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最終章 王子と令嬢の結婚
20.ダナさんとフゴさんのハーヤネン家訪問
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リザードマンの管理人、ダナさんとフゴさんに話してみると、衝撃を受けていた。
『人間はイグアナを飼育するのですか?』
『イグアナと言えば私たちと先祖を同じくする仲間。どのような育成環境で飼われているのか見てみたいです』
ダナさんとフゴさんも人間がイグアナを飼うことに興味があった。
これはヘンリッキとアルマスとアクセリとアンニーナ嬢が魔窟に来るのではなくて、ダナさんとフゴさんがヘンリッキの家の温室に行って、ヘンリッキとアルマスとアクセリとアンニーナ嬢に会う方がいいのではないかと思ってきた。
その話をロヴィーサ嬢にすると、ロヴィーサ嬢も賛成してくれる。
「わたくしもそちらの方がいいのではないかと思っておりました。エド殿下、ヘンリッキ様とアルマス様とアクセリ様とアンニーナ様に手紙でお伝えしましょう」
ロヴィーサ嬢と僕の間ではそれで話が纏まって、ダナさんとフゴさんには説明をする。
「ダナさんとフゴさんは、ハーヤネン家の温室に来てもらうことになります」
「同胞がどのように飼われているかが気になっているようなので、説明するよりも見に行った方が早いでしょう」
『私たちが伺っても平気ですか?』
『人間を驚かすことはないですか?』
「最初は驚くかもしれませんが、話して行けば友好的だと分かると思います」
「わたくしたちもすぐに打ち解けられたので、ダナさんとフゴさんならば平気だと思います」
それでダナさんもフゴさんも納得したようだった。
ダナさんとフゴさんがハーヤネン家に行く日を決める。
約束の日には、僕とロヴィーサ嬢でダナさんとフゴさんを迎えに行って、ハーヤネン家に魔法石で飛んだ。ハーヤネン家の入口に立つダナさんとフゴさん。身長は長身の僕よりも頭一つ大きくて、体付きもがっしりとしている。
服を着る習慣がないのか、トカゲの身体はそのままに、ダナさんがネックレスをつけていて、フゴさんがブレスレットをつけている。
「ヘンリッキ、アルマス、アクセリ、アンニーナ嬢、リザードマンの管理人だよ。ネックレスをつけているのがダナさん、ブレスレットをつけているのがフゴさん」
「初めまして、ダナさん、フゴさん。ハーヤネン家の息子のヘンリッキです」
「バックリーン家の息子のアルマスと、弟のアクセリ、妹のアンニーナです」
自己紹介をするヘンリッキと、弟妹の紹介もするアルマスに、ダナさんとフゴさんは明らかに戸惑っている。
『こんなにたくさんの人間、覚えられません』
『失礼ですが、私たちは人間の違いが分からないのです』
「気にしないでください。何度でも聞いてくださって構わないので」
『あなたがこの屋敷の主人ですか?』
「正確にはまだそうなっていませんが、将来はそうなる予定です」
『私たちの同胞がどのようにされているのか見せてください』
ヘンリッキやアルマスがリザードマンを見学するよりも、ダナさんとフゴさんがイグアナの様子を見る方が優先されるようだ。庭にある温室にヘンリッキがダナさんとフゴさんを招く。
温室に入ったダナさんとフゴさんは、顔を見合わせている。
『とても広い。それに、心地よい温度と湿度だ』
『魔法で温度と湿度を保っているようですね。そこまでされるとは、とても大事にされているのでしょう』
木にへばりついている手の平サイズのグリーンイグアナに、アクセリとアンニーナ嬢がマンドラゴラの葉っぱを上げている。マンドラゴラの葉っぱを見ると、緩慢な動作で近付いてきて、グリーンイグアナのイグとアナがしゃくしゃくと音を立てて葉っぱを食べる。
『マンドラゴラの葉っぱを食べさせてもらっている!?』
『なんて贅沢な。もしかして、王侯貴族並みの扱いではないですか』
『ここの同胞は間違いなく崇め奉られていますね』
