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2019年4月 生化学基本コース
24 気分はファクト&オピニオン
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2019年4月5日、金曜日。時刻は夕方16時30分。
今週火曜日から放課後は毎日生化学教室に直行するよう命じられていた僕は今日も同じように生化学教室の会議室を訪れていた。
今週の火曜と水曜はカナやんから実験機材の説明を受けていて、各種のピペットや分光光度計といった教養科目の実習でも馴染み深いものの他に電気泳動装置やPCR装置といった実物を目にするのは初めての機材に関しても教わっていた。
これらの機材は後日行われる生化学実習でも実際に使うことになるし、放課後のちょっとした時間で起動~片付けまでを行える装置でもないので基本コース研修のカリキュラムとしては頻繁に用いることはないとのことだった。
僕は研究医養成コースに2回生から編入した関係で基礎医学の各教室に毎月配属されることになっているが、長期休暇に割り当てられている教室以外ではどうしても細かい内容を教わるのは難しい。
春休みの3月に解剖学基本コース、夏休みの8月に病理学基本コースが割り当てられているのは特定の教室が贔屓されている訳ではなく臨床医学と比較的親和性が高い科目であることと2回生の講義の順番から決められただけらしい。
僕にしても3回生に進級する段階で所属する教室を正式に決める必要があるので、研究の総論しか教わらない科目でも教室の雰囲気は把握できるようにしようと思った。
会議室のドアが開く音がして、目を向けた先ではカナやんが入室してきていた。
「お疲れー。ごめんな、陸上部の用事でちょっと遅れてもうた」
「お疲れ。成宮先生もまだ来てないし全然大丈夫だよ」
4月初旬というとどこのクラブも新歓シーズンなのでカナやんも昼休みは1回生への声かけに駆り出されているらしい。
学年に関わらず美人の女子部員は客寄せに重宝されるのが大学の部活の常である。
「今日で今週の授業は終わったけど、生化学の講義は白神君的にどない?」
プリント類とタブレット端末が入ったカバンを椅子の足元に置きつつカナやんが尋ねてきた。
「まだ1週目だからかも知れないけど聞いてたよりは簡単な気がする。1回生の化学と重複してる内容も多いし、成宮先生の教え方も分かりやすいし」
「ええやん、それ教授に言ったって」
いつも通りニカっと笑いつつカナやんは嬉しそうに答えた。
「1回生の化学では必須アミノ酸の構造式を全部暗記させられたりしたけど、カナやんぐらいになるとあの程度は常識なの?」
ひたすら複雑な構造式を書いていた印象が強い1回生の化学に対して今週習った生化学ではミクロな話題よりも蛋白質や糖類の機能や局在、分子配列の特徴といったマクロな話題がほとんどだったのでカナやんに実際の所を聞いてみた。
「うちも1回生の化学では全部覚えたしああいうのを実際使うかは成宮先生にも聞いてみたけど、ここの研究室ではそこまで細かい知識は要らんらしいで。うちが研究してる酵素反応にしても細かい構造式はそもそも書けへんし」
「へえー、そういう感じなんだ」
生体触媒である酵素の本体は蛋白質であり、蛋白質は膨大な数のアミノ酸が結合して構成されているから蛋白質の構造式は事実上書きようがない。
アミノ酸を記号で表して模式的に表現されるのが一般的で、生化学の講義でも「鎌状赤血球症はヘモグロビン鎖の特定のGluが突然変異でValに置換されることで生じる遺伝病である」といった説明が模式図と併せて行われていた。
「せやから白神君も生化学はそない難しゅう考えんでええよ。基礎医学の中では一番教養寄りやけど、うちらは医者の視点から研究するから結局は臨床医学と地続きの内容にしかならへんし」
「なるほど……」
教員の多くが病理医も兼務している病理学教室は例外だが、基礎医学教室の先生方は全員が医師免許を持っている訳ではなく解剖学教室や生化学教室では医師である先生の方が少ないらしい。
生化学や薬理学の教室は医学部を持たない大学にも普通にあるので医学部の基礎医学教室に医師免許を持たない教員がいるのは特におかしなことではない。
カナやんも軽く話した通り、医師免許を持たない教員は基礎医学を学問的側面から研究するのに対して医師免許を持つ教員は臨床医学への応用を前提として研究を行う場合が多い。
