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一章 セラフィナ誕生
1.セラフィナ、生まれる
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わたくしは、セレスティア帝国の皇帝と皇后の間に生まれた皇女だった。
皇帝の血を引く金の目と、母である皇后に似た銀色の髪のわたくしが生まれたとき、お父様もお母様もとても喜んでくれた。
お父様は赤い髪に金の目で、お兄様も赤い髪に金の目だった。
生まれてきたわたくしを抱き上げたお父様がお母様に優しく話しかけている。
「セレナ、この子の名前はセラフィナにしよう」
「セラフィナ……いい名ですね」
「ラファエルにもこの子を紹介しなくては」
目がよく見えなくて、体も自由に動かなくて、お父様の姿もお母様の姿もよく見えない。それでも、わたくしがお父様とお母様を知っていたのは、わたくしに前世の記憶があったからだった。
わたくしは前世でこの国のベルンハルト公爵家にお仕えしていたメイドだった。ベルンハルト公爵家に仕えることになったのは、十二歳のときで、男爵家の出身のわたくしは本来ならば十二歳から貴族の通う学園に行くはずだったのだが、貧乏でお金がなく、両親はわたくしを売るようにしてベルンハルト公爵家に奉公に出した。
わたくしはベルンハルト公爵家の坊ちゃまである五歳年下のアルベルト様にお仕えしていた。
わたくしは十五歳でアルベルト様が十歳のとき、アルベルト様が町に出たいと我が儘を言い、それにお供したわたくしは、馬車が何者かに襲われて、アルベルト様を庇って命を落とした。
その後のことはよく分からない。
わたくしは、気が付けば皇帝の娘として生まれ変わっていた。
声を出そうとしても、泣き声しか出なくて、わたくしは困惑する。
どうすれば両親と意志疎通を図れるのか分からない。
「父上、妹が生まれたと聞きました」
「ラファエル、おいで。妹のセラフィナだよ」
「わぁ、かわいい! セラフィナ、お兄様ですよ」
明るい子どもの声が聞こえてくる。これが兄のラファエルの声だと分かっているのだが、わたくしはよく目が見えなくて、眩しくて、困ってしまう。
「大きな声で泣いていますね。母上、お腹が空いているのではないですか?」
「そうかもしれません。お乳をあげましょう。ラファエル、ヘリオドール様、失礼いたします」
「ラファエル、部屋から出ておこう」
「はい、父上」
お父様の手からお母様の手に渡されて、わたくしはお乳を飲ませてもらった。お腹がいっぱいになると眠くなってくる。
わたくしが死んでからどれくらいの月日が経っているのだろう。
アルベルト様は泣いていないだろうか。
心配するが、わたくしは眠気に勝てずに眠りの中に落ちていった。
赤ちゃんというのは不自由で面倒なものだ。
お母様は付きっ切りでわたくしのお世話をすることはできないし、乳母に預けられたのだが、乳母にミルクを飲ませてもらうと排泄がしたくなって勝手に出てしまうし、オムツを替えられるのは恥ずかしいし、オムツを替えてもらってすっきりしたら眠くなる。
できることがほとんどなくて、わたくしはどうすればいいのか分からなかった。
赤ちゃんなのに十五歳までの記憶があるというのは少々つらい。
十五歳の精神なのに、何もかもしてもらわないとできない自分が恥ずかしく、悔しい。
アルベルト様の情報も知りたいが、喋ることができないので意思疎通ができない。
酷く悲しくて声を上げて泣いていると、ラファエルお兄様が子ども部屋に顔を出してきた。ラファエルお兄様はわたくしよりも十歳年上だった。
十歳ということはアルベルト様と年齢が同じではないのだろうか。
考えていると、ラファエルお兄様がベビーベッドに寝ているわたくしを覗き込んでくる。
「セラフィナが泣いているよ。どうすれば泣き止む?」
「ミルクも飲まれましたし、オムツも替えました。眠いのではないでしょうか」
「わたしに抱っこさせて。眠らせてあげる」
ラファエルお兄様に抱っこされて、わたくしはゆらゆらと揺らされる。気持ちがよくてうとうとと眠ってしまいそうになるわたくしに、ラファエルお兄様がうっとりと呟く。
「かわいいなぁ。みんなに自慢したい……」
「ラファエル殿下、セラフィナ殿下はまだ小さいので、ご学友を連れてくるのはもう少し大きくなってからにしてください」