『人間は同胞を崇め奉る生き物だったのですね』
話し合っているダナさんとフゴさんは悪い気はしていないようだ。温室の中もとても快適そうである。
「リザードマンにとって、不快ではありませんでしたか?」
『不快どころか、こんないい住処を与えてもらって、大事に飼われているのを見て安心しました』
『人間はやはり私たちに友好的なのですね』
『それにしても、美男美女ですね』
『お似合いの二匹です』
手の平サイズのグリーンイグアナがダナさんとフゴさんには美男美女に見えているようだ。僕にはグリーンイグアナの美醜なんて全然分からない。
「僕にとってはロヴィーサ嬢が一番美しいのですが」
「エド殿下、恥ずかしいです」
思わずつぶやいた僕に、ロヴィーサ嬢が頬を赤らめている。
『美しい?』
『すみません、人間はどなたも同じに見えてしまって』
『男女の区別もつかないのです』
僕のロヴィーサ嬢への讃辞に関して、ダナさんとフゴさんは明らかに戸惑っていた。
「男女も分からないということは、声の聞こえ方や、姿の見え方も違うということですか?」
『声もよく聞き分けができませんね』
『私たちは色を見分けることができないので、明るい、暗いくらいしか分からないのですよ』
『特にあなたたち三人は全く区別がつきません』
アルマスの問いかけに、ダナさんとフゴさんは、アルマスとアクセリとアンニーナ嬢の区別がつかないと言っている。
「私は毎日見ていると、イグとアナの見分けが少しつくようになりました。イグの方が体が大きくて、アナの方が緑色が鮮やかなんです」
『私たちも何度もお会いすれば見分けが少しでもつくようになるでしょうか?』
「私ができたんだから、きっとできます」
『希望を持てました。ありがとうございます』
グリーンイグアナのイグとアナの見分けが少しつくようになってきたというヘンリッキに、ダナさんとフゴさんも人間の見分けがつくようになるかもしれないと希望が持てたようだ。
『一番大きな髪色が明るい方が雇い主の婚約者、一番小さな髪色が暗い方が雇い主だということは覚えました』
『名前は発音が難しいので、私たちの言語で呼んでいます』
その言語で名前を呼んでもらったが、僕もロヴィーサ嬢も聞き取ることができなかった。
どうやら僕とロヴィーサ嬢だけは認識されているということは分かったので、安心した。
ダナさんとフゴさんと、ヘンリッキとアルマスとアクセリとアンニーナ嬢を合わせることはできたが、僕は一つ今回のことで疑問を持っていた。
ダナさんとフゴさんは僕たちを見分けられないが、お魚四号さんとオリーヴィアさんたちは、僕たちを見分けることができた。お魚四号さんとオリーヴィアさんたちの目に僕たちはどう映っているのだろう。
その疑問を明らかにするために、僕とロヴィーサ嬢はダナさんとフゴさんを送ってから、お魚四号さんとオリーヴィアさんに会いに行った。
水槽の中にはお魚六号ちゃんとサーラちゃんとシーリちゃんが泳いでいて、水槽にべったりとお魚五号ちゃんとソイラちゃんがくっ付いて、弟妹を見詰めている。
『急にいらっしゃってどうしました?』
『何か食材が足りませんでしたか?』
魔窟に行く前には魔法のポストで連絡を入れていたので急な来訪にお魚四号さんもオリーヴィアさんも驚いていた。
「お魚四号さんとオリーヴィアさんにとって、僕たちはどのように見えているのですか? リザードマンの管理人のダナさんとフゴさんは、僕たちの見分けがつかないと言っていました」
『私たちは人間に近い目を持っています。体の半分が人間であることからもお判りでしょう?』
『まぁ、人間よりも先日狩って行かれたマグロの方が格好よく見えていますけれどね、私には』
『あなたは、あのマグロを見て格好いいと思っていたのか!?』
『ちょっとだけよ。あなたの方がずっと素敵よ』
なんということだろう。
オリーヴィアさんにとっては、僕たち人間よりもマグロの方が格好よく映っていた。そのことに嫉妬しているお魚四号さんの様子からも、これがマーマンとマーメイドの中では普通の感覚なのだろうと分かる。
