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三章 ご寵愛の末に
18.わたくしの悩み
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わたくしとアレク様は結婚式の翌日に身も心も結ばれた。
それからディアン伯爵領への新婚旅行があって、アレク様は工場の視察をしたことでセシルの生まれた村の開発事業に力を入れ、忙しくなっていた。
つまり、わたくしとアレク様は初めてのとき以外まだ結ばれていないわけで。
政略結婚であっても皇后となれば当然皇帝陛下の子どもを求められる。
わたくしはアレク様を愛しているので、皇帝陛下の血統の子どもを産むことだけでなく、アレク様のお子を授かることができればいいと思っている。
子どもを授かるには行為がなければいけないわけだ。
こういうことを女性から誘うのははしたないとされているし、学園の性教育では夫に身を任せるようにと言われていた。
わたくしの心の準備はできているのだが、アレク様の方がお疲れなのか一緒に眠っているだけで、そういうお誘いはなかった。
わたくしは皇后として、アレク様の妻としてどうすればいいのだろう。
相談できる相手がいなくて、わたくしが困っていると、アレク様が朝食の席でわたくしに声をかけた。
「今日もお茶の時間は戻れそうにない。すまないね、レイシー」
「いいえ、お気になさらずに、執務頑張ってください」
「そうだ。お茶の時間にラヴァル夫人を呼ぶのはどうかな?」
ラヴァル夫人!
わたくしの妃教育を担ってくれて、お子様もいて、わたくしが皇后になるまで支えてくれた侯爵夫人。
彼女にならば相談できるのではないかとわたくしは考えた。
「ラヴァル夫人をお茶に呼んでみますわ」
相談相手が来ると分かると、わたくしも少し気が楽になった。
朝食の後すぐにわたくしはラヴァル夫人に手紙を書いて届けさせた。
午前中は雨が降っていたのでレインコートを着て家庭菜園の雑草を抜いたり、害虫を駆除したりした。雨だったので水やりの手間がなくてよかった。
昼食が終わると、部屋でミシンを踏んで縫物をしたり、刺繍をしたりして過ごして、お茶の時間になって着替えてお茶室に行くと、ラヴァル夫人の到着が知らされた。
ラヴァル夫人は華美ではないが上品なドレスを着て現れて、わたくしに深々と頭を下げた。
「皇后陛下、お茶に誘ってくださってありがとうございます。何かわたくしで力になれることがありますでしょうか?」
「ラヴァル夫人、座ってください。ラヴァル夫人をお話をしたかったのです」
ラヴァル夫人に座ってもらって、わたくしはどうやって話を切り出そうかと迷っていた。アレク様との夜のことはとても繊細な問題だし、女性が夜のことに関してそんなに口に出すのははしたないとされている。切り出せずにいるわたくしに、ラヴァル夫人は全然違うことを考えていたようだった。
「皇后陛下のお誕生日のお茶会が開かれます。そのときのことを相談したかったのではないですか?」
そうだった。
一か月ほど先に、わたくしのお誕生日のお茶会が開かれる。
その手順についてわたくしはまだ全く考えていなかったし、メニューも考えていなかった。
「それもありました」
「それもということは、他にもございましたか?」
「まず、そのお話をしてもいいですか? 皇后になってからのお茶会となると、去年のわたくしのお誕生日のお茶会とは全く違ってきますよね?」
「皇后陛下が主催ですので、招待する貴族や属国の王族や要人、皇族への招待状、席順など、細かく決めていかなければなりません。お茶会のメニューは困ったときには厨房に頼んでしまえばいいのですが、せっかくですから皇后陛下のお好きなものを選ばれると、出席者が皇后陛下の好みを知ることができてよいかと思われます」
相変わらずラヴァル夫人は有能だった。
問いかけには打てば響くような答えが返ってくる。
「招待客はわたくしが決めるのですか?」
「去年の招待客のリストが残っていると思いますので、それを参考にして考えられたらいいと思います。皇帝陛下のことですから、皇后陛下のお誕生日のお茶会はそんなに大規模なものにせずに、女性の客中心にしたがっていると思いますよ」
アレク様はわたくしのお誕生日は大規模に祝わなくていいと思っていらっしゃる。それを聞いてわたくしはほっとする。あまり大規模になるとわたくし自身把握できないことが多くなりそうだった。