「少し見るだけだよ! こんなにかわいいんだもの。みんな夢中になるに決まってる」
ラファエルお兄様のご学友。
どんな方たちなのか分からないが、ラファエルお兄様はとてもわたくしに優しいので、酷いことはされないだろうと思う。
前世ではわたくしは両親に恵まれていたとは言えなかった。
両親は愛のない結婚をして、わたくしのことを疎んでいた。わたくしが男の子ならば家を継ぐこともできたのだろうが、女の子だったから、家を継がせることも考えずに、使用人のような服を着せて、家庭教師を雇う金もなくて、平民の通う学校に通って、十二歳で学校を卒業すると、すぐにベルンハルト公爵家に奉公に出した。
男爵家は父の親戚の子どもに継がせるつもりだと言っていたが、その親戚の子どもが、父が愛人との間に作った子どもであることをわたくしは知っていた。
ベルンハルト公爵家に奉公に出されて、使用人として扱われても、わたくしは実家にいるときよりはずっといい暮らしをしていた。
きれいに洗濯された清潔な服を毎日着て、三食食事が食べられて、温かい寝床で寝られる。
少しベッドが硬かろうと、公爵家の使用人は大事に扱われた。
アルベルト様のメイドになってからは、特にわたくしは大事にされた。
気難しいアルベルト様は、年の近いわたくしには打ち解けてくれた。最初は部屋から逃げるようなこともあったが、わたくしが探しに行くと大人しく手を繋いで部屋に戻ってくれたし、勉強を嫌がるアルベルト様にわたくしが一緒に授業を受けることもあった。
旦那様も奥様も、一人っ子のアルベルト様をとてもかわいがっていて、アルベルト様がわたくしに懐いていると知ると、アルベルト様のためにわたくしが一緒に授業を受けられるように手配してくれたのだ。
「クラリッサ、ぼくが大きくなっても、ずっと一緒にいてくれる?」
「ずっとお仕えいたします」
小さなアルベルト様の小指に小指を絡めて約束したことは、果たされなかった。
わたくしは十五歳で命を落とした。
あのときアルベルト様を狙ったのは誰だったのだろう。
わたくしを殺した犯人は捕まったのだろうか。
わたくしには分からない。
数日後、ラファエルお兄様が学友を連れてきた。
乳母はいい顔をしなかったようだが、この国の皇子であるラファエルお兄様に逆らうことはできない。
「ユリウス、アルベルト、見て! この子がわたしの妹のセラフィナだ。天使みたいにかわいいだろう?」
「とてもかわいらしいですね」
「小さいですね……」
アルベルト?
ラファエルお兄様がアルベルト様の名前を呼んだ気がする。それに対して、沈んだ声で「小さいですね」と答えたのはアルベルト様ではないだろうか。
「うー……あー……」
アルベルト様、わたくしです。
クラリッサです!
そう言いたかったが、わたくしの口から出たのは意味不明の音だけだった。
目もよく見えないので、アルベルト様の顔がよく見えない。
「セラフィナはご機嫌みたいだね。抱っこしてみる?」
「よろしいのですか?」
「わたしは結構です」
嬉しそうにしている声がユリウス様なのだろう。沈んだ声のまま断っているのがアルベルト様のようだ。
アルベルト様に近付きたくて手足をばたつかせても、わたくしはまだ寝返りも打てないような月齢だった。
「アルベルト、事故に遭ったのは災難だったけど、元気を出してほしいな。アルベルトはわたしと一緒に学園に通うんだから」
「学園に通う準備はしております。ご心配なく」
沈んだアルベルト様の声はわたくしが死んだせいだろうか。
わたくしはここにいると示そうとして、無理だと分かって、それと同時に、示したところで信じてもらえるわけがないという気持ちも生まれてきた。
わたくしがクラリッサの生まれ変わりだということをアルベルト様に知ってもらう方法がない。生まれ変わったなどといわれてもアルベルト様は訝しく思うだけだろう。
なんだか悲しくなって、わたくしは気が付けば泣いていた。
泣いてしまったわたくしをラファエルお兄様があやしてくれる。
「お腹が空いたのかな? オムツが汚れたのかな?」
「ラファエル殿下、セラフィナ殿下のご様子を見させてください」
「頼むよ」
乳母に渡されたわたくしはオムツを確認されて、哺乳瓶を口に当てられたが、泣き声が止まることはなかった。
赤ん坊の体は不便だ。
感情がすぐに泣くという行動に出てしまう。
ラファエルお兄様は学友のアルベルト様とユリウス様にわたくしを見せたら満足したのか、違う部屋に行ってしまった。
