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転生したらまた魔女の男子だった件
152.進路指導
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冬休み前に高等学校で進路指導の紙が配られた。
これから先どのような方向に進むために、来年度最後の一年で専門的な教育を受けるのか選択するための指針である。
進路指導の紙を持って、僕は自然とリラとナンシーちゃんと集まっていた。
「ナンシーちゃんは何て書いた?」
「『果樹園の経営と果物の品種改良』って書いたわ」
ナンシーちゃんの進みたい道はしっかりと決まっている。
「リラは?」
「私は『魔女族の長』って書いたわ!」
「それは、先生困っちゃうね」
魔女族の長の娘だから必ず魔女族の長を継げるわけではない。魔女族の長の継承は決闘で行われる。リラも母に勝たなければ魔女族の長にはなれないのだ。
「お兄ちゃんは?」
「僕は『仕立て屋』かなぁ」
僕のしたいこともはっきりと決まっていた。
二年早く小学校に入学しているリラと僕は高等学校入学も二年早くて、卒業も当然二年早い。
他の子が十八歳になって成人して卒業していくのに対して、僕とリラは十六歳で成人しないまま卒業する。
そういう意味でも高等学校の先生たちは僕とリラの進路指導に関して頭を悩ませていたのではないだろうか。
進路指導で先生から「保護者の方に来ていただけますか?」と聞かれたのはそういう意味なのだろう。
しかし、困ったことがある。
僕とリラはセイラン様とレイリ様と暮らしているけれど、魔女の森にも母とお父さんという保護者がいる。四人の保護者の誰に来てもらうかが問題なのだ。
「リラ、誰に来てもらう?」
高等学校から帰りながらリラに聞くと、リラは少し考えて顎に指を持って行く。
「レイリ様かしら。レイリ様は私の保護者だわ」
「でも、お母さんが魔女族の長だよ」
「うーん、そうだったわ。それじゃ、お母さんとレイリ様?」
「僕はセイラン様とお父さん?」
結局全員来てもらうことになりそうで、僕はリラと母の家に寄った。お父さんもウッドデッキに出ていて、庭でスリーズちゃんとレオくんが走り回って遊んでいるのを見守っている。
「進路指導のことで、高等学校の先生から『保護者の方に来ていただけますか?』って言われたんだ。お母さんとお父さん、来てくれる?」
「もちろんいいけど、セイラン様とレイリ様は?」
「ラーイとリラのためなら行くよ」
「レイリ様とセイラン様にも来てもらおうってお兄ちゃんと話してたの」
この土地の土地神様と魔女族の長と元渡る神の神族が揃う進路指導。
指導する先生も大変だと僕は気の毒に思っていた。
社に帰ってセイラン様とレイリ様にもお願いする。
「進路指導に保護者として来て欲しいのです」
「お父さんとお母さんも来るのよ」
「ラーイとリラの進路指導ならば行かねばなるまいな」
「喜んで行きますよ。リラが将来を決める大事な場所です」
快く返事をしてくれたセイラン様とレイリ様に感謝しつつも、僕とリラとお父さんと母とセイラン様とレイリ様の進路指導がどうなるか、僕は考えるだけで先生が気の毒だった。
進路指導の日、授業が終わる時間に母とお父さんとセイラン様とレイリ様が来てくれた。覚悟はしていただろうが、進路指導の先生は四人の保護者に圧倒されていた。
「よくいらしてくださいました。ラーイくんもリラちゃんも成績もとても優秀で、何も言うことはないような生徒なのですが、それでも、二年早く卒業するということと、リラちゃんの進路のことを保護者の方が知っているかというのをお聞きしたくて」
「リラが魔女族の長になりたいことは知っています。高等学校を卒業したら、私の下で修業させるつもりです」
「ラーイくんの進路は?」
「ラーイの進路も知っています。ラーイもしっかりと私の下で修業させます」
成人するまでの二年の期間についてはそれで解決したが、そこからが進路指導の先生の話が本題に入るところだった。
