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魔女(男)とこねこ(虎)たん 3
176.アデーラとダーシャの妊娠経過
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ダーシャが悪阻と貧血に苦しんでいる中、アデーラの妊娠は全く体に影響を及ぼさなかった。これで本当に妊娠しているのか疑問なのだが、エリシュカが言うのだから間違いはないだろう。
生まれて来る赤ん坊のためにアデーラは服を作る。オムツカバーを縫って、オムツを縫って、産着を縫って、靴下を編む。災厄を逃れる刺繍を幾重にも施した赤ん坊の服が出来上がっていくと、赤ちゃんが来るのだと実感がわいてくる。
「とー、にぃに?」
「そうよ、トマーシュはお兄ちゃんになるのよ」
「とー、にぃに! にぃによー!」
ダーシャとアデーラの妊娠を一番喜んでいたのはトマーシュかもしれない。ダーシャのところに行っては、お腹に話しかけている。
「にぃによー。あかたん、にぃによー」
「トマーシュお兄ちゃんがご挨拶に来てくれたわよ」
「ばっばい!」
ダーシャのお腹に挨拶をすると、次はトマーシュはアデーラのところに来る。アデーラのお腹をじっと見つめて、首を傾げている。
「あかたん?」
「そうだよ。赤ちゃんがいるんだよ」
「にぃによー! にぃによー!」
「トマーシュお兄ちゃんだよ」
「ばっばい!」
挨拶をすると満足するのか、トマーシュは手を振って子ども部屋に歩いて行った。赤ちゃんが生まれればトマーシュも一人ではなくなる。それを考えると、ルカーシュにレオシュがいたように、子どもたちが賑やかに遊ぶ日々がまたやって来るのかとアデーラは楽しみだった。
エリシュカの診察のときに、アデーラは気になっていることを聞いてみた。
「胸が張っているような気がするんだけど」
「胸が?」
エリシュカがアデーラの筋肉で弾力のある胸に手を翳す。難しい顔でしばらく観察した後にエリシュカは結論を出した。
「アデーラ、もしかすると母乳が出るかもしれないよ」
「え!? 私は男だよ!?」
「乳腺がある気がするんだ。アデーラはおっぱいが出るかもしれない」
エリシュカの診断の結果を聞いて動揺したのはレオシュだった。
「ママのおっぱいから、お乳が出るの!? 私、ママのおっぱい飲んだことないのに!」
「赤ちゃんのために出るんだよ?」
「私もママの赤ちゃんだった!」
心底赤ちゃんを羨ましがっているレオシュにアデーラが頭を抱える。18歳になってまで、アデーラのおっぱいが飲みたかったなどと言われるとは思わなかった。
「母乳が出たとしても、赤ちゃんのものだからね?」
「私のママなのにー!」
「レオシュはパパになるんでしょう?」
「そうだけどぉー!」
駄々をこねるレオシュの姿を見て、これが本当に父親になれるのかアデーラは心配になってしまった。
元々アデーラが甘やかしすぎて育ててしまったために、レオシュはこんな性格になった。それは分かっているのだが、アデーラにとってレオシュは特別に可愛かったのだから仕方がない。
これから産む赤ちゃんもこんな風に育ってしまうのかと思うと、アデーラは大きな息子と赤ちゃんを一度に抱えるような気がして眩暈がしてきた。
「レオシュ、何を言ってるか分かってるのかな?」
「お兄ちゃん、だってぇ」
「レオシュはお父さんになるんだよ。レオシュが小さい頃父上を嫌っていたみたいに、赤ちゃんから『ちちーえ、やー!』って言われたらどうするのかな?」
「えー!? それは……」
レオシュの耳が垂れて、尻尾も力なく垂れ下がって脚に絡まっている。国王陛下をあれだけ嫌っていたレオシュはその記憶があるだろうし、自分がそう言われることも想像に難くなかったのだろう。
「頑張って、いいパパになる」
「レオシュ、僕も始めは手探りだったけど、赤ちゃんが生まれれば自覚が出てくると思うよ」