どちらも医学の発展には重要であり、この大学における研究医養成コースの設置目的は後者を担当する教員の養成ということになる。
「色々教えてくれてありがとう。僕はカナやんほど真面目じゃないけど生化学に興味が持てたらこの教室を選ぶかも。その時はよろしく」
「あはは。社交儀礼やと思っとくけどただでさえ人手不足やから来てくれたら嬉しいわ。また進級する時に考えてみてな」
笑いながらそう言ったカナやんには嫌みのない明るさがあり、学生研究員が少ないといってもこういう子が周囲を引っ張っていけば教室の未来は暗くないだろうと思った。
「やあ君たち。2人とも僕より先に来てくれて感心だ」
「お疲れ様です、成宮先生」
2人で話している間にいつの間にか入室していた成宮教授にカナやんが慣れた様子で挨拶した。
「こちらからアポを取っておいて申し訳ないが今日は18時から緊急で会議が入ってしまった。といっても1時間以上あるから十分だ。早速プリントを配布させて貰う」
成宮教授はそう言うと、僕とカナやんに何かが印刷されたB4サイズの紙とA4サイズのメモ用紙を渡した。
会釈して2枚を受け取り目を通すと、B4サイズの紙はどこかの週刊誌の記事のコピーだった。
「いつものあれですね?」
「そうだ。この教室で何かしらを教わる学生にはこれだけは外せない」
「……これは一体?」
カナやんはこの2枚で何をやるか理解しているらしいが僕にはさっぱり見当がつかない。
大きめの椅子に腰かけた成宮教授に尋ねてみた。
「それは見ての通り少し前の週刊潮流の記事のコピーだ。これを読んで何をやるかを話す前に一つ聞かせて貰いたいのだが、白神君は『事実』と『意見』という言葉のセットを聞いたことがあるかい?」
「事実と、意見……」
どちらも日本語としては当然知っているが、この2つをセットで考えたことはなかった。
「その様子だと初耳のようだね。簡単に説明すると、あるノンフィクションの文章が書かれている時に誰も否定しようがない内容は事実、筆者の価値判断が含まれている内容は意見に分類される。身近な例で言えば、この大学は今年で創立何年かな?」
「えーと、90年ぐらいでしたっけ?」
畿内医科大学の歴史は1回生の医学概論の講義で軽く習ったので大まかな記憶は残っていた。
「そうだな、今年で92年だ。ここで『畿内医科大学は2019年で創立92年になります』という記述は事実と意見のどちらだと思う?」
「誰も否定しようがないので、事実だと思います」
「その通り。では、もし大学のパンフレットに『畿内医科大学は古くからの歴史のある医科大学です』と書かれていたらそれはどう判断する?」
「えーと……」
詳しく調べたことはないので知識は曖昧だが、現在日本にある大学の医学部医学科のうち戦前からあったものは多くないので事実ではないかと思った。
「ここは即座にそれは意見だと判断する必要がある。古くからの歴史という表現がそもそも明確に定義されていないし、比較対象を日本国内に限定しなければもっと歴史が長い医科大学はいくらでもある。このように誰かが否定できる可能性がある記述はすべて意見だということは肝に銘じて欲しい」
「なるほど……」
成宮教授はごく短時間で僕に「事実」と「意見」の違いを説明して見せた。
「誤解しないで欲しいのだが僕はノンフィクションには事実しか書いてはいけないと言っている訳ではない。事実しか書かれていないノンフィクションは単なるニュースでしかないし、ノンフィクションというものは筆者の主張が含まれて初めて面白みが生じる。ただ最近では事実と意見が明確に区別されていないノンフィクションが少なくないし、書く側も2つの違いを理解できていない場合さえある。そういう情報が氾濫しているのは理系の世界も同様だ」
「そうなんですか?」
政治的思想や社会の風潮によって内容が左右される文系の論文とは異なり、理系の論文の内容に意見は関与しないと思っていた。
「実際そんなもんやで。うちも医学論文はよく読むけどデータの解釈の部分になると結構婉曲的な表現だらけやし。何でもすぐに断定せえへんのは科学的な姿勢として正しいねんけど、事実と意見の区別が付いてへん人は結局主張が支離滅裂になるねん」
横で聞いていたカナやんが理系の世界の現実を教えてくれた。
「カナやんの言う通りだ。白神君には今からこの記事に書かれている内容を事実と意見に分けてメモ用紙に書き出して欲しい。それがミスなく行えるようになったら今回の基本コース研修で教えることの半分は終了だ」
