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最終章 王子と令嬢の結婚
10.諮られた講義
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高等学校で全校生徒が講堂に集められた。
現在高等学校に通っているのは貴族の子息、令嬢がほとんどで、平民の生徒もいないわけではないが非常に少なかった。
壇上に立ったのは見覚えのない女性である。これまで高等学校に通っていても一度も授業を受けたことはない。
その女性が校長先生に紹介されて話し出す。
「皆様は将来この国を支える身分の方々。そういう方たちに大事なことをお伝えしに来ました」
僕もヘンリッキもアルマスも、一応は黙って話を聞いていたが、次に女性が口にしたことに顔を歪めた。
「魔族の中には呪いの魔法を使うものがいます。魔族がこの国に入ってきて、呪いではないかと思われる症状で亡くなった貴族はたくさんいます。わたくしたちには魔法が使えないので、それを証明することはできないのです。何という恐ろしいことでしょう」
魔族の国と我が国では深い絆が築かれていて、交流が盛んだ。友好的な魔族しか見たことのない僕にとって、その女性の言うことは信じられないだけではなくて許せないものだった。
立ち上がった僕に、アルマスとヘンリッキも立ち上がる。
「皆様が呪いにかからぬようにするには、極力魔族との関わりを断つことです。魔族の国にこれから嫁がれたり、婿入りされる御令嬢、ご子息がおられましたら、身辺に気を付けることです」
「校長先生、このひとは魔族に対する謂れのない誹謗中傷を行っています。高等学校はこのような見解を魔族に持っているのでしょうか?」
「これは魔族の国の国王陛下と友好的に接している国王陛下への反逆と取られかねませんよ?」
「これでよろしいのですか?」
僕とアルマスとヘンリッキが声を上げれば、壇上の女性が顔を顰める。
「あれは忌まわしき魔族の王子。生まれたときに母親を死なせたという哀れな呪われたもの」
「僕は忌まわしくも、哀れでもない! 呪われてもいない!」
大声で言い返すと、校長先生が壇上の女性を警備員を使って引きずり降ろしていた。引きずり降ろされながら女性は言い続ける。
「忘れてはなりませんよ! 魔族は我らの味方ではないのです。あの王子の婚約者、ミエト家の前当主も魔族に呪い殺されたのです」
「校長先生、これはどういうことですか?」
講堂にはざわめきが広がり、僕は校長先生に詰め寄っていた。
「全く違う講義をするはずだったのです。魔族の国の魔法具作りの話のはずでした。それなのに、壇上に上がったら、急に変なことを言いだして、私も戸惑っておりました」
「これは魔族の血を引く現国王陛下への反逆と取られかねませんよ?」
「申し訳ありませんでした、エドヴァルド殿下。全校生徒にも説明をします」
壇上に上がろうとする校長先生に、さっきの女性とは違う女性が声をかける。
「本日、講義をさせていただくために参りました。時間の変更の手紙が来ていたのですが、早めに来てみたら、もう集まっているようなので講堂に入らせていただきました」
「それでは、あなたが本日講義をするはずだった講師の方ですか?」
「はい。魔族の国の魔法具がこの国でも広まっているということで、その製造過程や使い方の注意などを話すようにお願いされました」
つまり、さっきの女性は偽物で、今度来た女性が本来講堂で講義をする講師の先生だったようだ。
「時間の変更の手紙というのを持っていますか?」
「はい。これですが」
「こんなものは送っていませんね。どうやら、諮られたようです」
校長先生もあの魔族が呪いを使うと主張する女性に騙されてしまったようだった。話の詳細を聞いて、正しい講師の先生が力強く言う。
「呪いのことが全くのでたらめであることを、わたくしから生徒さんたちにお話ししましょう。ちょうど、魔法の話をするつもりで資料も揃えて来ました」