「はい、お兄ちゃん」
ルカーシュに言い聞かされて、レオシュは耳を垂れさせながら答えていた。
ダーシャは悪阻が酷く、貧血もあるので、あまり動いていられない。店舗はアデーラも妊娠していたので完全に休みにして、アデーラは離れの棟で赤ちゃんの衣服を作り、ダーシャは日中はソファで休んで、夜は二階のベッドで休んでいる。
「赤ん坊の栄養のために血を使うから貧血になりやすいんだよ。子宮が大きくなってくると他の臓器を圧迫するから、すぐにお手洗いに行きたくなるし、食事も少しずつしか喉を通らなくなるからね」
トマーシュを産むときに経験済みのダーシャが苦しそうにしていて、アデーラの方が全く負担を感じていないことは不思議だったが、アデーラの体の大きさに理由があるのかもしれないとエリシュカは言う。
「アデーラは体が大きいから、赤ん坊が入っていてもそれほど内臓が圧迫されていないのかもしれないね。臨月になってくると変わってくるかもしれないけどね」
「ダーシャがトマーシュのときに言っていた、関節がずれるような感覚もないんだよね」
「骨盤が開かないから、そうなんだろうね」
男性と女性では骨の作りが違う。女性は出産に合わせて骨盤が開くようになっているが、男性は開くようにはなっていない。アデーラは骨格も、性器も全て男性の形をしているのに、体内に子宮と卵巣があるというとても珍しいケースだった。
「正直に言うと、妊娠できるとは思わなかった。その……性行為で使う場所が、子宮に繋がっているとは思えないからね」
卵巣から子宮に運ばれた卵子が、精子を受け入れなければ妊娠は成立しない。アデーラが性行為に使っていた場所は、排泄器で性器ではない。それなのになぜ妊娠したか分からないというアデーラに、エリシュカは丁寧に答える。
「魔法が関与したんだと思うよ」
「魔法が?」
「あたしたちは魔女だ。常に魔法の力に晒されて生きている。アデーラの体内の子宮が魔法で入り込んだ精子を導いて妊娠したんじゃないかな」
妊娠にまで魔法が関与しているとは思わずに、アデーラは驚いていた。アデーラの身体は繋がっていなくても後孔に精子を受ければ魔法で子宮に運ばれる。それならば、何度でも妊娠、出産ができるかもしれない。
「出産はやっぱり、お腹を切るのかな?」
「それに関しては、あたしに任せてくれないか?」
「エリシュカ母さんなら安心だ。お願いするよ」
女性器を持たない、骨盤も開かないアデーラの出産については、エリシュカは考えがあるようだった。アデーラはエリシュカを信頼して完全に任せることにする。
レオシュの研究課程への入学式も終えて、季節は夏に移り変わりつつあった。
ルカーシュのお誕生日もあったのだが、ルカーシュはもう年齢的にも大人で、祭典には出席するが、家族で祝ってもらうことは必要ないと主張した。
「ダーシャもアデーラお母さんも大変な時期だし、僕とダーシャとトマーシュだけでお祝いをするよ」
「ブランカ母さんとエリシュカ母さんは寂しがるかもしれないわ」
「ダーシャの診察で来てくださるから、そのときにお礼を言うよ」
「お誕生日なのにお礼を言うの?」
「僕がここまで育ったのも、トマーシュが健康でいられるのも、ダーシャが苦しい妊娠期間中を耐えられるのも、エリシュカお祖母様とブランカお祖母様のおかげだからね」
大人びた表情でダーシャと話しているルカーシュに、ルカーシュも立派になったものだとアデーラは感動していた。
レオシュの方を見ると、誇らしげな顔で立っている。
「私のお誕生日も、アデーラと二人だけでお祝いしよう」
それぞれに結婚しているのだから、同じ家に住んでいてもお誕生日は別々に祝う時期が来たのかもしれない。
子育てで協力するところはあっても、ダーシャとルカーシュ、アデーラとレオシュは別々の家庭を持っていた。
アデーラとしてはダーシャとはパートナーなのだから、家族のつもりなのだが、レオシュとルカーシュの感覚とは違うようだ。