何より、人数に合わせて軽食やケーキやお茶菓子を決めて、提供する量も決めて、招待状も書いてとなると、仕事が多すぎる。ゆったりと家庭菜園の世話をして、縫物をしている場合ではなかったかもしれない。
わたくしが思っていると、ラヴァル夫人が安心させるように頷いてくれる。
「ご安心ください。招待状は皇宮の特別な箔押しの印刷で作られるので、皇后陛下はサインだけをすればいいようになっております。宛名も別のものが指示されたリストをもとに書きます」
「全部わたくしがしなければいけないわけではないのですね」
「もちろんです。皇后陛下のご負担にならないようにお茶会を開くと皇帝陛下も仰っていました」
もしかして、アレク様が朝食の席でラヴァル夫人をお茶会に呼ぶように促したのは、わたくしがお誕生日のお茶会の手順が分からずに悩んでいると思ったからだろうか。ラヴァル夫人に指摘されてわたくしはやっと自分のお誕生日のお茶会のことを思い出したし、相談もできたのでとてもよかったのだが、わたくしがラヴァル夫人に聞きたい本題はそれではなかった。
お茶会の話題が終わって、紅茶を飲みながらわたくしは再びどう切り出していいか悩んでしまう。
結果として、真っ赤になりながら、ラヴァル夫人に蚊の鳴くような小声で言ったのだった。
「あの……アレクサンテリ陛下との……その……夜のことなのですが……」
「お待ちください、皇后陛下。ひと払いを致します」
素早くラヴァル夫人が動いて、侍女も部屋から追い出されてしまった。ラヴァル夫人と完全に二人きりになって、ラヴァル夫人は真剣にわたくしに聞いてきた。
「お体がつらいとか、皇帝陛下のご寵愛を受け止められないとか、そのようなことがございましたら、わたくしに遠慮なく仰ってください。ここには誰もおりません。皇后陛下のお心を聞かせてください」
あれ?
なんだか話が違う方向に行ってしまっていないだろうか。
わたくしはアレク様との夜の営みがないことに関して、どうすればいいのか相談しようと思っていたのに、ラヴァル夫人は深刻な表情でわたくしの体のことを心配している。
「ち、違うのです。その、アレクサンテリ陛下との夜の営みが、あの……初夜以来なくて、わたくし、どうすればいいのか分からないのです」
最後の方は早口で一気に言ってしまってから、わたくしは熱い頬を押さえた。こんなことを口にしてはしたない女だと思われてしまっただろうか。
「そうだったのですね。申し訳ありません。わたくし、すっかり勘違いしてしまって。皇帝陛下が皇后陛下と結婚したことに浮かれて、拗らせた恋心をぶつけられて皇后陛下がお困りなのかと思っていました」
結婚したことに浮かれて!?
拗らせた恋心をぶつけられて!?
ラヴァル夫人は前々からアレク様にも遠慮がなく、わたくしが相談するとすぐに対処してくれていたが、こういうことにも遠慮がない様子だった。
「ラヴァル夫人は不思議な方ですね。アレクサンテリ陛下にも恐れずに進言できるご様子で」
「皇后陛下の教育係を引き受けるときに、皇帝陛下は仰いました。皇后陛下は誰よりも大事な方なので、皇帝陛下自身よりも大事にしてほしいと。皇后陛下が悩むようなことがあれば、皇帝陛下よりもその悩みを重要と考えてほしいと」
ラヴァル夫人がアレク様に遠慮がないのは、アレク様自身の望みでもあったのだ。それを的確にできる人物だからこそ、アレク様はラヴァル夫人をわたくしの教育係に選んだのかもしれない。
わたくしが納得していると、ラヴァル夫人がソファから立ち上がった。
「皇后陛下のお悩みはわたくしが聞かせていただきました。わたくしが心配していたことと真逆のことが起きていたようですね。分かりました。この件、わたくしにお預けください」
「お願いします、ラヴァル夫人」
アレク様がわたくしに無体を働くような方ではないのは分かっているが、ラヴァル夫人はご寵愛が過ぎてアレク様がわたくしに無理をさせているのかと心配してくれていたようだった。
実際には全くの逆で、わたくしは夜の営みがないことに悩んでいる。
「恐らく、皇帝陛下はどれくらいの頻度で皇后陛下を求めればいいのか分からなくなってしまっているのだと思います。皇后陛下が大事なあまり、ご自分を律していらっしゃるのかと」
「そうなのですか」
「わたくしが皇帝陛下にお伝えいたしますので、ご安心を」
ラヴァル夫人に任せれば安心だ。
