468 / 528
十三章 わたくしの結婚
26.テラスでのキス
しおりを挟む
踊り終わると、ハインリヒ殿下とユリアーナ殿下が挨拶に来てくれた。
「エリザベート嬢、成人おめでとうございます。素晴らしい年になりますように」
「エリザベート嬢の花冠、とてもお似合いですね」
「ありがとうございます、ハインリヒ殿下、ユリアーナ殿下。お茶会を楽しんでくださいませ」
ハインリヒ殿下はクリスタのところに、ユリアーナ殿下はデニス殿のところに駆けて行くのを見ていると、ノエル殿下とノルベルト殿下がわたくしとエクムント様のところにやってきた。
「わたくし、成人のお誕生日は隣国で過ごしましたが、周囲が気を遣ってくれるのがよく分かりましたよ」
「僕との時間を大事にさせていただきました」
「それで、皆様わたくしにあまり話しかけてこないのですね」
成人のお誕生日は特別だからこそ、婚約者であるエクムント様としっかり過ごさせてくれるように周囲は気を遣ってくれていたのだ。毎年のお誕生日はご挨拶に追われてそれどころではなかったが、今年はそんなことがないと思っていたのだ。
「エリザベート嬢、今日のあなたは今までで一番輝いていますわ。エクムント殿との時間を大事に過ごしてください」
「エリザベート嬢が成人のお誕生日を楽しめることを祈っています」
「ありがとうございます、ノエル殿下、ノルベルト殿下」
ノエル殿下も例年はわたくしのお誕生日は隣国に帰っていたが、ノルベルト殿下に嫁いだ今、この国の貴族として、学園を卒業したら辺境伯夫人となるわたくしのお誕生日を優先してこの国に残ってくれたのだろう。
ノエル殿下とノルベルト殿下の心遣いに感謝して、わたくしは深くお辞儀をした。
踊った後だったので喉が渇いていたのだが、エクムント様はそれに気付いてすぐに飲み物を給仕から貰ってきてくださる。
冷たい葡萄ジュースは踊って熱くなった体に染み渡るようだった。エクムント様が飲んでいるのは葡萄酒のように見えるが、葡萄ジュースだろう。この時間のお茶会でアルコールが出されることはない。
「エリザベート嬢の白い花冠を見ていると、婚約式のときのことを思い出します」
「あのときは本当にわたくしは小さかったですからね」
「あの小さなエリザベート嬢がこんなに大きくなって、私の隣りにいてくれる。そのことに幸せで胸がいっぱいになります」
わたくしもエクムント様と一緒に過ごせて幸せで胸がいっぱいになっているのだが、エクムント様の方もそうだったようで、わたくしは笑みをこぼす。
「わたくしも同じ気持ちだったのですよ。わたくしたち、似ていますね」
「似たもの夫婦になれるでしょうか?」
「夫婦として暮らしていたら、同じものを食べて同じお屋敷に暮らして、考えることも生活も似てくるのだと思います」
「私の肌は褐色で、エリザベート嬢の肌は真っ白です。こんなにも違うのに、同じところがあるなんて不思議ですね」
エクムント様の肌の色についてわたくしは幼いころから見ていたので不思議に思ったことがなかったが、この国においては少数派であることは確かだった。辺境伯領では見慣れた色彩だったが、辺境伯領と中央の歴史を鑑みるに、辺境伯領の貴族はあまり中央のパーティーには参加しない傾向があるので、褐色肌の貴族は辺境伯領と関わりの深いディッペル家のお茶会でも少ししかいなかった。
これからもっと辺境伯領の貴族と中央の貴族が交流を持てるように促していくのが、中央から辺境伯家に嫁ぐわたくしの使命なのかもしれないと思い始めていた。
心の中でそんなことを考えていると、エクムント様がわたくしをテラスに連れ出す。
誰もいないテラスの椅子に座ると、エクムント様がわたくしの両手を握ってわたくしの銀色の光沢のある黒い目を、金色の目でじっと見つめてきた。
これはもしかして、キスなのではないだろうか!?
今日はわたくしの成人のお誕生日。
成人したわたくしにエクムント様がキスをしてくれるのではないだろうか。
そっと目を瞑り、唇はどうするべきか悩んでいると、柔らかな感触が頬に触れた。
頬!?