「マーマンとマーメイドも、まだまだ知らないことばかりでした」
「これから知って行かねばなりませんね」
僕とロヴィーサ嬢は驚きながら話していた。
『人間はイグアナを飼育するのですか?』
『イグアナと言えば私たちと先祖を同じくする仲間。どのような育成環境で飼われているのか見てみたいです』
ダナさんとフゴさんも人間がイグアナを飼うことに興味があった。
これはヘンリッキとアルマスとアクセリとアンニーナ嬢が魔窟に来るのではなくて、ダナさんとフゴさんがヘンリッキの家の温室に行って、ヘンリッキとアルマスとアクセリとアンニーナ嬢に会う方がいいのではないかと思ってきた。
その話をロヴィーサ嬢にすると、ロヴィーサ嬢も賛成してくれる。
「わたくしもそちらの方がいいのではないかと思っておりました。エド殿下、ヘンリッキ様とアルマス様とアクセリ様とアンニーナ様に手紙でお伝えしましょう」
ロヴィーサ嬢と僕の間ではそれで話が纏まって、ダナさんとフゴさんには説明をする。
「ダナさんとフゴさんは、ハーヤネン家の温室に来てもらうことになります」
「同胞がどのように飼われているかが気になっているようなので、説明するよりも見に行った方が早いでしょう」
『私たちが伺っても平気ですか?』
『人間を驚かすことはないですか?』
「最初は驚くかもしれませんが、話して行けば友好的だと分かると思います」
「わたくしたちもすぐに打ち解けられたので、ダナさんとフゴさんならば平気だと思います」
それでダナさんもフゴさんも納得したようだった。
ダナさんとフゴさんがハーヤネン家に行く日を決める。
約束の日には、僕とロヴィーサ嬢でダナさんとフゴさんを迎えに行って、ハーヤネン家に魔法石で飛んだ。ハーヤネン家の入口に立つダナさんとフゴさん。身長は長身の僕よりも頭一つ大きくて、体付きもがっしりとしている。
服を着る習慣がないのか、トカゲの身体はそのままに、ダナさんがネックレスをつけていて、フゴさんがブレスレットをつけている。
「ヘンリッキ、アルマス、アクセリ、アンニーナ嬢、リザードマンの管理人だよ。ネックレスをつけているのがダナさん、ブレスレットをつけているのがフゴさん」
「初めまして、ダナさん、フゴさん。ハーヤネン家の息子のヘンリッキです」
「バックリーン家の息子のアルマスと、弟のアクセリ、妹のアンニーナです」
自己紹介をするヘンリッキと、弟妹の紹介もするアルマスに、ダナさんとフゴさんは明らかに戸惑っている。
『こんなにたくさんの人間、覚えられません』
『失礼ですが、私たちは人間の違いが分からないのです』
「気にしないでください。何度でも聞いてくださって構わないので」
『あなたがこの屋敷の主人ですか?』
「正確にはまだそうなっていませんが、将来はそうなる予定です」
『私たちの同胞がどのようにされているのか見せてください』
ヘンリッキやアルマスがリザードマンを見学するよりも、ダナさんとフゴさんがイグアナの様子を見る方が優先されるようだ。庭にある温室にヘンリッキがダナさんとフゴさんを招く。
温室に入ったダナさんとフゴさんは、顔を見合わせている。
『とても広い。それに、心地よい温度と湿度だ』
『魔法で温度と湿度を保っているようですね。そこまでされるとは、とても大事にされているのでしょう』
木にへばりついている手の平サイズのグリーンイグアナに、アクセリとアンニーナ嬢がマンドラゴラの葉っぱを上げている。マンドラゴラの葉っぱを見ると、緩慢な動作で近付いてきて、グリーンイグアナのイグとアナがしゃくしゃくと音を立てて葉っぱを食べる。
『マンドラゴラの葉っぱを食べさせてもらっている!?』
『なんて贅沢な。もしかして、王侯貴族並みの扱いではないですか』
『ここの同胞は間違いなく崇め奉られていますね』
『人間は同胞を崇め奉る生き物だったのですね』
話し合っているダナさんとフゴさんは悪い気はしていないようだ。温室の中もとても快適そうである。