アルベルト様とユリウス様も一緒について行ってしまった。
残された子ども部屋には、わたくしの泣き声が響いていた。
皇帝の血を引く金の目と、母である皇后に似た銀色の髪のわたくしが生まれたとき、お父様もお母様もとても喜んでくれた。
お父様は赤い髪に金の目で、お兄様も赤い髪に金の目だった。
生まれてきたわたくしを抱き上げたお父様がお母様に優しく話しかけている。
「セレナ、この子の名前はセラフィナにしよう」
「セラフィナ……いい名ですね」
「ラファエルにもこの子を紹介しなくては」
目がよく見えなくて、体も自由に動かなくて、お父様の姿もお母様の姿もよく見えない。それでも、わたくしがお父様とお母様を知っていたのは、わたくしに前世の記憶があったからだった。
わたくしは前世でこの国のベルンハルト公爵家にお仕えしていたメイドだった。ベルンハルト公爵家に仕えることになったのは、十二歳のときで、男爵家の出身のわたくしは本来ならば十二歳から貴族の通う学園に行くはずだったのだが、貧乏でお金がなく、両親はわたくしを売るようにしてベルンハルト公爵家に奉公に出した。
わたくしはベルンハルト公爵家の坊ちゃまである五歳年下のアルベルト様にお仕えしていた。
わたくしは十五歳でアルベルト様が十歳のとき、アルベルト様が町に出たいと我が儘を言い、それにお供したわたくしは、馬車が何者かに襲われて、アルベルト様を庇って命を落とした。
その後のことはよく分からない。
わたくしは、気が付けば皇帝の娘として生まれ変わっていた。
声を出そうとしても、泣き声しか出なくて、わたくしは困惑する。
どうすれば両親と意志疎通を図れるのか分からない。
「父上、妹が生まれたと聞きました」
「ラファエル、おいで。妹のセラフィナだよ」
「わぁ、かわいい! セラフィナ、お兄様ですよ」
明るい子どもの声が聞こえてくる。これが兄のラファエルの声だと分かっているのだが、わたくしはよく目が見えなくて、眩しくて、困ってしまう。
「大きな声で泣いていますね。母上、お腹が空いているのではないですか?」
「そうかもしれません。お乳をあげましょう。ラファエル、ヘリオドール様、失礼いたします」
「ラファエル、部屋から出ておこう」
「はい、父上」
お父様の手からお母様の手に渡されて、わたくしはお乳を飲ませてもらった。お腹がいっぱいになると眠くなってくる。
わたくしが死んでからどれくらいの月日が経っているのだろう。
アルベルト様は泣いていないだろうか。
心配するが、わたくしは眠気に勝てずに眠りの中に落ちていった。
赤ちゃんというのは不自由で面倒なものだ。
お母様は付きっ切りでわたくしのお世話をすることはできないし、乳母に預けられたのだが、乳母にミルクを飲ませてもらうと排泄がしたくなって勝手に出てしまうし、オムツを替えられるのは恥ずかしいし、オムツを替えてもらってすっきりしたら眠くなる。
できることがほとんどなくて、わたくしはどうすればいいのか分からなかった。
赤ちゃんなのに十五歳までの記憶があるというのは少々つらい。
十五歳の精神なのに、何もかもしてもらわないとできない自分が恥ずかしく、悔しい。
アルベルト様の情報も知りたいが、喋ることができないので意思疎通ができない。
酷く悲しくて声を上げて泣いていると、ラファエルお兄様が子ども部屋に顔を出してきた。ラファエルお兄様はわたくしよりも十歳年上だった。
十歳ということはアルベルト様と年齢が同じではないのだろうか。
考えていると、ラファエルお兄様がベビーベッドに寝ているわたくしを覗き込んでくる。
「セラフィナが泣いているよ。どうすれば泣き止む?」
「ミルクも飲まれましたし、オムツも替えました。眠いのではないでしょうか」
「わたしに抱っこさせて。眠らせてあげる」
ラファエルお兄様に抱っこされて、わたくしはゆらゆらと揺らされる。気持ちがよくてうとうとと眠ってしまいそうになるわたくしに、ラファエルお兄様がうっとりと呟く。
「かわいいなぁ。みんなに自慢したい……」
「ラファエル殿下、セラフィナ殿下はまだ小さいので、ご学友を連れてくるのはもう少し大きくなってからにしてください」
「少し見るだけだよ! こんなにかわいいんだもの。みんな夢中になるに決まってる」
ラファエルお兄様のご学友。
どんな方たちなのか分からないが、ラファエルお兄様はとてもわたくしに優しいので、酷いことはされないだろうと思う。
