転生させて貰ったけど…これやりたかった事…だっけ？

学園

やだ！

「クロ！酷いよっ」
　そうクロに向かって言うと


『いや、だってだな？
　まずその2人と契約してるのに我と契約出来てるのがおかしいだろ？

　んで、いくら同意したとしてもだ
　してないが。

　したとしても、魔力はいるはずだぞ？
　魔力を上げまくった大人ならまだしも、お前まだ子供だろ⁉︎』
　もクロが言った


　ねぇ、なんでわざわざ
　してないって言い加えたの⁉︎


「でも契約出来たよ？
　魔力ギリギリ足りたのかな？

　確か今魔力量は2000くらいだったけど、、、」
　ステータスを見ればいいことをすっかり忘れて思い出しながらそう伝えると


「ん？え？ん？
　200じゃなかって2000なの？
　シャルちゃん今いくつだっけ？」
　とユナ先輩が言った


「え？はい！
　やっぱり少ないですかね？

　結構魔法の練習頑張ったので…普通よりは多かったらいいなぁって思ってたんですけど、、」
　前にバルドさんに冒険者登録の時かな？簡単に教えてもらった気もするんだけど、正直よく覚えてないんだよね。。。


「えーーーっと
『これって、冗談で聞いてくれてると思う？
　それとも…本当に普通だと勘違いしてるのかしら？』」
　迷ったような声で呟いたかと思ったらユウ先輩をチラッと見てから考え始めてしまって


『いや…多分この顔本気だろ。。。
　でもこれって正直に言うと…面白くないよな？な？

　てかミレイも本当は何か無自覚な凄さありそうなんだ
　この間一緒に訓練場行ってみたら魔法凄かったんだぞ⁉︎

　まぁ流石僕のペアだよね♪』
　ユウ先輩も特に何も言わずに何故かミレイの頭を撫で始めてしまった。


　すると
『なっ！
　私のシャルちゃんの方が断然すごいんだから！

　けれど…面白いかは別として、今のまま実力に気が付かない方がやる気も出るわね』
　急にユナ先輩が私と顔をズイッと近づけて来たので

「どうしたんですか…⁉︎」
　と聞いてみたら


「ねぇシャルちゃん、ともかく契約出来たのよね？
　実力も運も、とにかくどっちも凄いわね♪

　それで…一つ相談なのだけど、流石にブラックフェンリル様を王都や学校にそのまま連れて行くと、良くないのよ

　それで… フェンリル様に少しでもいいから姿を変えたり出来ないか聞いてもらえないかしら？」
　そうユナ先輩が言った


「わかりました！」
　そう返事をしたら


『わざわざ伝えるように頼まんでも言葉は分かるわ
　ただ話せないだけだ。

　てかお前…魔力量2000なのか？
　なるほどな…

　あぁ姿なら、、、これでどうだ？』
　そう言うと黒い子犬のような姿になってくれた


　それをみていたユウ先輩が
「おっ流石フェンリル様……んで可愛いなぁ」
　と言ってくれたんだけど、、


「嫌だっ」
　そうクロに言った


　すると
『なんでだ⁉︎』
　とびっくりしたように言われたので一言。


「その姿じゃ…クロの毛に埋もれて眠れないもん。。。」