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エピローグ 栄光の果てに
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ノージェとの決着の後、急に動かなくなった俺を、ナヴィは本気で心配していたらしい。
友軍のメテオムーバーにウォークルまで運ばれた俺が目を覚ますと、目の前ではナヴィが滂沱の涙を流していた。
怪我をしている訳ではなかったので、起き上がって挨拶をすると、いきなり殴られた。俺の何が悪かったのか今でも分からない。
それから臨時で休暇を与えられ、母艦ごとリーザス本星に向かった俺を待ち受けていたのは、今までのそれを遥かに超える、英雄としての待遇だった。
新聞の紙面は謎の敵アンノウンを打倒し、その直後に敵国のエースパイロットと決闘を行って勝利した英雄としての俺だけを報道していた。
その一方、俺の部隊に協力して全滅したノージェ小隊の存在や、俺が部下を全滅させたことに対する批判などは全く掲載されていなかった。
複雑な思いだったが、後世の歴史では様々な形で裁かれていくことになるのだろう。
大破したウォークルは徹底的な修復のために本星に戻ったにも関わらず、停泊中は毎日のように記者や野次馬が押しかけて大変だったらしい。
マスコミへの応対をさせられたナヴィには後々までしつこく愚痴を言われた。
その間、俺自身は人生で初めて戦艦以外の場所で妻と会い、そして初めて息子と対面していた。
妻とはちゃんと話してみると気が合ったし、自分に息子が居るというのも悪くないと思えるようになった。
アンノウンの正体に関するあらゆることは、知らぬ存ぜぬで通した。
謎の巨人の体内で俺は何もしておらず、偶然見つけた謎の箱を拾ってきたという説明に世論は納得がいかない様子だった。
とはいえ、軍がアンノウンの残骸を調査しても意味があるものは何一つ見つけられなかったらしく、いつしか誰もアンノウンのことを話題にしなくなった。
俺が持ち帰ったアンノウンの心臓は分析が続けられているが、人類がその正体を知るのはずっと先のことになるだろう。
何となく、俺にはそんな気がしていた。
「……中佐。アティグス中佐」
「ん……? はっ、すみません、少将殿」
賞状を読み上げていた女性将官に注意され、俺は我に返った。
周囲に立ち並ぶ軍の高官たちが不思議そうな顔をしている。
今は皇帝の目前での勲章授与式の最中だ。流石に失態を演じる訳にはいかない。
久々に着たスーツを整えつつ、背筋を伸ばす。
「あなたはこの宇宙全体の脅威であった謎の敵を撃破し、生還しました。さらには長年の宿敵に勝利した上で、母艦を救う活躍です。これまでの功績を鑑み、あなたを二階級特進とします。これからは休暇も活用してください」
「はあ……中佐、ですか」
「何かご不満でも?」
「いえ、何でもありません」
銀翼のエースの姿が脳裏に浮かび、それを即座に打ち消す。
ノージェに勝ったのに同じ階級だからといって、不満を口にしていい立場ではない。
「全く、あいつはこんな場面で何をやっているのだ……」
遠くでナヴィが何か言ったような気がしたが、気にしないことにした。猫背なためか、あまりスーツが似合っていない。
ナヴィも今回の一件では陽動作戦を成功させ、機転を利かせて〈エレクトラ〉を俺に届けた功績が認められて一階級昇進。
少将となり、ここに至ってようやく将官になることができた。
それにも関わらず既存の旗艦級戦艦への転属は強硬に拒否したため、今ではウォークルに全面改装を施し、艦隊の旗艦とする計画が進んでいる。
もちろん、俺が所属する母艦もそのままだ。
「それでは、皇帝陛下より勲章の授与が行われます。中佐、陛下の御許へと進んでください」
「承知致しました」
皇帝の謁見用に整えられた大きなホール。
俺は軍の高官から賞状を受け取ったが、勲章はステージ上の玉座に腰掛けた皇帝より直々に与えられることになっている。
賞状が授与された台から一直線にステージへと延びている赤い絨毯を進み、短い階段からステージに上がる。
武装した兵士に護衛された皇帝の姿がそこにあった。
万一の事態を避けるため、俺も含めたあらゆる来場者は念入りにボディチェックを受け、近衛兵さえも一撃で皇帝の命を狙えるような武装は持たされていない。