「分かりました。やってみます」
そう返事すると僕はカバンから筆箱を取り出し、記事に目を通した。
今週火曜日から放課後は毎日生化学教室に直行するよう命じられていた僕は今日も同じように生化学教室の会議室を訪れていた。
今週の火曜と水曜はカナやんから実験機材の説明を受けていて、各種のピペットや分光光度計といった教養科目の実習でも馴染み深いものの他に電気泳動装置やPCR装置といった実物を目にするのは初めての機材に関しても教わっていた。
これらの機材は後日行われる生化学実習でも実際に使うことになるし、放課後のちょっとした時間で起動~片付けまでを行える装置でもないので基本コース研修のカリキュラムとしては頻繁に用いることはないとのことだった。
僕は研究医養成コースに2回生から編入した関係で基礎医学の各教室に毎月配属されることになっているが、長期休暇に割り当てられている教室以外ではどうしても細かい内容を教わるのは難しい。
春休みの3月に解剖学基本コース、夏休みの8月に病理学基本コースが割り当てられているのは特定の教室が贔屓されている訳ではなく臨床医学と比較的親和性が高い科目であることと2回生の講義の順番から決められただけらしい。
僕にしても3回生に進級する段階で所属する教室を正式に決める必要があるので、研究の総論しか教わらない科目でも教室の雰囲気は把握できるようにしようと思った。
会議室のドアが開く音がして、目を向けた先ではカナやんが入室してきていた。
「お疲れー。ごめんな、陸上部の用事でちょっと遅れてもうた」
「お疲れ。成宮先生もまだ来てないし全然大丈夫だよ」
4月初旬というとどこのクラブも新歓シーズンなのでカナやんも昼休みは1回生への声かけに駆り出されているらしい。
学年に関わらず美人の女子部員は客寄せに重宝されるのが大学の部活の常である。
「今日で今週の授業は終わったけど、生化学の講義は白神君的にどない?」
プリント類とタブレット端末が入ったカバンを椅子の足元に置きつつカナやんが尋ねてきた。
「まだ1週目だからかも知れないけど聞いてたよりは簡単な気がする。1回生の化学と重複してる内容も多いし、成宮先生の教え方も分かりやすいし」
「ええやん、それ教授に言ったって」
いつも通りニカっと笑いつつカナやんは嬉しそうに答えた。
「1回生の化学では必須アミノ酸の構造式を全部暗記させられたりしたけど、カナやんぐらいになるとあの程度は常識なの?」
ひたすら複雑な構造式を書いていた印象が強い1回生の化学に対して今週習った生化学ではミクロな話題よりも蛋白質や糖類の機能や局在、分子配列の特徴といったマクロな話題がほとんどだったのでカナやんに実際の所を聞いてみた。
「うちも1回生の化学では全部覚えたしああいうのを実際使うかは成宮先生にも聞いてみたけど、ここの研究室ではそこまで細かい知識は要らんらしいで。うちが研究してる酵素反応にしても細かい構造式はそもそも書けへんし」
「へえー、そういう感じなんだ」
生体触媒である酵素の本体は蛋白質であり、蛋白質は膨大な数のアミノ酸が結合して構成されているから蛋白質の構造式は事実上書きようがない。
アミノ酸を記号で表して模式的に表現されるのが一般的で、生化学の講義でも「鎌状赤血球症はヘモグロビン鎖の特定のGluが突然変異でValに置換されることで生じる遺伝病である」といった説明が模式図と併せて行われていた。
「せやから白神君も生化学はそない難しゅう考えんでええよ。基礎医学の中では一番教養寄りやけど、うちらは医者の視点から研究するから結局は臨床医学と地続きの内容にしかならへんし」
「なるほど……」
教員の多くが病理医も兼務している病理学教室は例外だが、基礎医学教室の先生方は全員が医師免許を持っている訳ではなく解剖学教室や生化学教室では医師である先生の方が少ないらしい。
生化学や薬理学の教室は医学部を持たない大学にも普通にあるので医学部の基礎医学教室に医師免許を持たない教員がいるのは特におかしなことではない。
カナやんも軽く話した通り、医師免許を持たない教員は基礎医学を学問的側面から研究するのに対して医師免許を持つ教員は臨床医学への応用を前提として研究を行う場合が多い。
どちらも医学の発展には重要であり、この大学における研究医養成コースの設置目的は後者を担当する教員の養成ということになる。