わたくしはラヴァル夫人に相談できてよかったと思っていた。
それからディアン伯爵領への新婚旅行があって、アレク様は工場の視察をしたことでセシルの生まれた村の開発事業に力を入れ、忙しくなっていた。
つまり、わたくしとアレク様は初めてのとき以外まだ結ばれていないわけで。
政略結婚であっても皇后となれば当然皇帝陛下の子どもを求められる。
わたくしはアレク様を愛しているので、皇帝陛下の血統の子どもを産むことだけでなく、アレク様のお子を授かることができればいいと思っている。
子どもを授かるには行為がなければいけないわけだ。
こういうことを女性から誘うのははしたないとされているし、学園の性教育では夫に身を任せるようにと言われていた。
わたくしの心の準備はできているのだが、アレク様の方がお疲れなのか一緒に眠っているだけで、そういうお誘いはなかった。
わたくしは皇后として、アレク様の妻としてどうすればいいのだろう。
相談できる相手がいなくて、わたくしが困っていると、アレク様が朝食の席でわたくしに声をかけた。
「今日もお茶の時間は戻れそうにない。すまないね、レイシー」
「いいえ、お気になさらずに、執務頑張ってください」
「そうだ。お茶の時間にラヴァル夫人を呼ぶのはどうかな?」
ラヴァル夫人!
わたくしの妃教育を担ってくれて、お子様もいて、わたくしが皇后になるまで支えてくれた侯爵夫人。
彼女にならば相談できるのではないかとわたくしは考えた。
「ラヴァル夫人をお茶に呼んでみますわ」
相談相手が来ると分かると、わたくしも少し気が楽になった。
朝食の後すぐにわたくしはラヴァル夫人に手紙を書いて届けさせた。
午前中は雨が降っていたのでレインコートを着て家庭菜園の雑草を抜いたり、害虫を駆除したりした。雨だったので水やりの手間がなくてよかった。
昼食が終わると、部屋でミシンを踏んで縫物をしたり、刺繍をしたりして過ごして、お茶の時間になって着替えてお茶室に行くと、ラヴァル夫人の到着が知らされた。
ラヴァル夫人は華美ではないが上品なドレスを着て現れて、わたくしに深々と頭を下げた。
「皇后陛下、お茶に誘ってくださってありがとうございます。何かわたくしで力になれることがありますでしょうか?」
「ラヴァル夫人、座ってください。ラヴァル夫人をお話をしたかったのです」
ラヴァル夫人に座ってもらって、わたくしはどうやって話を切り出そうかと迷っていた。アレク様との夜のことはとても繊細な問題だし、女性が夜のことに関してそんなに口に出すのははしたないとされている。切り出せずにいるわたくしに、ラヴァル夫人は全然違うことを考えていたようだった。
「皇后陛下のお誕生日のお茶会が開かれます。そのときのことを相談したかったのではないですか?」
そうだった。
一か月ほど先に、わたくしのお誕生日のお茶会が開かれる。
その手順についてわたくしはまだ全く考えていなかったし、メニューも考えていなかった。
「それもありました」
「それもということは、他にもございましたか?」
「まず、そのお話をしてもいいですか? 皇后になってからのお茶会となると、去年のわたくしのお誕生日のお茶会とは全く違ってきますよね?」
「皇后陛下が主催ですので、招待する貴族や属国の王族や要人、皇族への招待状、席順など、細かく決めていかなければなりません。お茶会のメニューは困ったときには厨房に頼んでしまえばいいのですが、せっかくですから皇后陛下のお好きなものを選ばれると、出席者が皇后陛下の好みを知ることができてよいかと思われます」
相変わらずラヴァル夫人は有能だった。
問いかけには打てば響くような答えが返ってくる。
「招待客はわたくしが決めるのですか?」
「去年の招待客のリストが残っていると思いますので、それを参考にして考えられたらいいと思います。皇帝陛下のことですから、皇后陛下のお誕生日のお茶会はそんなに大規模なものにせずに、女性の客中心にしたがっていると思いますよ」
アレク様はわたくしのお誕生日は大規模に祝わなくていいと思っていらっしゃる。それを聞いてわたくしはほっとする。あまり大規模になるとわたくし自身把握できないことが多くなりそうだった。
何より、人数に合わせて軽食やケーキやお茶菓子を決めて、提供する量も決めて、招待状も書いてとなると、仕事が多すぎる。ゆったりと家庭菜園の世話をして、縫物をしている場合ではなかったかもしれない。