宇宙戦艦やメテオムーバーが戦争を繰り広げるこの時代に、木製の模造槍を持っている有様だ。
皇帝の前まで来ると、俺はぎこちなく敬礼し、静かにひざまずく。
28歳の若く美しき女帝は、俺を一瞥すると、微笑を浮かべつつ玉座から立ち上がる。
「ジャック・アティグスよ。朕のため、そして民のため、汝はよくやってくれた。中でもあの白き怪物を打ち倒した功績は、何物にも代えられぬ。礼を言おう」
「ありがたきお言葉です、陛下」
「しかし……汝は、部下を一人も生きて還せなかったな。この罪もまた、汝が永久に忘れてはならぬことだ。その程度のことは理解しておろう」
場内がざわつき始める。
皇帝は優れた才を持ちながら、どこか奔放な所があった。
これから勲章を与える人物に、この発言はどうなのか。
誰もがそう思ったに違いないが、俺にはその言葉が、誰の賞賛より身に染みた。
「もちろんです。いかなる理由があれ、私は部下を死なせてしまいました。その償いも兼ねて、これからも帝国のために戦い続ける所存です」
俺の言葉を聞いて満足そうに頷くと、皇帝は再び笑顔を向けた。
その様子を見て、場内も落ち着きを取り戻したようだった。
「よろしい。……しかし、似てきたな」
皇帝が、小さな声で何かを呟いた。
俺にはそれが聞こえていたので、軽く頷いた後は、黙ってひざまずいていることにした。
「あの男、ナドックに。汝ならば、必ず彼を超える英雄になれる」
「……ありがとうございます、陛下」
皇帝だけに聞こえるよう、俺も返事をした。
ナドック隊長の過去については、俺も知らないことが多い。
艦から出られるようになった以上、何かしらの方法で調べてみるのも悪くない。
今後の予定が一つ増えた。
「面を上げよ。……それでは受け取れ。我が軍における最高の栄誉にして、ナイトの証。リーザス聖十字勲章である」
言われた通りに顔を上げると、美しき女帝は少し屈み、俺のスーツの胸部分に純金製のバッジを着けた。
そして迷いなく、透き通った肌の右手を差し出した。
しかし、これは予定にない。
「……?」
「どうした? 段取りを忘れた訳ではなかろう」
「陛下、申し訳ございませんが……」
「何じゃ、早くせい」
「私は、既婚者です」
皇帝の顔が赤く染まる。
ナイトの勲章を授与された際に女帝の右手にキスをする伝統はあるが、それは授与される人物が未婚者である場合だけだ。
様子を見るに、どうやら本気で忘れていたらしい。
「わ、分かっておる。これは、朕のジョークである」
「はあ……」
場内から、どっと笑いが巻き起こる。
不謹慎だと周囲をたしなめる者も居たが、多くは空気に乗せられ、しばらく笑いを抑えられないようだった。
「こほん。何にせよ、これからも朕のため民のため、日夜努力を惜しまぬよう」
「ははっ、ありがたき幸せ……」
立ち上がり、皇帝に向けて一礼すると、回れ右してステージを後にする。
「これにて勲章の授与を終了致します。救国の英雄に、惜しみない拍手を」
会場から拍手の嵐が吹き荒れる。ナヴィがまた泣いている。
その時、背後で呟かれた一言を、俺は聞き逃さなかった。
「……ナドック。生きてさえいれば、あの者のように……」
皇帝とナドック隊長の間に何があったのかは分からないが、もはや振り返ることはない。
射撃の名手だった、カザコ。
真面目で実直なジャストと、陽気でクセのあるカティーニ。
車が好きで、本当は誰よりも仲間思いだった、ゼネック。
正義に振り回され、俺に全てを託して散っていった、セルディ。
俺を生涯の好敵手と定め、最後は決闘の末に敗れた、ノージェ。
目指すべき人物であり、今も謎を残したままの、ナドック隊長。
彼らの屍を踏み越えて、俺はこれからも生きていく。
(それでいいのか、君は)
(ああ。……俺にできることは、それだけだからな)
あれから、たまにアンノウンの声が聞こえてくるようになった。
もちろん他人には言っていないが、いい話し相手になってくれるし、悪い気はしていない。
(君らしいと言えば君らしいがね)
(知ったような口を叩く奴だ。まだ長い付き合いをしたつもりはないぞ)
(その辺りは気にしないよう頼むよ。そして、今後ともよろしく頼む。君の行動次第だが、仲間には判断を待つように伝えておいた)
(好きにしろ、全く……)
