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十三章 わたくしの結婚
35.フランツとマリアのお願い
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両親のお誕生日の前日からエクムント様はディッペル家に来ていた。
辺境伯領からは距離があるので、その日に来てその日に帰るのはかなり厳しいのだ。それでも執務が詰まっているときにはエクムント様はその日に来てその日に帰る強行軍を決行される。今回は日程に余裕があったので前日から来て翌日に帰るスケジュールになったのだ。
外はしんしんと雪が降り積もり、部屋の中もストーブで暖められているがそれでも寒さを感じることがある。
冬場にも雪が降ることはない辺境伯領からやってきたエクムント様は特に寒かっただろうが、そういう弱音を吐くことはなかったし、厚着をしている様子もなかった。
「エクムント様は寒さは平気ですか? ストーブのそばに来られませんか?」
わたくしが言えばエクムント様は答える。
「私はキルヒマン侯爵領で育って、ディッペル家にも五年務めさせていただいたので、これくらいの寒さは慣れているのですよ」
そうだった。エクムント様は辺境伯になる前はキルヒマン侯爵家の三男だった。それにディッペル家にも五年務めて、厳しい冬の寒さもよく知っていた。
「そうでしたね。辺境伯としての印象が強いので、ついいらぬことを言ってしまいました」
「ご厚意はありがたいです。ですが、辺境生まれの貴族よりは寒さに強いと自負していますよ」
「暑さはどうですか? わたくしは辺境伯領に嫁ぐのに一つだけ心配事があります。暑さに慣れることができるかです」
「暑さも辺境伯領で過ごしていれば慣れてきます。辺境伯領用の涼しい衣装や扇、扇風機などを活用すれば、エリザベート嬢も辺境伯領で快適に過ごすことができますよ」
夏の辺境伯領には毎年一週間滞在していたが、その期間も暑さは気になっていた。わたくしは辺境伯領の暑さに慣れることができるだろうか。
エクムント様は大丈夫だと言ってくださるが、少し不安ではあった。
エクムント様と食堂のソファで話していると、両親がわたくしとエクムント様の元にやってきた。
「エクムント殿、先日エリザベートのウエディングドレスの試着をしたのです」
「エリザベートのウエディングドレスは順調に仕上がっているので安心してください」
「そうなのですね。出来上がりを見るのが楽しみです」
「我が娘ながら本当に美しかった」
「エクムント殿の隣りに立ってお似合いの美しい花嫁姿になりますわ」
両親が手放しでわたくしを褒めてくるのでわたくしは恥ずかしくなってしまう。
「お父様、お母様、そういうときにはもっと謙虚に……」
「エリザベートが美しかったのは本当だから仕方がない。テレーゼの若いころによく似てきた」
「胸を張って我が家から辺境伯領に送り出せますわ」
本当に親ばかというのだろうか、わたくしの両親はわたくしに甘い。
恥ずかしく思っていると、エクムント様がわたくしの肩を抱く。
「ウエディングドレスを着ていても、どんな衣装を着ていても、エリザベート嬢は常に美しいと私は思っていますよ」
「エクムント様!?」
「年を取っても私だけの美しい妻でいてくれるのだと思います」
息をするように甘い言葉を口にするエクムント様にわたくしの顔は真っ赤になっていたことだろう。
両親も頷いているのだからどうしようもない。
ウエディングドレスのことを伝えると、両親は「二人きりの時間を邪魔して悪かったですね」と言って部屋に戻って行った。
わたくしとエクムント様だけになって、食堂がしんと静まり返る。
「私は思っていることを正直に伝えただけですからね」
「エクムント様の妻になったら、この誉め言葉を常に受けなければいけないのですね」
「当然です。エリザベート嬢を私は一生大事にすると決めているのですからね」
生涯わたくしへの誉め言葉でエクムント様の評価が変わらなければ、それはそれでとても嬉しい気がする。わたくしは幸せ者なのだと実感していた。
翌朝はフランツとマリアに起こされた。