わたくしが思っていると、ラヴァル夫人が安心させるように頷いてくれる。
「ご安心ください。招待状は皇宮の特別な箔押しの印刷で作られるので、皇后陛下はサインだけをすればいいようになっております。宛名も別のものが指示されたリストをもとに書きます」
「全部わたくしがしなければいけないわけではないのですね」
「もちろんです。皇后陛下のご負担にならないようにお茶会を開くと皇帝陛下も仰っていました」
もしかして、アレク様が朝食の席でラヴァル夫人をお茶会に呼ぶように促したのは、わたくしがお誕生日のお茶会の手順が分からずに悩んでいると思ったからだろうか。ラヴァル夫人に指摘されてわたくしはやっと自分のお誕生日のお茶会のことを思い出したし、相談もできたのでとてもよかったのだが、わたくしがラヴァル夫人に聞きたい本題はそれではなかった。
お茶会の話題が終わって、紅茶を飲みながらわたくしは再びどう切り出していいか悩んでしまう。
結果として、真っ赤になりながら、ラヴァル夫人に蚊の鳴くような小声で言ったのだった。
「あの……アレクサンテリ陛下との……その……夜のことなのですが……」
「お待ちください、皇后陛下。ひと払いを致します」
素早くラヴァル夫人が動いて、侍女も部屋から追い出されてしまった。ラヴァル夫人と完全に二人きりになって、ラヴァル夫人は真剣にわたくしに聞いてきた。
「お体がつらいとか、皇帝陛下のご寵愛を受け止められないとか、そのようなことがございましたら、わたくしに遠慮なく仰ってください。ここには誰もおりません。皇后陛下のお心を聞かせてください」
あれ?
なんだか話が違う方向に行ってしまっていないだろうか。
わたくしはアレク様との夜の営みがないことに関して、どうすればいいのか相談しようと思っていたのに、ラヴァル夫人は深刻な表情でわたくしの体のことを心配している。
「ち、違うのです。その、アレクサンテリ陛下との夜の営みが、あの……初夜以来なくて、わたくし、どうすればいいのか分からないのです」
最後の方は早口で一気に言ってしまってから、わたくしは熱い頬を押さえた。こんなことを口にしてはしたない女だと思われてしまっただろうか。
「そうだったのですね。申し訳ありません。わたくし、すっかり勘違いしてしまって。皇帝陛下が皇后陛下と結婚したことに浮かれて、拗らせた恋心をぶつけられて皇后陛下がお困りなのかと思っていました」
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ラヴァル夫人は前々からアレク様にも遠慮がなく、わたくしが相談するとすぐに対処してくれていたが、こういうことにも遠慮がない様子だった。
「ラヴァル夫人は不思議な方ですね。アレクサンテリ陛下にも恐れずに進言できるご様子で」
「皇后陛下の教育係を引き受けるときに、皇帝陛下は仰いました。皇后陛下は誰よりも大事な方なので、皇帝陛下自身よりも大事にしてほしいと。皇后陛下が悩むようなことがあれば、皇帝陛下よりもその悩みを重要と考えてほしいと」
ラヴァル夫人がアレク様に遠慮がないのは、アレク様自身の望みでもあったのだ。それを的確にできる人物だからこそ、アレク様はラヴァル夫人をわたくしの教育係に選んだのかもしれない。
わたくしが納得していると、ラヴァル夫人がソファから立ち上がった。
「皇后陛下のお悩みはわたくしが聞かせていただきました。わたくしが心配していたことと真逆のことが起きていたようですね。分かりました。この件、わたくしにお預けください」
「お願いします、ラヴァル夫人」
アレク様がわたくしに無体を働くような方ではないのは分かっているが、ラヴァル夫人はご寵愛が過ぎてアレク様がわたくしに無理をさせているのかと心配してくれていたようだった。
実際には全くの逆で、わたくしは夜の営みがないことに悩んでいる。
「恐らく、皇帝陛下はどれくらいの頻度で皇后陛下を求めればいいのか分からなくなってしまっているのだと思います。皇后陛下が大事なあまり、ご自分を律していらっしゃるのかと」
「そうなのですか」
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ラヴァル夫人に任せれば安心だ。
わたくしはラヴァル夫人に相談できてよかったと思っていた。
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