「正直、ラーイくんもリラちゃんも優秀過ぎて、これ以上の専門的な知識をどう与えればいいのか指導者側も苦労しています。最後の一年でより専門的なことを教えられる教諭がいないのです」
「ラーイとリラはそれほど優秀なのか」
「誇らしいことですが、指導ができないのは困りますね」
セイラン様とレイリ様も進路指導に熱心で身を乗り出している。
「ラーイくんとリラちゃんには実地での勉強が必要かと思うのですが、受け入れ先もないわけで……」
「分かりました。私がラーイとリラに研修をさせましょう。その研修で得た課題を高等学校に持ち帰らせて、更に勉強を深めるという形でどうでしょう?」
「お願いできますか?」
「私の息子と娘です。しっかりとやらせていただきます」
高等学校最後の一年は、母の家での研修が入るようだ。
実際に僕も高等学校の授業が自分の能力に合っていないことは気付いていた。母と作るものの方がずっと難しく、高等学校の授業で作るものは簡単すぎたのだ。
「お兄ちゃん、来年度はお母さんが研修をしてくれるわよ」
「お母さんに付与魔法をもっと詳しく教えて欲しいと思っていたんだ。空間の拡張も授業では突き詰められなかったけど、お母さんならもっと深くまで教えてくれる!」
母の研修が入ることを僕もリラも喜んでいた。
リラは魔女族の長になるために、結界の魔法や肉体強化の魔法を教えられるのだろう。
無事に進路指導が終わってから、僕とリラはあることに気付いた。
「スリーズちゃんは!?」
「小学校、もう終わってるんじゃない!?」
お父さんも母も進路指導に来てくれている。スリーズちゃんはもう小学校が終わっている時間だ。どうしているのだろう。
「今日はラーイとリラの大事な日だから、レオくんのところに預けて来たのよ」
「スリーズを迎えに行こう」
レオくんのところに預けられていたと聞いて、僕はほっと胸を撫で下ろしていた。
「私たちはあまり役に立たなかったな」
「それでも、ラーイとリラの大事な日に立ち会えたのは嬉しいことですよ」
「来てくれて嬉しかったです、セイラン様」
「ありがとう、レイリ様」
進路指導の話はほとんど母との間で成立してしまったが、やはり僕の保護者と言えばセイラン様だし、リラの保護者と言えばレイリ様だ。保護者に来て欲しいと言われて、セイラン様とレイリ様を外すことはできなかった。
お父さんと母はスリーズちゃんを迎えに行って、僕とリラはセイラン様とレイリ様と社に帰った。
社に帰るとセイラン様が部屋で僕を膝の上に抱き上げる。
リラもきっと部屋でレイリ様と二人きりになっているのだろう。
「ラーイも高等学校を卒業する年になるのだな」
「まだ来年度ですけどね」
「小さくて育てて行けるか心配だったラーイがこんなにも大きくなって、私はとても幸せだ」
社に逃げ込んで僕とリラを生んだ母を見ているので、セイラン様とレイリ様は僕とリラが生まれた瞬間から知っていることになる。生まれたばかりの赤ちゃんはスリーズちゃんくらいしか見たことがないけれど、首が据わっていなくてとても不安定で怖かった。
セイラン様もレイリ様もそんな僕とリラをここまで立派に育ててくれた。
「まだまだ大きくなりますよ」
「ラーイはまだ背が伸びておるのか?」
「少しずつですが伸びています」
生物学上の父のことは忘れたいのでよく覚えていないけれど、母は背が高い方ではない。リラは母のコピーなので母そっくりになるだろうし、僕も母の血を引いているのでそんなに背は伸びないだろう。
それでも、セイラン様と並んで大人に見られるくらいには大きくなりたい。
「背が伸びる食事とかないですかね?」
「分からんなぁ。私は肉ばかり食っておったし」
「肉を食べればセイラン様みたいになれますか?」
僕の問いかけに、セイラン様が僕の髪を撫でて鼻先にキスをした。
「ラーイはそのままでいい。そのままが可愛い」
そんなことを言われても、僕は大きくなりたいのだから、セイラン様に従うことはできない。
「肉を食べます!」
「白虎族だから私は大きいだけだぞ?」