これからも俺は戦い続け、敵兵を一人でも多く殺すだろう。
それでも。
アンノウンへの決断は、間違っていなかったはずだ。
(終)
友軍のメテオムーバーにウォークルまで運ばれた俺が目を覚ますと、目の前ではナヴィが滂沱の涙を流していた。
怪我をしている訳ではなかったので、起き上がって挨拶をすると、いきなり殴られた。俺の何が悪かったのか今でも分からない。
それから臨時で休暇を与えられ、母艦ごとリーザス本星に向かった俺を待ち受けていたのは、今までのそれを遥かに超える、英雄としての待遇だった。
新聞の紙面は謎の敵アンノウンを打倒し、その直後に敵国のエースパイロットと決闘を行って勝利した英雄としての俺だけを報道していた。
その一方、俺の部隊に協力して全滅したノージェ小隊の存在や、俺が部下を全滅させたことに対する批判などは全く掲載されていなかった。
複雑な思いだったが、後世の歴史では様々な形で裁かれていくことになるのだろう。
大破したウォークルは徹底的な修復のために本星に戻ったにも関わらず、停泊中は毎日のように記者や野次馬が押しかけて大変だったらしい。
マスコミへの応対をさせられたナヴィには後々までしつこく愚痴を言われた。
その間、俺自身は人生で初めて戦艦以外の場所で妻と会い、そして初めて息子と対面していた。
妻とはちゃんと話してみると気が合ったし、自分に息子が居るというのも悪くないと思えるようになった。
アンノウンの正体に関するあらゆることは、知らぬ存ぜぬで通した。
謎の巨人の体内で俺は何もしておらず、偶然見つけた謎の箱を拾ってきたという説明に世論は納得がいかない様子だった。
とはいえ、軍がアンノウンの残骸を調査しても意味があるものは何一つ見つけられなかったらしく、いつしか誰もアンノウンのことを話題にしなくなった。
俺が持ち帰ったアンノウンの心臓は分析が続けられているが、人類がその正体を知るのはずっと先のことになるだろう。
何となく、俺にはそんな気がしていた。
「……中佐。アティグス中佐」
「ん……? はっ、すみません、少将殿」
賞状を読み上げていた女性将官に注意され、俺は我に返った。
周囲に立ち並ぶ軍の高官たちが不思議そうな顔をしている。
今は皇帝の目前での勲章授与式の最中だ。流石に失態を演じる訳にはいかない。
久々に着たスーツを整えつつ、背筋を伸ばす。
「あなたはこの宇宙全体の脅威であった謎の敵を撃破し、生還しました。さらには長年の宿敵に勝利した上で、母艦を救う活躍です。これまでの功績を鑑み、あなたを二階級特進とします。これからは休暇も活用してください」
「はあ……中佐、ですか」
「何かご不満でも?」
「いえ、何でもありません」
銀翼のエースの姿が脳裏に浮かび、それを即座に打ち消す。
ノージェに勝ったのに同じ階級だからといって、不満を口にしていい立場ではない。
「全く、あいつはこんな場面で何をやっているのだ……」
遠くでナヴィが何か言ったような気がしたが、気にしないことにした。猫背なためか、あまりスーツが似合っていない。
ナヴィも今回の一件では陽動作戦を成功させ、機転を利かせて〈エレクトラ〉を俺に届けた功績が認められて一階級昇進。
少将となり、ここに至ってようやく将官になることができた。
それにも関わらず既存の旗艦級戦艦への転属は強硬に拒否したため、今ではウォークルに全面改装を施し、艦隊の旗艦とする計画が進んでいる。
もちろん、俺が所属する母艦もそのままだ。
「それでは、皇帝陛下より勲章の授与が行われます。中佐、陛下の御許へと進んでください」
「承知致しました」
皇帝の謁見用に整えられた大きなホール。
俺は軍の高官から賞状を受け取ったが、勲章はステージ上の玉座に腰掛けた皇帝より直々に与えられることになっている。
賞状が授与された台から一直線にステージへと延びている赤い絨毯を進み、短い階段からステージに上がる。
武装した兵士に護衛された皇帝の姿がそこにあった。
万一の事態を避けるため、俺も含めたあらゆる来場者は念入りにボディチェックを受け、近衛兵さえも一撃で皇帝の命を狙えるような武装は持たされていない。
宇宙戦艦やメテオムーバーが戦争を繰り広げるこの時代に、木製の模造槍を持っている有様だ。
皇帝の前まで来ると、俺はぎこちなく敬礼し、静かにひざまずく。