それもレオシュとルカーシュが成長した証なのだろう。
夏の日、ルカーシュはトマーシュを抱いてお誕生日の祭典に出かけて行った。体調の悪いダーシャは休んでおけるように、アデーラとレオシュだけを連れて。
生まれて来る赤ん坊のためにアデーラは服を作る。オムツカバーを縫って、オムツを縫って、産着を縫って、靴下を編む。災厄を逃れる刺繍を幾重にも施した赤ん坊の服が出来上がっていくと、赤ちゃんが来るのだと実感がわいてくる。
「とー、にぃに?」
「そうよ、トマーシュはお兄ちゃんになるのよ」
「とー、にぃに! にぃによー!」
ダーシャとアデーラの妊娠を一番喜んでいたのはトマーシュかもしれない。ダーシャのところに行っては、お腹に話しかけている。
「にぃによー。あかたん、にぃによー」
「トマーシュお兄ちゃんがご挨拶に来てくれたわよ」
「ばっばい!」
ダーシャのお腹に挨拶をすると、次はトマーシュはアデーラのところに来る。アデーラのお腹をじっと見つめて、首を傾げている。
「あかたん?」
「そうだよ。赤ちゃんがいるんだよ」
「にぃによー! にぃによー!」
「トマーシュお兄ちゃんだよ」
「ばっばい!」
挨拶をすると満足するのか、トマーシュは手を振って子ども部屋に歩いて行った。赤ちゃんが生まれればトマーシュも一人ではなくなる。それを考えると、ルカーシュにレオシュがいたように、子どもたちが賑やかに遊ぶ日々がまたやって来るのかとアデーラは楽しみだった。
エリシュカの診察のときに、アデーラは気になっていることを聞いてみた。
「胸が張っているような気がするんだけど」
「胸が?」
エリシュカがアデーラの筋肉で弾力のある胸に手を翳す。難しい顔でしばらく観察した後にエリシュカは結論を出した。
「アデーラ、もしかすると母乳が出るかもしれないよ」
「え!? 私は男だよ!?」
「乳腺がある気がするんだ。アデーラはおっぱいが出るかもしれない」
エリシュカの診断の結果を聞いて動揺したのはレオシュだった。
「ママのおっぱいから、お乳が出るの!? 私、ママのおっぱい飲んだことないのに!」
「赤ちゃんのために出るんだよ?」
「私もママの赤ちゃんだった!」
心底赤ちゃんを羨ましがっているレオシュにアデーラが頭を抱える。18歳になってまで、アデーラのおっぱいが飲みたかったなどと言われるとは思わなかった。
「母乳が出たとしても、赤ちゃんのものだからね?」
「私のママなのにー!」
「レオシュはパパになるんでしょう?」
「そうだけどぉー!」
駄々をこねるレオシュの姿を見て、これが本当に父親になれるのかアデーラは心配になってしまった。
元々アデーラが甘やかしすぎて育ててしまったために、レオシュはこんな性格になった。それは分かっているのだが、アデーラにとってレオシュは特別に可愛かったのだから仕方がない。
これから産む赤ちゃんもこんな風に育ってしまうのかと思うと、アデーラは大きな息子と赤ちゃんを一度に抱えるような気がして眩暈がしてきた。
「レオシュ、何を言ってるか分かってるのかな?」
「お兄ちゃん、だってぇ」
「レオシュはお父さんになるんだよ。レオシュが小さい頃父上を嫌っていたみたいに、赤ちゃんから『ちちーえ、やー!』って言われたらどうするのかな?」
「えー!? それは……」
レオシュの耳が垂れて、尻尾も力なく垂れ下がって脚に絡まっている。国王陛下をあれだけ嫌っていたレオシュはその記憶があるだろうし、自分がそう言われることも想像に難くなかったのだろう。
「頑張って、いいパパになる」
「レオシュ、僕も始めは手探りだったけど、赤ちゃんが生まれれば自覚が出てくると思うよ」
「はい、お兄ちゃん」
ルカーシュに言い聞かされて、レオシュは耳を垂れさせながら答えていた。
ダーシャは悪阻が酷く、貧血もあるので、あまり動いていられない。店舗はアデーラも妊娠していたので完全に休みにして、アデーラは離れの棟で赤ちゃんの衣服を作り、ダーシャは日中はソファで休んで、夜は二階のベッドで休んでいる。