「それでも、肉を食べます!」
頑固に言い続ける僕に、セイラン様は笑っていたようだった。
これから先どのような方向に進むために、来年度最後の一年で専門的な教育を受けるのか選択するための指針である。
進路指導の紙を持って、僕は自然とリラとナンシーちゃんと集まっていた。
「ナンシーちゃんは何て書いた?」
「『果樹園の経営と果物の品種改良』って書いたわ」
ナンシーちゃんの進みたい道はしっかりと決まっている。
「リラは?」
「私は『魔女族の長』って書いたわ!」
「それは、先生困っちゃうね」
魔女族の長の娘だから必ず魔女族の長を継げるわけではない。魔女族の長の継承は決闘で行われる。リラも母に勝たなければ魔女族の長にはなれないのだ。
「お兄ちゃんは?」
「僕は『仕立て屋』かなぁ」
僕のしたいこともはっきりと決まっていた。
二年早く小学校に入学しているリラと僕は高等学校入学も二年早くて、卒業も当然二年早い。
他の子が十八歳になって成人して卒業していくのに対して、僕とリラは十六歳で成人しないまま卒業する。
そういう意味でも高等学校の先生たちは僕とリラの進路指導に関して頭を悩ませていたのではないだろうか。
進路指導で先生から「保護者の方に来ていただけますか?」と聞かれたのはそういう意味なのだろう。
しかし、困ったことがある。
僕とリラはセイラン様とレイリ様と暮らしているけれど、魔女の森にも母とお父さんという保護者がいる。四人の保護者の誰に来てもらうかが問題なのだ。
「リラ、誰に来てもらう?」
高等学校から帰りながらリラに聞くと、リラは少し考えて顎に指を持って行く。
「レイリ様かしら。レイリ様は私の保護者だわ」
「でも、お母さんが魔女族の長だよ」
「うーん、そうだったわ。それじゃ、お母さんとレイリ様?」
「僕はセイラン様とお父さん?」
結局全員来てもらうことになりそうで、僕はリラと母の家に寄った。お父さんもウッドデッキに出ていて、庭でスリーズちゃんとレオくんが走り回って遊んでいるのを見守っている。
「進路指導のことで、高等学校の先生から『保護者の方に来ていただけますか?』って言われたんだ。お母さんとお父さん、来てくれる?」
「もちろんいいけど、セイラン様とレイリ様は?」
「ラーイとリラのためなら行くよ」
「レイリ様とセイラン様にも来てもらおうってお兄ちゃんと話してたの」
この土地の土地神様と魔女族の長と元渡る神の神族が揃う進路指導。
指導する先生も大変だと僕は気の毒に思っていた。
社に帰ってセイラン様とレイリ様にもお願いする。
「進路指導に保護者として来て欲しいのです」
「お父さんとお母さんも来るのよ」
「ラーイとリラの進路指導ならば行かねばなるまいな」
「喜んで行きますよ。リラが将来を決める大事な場所です」
快く返事をしてくれたセイラン様とレイリ様に感謝しつつも、僕とリラとお父さんと母とセイラン様とレイリ様の進路指導がどうなるか、僕は考えるだけで先生が気の毒だった。
進路指導の日、授業が終わる時間に母とお父さんとセイラン様とレイリ様が来てくれた。覚悟はしていただろうが、進路指導の先生は四人の保護者に圧倒されていた。
「よくいらしてくださいました。ラーイくんもリラちゃんも成績もとても優秀で、何も言うことはないような生徒なのですが、それでも、二年早く卒業するということと、リラちゃんの進路のことを保護者の方が知っているかというのをお聞きしたくて」
「リラが魔女族の長になりたいことは知っています。高等学校を卒業したら、私の下で修業させるつもりです」
「ラーイくんの進路は?」
「ラーイの進路も知っています。ラーイもしっかりと私の下で修業させます」
成人するまでの二年の期間についてはそれで解決したが、そこからが進路指導の先生の話が本題に入るところだった。
「正直、ラーイくんもリラちゃんも優秀過ぎて、これ以上の専門的な知識をどう与えればいいのか指導者側も苦労しています。最後の一年でより専門的なことを教えられる教諭がいないのです」