「リザードマンにとって、不快ではありませんでしたか?」
『不快どころか、こんないい住処を与えてもらって、大事に飼われているのを見て安心しました』
『人間はやはり私たちに友好的なのですね』
『それにしても、美男美女ですね』
『お似合いの二匹です』
手の平サイズのグリーンイグアナがダナさんとフゴさんには美男美女に見えているようだ。僕にはグリーンイグアナの美醜なんて全然分からない。
「僕にとってはロヴィーサ嬢が一番美しいのですが」
「エド殿下、恥ずかしいです」
思わずつぶやいた僕に、ロヴィーサ嬢が頬を赤らめている。
『美しい?』
『すみません、人間はどなたも同じに見えてしまって』
『男女の区別もつかないのです』
僕のロヴィーサ嬢への讃辞に関して、ダナさんとフゴさんは明らかに戸惑っていた。
「男女も分からないということは、声の聞こえ方や、姿の見え方も違うということですか?」
『声もよく聞き分けができませんね』
『私たちは色を見分けることができないので、明るい、暗いくらいしか分からないのですよ』
『特にあなたたち三人は全く区別がつきません』
アルマスの問いかけに、ダナさんとフゴさんは、アルマスとアクセリとアンニーナ嬢の区別がつかないと言っている。
「私は毎日見ていると、イグとアナの見分けが少しつくようになりました。イグの方が体が大きくて、アナの方が緑色が鮮やかなんです」
『私たちも何度もお会いすれば見分けが少しでもつくようになるでしょうか?』
「私ができたんだから、きっとできます」
『希望を持てました。ありがとうございます』
グリーンイグアナのイグとアナの見分けが少しつくようになってきたというヘンリッキに、ダナさんとフゴさんも人間の見分けがつくようになるかもしれないと希望が持てたようだ。
『一番大きな髪色が明るい方が雇い主の婚約者、一番小さな髪色が暗い方が雇い主だということは覚えました』
『名前は発音が難しいので、私たちの言語で呼んでいます』
その言語で名前を呼んでもらったが、僕もロヴィーサ嬢も聞き取ることができなかった。
どうやら僕とロヴィーサ嬢だけは認識されているということは分かったので、安心した。
ダナさんとフゴさんと、ヘンリッキとアルマスとアクセリとアンニーナ嬢を合わせることはできたが、僕は一つ今回のことで疑問を持っていた。
ダナさんとフゴさんは僕たちを見分けられないが、お魚四号さんとオリーヴィアさんたちは、僕たちを見分けることができた。お魚四号さんとオリーヴィアさんたちの目に僕たちはどう映っているのだろう。
その疑問を明らかにするために、僕とロヴィーサ嬢はダナさんとフゴさんを送ってから、お魚四号さんとオリーヴィアさんに会いに行った。
水槽の中にはお魚六号ちゃんとサーラちゃんとシーリちゃんが泳いでいて、水槽にべったりとお魚五号ちゃんとソイラちゃんがくっ付いて、弟妹を見詰めている。
『急にいらっしゃってどうしました?』
『何か食材が足りませんでしたか?』
魔窟に行く前には魔法のポストで連絡を入れていたので急な来訪にお魚四号さんもオリーヴィアさんも驚いていた。
「お魚四号さんとオリーヴィアさんにとって、僕たちはどのように見えているのですか? リザードマンの管理人のダナさんとフゴさんは、僕たちの見分けがつかないと言っていました」
『私たちは人間に近い目を持っています。体の半分が人間であることからもお判りでしょう?』
『まぁ、人間よりも先日狩って行かれたマグロの方が格好よく見えていますけれどね、私には』
『あなたは、あのマグロを見て格好いいと思っていたのか!?』
『ちょっとだけよ。あなたの方がずっと素敵よ』
なんということだろう。
オリーヴィアさんにとっては、僕たち人間よりもマグロの方が格好よく映っていた。そのことに嫉妬しているお魚四号さんの様子からも、これがマーマンとマーメイドの中では普通の感覚なのだろうと分かる。
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