28歳の若く美しき女帝は、俺を一瞥すると、微笑を浮かべつつ玉座から立ち上がる。
「ジャック・アティグスよ。朕のため、そして民のため、汝はよくやってくれた。中でもあの白き怪物を打ち倒した功績は、何物にも代えられぬ。礼を言おう」
「ありがたきお言葉です、陛下」
「しかし……汝は、部下を一人も生きて還せなかったな。この罪もまた、汝が永久に忘れてはならぬことだ。その程度のことは理解しておろう」
場内がざわつき始める。
皇帝は優れた才を持ちながら、どこか奔放な所があった。
これから勲章を与える人物に、この発言はどうなのか。
誰もがそう思ったに違いないが、俺にはその言葉が、誰の賞賛より身に染みた。
「もちろんです。いかなる理由があれ、私は部下を死なせてしまいました。その償いも兼ねて、これからも帝国のために戦い続ける所存です」
俺の言葉を聞いて満足そうに頷くと、皇帝は再び笑顔を向けた。
その様子を見て、場内も落ち着きを取り戻したようだった。
「よろしい。……しかし、似てきたな」
皇帝が、小さな声で何かを呟いた。
俺にはそれが聞こえていたので、軽く頷いた後は、黙ってひざまずいていることにした。
「あの男、ナドックに。汝ならば、必ず彼を超える英雄になれる」
「……ありがとうございます、陛下」
皇帝だけに聞こえるよう、俺も返事をした。
ナドック隊長の過去については、俺も知らないことが多い。
艦から出られるようになった以上、何かしらの方法で調べてみるのも悪くない。
今後の予定が一つ増えた。
「面を上げよ。……それでは受け取れ。我が軍における最高の栄誉にして、ナイトの証。リーザス聖十字勲章である」
言われた通りに顔を上げると、美しき女帝は少し屈み、俺のスーツの胸部分に純金製のバッジを着けた。
そして迷いなく、透き通った肌の右手を差し出した。
しかし、これは予定にない。
「……?」
「どうした? 段取りを忘れた訳ではなかろう」
「陛下、申し訳ございませんが……」
「何じゃ、早くせい」
「私は、既婚者です」
皇帝の顔が赤く染まる。
ナイトの勲章を授与された際に女帝の右手にキスをする伝統はあるが、それは授与される人物が未婚者である場合だけだ。
様子を見るに、どうやら本気で忘れていたらしい。
「わ、分かっておる。これは、朕のジョークである」
「はあ……」
場内から、どっと笑いが巻き起こる。
不謹慎だと周囲をたしなめる者も居たが、多くは空気に乗せられ、しばらく笑いを抑えられないようだった。
「こほん。何にせよ、これからも朕のため民のため、日夜努力を惜しまぬよう」
「ははっ、ありがたき幸せ……」
立ち上がり、皇帝に向けて一礼すると、回れ右してステージを後にする。
「これにて勲章の授与を終了致します。救国の英雄に、惜しみない拍手を」
会場から拍手の嵐が吹き荒れる。ナヴィがまた泣いている。
その時、背後で呟かれた一言を、俺は聞き逃さなかった。
「……ナドック。生きてさえいれば、あの者のように……」
皇帝とナドック隊長の間に何があったのかは分からないが、もはや振り返ることはない。
射撃の名手だった、カザコ。
真面目で実直なジャストと、陽気でクセのあるカティーニ。
車が好きで、本当は誰よりも仲間思いだった、ゼネック。
正義に振り回され、俺に全てを託して散っていった、セルディ。
俺を生涯の好敵手と定め、最後は決闘の末に敗れた、ノージェ。
目指すべき人物であり、今も謎を残したままの、ナドック隊長。
彼らの屍を踏み越えて、俺はこれからも生きていく。
(それでいいのか、君は)
(ああ。……俺にできることは、それだけだからな)
あれから、たまにアンノウンの声が聞こえてくるようになった。
もちろん他人には言っていないが、いい話し相手になってくれるし、悪い気はしていない。
(君らしいと言えば君らしいがね)
(知ったような口を叩く奴だ。まだ長い付き合いをしたつもりはないぞ)
(その辺りは気にしないよう頼むよ。そして、今後ともよろしく頼む。君の行動次第だが、仲間には判断を待つように伝えておいた)
(好きにしろ、全く……)
これからも俺は戦い続け、敵兵を一人でも多く殺すだろう。
それでも。
アンノウンへの決断は、間違っていなかったはずだ。
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