付き合いではないでしょうか」
提案する生徒に、他の生徒が反論をする。
「婚姻という絆があっても、それは代を重ねれば脆くなっていくもの。ナーラライネン国とも今まで以上に丁寧に交流を持たなければいけないと思います」
「婚姻を結んでいるからといって、ナーラライネン国を蔑ろにするようなことがあってはいけない」
その意見に対して、最初に意見を言った生徒のグループが話し合っている。
「どちらも大事だということには賛成です」
「ですが、血の繋がりという強固なものがない魔族の国との交友は強くせねばならないことは確かです」
そこで、アルマスが声を上げた。
「王太子妃殿下は、魔族の血も引いていらっしゃる。魔族の国の国王陛下は孫である王太子妃殿下を大層可愛がっているという話です。魔族の国との血縁関係がないとは言えないのでは?」
アルマスの投げかけた疑問に二つのグループに纏まりが出てきた。
「王太子妃殿下は魔族の国の血も引いておいでだった」
「王太子妃殿下を中心に、魔族の国ともナーラライネン国とも繋がりができますね」
「王太子妃殿下は我が国の友好のシンボルとなるでしょう」
「生まれて来られたお子様たちも魔族の国とナーラライネン国と我が国の血を引いています」
ヒルダ姉上と、ヒルダ姉上が産んだミルカとラウラを中心にこの国と、僕の国と、魔族の国の未来が作られるのではないかという結論でディスカッションは終わった。
交流会を終えて部屋に戻ると、蕪マンドラゴラのエーメルがマンドラゴラ兵団にクッションを投げていた。マンドラゴラ兵団がそれを受け止めて、投げ返す。クッションを受け止めきれずにエーメルがクッションに埋もれて倒れた。
「エーメル、遊んでいたの?」
「びぎゃ!」
普段は一匹で飼っているので、マンドラゴラ兵団がいてエーメルは楽しいようだ。
クッションを投げて遊んでいるなんて可愛いと思っていると、僕の方にクッションが飛んできた。
受け止めると、マンドラゴラ兵団が申し訳なさそうにしている。
「エーメルに投げたんだよね。僕には当たらなかったし、気にしなくていいよ」
「びぎゃ……」
「びょめん」
謝られた気がするが僕は気にしていなかった。
「枕投げか! 楽しそうだな!」
「アルマス、やるのか?」
「ヘンリッキ、エドヴァルド殿下、雪合戦のときみたいに、遊びでは不敬って言われないだろ?」
枕を構えたアルマスに、僕もベッドに上がって枕を構える。
僕とヘンリッキが投げた枕を受け止めて、アルマスが僕に枕を投げて来る。受け止めた僕はアルマスに投げ返す。ヘンリッキも受け止めてアルマスに投げ返している。
「えー? ヘンリッキは俺の味方じゃないのかよ?」
「いつでも味方してもらえると思うなよ? 先に仕掛けてきたのはアルマスだからな」
「ヘンリッキ、アルマスを沈めよう!」
「はい、エドヴァルド殿下!」
僕とヘンリッキの連合軍で、アルマスを攻撃する。枕が当たってアルマスはベッドに沈んでいった。
息が切れるほど枕投げを楽しんで、僕は汗をかいていた。
「エドヴァルド殿下、シャワーお先にどうぞ」
「浴びさせてもらおうかな。お先に」
今日は僕が一番にシャワーを浴びさせてもらった。ヘンリッキとアルマスも順番に浴びて、ベッドに戻る。
そこで僕は気付いた。
枕がない。
「アルマスー! 枕返してよ!」
「俺にぶつけたから、なくなったんじゃないか?」
「アルマスのベッドにあるでしょう!」
投げたままの枕はまだアルマスのベッドにあった。負けたのが悔しかったのか、アルマスはわざと枕を返さなかったのだ。
僕が近寄ると、蕪マンドラゴラのエーメルも近寄る。
「びぎゃ! びぎょえ! びょわ!」
「エーメルに言われたら仕方ないな。返すよ」
「僕の言葉より、エーメル優先なの!?」