前世ではわたくしは両親に恵まれていたとは言えなかった。
両親は愛のない結婚をして、わたくしのことを疎んでいた。わたくしが男の子ならば家を継ぐこともできたのだろうが、女の子だったから、家を継がせることも考えずに、使用人のような服を着せて、家庭教師を雇う金もなくて、平民の通う学校に通って、十二歳で学校を卒業すると、すぐにベルンハルト公爵家に奉公に出した。
男爵家は父の親戚の子どもに継がせるつもりだと言っていたが、その親戚の子どもが、父が愛人との間に作った子どもであることをわたくしは知っていた。
ベルンハルト公爵家に奉公に出されて、使用人として扱われても、わたくしは実家にいるときよりはずっといい暮らしをしていた。
きれいに洗濯された清潔な服を毎日着て、三食食事が食べられて、温かい寝床で寝られる。
少しベッドが硬かろうと、公爵家の使用人は大事に扱われた。
アルベルト様のメイドになってからは、特にわたくしは大事にされた。
気難しいアルベルト様は、年の近いわたくしには打ち解けてくれた。最初は部屋から逃げるようなこともあったが、わたくしが探しに行くと大人しく手を繋いで部屋に戻ってくれたし、勉強を嫌がるアルベルト様にわたくしが一緒に授業を受けることもあった。
旦那様も奥様も、一人っ子のアルベルト様をとてもかわいがっていて、アルベルト様がわたくしに懐いていると知ると、アルベルト様のためにわたくしが一緒に授業を受けられるように手配してくれたのだ。
「クラリッサ、ぼくが大きくなっても、ずっと一緒にいてくれる?」
「ずっとお仕えいたします」
小さなアルベルト様の小指に小指を絡めて約束したことは、果たされなかった。
わたくしは十五歳で命を落とした。
あのときアルベルト様を狙ったのは誰だったのだろう。
わたくしを殺した犯人は捕まったのだろうか。
わたくしには分からない。
数日後、ラファエルお兄様が学友を連れてきた。
乳母はいい顔をしなかったようだが、この国の皇子であるラファエルお兄様に逆らうことはできない。
「ユリウス、アルベルト、見て! この子がわたしの妹のセラフィナだ。天使みたいにかわいいだろう?」
「とてもかわいらしいですね」
「小さいですね……」
アルベルト?
ラファエルお兄様がアルベルト様の名前を呼んだ気がする。それに対して、沈んだ声で「小さいですね」と答えたのはアルベルト様ではないだろうか。
「うー……あー……」
アルベルト様、わたくしです。
クラリッサです!
そう言いたかったが、わたくしの口から出たのは意味不明の音だけだった。
目もよく見えないので、アルベルト様の顔がよく見えない。
「セラフィナはご機嫌みたいだね。抱っこしてみる?」
「よろしいのですか?」
「わたしは結構です」
嬉しそうにしている声がユリウス様なのだろう。沈んだ声のまま断っているのがアルベルト様のようだ。
アルベルト様に近付きたくて手足をばたつかせても、わたくしはまだ寝返りも打てないような月齢だった。
「アルベルト、事故に遭ったのは災難だったけど、元気を出してほしいな。アルベルトはわたしと一緒に学園に通うんだから」
「学園に通う準備はしております。ご心配なく」
沈んだアルベルト様の声はわたくしが死んだせいだろうか。
わたくしはここにいると示そうとして、無理だと分かって、それと同時に、示したところで信じてもらえるわけがないという気持ちも生まれてきた。
わたくしがクラリッサの生まれ変わりだということをアルベルト様に知ってもらう方法がない。生まれ変わったなどといわれてもアルベルト様は訝しく思うだけだろう。
なんだか悲しくなって、わたくしは気が付けば泣いていた。
泣いてしまったわたくしをラファエルお兄様があやしてくれる。
「お腹が空いたのかな? オムツが汚れたのかな?」
「ラファエル殿下、セラフィナ殿下のご様子を見させてください」
「頼むよ」
乳母に渡されたわたくしはオムツを確認されて、哺乳瓶を口に当てられたが、泣き声が止まることはなかった。
赤ん坊の体は不便だ。
感情がすぐに泣くという行動に出てしまう。
ラファエルお兄様は学友のアルベルト様とユリウス様にわたくしを見せたら満足したのか、違う部屋に行ってしまった。
アルベルト様とユリウス様も一緒について行ってしまった。
残された子ども部屋には、わたくしの泣き声が響いていた。
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