成人したのだから今度こそ唇にキスしてもらえると思っていたのに、エクムント様が口付けたのは頬だった。
「エリザベート嬢、愛しています」
「わたくしもエクムント様のことをお慕いしております」
答えつつも、唇ではなく頬にキスをされたことはちょっとだけ不本意だった。
成人してもまだわたくしは子ども扱いされているのではないだろうか。いや、エクムント様はわたくしのことを淑女として扱ってくれているが、それでも唇にキスはまだ早いと思っているのかもしれない。
それならばいつならばいいのだろう。
わたくしの心の準備はできているのに、まだ頬にキスで止まっている。
こんなことを誰かに相談するわけにはいかないし、わたくしは微妙な顔でエクムント様の頬に口付けを受けてしまったし、恥ずかしくて熱くなる頬を押さえていた。
エクムント様はわたくしの肩を抱いて引き寄せる。
「エリザベート嬢は今日の主催なのに、二人きりになりたくて連れ出してしまいました」
「エクムント様に二人きりになりたいと思っていただけるのは嬉しいです」
でも、なんで頬にキスなんですか?
わたくし、成人したのです。唇にキスをしてくださってもよろしいのではないですか?
なんて、はしたないことは口にできない。
赤い頬を押さえてわたくしは恥じらっているふりをしていたが、その心の中に、ちょっとした不満が渦巻いていたのはわたくしだけが知っているのだった。
お茶会が終わると、わたくしとエクムント様でお見送りをする。
初めに来たのはハインリヒ殿下とユリアーナ殿下を乗せる馬車だった。
「本日は本当にありがとうございました」
「エリザベート嬢とエクムント殿が仲睦まじく、一緒にいるのを見て安心しました」
「結婚式は王都と辺境伯領でするのですよね? わたくし、辺境伯領の結婚式に参加したいです」
「ぜひいらしてください」
ハインリヒ殿下とユリアーナ殿下を見送ると、ノエル殿下とノルベルト殿下のアッペル大公家の馬車が来る。
「エリザベート嬢、結婚式に向けて毎日美しくなっていくようですわ。今の幸せな時間を大切に過ごしてくださいね」
「とても楽しかったです。お招きありがとうございました」
「こちらこそありがとうございました。ノエル殿下の仰るように、日々美しくなれるように努力いたします」
ノエル殿下とノルベルト殿下を見送ると、レーニ嬢とデニス殿とゲオルグ殿とリリエンタール公爵夫妻のリリエンタール家の馬車が到着する。
「エリザベート嬢、幸せそうなお顔が見られて嬉しかったですわ」
「エリザベート嬢は結婚なさったのですか?」
「ゲオルグ、まだだよ。学園を卒業されてから結婚されるんだよ」
「それはいつ?」
「来年の春」
ゲオルグ殿はわたくしの白薔薇の花冠を見たせいか、わたくしがもう結婚したかのように錯覚していたようだ。それをデニス殿が兄らしく訂正している。
「レーニ嬢、デニス殿、ゲオルグ殿、リリエンタール公爵夫妻、お越しいただきありがとうございました」
深く頭を下げても母が結ってくれた髪は崩れず、花冠も落ちなかった。
オリヴァー殿もナターリエ嬢も馬車に乗って、貴族たちがそれぞれのお屋敷に帰っていく。
エクムント様は最後までわたくしと一緒に見送っていた。
お見送りが終わるとエクムント様に手を引かれてお屋敷の中に入る。
エクムント様はわたくしと話したい様子で、少しゆっくりと歩いていた。
「エリザベート嬢、今日は私がエリザベート嬢を独占してしまった気がします」
「独占されて嬉しかったです」
辺境伯夫人になればこういうこともできなくなるだろう。
わたくしにとっては貴重な最後のチャンスだったのかもしれない。
「エクムント様、結婚式の日までもう少し待ってくださいね」
「十年待ったのです。これからまだ待つことになっても少しも苦痛ではありません」
むしろ、その日が近付いているのを感じて、心が躍るようです。
エクムント様の言葉にわたくしは自然と笑んでいた。
「エリザベート嬢、成人おめでとうございます。素晴らしい年になりますように」
「エリザベート嬢の花冠、とてもお似合いですね」
「ありがとうございます、ハインリヒ殿下、ユリアーナ殿下。お茶会を楽しんでくださいませ」
ハインリヒ殿下はクリスタのところに、ユリアーナ殿下はデニス殿のところに駆けて行くのを見ていると、ノエル殿下とノルベルト殿下がわたくしとエクムント様のところにやってきた。
「わたくし、成人のお誕生日は隣国で過ごしましたが、周囲が気を遣ってくれるのがよく分かりましたよ」
