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2021年7月 極楽天使めでぃかる☆エンジェルもしくは薬師寺龍之介の新たな世界
第4話 彼氏の幼馴染
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2021年7月上旬。夏休みを控えて病院実習(コア・クリニカルクラークシップ)に励んでいたボクは帰宅してすぐに彼氏であるコウ君からの着信に気づいた。
外着のまま机に置いてあったスマホを手に取り、メッセージアプリで通話に出る。
「はい、龍之介です。何かあったの?」
『あー、ちょっと悪いんだけど俺の幼馴染が龍之介に会いたいって言っててさ。しかも緊急の用事があるとか言ってお前の実家に向かっちゃったんだよ。用件は説明してくれると思うからちょっと相手してやってくれる?』
「全然いいよ。……女の子?」
『そうそう。あ、元カノとかじゃないからそこは安心してくれ。じゃ、俺実習中なんで』
コウ君はそう言うとさっさと通話を切り、今は16時過ぎなのでまだコアクリクラ中であるらしかった。
コウ君はボクと違って女の子にも若干興味があり中学生の頃は女子生徒と付き合っていたこともあるらしいので元カノではないと聞けて安心した。
それにしても、初対面でいきなり実家を訪ねてくるとはどういう用件なのだろうか。
そう思った瞬間に実家の玄関のチャイムが鳴り、ボクは1階まで下りてインターホンを取った。
カメラの画面には小柄な背丈と細身が特徴的な女の子が映っており、マスクを着けていて素顔は分からないがどうやらコウ君曰くの幼馴染らしい。
「はい、どちら様でしょう?」
『はじめましてー、私、呉公祐の友人の双葉里美っていいます。薬師寺龍之介さんにお会いしに来たんですけど……』
「分かりました。玄関開けますね」
ボクはそう言うとクロックスを履いて玄関を下り、扉を開くと来客を迎え入れた。
双葉さんというらしい女の子は失礼しまーすと言って玄関に上がり、ボクの顔を凝視すると、
「……これはっ、かわいい! あなた本当に大学5回生なんですか!?」
「えっ!?」
両手でボクの両肩をつかんでにじり寄り、その勢いにボクは気圧された。
「ええ。畿内医科薬科大学医学部の5回生で今23歳ですけど……」
「すっごーい、まさしく合法ショタって感じね。私、龍之介君みたいな男の子を求めてたのよ。ここで話すのも何だし案内してくれる?」
「は、はあ……」
それは迎え入れる側の言葉ではと思いつつボクは双葉さんをリビングまで案内し、食卓のドリッパーでコーヒーを淹れてあげた。
双葉さんは持ってきていた巨大なボストンバッグをドスンと床に置くとコーヒーを味わい始め、コウ君の幼馴染というだけあってただ者ではないように見えた。
外着のまま机に置いてあったスマホを手に取り、メッセージアプリで通話に出る。
「はい、龍之介です。何かあったの?」
『あー、ちょっと悪いんだけど俺の幼馴染が龍之介に会いたいって言っててさ。しかも緊急の用事があるとか言ってお前の実家に向かっちゃったんだよ。用件は説明してくれると思うからちょっと相手してやってくれる?』
「全然いいよ。……女の子?」
『そうそう。あ、元カノとかじゃないからそこは安心してくれ。じゃ、俺実習中なんで』
コウ君はそう言うとさっさと通話を切り、今は16時過ぎなのでまだコアクリクラ中であるらしかった。
コウ君はボクと違って女の子にも若干興味があり中学生の頃は女子生徒と付き合っていたこともあるらしいので元カノではないと聞けて安心した。
それにしても、初対面でいきなり実家を訪ねてくるとはどういう用件なのだろうか。
そう思った瞬間に実家の玄関のチャイムが鳴り、ボクは1階まで下りてインターホンを取った。
カメラの画面には小柄な背丈と細身が特徴的な女の子が映っており、マスクを着けていて素顔は分からないがどうやらコウ君曰くの幼馴染らしい。
「はい、どちら様でしょう?」
『はじめましてー、私、呉公祐の友人の双葉里美っていいます。薬師寺龍之介さんにお会いしに来たんですけど……』
「分かりました。玄関開けますね」
ボクはそう言うとクロックスを履いて玄関を下り、扉を開くと来客を迎え入れた。
双葉さんというらしい女の子は失礼しまーすと言って玄関に上がり、ボクの顔を凝視すると、
「……これはっ、かわいい! あなた本当に大学5回生なんですか!?」
「えっ!?」
両手でボクの両肩をつかんでにじり寄り、その勢いにボクは気圧された。
「ええ。畿内医科薬科大学医学部の5回生で今23歳ですけど……」
「すっごーい、まさしく合法ショタって感じね。私、龍之介君みたいな男の子を求めてたのよ。ここで話すのも何だし案内してくれる?」
「は、はあ……」
それは迎え入れる側の言葉ではと思いつつボクは双葉さんをリビングまで案内し、食卓のドリッパーでコーヒーを淹れてあげた。
双葉さんは持ってきていた巨大なボストンバッグをドスンと床に置くとコーヒーを味わい始め、コウ君の幼馴染というだけあってただ者ではないように見えた。
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