「赤ん坊の栄養のために血を使うから貧血になりやすいんだよ。子宮が大きくなってくると他の臓器を圧迫するから、すぐにお手洗いに行きたくなるし、食事も少しずつしか喉を通らなくなるからね」
トマーシュを産むときに経験済みのダーシャが苦しそうにしていて、アデーラの方が全く負担を感じていないことは不思議だったが、アデーラの体の大きさに理由があるのかもしれないとエリシュカは言う。
「アデーラは体が大きいから、赤ん坊が入っていてもそれほど内臓が圧迫されていないのかもしれないね。臨月になってくると変わってくるかもしれないけどね」
「ダーシャがトマーシュのときに言っていた、関節がずれるような感覚もないんだよね」
「骨盤が開かないから、そうなんだろうね」
男性と女性では骨の作りが違う。女性は出産に合わせて骨盤が開くようになっているが、男性は開くようにはなっていない。アデーラは骨格も、性器も全て男性の形をしているのに、体内に子宮と卵巣があるというとても珍しいケースだった。
「正直に言うと、妊娠できるとは思わなかった。その……性行為で使う場所が、子宮に繋がっているとは思えないからね」
卵巣から子宮に運ばれた卵子が、精子を受け入れなければ妊娠は成立しない。アデーラが性行為に使っていた場所は、排泄器で性器ではない。それなのになぜ妊娠したか分からないというアデーラに、エリシュカは丁寧に答える。
「魔法が関与したんだと思うよ」
「魔法が?」
「あたしたちは魔女だ。常に魔法の力に晒されて生きている。アデーラの体内の子宮が魔法で入り込んだ精子を導いて妊娠したんじゃないかな」
妊娠にまで魔法が関与しているとは思わずに、アデーラは驚いていた。アデーラの身体は繋がっていなくても後孔に精子を受ければ魔法で子宮に運ばれる。それならば、何度でも妊娠、出産ができるかもしれない。
「出産はやっぱり、お腹を切るのかな?」
「それに関しては、あたしに任せてくれないか?」
「エリシュカ母さんなら安心だ。お願いするよ」
女性器を持たない、骨盤も開かないアデーラの出産については、エリシュカは考えがあるようだった。アデーラはエリシュカを信頼して完全に任せることにする。
レオシュの研究課程への入学式も終えて、季節は夏に移り変わりつつあった。
ルカーシュのお誕生日もあったのだが、ルカーシュはもう年齢的にも大人で、祭典には出席するが、家族で祝ってもらうことは必要ないと主張した。
「ダーシャもアデーラお母さんも大変な時期だし、僕とダーシャとトマーシュだけでお祝いをするよ」
「ブランカ母さんとエリシュカ母さんは寂しがるかもしれないわ」
「ダーシャの診察で来てくださるから、そのときにお礼を言うよ」
「お誕生日なのにお礼を言うの?」
「僕がここまで育ったのも、トマーシュが健康でいられるのも、ダーシャが苦しい妊娠期間中を耐えられるのも、エリシュカお祖母様とブランカお祖母様のおかげだからね」
大人びた表情でダーシャと話しているルカーシュに、ルカーシュも立派になったものだとアデーラは感動していた。
レオシュの方を見ると、誇らしげな顔で立っている。
「私のお誕生日も、アデーラと二人だけでお祝いしよう」
それぞれに結婚しているのだから、同じ家に住んでいてもお誕生日は別々に祝う時期が来たのかもしれない。
子育てで協力するところはあっても、ダーシャとルカーシュ、アデーラとレオシュは別々の家庭を持っていた。
アデーラとしてはダーシャとはパートナーなのだから、家族のつもりなのだが、レオシュとルカーシュの感覚とは違うようだ。
それもレオシュとルカーシュが成長した証なのだろう。
夏の日、ルカーシュはトマーシュを抱いてお誕生日の祭典に出かけて行った。体調の悪いダーシャは休んでおけるように、アデーラとレオシュだけを連れて。
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