「僕との時間を大事にさせていただきました」
「それで、皆様わたくしにあまり話しかけてこないのですね」
成人のお誕生日は特別だからこそ、婚約者であるエクムント様としっかり過ごさせてくれるように周囲は気を遣ってくれていたのだ。毎年のお誕生日はご挨拶に追われてそれどころではなかったが、今年はそんなことがないと思っていたのだ。
「エリザベート嬢、今日のあなたは今までで一番輝いていますわ。エクムント殿との時間を大事に過ごしてください」
「エリザベート嬢が成人のお誕生日を楽しめることを祈っています」
「ありがとうございます、ノエル殿下、ノルベルト殿下」
ノエル殿下も例年はわたくしのお誕生日は隣国に帰っていたが、ノルベルト殿下に嫁いだ今、この国の貴族として、学園を卒業したら辺境伯夫人となるわたくしのお誕生日を優先してこの国に残ってくれたのだろう。
ノエル殿下とノルベルト殿下の心遣いに感謝して、わたくしは深くお辞儀をした。
踊った後だったので喉が渇いていたのだが、エクムント様はそれに気付いてすぐに飲み物を給仕から貰ってきてくださる。
冷たい葡萄ジュースは踊って熱くなった体に染み渡るようだった。エクムント様が飲んでいるのは葡萄酒のように見えるが、葡萄ジュースだろう。この時間のお茶会でアルコールが出されることはない。
「エリザベート嬢の白い花冠を見ていると、婚約式のときのことを思い出します」
「あのときは本当にわたくしは小さかったですからね」
「あの小さなエリザベート嬢がこんなに大きくなって、私の隣りにいてくれる。そのことに幸せで胸がいっぱいになります」
わたくしもエクムント様と一緒に過ごせて幸せで胸がいっぱいになっているのだが、エクムント様の方もそうだったようで、わたくしは笑みをこぼす。
「わたくしも同じ気持ちだったのですよ。わたくしたち、似ていますね」
「似たもの夫婦になれるでしょうか?」
「夫婦として暮らしていたら、同じものを食べて同じお屋敷に暮らして、考えることも生活も似てくるのだと思います」
「私の肌は褐色で、エリザベート嬢の肌は真っ白です。こんなにも違うのに、同じところがあるなんて不思議ですね」
エクムント様の肌の色についてわたくしは幼いころから見ていたので不思議に思ったことがなかったが、この国においては少数派であることは確かだった。辺境伯領では見慣れた色彩だったが、辺境伯領と中央の歴史を鑑みるに、辺境伯領の貴族はあまり中央のパーティーには参加しない傾向があるので、褐色肌の貴族は辺境伯領と関わりの深いディッペル家のお茶会でも少ししかいなかった。
これからもっと辺境伯領の貴族と中央の貴族が交流を持てるように促していくのが、中央から辺境伯家に嫁ぐわたくしの使命なのかもしれないと思い始めていた。
心の中でそんなことを考えていると、エクムント様がわたくしをテラスに連れ出す。
誰もいないテラスの椅子に座ると、エクムント様がわたくしの両手を握ってわたくしの銀色の光沢のある黒い目を、金色の目でじっと見つめてきた。
これはもしかして、キスなのではないだろうか!?
今日はわたくしの成人のお誕生日。
成人したわたくしにエクムント様がキスをしてくれるのではないだろうか。
そっと目を瞑り、唇はどうするべきか悩んでいると、柔らかな感触が頬に触れた。
頬!?
成人したのだから今度こそ唇にキスしてもらえると思っていたのに、エクムント様が口付けたのは頬だった。
「エリザベート嬢、愛しています」
「わたくしもエクムント様のことをお慕いしております」
答えつつも、唇ではなく頬にキスをされたことはちょっとだけ不本意だった。
成人してもまだわたくしは子ども扱いされているのではないだろうか。いや、エクムント様はわたくしのことを淑女として扱ってくれているが、それでも唇にキスはまだ早いと思っているのかもしれない。
それならばいつならばいいのだろう。
わたくしの心の準備はできているのに、まだ頬にキスで止まっている。
こんなことを誰かに相談するわけにはいかないし、わたくしは微妙な顔でエクムント様の頬に口付けを受けてしまったし、恥ずかしくて熱くなる頬を押さえていた。
エクムント様はわたくしの肩を抱いて引き寄せる。
「エリザベート嬢は今日の主催なのに、二人きりになりたくて連れ出してしまいました」
「エクムント様に二人きりになりたいと思っていただけるのは嬉しいです」
でも、なんで頬にキスなんですか?