二人ともお散歩に行きたい様子でわたくしとクリスタの部屋をノックする。起きて支度をしたわたくしとクリスタと、フランツとマリアがコートを着て、マフラーも付けて外に出ると、エクムント様が待っていてくださった。
「おはようございます、エリザベート嬢、クリスタ嬢、フランツ殿、マリア嬢」
「おはようございます、エクムント様」
「エクムント様にお願いがあるのですが、いいですか?」
「お兄様と話していたのです」
フランツとマリアはエクムント様に何かお願いがあるようだ。
「雪玉の投げ方を教えてほしいのです。私が投げてもなかなか遠くに飛びません」
「わたくし、手からすっぽ抜けて変なところに飛んでしまうことがあるのです」
真剣な眼差しのフランツとマリアは、国王陛下の生誕の式典のときに王宮の庭でユリアーナ殿下とデニス殿とゲオルグ殿とナターリエ嬢と雪合戦をすることを考えているのだろう。
教えを請われてエクムント様がフランツとマリアに促す。
「一度、投げてみてもらえますか」
「はい」
「雪玉を作るので少し待ってください」
雪玉を準備して、フランツとマリアはできるだけ遠くを目指して投げていた。フランツはそれほど距離が飛ばないし、マリアは妙な方向に行ってしまう。
それを確認して、エクムント様がフランツとマリアに伝授する。
「フランツ殿は下半身が安定していませんね。しっかりと足を踏み出しながら投げるともう少し飛距離が伸びると思います」
「足を踏み出しながら、ですね!」
「マリア嬢は、まず、雪玉の大きさを調整しましょう。マリア嬢の手には大きすぎる雪玉を使っているようです。それがすっぽ抜ける原因になっていそうです」
「雪玉の大きさ……」
「雪玉の大きさを調整したら、大きく後ろまで振りかぶりすぎず、肘の動きを意識して投げてみてください」
「はい! 分かりましたわ!」
エクムント様に意見をもらって、フランツとマリアがそれぞれに修正してもう一度投げる。
フランツは一回目よりも飛距離が伸びたし、マリアは正確にまっすぐに投げられるようになっていた。
「ほんの少しのことなのに全然違いました」
「ありがとうございます、エクムント様」
「相談してみてよかったです、エクムント様」
「どういたしまして。また何かあったら、気軽に聞いてください」
士官学校を卒業していて、運動は得意なエクムント様はフランツとマリアの疑問にも的確な答えを返せていた。
わたくしもクリスタも、エクムント様に言われた投げ方を練習するフランツとマリアを応援する。
「フランツ、上手ですよ。前よりも飛距離が伸びています」
「マリア、上手に投げられていますよ。まっすぐ飛んでいます」
声を掛けるとフランツもマリアも誇らしげな表情になっていた。
朝のお散歩が終わるとエクムント様もご一緒に朝食を食べる。
他のお客様ならば部屋で食べていただくのだが、エクムント様はわたくしの婚約者だったし、わたくしたちも辺境伯家に行ったときには食堂で一緒に食事をしていたので、ご一緒するのが当然という形になっていた。
「リリエンタール公爵一家と、シュタール侯爵一家から、早めに来ることを聞いているよ」
「昼食をご一緒しましょうとのことです」
リリエンタール公爵一家はフランツのためにレーニ嬢を早く来させてくれるのだろう。シュタール侯爵一家はマリアのためにオリヴァー殿を早く来させてくれるのだろう。
昼食からご一緒できると聞いてフランツもマリアも喜んでいる。
「レーニ嬢と昼食をご一緒できるのですね」
「オリヴァー殿、わたくしのために早く来てくださるのですね」
喜ぶフランツとマリアに、わたくしも小さいころこんな風だったのかと考えてしまう。
十歳まではエクムント様がディッペル家に仕えていたので、同じ食卓に着くなどということは考えられなかったが、それ以降は辺境伯として、わたくしの婚約者として、エクムント様はディッペル家の家族と堂々と一緒にいられるようになった。
エクムント様の方を見ると、食事を終えてナプキンで口を拭いていらっしゃった。
わたくしも食事を終えてナプキンで口を拭く。
「エリザベート嬢、昼食までお話しませんか?」