壇上に上がった正しい講師の先生は凛と顔を上げて生徒全体を見渡した。急に魔族の呪いの話をされてざわついていた生徒たちが静まり返る。
「魔族の中には呪いの魔法を使うものもいます。しかし、魔族の魔法はそれ以外のものがほとんどです。国民が暮らしやすいようにその魔法を使えなくても、その魔法の恩恵に預かれるようにする。それが魔法具の成り立ちです」
魔法具の製造過程と使い方の注意を話に来たというだけあって、先ほどの呪いを強調して恐怖を煽るような女性と違って、講師の先生の話は理路整然としていた。
「大量に物を収納する魔法を使えないものにはマジックポーチを、移動の魔法を使えないものには魔法石を、守護の魔法を使えないものには守護のアクセサリーを。そうやって誰もが魔法を平等に扱えるようにするためのものが魔法具です。このような魔法具を作る職人のいる魔族が、我が国に対して呪いを使って貴族を暗殺しているというのは全くのデマです」
否定されて明らかにほっとしている生徒もいるが、まだ訝しそうな表情をしている生徒もいる。微妙な年代なので、呪いの魔法を使う魔族の話を信じてしまった生徒も少なからずいるのだろう。
講師の先生はその後も、魔法具の成り立ちや製造過程、使い方の注意を話して壇上から降りて行った。
入れ替わりに校長先生が壇上に上がる。
「今日は思わぬトラブルで皆さんを驚かせてしまってすみませんでした。魔族の呪いに関する話は、私が依頼して話してもらったものではありません。あの女性が講師の女性を騙って高等学校に入り込み、勝手に話したのです。今後このようなことがないように気を付けていきたいと思います」
貴族の子息や優秀な平民の子どもを教育する場である高等学校でこんなことがあってはならない。僕もそう思っていた。
校長先生はこのことは国王陛下にも報告し、捕えている女性は国の警備兵に引き渡すと言っていた。
高等学校での講義が終わってから僕はアルマスとヘンリッキと話していた。
「あの偽物の講師には驚いたよね」
「エドヴァルド殿下に失礼なことを言った上、ミエト家のロヴィーサ様のお母上が亡くなったのも呪いだと言っていたな」
「絶対に許せませんね」
何を考えてあの女性が高等学校にやって来て、あんな話をしたのか。
僕もアルマスもヘンリッキもあの女性が許せなかった。
ミエト家に帰ってからも微妙な表情をしている僕に、ロヴィーサ嬢はすぐに気付いてくれた。
「エド殿下、アイスクリームが必要ですか?」
「いいえ、ロヴィーサ嬢。アイスクリームがなくても話せます。でも、話したらアイスクリームは食べたいです」
正直に答えて、僕は今日起きたことをロヴィーサ嬢に話した。
「高等学校で全校生徒が講堂に集められたのですが、講師の先生が偽物だったのです。偽物の講師は、魔族が呪いで貴族を殺しているという話をしました。自分たちは魔法が使えないので証明はできないが、たくさんの不審死が起きていて、それが全て魔族の呪いによるものだと」
「そんな! 魔族の国とこの国は友好国ではありませんか」
「その上、僕の母上が亡くなったことは僕が生まれたせいだとか、ミエト家のロヴィーサ嬢のお母上が亡くなったのは呪いのせいだとか言ったのです。僕はそれが許せなかった」
「わたくしの母が亡くなったのは病死です。間違いありません。エド殿下のお母上が亡くなったのは、お産でのことでしょう。お産は命懸けなのだとどの時代でも同じです」
魔族であろうとなかろうと、お産は命懸けだとロヴィーサ嬢は言う。お産によって亡くなる女性は決して少なくないのだ。母上はモンスターを食べていないから弱っていて、僕を産むときに命を落としてしまったが、それが僕のせいであるかどうかというのは、また別問題だ。
何よりも、母上は命を懸けてでも僕を産むことを選んでくれた。
その覚悟を貶めるような発言は絶対に許されるべきではない。
「それにしても、その女性は何故魔族に憎しみがいくような講義をしたのでしょうね」
「分かりません。魔族に恨みでもあったのでしょうか」
僕が話し終わるとロヴィーサ嬢がアイスクリームを持ってきてくれる。アイスクリームには切った桃が添えてあって、冷たくてとても美味しかった。