僕は王子でアルマスは伯爵家の子息なのに、そんなことは全然気にしていない。そういうアルマスだからこそ、僕はこの一週間一緒に過ごせたのかもしれない。
「明日で最後だね。楽しかった」
色んなことがあったが、最終的にはロヴィーサ嬢の料理に救われたし、ロヴィーサ嬢の姿も見られたし、楽しかった短期留学だった。
明日、僕とアルマスとヘンリッキは自分たちの国に帰る。
眠った翌朝、送迎会のために僕とアルマスとヘンリッキはスーツに着替えていた。
アルマスとヘンリッキは相変わらず、色違いのスーツを着て仲睦まじい。
「僕って、もしかして二人の邪魔だった?」
「何言うんだよ。エドヴァルド殿下は俺たちの親友だろう?」
「そんなことを気にせずに、同室で、仲良くしてくれたことが私は嬉しかったです」
アルマスとヘンリッキは恋人同士なのだから邪魔化と思ったがそんなことはなかったようだ。二人の言葉に僕は安心した。
送迎会の料理も僕は最低限しか食べられなかった。
「短期留学はいかがだったかな?」
「とても勉強になりました」
「この国のことが少しわかりました。でも、まだまだ分からないことはたくさんあります。これからも学んで行かなければいけないと改めて思わされました」
「留学に当たってご配慮いただきありがとうございました。お陰でたくさんのことを学べました」
僕とアルマスとヘンリッキが、国王陛下の問いかけに答える。
料理を食べながら国王陛下もお妃様も穏やかに微笑んでいた。
帰り際にヒルダ姉上とパスカル義兄上が会いに来てくれた。
「この国でわたくしは幸せに暮らしています。そのことを父上やエリアスやエルランドに伝えてくれますか?」
「はい、ヒルダ姉上」
「ヒルダ様を誰よりも幸せにします。改めて誓います」
「カスパル義兄上、ヒルダ姉上をよろしくお願いします」
挨拶をしていると、よちよちとミルカが子ども部屋から出てきて、ラウラも乳母に抱かれて出て来る。
「ミルカ、ラウラ、また来るからね。そのときはいっぱい遊ぼうね」
「にぃに、ばっばい!」
「うん、またね」
「うー! だー!」
「ラウラ、大好きだよ」
可愛い甥っ子のミルカと姪っ子のラウラにも挨拶ができて僕は大満足だった。
魔法石で一気にミエト家まで飛んでから、ヘンリッキとアルマスを僕はお茶に誘った。
「いいのか? ロヴィーサ様と久しぶりに会うんじゃないか?」
「二人きりになりたいのではないですか?」
アルマスもヘンリッキも遠慮していたが、僕はヘンリッキとアルマスと今回の短期留学の話をロヴィーサ嬢にしたかったのだ。
ミエト家に入るとロヴィーサ嬢が髪を括って、エプロン姿で迎えてくれる。
「お帰りなさいませ、エド殿下」
「ただいま帰りました、ロヴィーサ嬢」
「今日の晩ご飯はご馳走ですよ。おやつも作ってあります」
「アルマスとヘンリッキの分もありますか?」
「たくさんあるので大丈夫ですよ」
ロヴィーサ嬢に迎えてもらって居間のソファに座る。
ロヴィーサ嬢は大きなゼリーの器を持って来た。透明なゼラチンの中に林檎が大量に入っている。
「林檎のゼリーを作りました。お好きなだけ器から掬って食べてください」
僕とアルマスとヘンリッキの目が輝く。
自分たちの器にゼリーの器からたっぷりと取り分けて、ロヴィーサ嬢も取り分けると、大きなゼリーの器の中身はほとんどなくなった。
お土産のフルーツティーと一緒にゼリーをいただく。
「隣国はスーツ姿でも汗ばむくらい暑かったんですよ」
「この季節なのに、ですか?」
「そうです。それだけ、暑い日が多くて、果物やハーブがよく育つようでした」
話したいことはたくさんある。
ゼリーを食べながら、僕はロヴィーサ嬢に話し続けた。
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