食事が終わった両親とクリスタとフランツとマリアが食堂を出て行くのに、わたくしはエクムント様とソファに移って寛いだのだった。
辺境伯領からは距離があるので、その日に来てその日に帰るのはかなり厳しいのだ。それでも執務が詰まっているときにはエクムント様はその日に来てその日に帰る強行軍を決行される。今回は日程に余裕があったので前日から来て翌日に帰るスケジュールになったのだ。
外はしんしんと雪が降り積もり、部屋の中もストーブで暖められているがそれでも寒さを感じることがある。
冬場にも雪が降ることはない辺境伯領からやってきたエクムント様は特に寒かっただろうが、そういう弱音を吐くことはなかったし、厚着をしている様子もなかった。
「エクムント様は寒さは平気ですか? ストーブのそばに来られませんか?」
わたくしが言えばエクムント様は答える。
「私はキルヒマン侯爵領で育って、ディッペル家にも五年務めさせていただいたので、これくらいの寒さは慣れているのですよ」
そうだった。エクムント様は辺境伯になる前はキルヒマン侯爵家の三男だった。それにディッペル家にも五年務めて、厳しい冬の寒さもよく知っていた。
「そうでしたね。辺境伯としての印象が強いので、ついいらぬことを言ってしまいました」
「ご厚意はありがたいです。ですが、辺境生まれの貴族よりは寒さに強いと自負していますよ」
「暑さはどうですか? わたくしは辺境伯領に嫁ぐのに一つだけ心配事があります。暑さに慣れることができるかです」
「暑さも辺境伯領で過ごしていれば慣れてきます。辺境伯領用の涼しい衣装や扇、扇風機などを活用すれば、エリザベート嬢も辺境伯領で快適に過ごすことができますよ」
夏の辺境伯領には毎年一週間滞在していたが、その期間も暑さは気になっていた。わたくしは辺境伯領の暑さに慣れることができるだろうか。
エクムント様は大丈夫だと言ってくださるが、少し不安ではあった。
エクムント様と食堂のソファで話していると、両親がわたくしとエクムント様の元にやってきた。
「エクムント殿、先日エリザベートのウエディングドレスの試着をしたのです」
「エリザベートのウエディングドレスは順調に仕上がっているので安心してください」
「そうなのですね。出来上がりを見るのが楽しみです」
「我が娘ながら本当に美しかった」
「エクムント殿の隣りに立ってお似合いの美しい花嫁姿になりますわ」
両親が手放しでわたくしを褒めてくるのでわたくしは恥ずかしくなってしまう。
「お父様、お母様、そういうときにはもっと謙虚に……」
「エリザベートが美しかったのは本当だから仕方がない。テレーゼの若いころによく似てきた」
「胸を張って我が家から辺境伯領に送り出せますわ」
本当に親ばかというのだろうか、わたくしの両親はわたくしに甘い。
恥ずかしく思っていると、エクムント様がわたくしの肩を抱く。
「ウエディングドレスを着ていても、どんな衣装を着ていても、エリザベート嬢は常に美しいと私は思っていますよ」
「エクムント様!?」
「年を取っても私だけの美しい妻でいてくれるのだと思います」
息をするように甘い言葉を口にするエクムント様にわたくしの顔は真っ赤になっていたことだろう。
両親も頷いているのだからどうしようもない。
ウエディングドレスのことを伝えると、両親は「二人きりの時間を邪魔して悪かったですね」と言って部屋に戻って行った。
わたくしとエクムント様だけになって、食堂がしんと静まり返る。
「私は思っていることを正直に伝えただけですからね」
「エクムント様の妻になったら、この誉め言葉を常に受けなければいけないのですね」
「当然です。エリザベート嬢を私は一生大事にすると決めているのですからね」
生涯わたくしへの誉め言葉でエクムント様の評価が変わらなければ、それはそれでとても嬉しい気がする。わたくしは幸せ者なのだと実感していた。
翌朝はフランツとマリアに起こされた。
二人ともお散歩に行きたい様子でわたくしとクリスタの部屋をノックする。起きて支度をしたわたくしとクリスタと、フランツとマリアがコートを着て、マフラーも付けて外に出ると、エクムント様が待っていてくださった。