わたくし、成人したのです。唇にキスをしてくださってもよろしいのではないですか?
なんて、はしたないことは口にできない。
赤い頬を押さえてわたくしは恥じらっているふりをしていたが、その心の中に、ちょっとした不満が渦巻いていたのはわたくしだけが知っているのだった。
お茶会が終わると、わたくしとエクムント様でお見送りをする。
初めに来たのはハインリヒ殿下とユリアーナ殿下を乗せる馬車だった。
「本日は本当にありがとうございました」
「エリザベート嬢とエクムント殿が仲睦まじく、一緒にいるのを見て安心しました」
「結婚式は王都と辺境伯領でするのですよね? わたくし、辺境伯領の結婚式に参加したいです」
「ぜひいらしてください」
ハインリヒ殿下とユリアーナ殿下を見送ると、ノエル殿下とノルベルト殿下のアッペル大公家の馬車が来る。
「エリザベート嬢、結婚式に向けて毎日美しくなっていくようですわ。今の幸せな時間を大切に過ごしてくださいね」
「とても楽しかったです。お招きありがとうございました」
「こちらこそありがとうございました。ノエル殿下の仰るように、日々美しくなれるように努力いたします」
ノエル殿下とノルベルト殿下を見送ると、レーニ嬢とデニス殿とゲオルグ殿とリリエンタール公爵夫妻のリリエンタール家の馬車が到着する。
「エリザベート嬢、幸せそうなお顔が見られて嬉しかったですわ」
「エリザベート嬢は結婚なさったのですか?」
「ゲオルグ、まだだよ。学園を卒業されてから結婚されるんだよ」
「それはいつ?」
「来年の春」
ゲオルグ殿はわたくしの白薔薇の花冠を見たせいか、わたくしがもう結婚したかのように錯覚していたようだ。それをデニス殿が兄らしく訂正している。
「レーニ嬢、デニス殿、ゲオルグ殿、リリエンタール公爵夫妻、お越しいただきありがとうございました」
深く頭を下げても母が結ってくれた髪は崩れず、花冠も落ちなかった。
オリヴァー殿もナターリエ嬢も馬車に乗って、貴族たちがそれぞれのお屋敷に帰っていく。
エクムント様は最後までわたくしと一緒に見送っていた。
お見送りが終わるとエクムント様に手を引かれてお屋敷の中に入る。
エクムント様はわたくしと話したい様子で、少しゆっくりと歩いていた。
「エリザベート嬢、今日は私がエリザベート嬢を独占してしまった気がします」
「独占されて嬉しかったです」
辺境伯夫人になればこういうこともできなくなるだろう。
わたくしにとっては貴重な最後のチャンスだったのかもしれない。
「エクムント様、結婚式の日までもう少し待ってくださいね」
「十年待ったのです。これからまだ待つことになっても少しも苦痛ではありません」
むしろ、その日が近付いているのを感じて、心が躍るようです。
エクムント様の言葉にわたくしは自然と笑んでいた。
280
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
【完結160万pt】王太子妃に決定している公爵令嬢の婚約者はまだ決まっておりません。王位継承権放棄を狙う王子はついでに側近を叩き直したい
宇水涼麻
恋愛
ピンク髪ピンク瞳の少女が王城の食堂で叫んだ。
「エーティル様っ! ラオルド様の自由にしてあげてくださいっ!」
呼び止められたエーティルは未来の王太子妃に決定している公爵令嬢である。
王太子と王太子妃となる令嬢の婚約は簡単に解消できるとは思えないが、エーティルはラオルドと婚姻しないことを軽く了承する。
その意味することとは?
慌てて現れたラオルド第一王子との関係は?
なぜこのような状況になったのだろうか?
ご指摘いただき一部変更いたしました。
みなさまのご指摘、誤字脱字修正で読みやすい小説になっていっております。
今後ともよろしくお願いします。
たくさんのお気に入り嬉しいです!