「色々教えてくれてありがとう。僕はカナやんほど真面目じゃないけど生化学に興味が持てたらこの教室を選ぶかも。その時はよろしく」
「あはは。社交儀礼やと思っとくけどただでさえ人手不足やから来てくれたら嬉しいわ。また進級する時に考えてみてな」
笑いながらそう言ったカナやんには嫌みのない明るさがあり、学生研究員が少ないといってもこういう子が周囲を引っ張っていけば教室の未来は暗くないだろうと思った。
「やあ君たち。2人とも僕より先に来てくれて感心だ」
「お疲れ様です、成宮先生」
2人で話している間にいつの間にか入室していた成宮教授にカナやんが慣れた様子で挨拶した。
「こちらからアポを取っておいて申し訳ないが今日は18時から緊急で会議が入ってしまった。といっても1時間以上あるから十分だ。早速プリントを配布させて貰う」
成宮教授はそう言うと、僕とカナやんに何かが印刷されたB4サイズの紙とA4サイズのメモ用紙を渡した。
会釈して2枚を受け取り目を通すと、B4サイズの紙はどこかの週刊誌の記事のコピーだった。
「いつものあれですね?」
「そうだ。この教室で何かしらを教わる学生にはこれだけは外せない」
「……これは一体?」
カナやんはこの2枚で何をやるか理解しているらしいが僕にはさっぱり見当がつかない。
大きめの椅子に腰かけた成宮教授に尋ねてみた。
「それは見ての通り少し前の週刊潮流の記事のコピーだ。これを読んで何をやるかを話す前に一つ聞かせて貰いたいのだが、白神君は『事実』と『意見』という言葉のセットを聞いたことがあるかい?」
「事実と、意見……」
どちらも日本語としては当然知っているが、この2つをセットで考えたことはなかった。
「その様子だと初耳のようだね。簡単に説明すると、あるノンフィクションの文章が書かれている時に誰も否定しようがない内容は事実、筆者の価値判断が含まれている内容は意見に分類される。身近な例で言えば、この大学は今年で創立何年かな?」
「えーと、90年ぐらいでしたっけ?」
畿内医科大学の歴史は1回生の医学概論の講義で軽く習ったので大まかな記憶は残っていた。
「そうだな、今年で92年だ。ここで『畿内医科大学は2019年で創立92年になります』という記述は事実と意見のどちらだと思う?」
「誰も否定しようがないので、事実だと思います」
「その通り。では、もし大学のパンフレットに『畿内医科大学は古くからの歴史のある医科大学です』と書かれていたらそれはどう判断する?」
「えーと……」
詳しく調べたことはないので知識は曖昧だが、現在日本にある大学の医学部医学科のうち戦前からあったものは多くないので事実ではないかと思った。
「ここは即座にそれは意見だと判断する必要がある。古くからの歴史という表現がそもそも明確に定義されていないし、比較対象を日本国内に限定しなければもっと歴史が長い医科大学はいくらでもある。このように誰かが否定できる可能性がある記述はすべて意見だということは肝に銘じて欲しい」
「なるほど……」
成宮教授はごく短時間で僕に「事実」と「意見」の違いを説明して見せた。
「誤解しないで欲しいのだが僕はノンフィクションには事実しか書いてはいけないと言っている訳ではない。事実しか書かれていないノンフィクションは単なるニュースでしかないし、ノンフィクションというものは筆者の主張が含まれて初めて面白みが生じる。ただ最近では事実と意見が明確に区別されていないノンフィクションが少なくないし、書く側も2つの違いを理解できていない場合さえある。そういう情報が氾濫しているのは理系の世界も同様だ」
「そうなんですか?」
政治的思想や社会の風潮によって内容が左右される文系の論文とは異なり、理系の論文の内容に意見は関与しないと思っていた。
「実際そんなもんやで。うちも医学論文はよく読むけどデータの解釈の部分になると結構婉曲的な表現だらけやし。何でもすぐに断定せえへんのは科学的な姿勢として正しいねんけど、事実と意見の区別が付いてへん人は結局主張が支離滅裂になるねん」
横で聞いていたカナやんが理系の世界の現実を教えてくれた。
「カナやんの言う通りだ。白神君には今からこの記事に書かれている内容を事実と意見に分けてメモ用紙に書き出して欲しい。それがミスなく行えるようになったら今回の基本コース研修で教えることの半分は終了だ」
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