「おはようございます、エリザベート嬢、クリスタ嬢、フランツ殿、マリア嬢」
「おはようございます、エクムント様」
「エクムント様にお願いがあるのですが、いいですか?」
「お兄様と話していたのです」
フランツとマリアはエクムント様に何かお願いがあるようだ。
「雪玉の投げ方を教えてほしいのです。私が投げてもなかなか遠くに飛びません」
「わたくし、手からすっぽ抜けて変なところに飛んでしまうことがあるのです」
真剣な眼差しのフランツとマリアは、国王陛下の生誕の式典のときに王宮の庭でユリアーナ殿下とデニス殿とゲオルグ殿とナターリエ嬢と雪合戦をすることを考えているのだろう。
教えを請われてエクムント様がフランツとマリアに促す。
「一度、投げてみてもらえますか」
「はい」
「雪玉を作るので少し待ってください」
雪玉を準備して、フランツとマリアはできるだけ遠くを目指して投げていた。フランツはそれほど距離が飛ばないし、マリアは妙な方向に行ってしまう。
それを確認して、エクムント様がフランツとマリアに伝授する。
「フランツ殿は下半身が安定していませんね。しっかりと足を踏み出しながら投げるともう少し飛距離が伸びると思います」
「足を踏み出しながら、ですね!」
「マリア嬢は、まず、雪玉の大きさを調整しましょう。マリア嬢の手には大きすぎる雪玉を使っているようです。それがすっぽ抜ける原因になっていそうです」
「雪玉の大きさ……」
「雪玉の大きさを調整したら、大きく後ろまで振りかぶりすぎず、肘の動きを意識して投げてみてください」
「はい! 分かりましたわ!」
エクムント様に意見をもらって、フランツとマリアがそれぞれに修正してもう一度投げる。
フランツは一回目よりも飛距離が伸びたし、マリアは正確にまっすぐに投げられるようになっていた。
「ほんの少しのことなのに全然違いました」
「ありがとうございます、エクムント様」
「相談してみてよかったです、エクムント様」
「どういたしまして。また何かあったら、気軽に聞いてください」
士官学校を卒業していて、運動は得意なエクムント様はフランツとマリアの疑問にも的確な答えを返せていた。
わたくしもクリスタも、エクムント様に言われた投げ方を練習するフランツとマリアを応援する。
「フランツ、上手ですよ。前よりも飛距離が伸びています」
「マリア、上手に投げられていますよ。まっすぐ飛んでいます」
声を掛けるとフランツもマリアも誇らしげな表情になっていた。
朝のお散歩が終わるとエクムント様もご一緒に朝食を食べる。
他のお客様ならば部屋で食べていただくのだが、エクムント様はわたくしの婚約者だったし、わたくしたちも辺境伯家に行ったときには食堂で一緒に食事をしていたので、ご一緒するのが当然という形になっていた。
「リリエンタール公爵一家と、シュタール侯爵一家から、早めに来ることを聞いているよ」
「昼食をご一緒しましょうとのことです」
リリエンタール公爵一家はフランツのためにレーニ嬢を早く来させてくれるのだろう。シュタール侯爵一家はマリアのためにオリヴァー殿を早く来させてくれるのだろう。
昼食からご一緒できると聞いてフランツもマリアも喜んでいる。
「レーニ嬢と昼食をご一緒できるのですね」
「オリヴァー殿、わたくしのために早く来てくださるのですね」
喜ぶフランツとマリアに、わたくしも小さいころこんな風だったのかと考えてしまう。
十歳まではエクムント様がディッペル家に仕えていたので、同じ食卓に着くなどということは考えられなかったが、それ以降は辺境伯として、わたくしの婚約者として、エクムント様はディッペル家の家族と堂々と一緒にいられるようになった。
エクムント様の方を見ると、食事を終えてナプキンで口を拭いていらっしゃった。
わたくしも食事を終えてナプキンで口を拭く。
「エリザベート嬢、昼食までお話しませんか?」
食事が終わった両親とクリスタとフランツとマリアが食堂を出て行くのに、わたくしはエクムント様とソファに移って寛いだのだった。
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