転生させて貰ったけど…これやりたかった事…だっけ?

N

文字の大きさ
2 / 223
転生

説明

しおりを挟む






『そうですよね…
 先ず簡潔に話させて頂くと、本来貴方は今まで住んでいた世界に生まれるべき人ではなかったの…です』
 そう言いながら白い球がふよふよと…揺れた。


「えーーっと、やっぱりこれ夢ですかね⁈
 なんかどうも違う世界に生まれるはずだったって意味に聞こえたんですけど!」
 と………もう漫画(特に転生系と主人公最強系)が好きな私はニヤ付きを抑えきれない顔でそう言った、いや言ってしまった。


 そんな私の表情を見たのか、は分からないけれど目の前にいる白い球が少し調子に乗ったかのように声を張って
『そうです!
 貴方は違う世界に生まれるべき存在でした!
そして、これからその元の世界に転生して頂く予定なのです』
 と言い放った。


 ………そこでさらに気持ちが高鳴……りかけた私だったけど、このままでは多分損をする。
 そう無意識に頭が働いて
「本当ですか⁈
 どんな世界なん…!

 いや…その前に、普通に間違えた世界に送ったお詫びとか…普通あります…よね?」
 初めはどんな世界で魔法はあるのかとか、どんな姿で生まれ変われるのかとか、いろいろ聞きかけたものの、冷静にそう尋ねた。


 小さな小さな、あ…と言う声から少し間を空けて
『えーーーーっと、ですね。
 もちろん!です!』
 そう考えた後に慌てた様子で返事が来た。



「本当ですか⁈
約束です…よ?(圧)

 ところで、その世界ってどんな世界ですか!
魔法とか種族とか、とにかくどんな世界観なんでしょう!」
 にーっこり笑顔でそう言いながら、その前にと質問をした


 その質問を聞いた白い球は
『あの、こんな話をしたこちら側が聞くことではないのですが…受け入れるの早すぎませんかね⁇

 元の世界の親とか…今までの生きてきた人生はなんだった…とか…正直その事について怒られる覚悟はしていたのですが』
 と聞かれた。



「親や友達については、転生する前に私の記憶を消してもらうように最後にお願いするって決めてたんです

 それに、今までの人生は辛いことの方が多かった気もするけど、楽しかったし
 それこそ今こうやってととの世界に興味を持てるくらい好きな漫画やアニメにも出会いましたし」
 そう苦笑い気味になりつつ答えた。

でもこれは本当。
いつ考えたかんなて分からない
 けど、この白い空間に来た時点で、心のどこかで私は亡くなったのかなって思ってた。

 生きてるけど死んでるんだって気がついて、その時にぱって思ったんだよね
 どうせ親や友達の前から消えるなら、私が知ってても今が分かってるから何も起こらないけど、皆んなが私の事を覚えていても、自意識過剰かもしれないけど悲しませるだけ。

 それなら、いっそ生まれる予定がなかったなら元からいなかった、それで良いんじゃないかって。

 まぁただの自己満と、結局どこかの楽さで選んだのかな、みんな覚えてるって思うと私が気にしちゃうからね!!!








しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。 〜あれ?ここは何処?〜 転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活

空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。 最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。 ――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に…… どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。 顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。 魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。 こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す―― ※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

神に同情された転生者物語

チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。 すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情され、異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。 悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。

少し冷めた村人少年の冒険記 2

mizuno sei
ファンタジー
 地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。  不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。  旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。

暗殺者から始まる異世界満喫生活

暇人太一
ファンタジー
異世界に転生したが、欲に目がくらんだ伯爵により嬰児取り違え計画に巻き込まれることに。 流されるままに極貧幽閉生活を過ごし、気づけば暗殺者として優秀な功績を上げていた。 しかし、暗殺者生活は急な終りを迎える。 同僚たちの裏切りによって自分が殺されるはめに。 ところが捨てる神あれば拾う神ありと言うかのように、森で助けてくれた男性の家に迎えられた。 新たな生活は異世界を満喫したい。

処理中です...