エクロース家の令嬢が呪いで倒れたという報せが入るのは、そのすぐ後のことだった。
現在高等学校に通っているのは貴族の子息、令嬢がほとんどで、平民の生徒もいないわけではないが非常に少なかった。
壇上に立ったのは見覚えのない女性である。これまで高等学校に通っていても一度も授業を受けたことはない。
その女性が校長先生に紹介されて話し出す。
「皆様は将来この国を支える身分の方々。そういう方たちに大事なことをお伝えしに来ました」
僕もヘンリッキもアルマスも、一応は黙って話を聞いていたが、次に女性が口にしたことに顔を歪めた。
「魔族の中には呪いの魔法を使うものがいます。魔族がこの国に入ってきて、呪いではないかと思われる症状で亡くなった貴族はたくさんいます。わたくしたちには魔法が使えないので、それを証明することはできないのです。何という恐ろしいことでしょう」
魔族の国と我が国では深い絆が築かれていて、交流が盛んだ。友好的な魔族しか見たことのない僕にとって、その女性の言うことは信じられないだけではなくて許せないものだった。
立ち上がった僕に、アルマスとヘンリッキも立ち上がる。
「皆様が呪いにかからぬようにするには、極力魔族との関わりを断つことです。魔族の国にこれから嫁がれたり、婿入りされる御令嬢、ご子息がおられましたら、身辺に気を付けることです」
「校長先生、このひとは魔族に対する謂れのない誹謗中傷を行っています。高等学校はこのような見解を魔族に持っているのでしょうか?」
「これは魔族の国の国王陛下と友好的に接している国王陛下への反逆と取られかねませんよ?」
「これでよろしいのですか?」
僕とアルマスとヘンリッキが声を上げれば、壇上の女性が顔を顰める。
「あれは忌まわしき魔族の王子。生まれたときに母親を死なせたという哀れな呪われたもの」
「僕は忌まわしくも、哀れでもない! 呪われてもいない!」
大声で言い返すと、校長先生が壇上の女性を警備員を使って引きずり降ろしていた。引きずり降ろされながら女性は言い続ける。
「忘れてはなりませんよ! 魔族は我らの味方ではないのです。あの王子の婚約者、ミエト家の前当主も魔族に呪い殺されたのです」
「校長先生、これはどういうことですか?」
講堂にはざわめきが広がり、僕は校長先生に詰め寄っていた。
「全く違う講義をするはずだったのです。魔族の国の魔法具作りの話のはずでした。それなのに、壇上に上がったら、急に変なことを言いだして、私も戸惑っておりました」
「これは魔族の血を引く現国王陛下への反逆と取られかねませんよ?」
「申し訳ありませんでした、エドヴァルド殿下。全校生徒にも説明をします」
壇上に上がろうとする校長先生に、さっきの女性とは違う女性が声をかける。
「本日、講義をさせていただくために参りました。時間の変更の手紙が来ていたのですが、早めに来てみたら、もう集まっているようなので講堂に入らせていただきました」
「それでは、あなたが本日講義をするはずだった講師の方ですか?」
「はい。魔族の国の魔法具がこの国でも広まっているということで、その製造過程や使い方の注意などを話すようにお願いされました」
つまり、さっきの女性は偽物で、今度来た女性が本来講堂で講義をする講師の先生だったようだ。
「時間の変更の手紙というのを持っていますか?」
「はい。これですが」
「こんなものは送っていませんね。どうやら、諮られたようです」
校長先生もあの魔族が呪いを使うと主張する女性に騙されてしまったようだった。話の詳細を聞いて、正しい講師の先生が力強く言う。
「呪いのことが全くのでたらめであることを、わたくしから生徒さんたちにお話ししましょう。ちょうど、魔法の話をするつもりで資料も揃えて来ました」
壇上に上がった正しい講師の先生は凛と顔を上げて生徒全体を見渡した。急に魔族の呪いの話をされてざわついていた生徒たちが静まり返る。
