転生させて貰ったけど…これやりたかった事…だっけ？

6年後

〇〇までに…

「色々教えてくれてありがとうございます！」
　まだ決心はつかないけど、本当なら学園へ入学するまでに、一度里に帰ってお母さんお父さんに会いたいとは…ずっと思ってたんだよね。。


　なんて考えていたら
「いえいえ、あの…一つだけお聞きしたいのですが、シャル様は………いえ、なんでもありません。

　(もしそうだとしたら、きっといつか自然と導かれるでしょうし、今すぐにでも里へお連れしたいけど、表情を見る限り帰る気は今はなさそうですしね

　だからこそ、こうなれば！)
　安心してください！
　王都に居られる間は私が責任をもってお守りさせていただきますので！！」
　そう…言った


　いや、その長い間はなに⁉︎
　途中で言うのやめたのもめっちゃ気になるですけれども⁉︎



「色々気になるんですけどっ」
　と言うと


「すみません、でも、これだけ言わせてください
　あまり考え過ぎなくて大丈夫です、まだ子供なのですから自分がどうしたいかで動いて下さい

　そこからは私ども大人がしっかり手伝わせていただきますから

　さっ！今日は商品の登録、買取でしたよね？
　こちらに置いてあるのでよろしかったですかね？」
　と言われた


　思った通りに、かぁ



　でも今はとにかく
「はいっ
　この5種類です」
　と商品についての話に戻った。


　そりゃもっと詳しく聞きたかったよ⁉︎
　でも…早くしないとクリスさん達が入って来ちゃいそうなんだもん！！！



「なるほど…これは…私でも初めて見ました
　これは…ガラス…ですよね？
　こんなふうに加工して中に調味料を入れるとは

　確かにこれなら空気を遮断できますし、固まったりもしないですね」
　とまじまじと見始めた


　10分ほどぼーっと待っていたものの、未だに5種類を順番に見つめて何も言わないサレスさん。

　流石に
「あの～大丈夫そうですか？
　やっぱり売れない…感じですかね？」
　と声をかけてみると


　ハッとした様子で
「いえ！むしろ買い取らせて…いや、定期的にでも降ろしていただきたいです！」
　と言ってもらえた。