「ラーイとリラはそれほど優秀なのか」
「誇らしいことですが、指導ができないのは困りますね」
セイラン様とレイリ様も進路指導に熱心で身を乗り出している。
「ラーイくんとリラちゃんには実地での勉強が必要かと思うのですが、受け入れ先もないわけで……」
「分かりました。私がラーイとリラに研修をさせましょう。その研修で得た課題を高等学校に持ち帰らせて、更に勉強を深めるという形でどうでしょう?」
「お願いできますか?」
「私の息子と娘です。しっかりとやらせていただきます」
高等学校最後の一年は、母の家での研修が入るようだ。
実際に僕も高等学校の授業が自分の能力に合っていないことは気付いていた。母と作るものの方がずっと難しく、高等学校の授業で作るものは簡単すぎたのだ。
「お兄ちゃん、来年度はお母さんが研修をしてくれるわよ」
「お母さんに付与魔法をもっと詳しく教えて欲しいと思っていたんだ。空間の拡張も授業では突き詰められなかったけど、お母さんならもっと深くまで教えてくれる!」
母の研修が入ることを僕もリラも喜んでいた。
リラは魔女族の長になるために、結界の魔法や肉体強化の魔法を教えられるのだろう。
無事に進路指導が終わってから、僕とリラはあることに気付いた。
「スリーズちゃんは!?」
「小学校、もう終わってるんじゃない!?」
お父さんも母も進路指導に来てくれている。スリーズちゃんはもう小学校が終わっている時間だ。どうしているのだろう。
「今日はラーイとリラの大事な日だから、レオくんのところに預けて来たのよ」
「スリーズを迎えに行こう」
レオくんのところに預けられていたと聞いて、僕はほっと胸を撫で下ろしていた。
「私たちはあまり役に立たなかったな」
「それでも、ラーイとリラの大事な日に立ち会えたのは嬉しいことですよ」
「来てくれて嬉しかったです、セイラン様」
「ありがとう、レイリ様」
進路指導の話はほとんど母との間で成立してしまったが、やはり僕の保護者と言えばセイラン様だし、リラの保護者と言えばレイリ様だ。保護者に来て欲しいと言われて、セイラン様とレイリ様を外すことはできなかった。
お父さんと母はスリーズちゃんを迎えに行って、僕とリラはセイラン様とレイリ様と社に帰った。
社に帰るとセイラン様が部屋で僕を膝の上に抱き上げる。
リラもきっと部屋でレイリ様と二人きりになっているのだろう。
「ラーイも高等学校を卒業する年になるのだな」
「まだ来年度ですけどね」
「小さくて育てて行けるか心配だったラーイがこんなにも大きくなって、私はとても幸せだ」
社に逃げ込んで僕とリラを生んだ母を見ているので、セイラン様とレイリ様は僕とリラが生まれた瞬間から知っていることになる。生まれたばかりの赤ちゃんはスリーズちゃんくらいしか見たことがないけれど、首が据わっていなくてとても不安定で怖かった。
セイラン様もレイリ様もそんな僕とリラをここまで立派に育ててくれた。
「まだまだ大きくなりますよ」
「ラーイはまだ背が伸びておるのか?」
「少しずつですが伸びています」
生物学上の父のことは忘れたいのでよく覚えていないけれど、母は背が高い方ではない。リラは母のコピーなので母そっくりになるだろうし、僕も母の血を引いているのでそんなに背は伸びないだろう。
それでも、セイラン様と並んで大人に見られるくらいには大きくなりたい。
「背が伸びる食事とかないですかね?」
「分からんなぁ。私は肉ばかり食っておったし」
「肉を食べればセイラン様みたいになれますか?」
僕の問いかけに、セイラン様が僕の髪を撫でて鼻先にキスをした。
「ラーイはそのままでいい。そのままが可愛い」
そんなことを言われても、僕は大きくなりたいのだから、セイラン様に従うことはできない。
「肉を食べます!」
「白虎族だから私は大きいだけだぞ?」
「それでも、肉を食べます!」
頑固に言い続ける僕に、セイラン様は笑っていたようだった。
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