「魔族の中には呪いの魔法を使うものもいます。しかし、魔族の魔法はそれ以外のものがほとんどです。国民が暮らしやすいようにその魔法を使えなくても、その魔法の恩恵に預かれるようにする。それが魔法具の成り立ちです」
魔法具の製造過程と使い方の注意を話に来たというだけあって、先ほどの呪いを強調して恐怖を煽るような女性と違って、講師の先生の話は理路整然としていた。
「大量に物を収納する魔法を使えないものにはマジックポーチを、移動の魔法を使えないものには魔法石を、守護の魔法を使えないものには守護のアクセサリーを。そうやって誰もが魔法を平等に扱えるようにするためのものが魔法具です。このような魔法具を作る職人のいる魔族が、我が国に対して呪いを使って貴族を暗殺しているというのは全くのデマです」
否定されて明らかにほっとしている生徒もいるが、まだ訝しそうな表情をしている生徒もいる。微妙な年代なので、呪いの魔法を使う魔族の話を信じてしまった生徒も少なからずいるのだろう。
講師の先生はその後も、魔法具の成り立ちや製造過程、使い方の注意を話して壇上から降りて行った。
入れ替わりに校長先生が壇上に上がる。
「今日は思わぬトラブルで皆さんを驚かせてしまってすみませんでした。魔族の呪いに関する話は、私が依頼して話してもらったものではありません。あの女性が講師の女性を騙って高等学校に入り込み、勝手に話したのです。今後このようなことがないように気を付けていきたいと思います」
貴族の子息や優秀な平民の子どもを教育する場である高等学校でこんなことがあってはならない。僕もそう思っていた。
校長先生はこのことは国王陛下にも報告し、捕えている女性は国の警備兵に引き渡すと言っていた。
高等学校での講義が終わってから僕はアルマスとヘンリッキと話していた。
「あの偽物の講師には驚いたよね」
「エドヴァルド殿下に失礼なことを言った上、ミエト家のロヴィーサ様のお母上が亡くなったのも呪いだと言っていたな」
「絶対に許せませんね」
何を考えてあの女性が高等学校にやって来て、あんな話をしたのか。
僕もアルマスもヘンリッキもあの女性が許せなかった。
ミエト家に帰ってからも微妙な表情をしている僕に、ロヴィーサ嬢はすぐに気付いてくれた。
「エド殿下、アイスクリームが必要ですか?」
「いいえ、ロヴィーサ嬢。アイスクリームがなくても話せます。でも、話したらアイスクリームは食べたいです」
正直に答えて、僕は今日起きたことをロヴィーサ嬢に話した。
「高等学校で全校生徒が講堂に集められたのですが、講師の先生が偽物だったのです。偽物の講師は、魔族が呪いで貴族を殺しているという話をしました。自分たちは魔法が使えないので証明はできないが、たくさんの不審死が起きていて、それが全て魔族の呪いによるものだと」
「そんな! 魔族の国とこの国は友好国ではありませんか」
「その上、僕の母上が亡くなったことは僕が生まれたせいだとか、ミエト家のロヴィーサ嬢のお母上が亡くなったのは呪いのせいだとか言ったのです。僕はそれが許せなかった」
「わたくしの母が亡くなったのは病死です。間違いありません。エド殿下のお母上が亡くなったのは、お産でのことでしょう。お産は命懸けなのだとどの時代でも同じです」
魔族であろうとなかろうと、お産は命懸けだとロヴィーサ嬢は言う。お産によって亡くなる女性は決して少なくないのだ。母上はモンスターを食べていないから弱っていて、僕を産むときに命を落としてしまったが、それが僕のせいであるかどうかというのは、また別問題だ。
何よりも、母上は命を懸けてでも僕を産むことを選んでくれた。
その覚悟を貶めるような発言は絶対に許されるべきではない。
「それにしても、その女性は何故魔族に憎しみがいくような講義をしたのでしょうね」
「分かりません。魔族に恨みでもあったのでしょうか」
僕が話し終わるとロヴィーサ嬢がアイスクリームを持ってきてくれる。アイスクリームには切った桃が添えてあって、冷たくてとても美味しかった。
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