大変励みになります。
ありがとうございます。
おかげさまで160万pt達成!
↓これよりネタバレあらすじ
第一王子の婚約解消を高らかに願い出たピンクさんはムーガの部下であった。
親類から王太子になることを強要され辟易しているが非情になれないラオルドにエーティルとムーガが手を差し伸べて王太子権放棄をするために仕組んだのだ。
ただの作戦だと思っていたムーガであったがいつの間にかラオルドとピンクさんは心を通わせていた。
『悪役令嬢は、二度目の人生で無言を貫く。~処刑回避のために黙っていただけなのに、なぜか冷徹宰相様から「君こそ運命の人だ」と溺愛さています~』
放浪人
恋愛
「もう、余計なことは喋りません(処刑されたくないので!)」
王太子の婚約者エリスは、無実の罪を着せられた際、必死に弁解しようと叫び散らした結果「見苦しい」と断罪され、処刑されてしまった。 死に戻った彼女は悟る。「口は災いの元。二度目の人生は、何があっても口を閉ざして生き延びよう」と。
しかし、断罪の場で恐怖のあまり沈黙を貫いた結果、その姿は「弁解せず耐え忍ぶ高潔な令嬢」として称賛されてしまう。 さらに、人間嫌いの冷徹宰相クラウスに「私の静寂を理解する唯一の女性」と盛大な勘違いをされ、求婚されてしまい……!?
「君の沈黙は、愛の肯定だね?」(違います、怖くて固まっているだけです!) 「この国の危機を、一目で見抜くとは」(ただ臭かったから鼻を押さえただけです!)
怯えて黙っているだけの元悪役令嬢と、彼女の沈黙を「深遠な知性」と解釈して溺愛する最強宰相。 転生ヒロインの妨害も、隣国の陰謀も、全て「無言」で解決(?)していく、すれ違いロマンティック・コメディ! 最後はちゃんと言葉で愛を伝えて、最高のハッピーエンドを迎えます。
断罪中、味方が多すぎて王子が孤立している件について
夏乃みのり
恋愛
バーンスタイン伯爵家の令嬢ラミリアは、魔力も剣の才能もない「ごく普通」の地味な女性。
ある日のパーティーで、婚約者であるジェラルド第二王子から「地味で無能で嫉妬深い」と罵られ、身に覚えのない罪で婚約破棄を突きつけられてしまう。
しかし、断罪劇は予想外の展開へ。
婚約破棄に、承知いたしました。と返したら爆笑されました。
パリパリかぷちーの
恋愛
公爵令嬢カルルは、ある夜会で王太子ジェラールから婚約破棄を言い渡される。しかし、カルルは泣くどころか、これまで立て替えていた経費や労働対価の「莫大な請求書」をその場で叩きつけた。
勘当された悪役令嬢は平民になって幸せに暮らしていたのになぜか人生をやり直しさせられる
千環
恋愛
第三王子の婚約者であった侯爵令嬢アドリアーナだが、第三王子が想いを寄せる男爵令嬢を害した罪で婚約破棄を言い渡されたことによりスタングロム侯爵家から勘当され、平民アニーとして生きることとなった。
なんとか日々を過ごす内に12年の歳月が流れ、ある時出会った10歳年上の平民アレクと結ばれて、可愛い娘チェルシーを授かり、とても幸せに暮らしていたのだが……道に飛び出して馬車に轢かれそうになった娘を助けようとしたアニーは気付けば6歳のアドリアーナに戻っていた。
【完結】私が誰だか、分かってますか?
美麗
恋愛
アスターテ皇国
時の皇太子は、皇太子妃とその侍女を妾妃とし他の妃を娶ることはなかった
出産時の出血により一時病床にあったもののゆっくり回復した。
皇太子は皇帝となり、皇太子妃は皇后となった。
そして、皇后との間に産まれた男児を皇太子とした。
以降の子は妾妃との娘のみであった。
表向きは皇帝と皇后の仲は睦まじく、皇后は妾妃を受け入れていた。
ただ、皇帝と皇后より、皇后と妾妃の仲はより睦まじくあったとの話もあるようだ。
残念ながら、この妾妃は産まれも育ちも定かではなかった。
また、後ろ盾も何もないために何故皇后の侍女となったかも不明であった。
そして、この妾妃の娘マリアーナははたしてどのような娘なのか…
17話完結予定です。
完結まで書き終わっております。
よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる