9 / 16
領主との対面
しおりを挟む
※双子の三男の名前に間違いがあったので全て修正致しました。瑠璃→瑠華に統一しております。他に間違いがあればご連絡ください。
テオのお父さんと会うって言葉にするとなんともないけど、領主って肩書きはやっぱ緊張するよねぇ…。
双子はライさんの抱っこで機嫌いいし…。
コンコン
「はい」
「父上連れてきました。失礼します」
「入れ」
「さあ、行こうか」
テオに肩を抱かれながら中に入って待っていたのはテオによく似た顔立ちに長い黒髪を緩く纏めたイケオジだった。
「コハク…?大丈夫か?」
「え…あ…何でもないです…」
「私が領主でそこのテオドールの父のシリル・フィンレーだ。よろしく異邦人殿」
「あ…柊琥珀と申します。コハクとお呼びください。こちらは双子の弟の瑠衣と瑠華です。よろしくお願い致します」
と、勢いよくお辞儀をしたら慌ててた…。何で?
「コハク。お辞儀するのは格が上のものに対してだけだ。君は異邦人として王族の次に偉い立場になる。だから私たちにお辞儀はしなくていいんだ」
「え…でも目上の方にそんな偉そうにできません…普通に一般人として扱っていただいてほしいです…」
普通の一般人がそんな立場とか無理無理無理!!
「…わかった。普段は普通に接するが、大勢の前では私たちが跪く側だという事だけは覚えておいてくれ」
「わかりました」
「それで…君たちのステータスについてだが…」
「やっぱり面倒な感じですかね…ご迷惑になるなら…」
「いや、違う違う。君たちの保護は喜んでさせて頂くが、やはり目立つステータスのためどうにかして隠す算段をしているところでな…王族にバレでもしたら君たち兄弟が離れ離れになる可能性もあるのでな…どうしたもんかと」
「…ステータスを隠せれば問題はないですか?」
「そうだな…」
「では俺のスキルで隠蔽出来ます!!」
「!?そのような事が可能なのか?」
「はい。俺のスキルに創造魔法というものがありまして、そのスキルで新たに魔法を作れるスキルなのですが、それで隠蔽魔法を作ってステータスにかければどうにかなると考えてました」
「…ふむ…隠蔽魔法と言えば自身を見えなくするスキルだったと思うが…ステータスをいじれるとは聞いたことがないな…。ステータスは人の基本的な情報だから弄ってしまえば問題になるからな…そのような事は出来ないというのが一般常識だったからな。ステータスを隠蔽しているとは誰も思わないだろう。」
そうだよねステータス偽造出来ちゃえば問題おきるか…。それを推奨しちゃう領主様もどうかと思うけど俺達家族を思っての事だからいいのかな?
隣を見るとライさん…の腕の中でお菓子をもりもり食べてる弟たちを見て二人と離れて生活とか考えたくないな…と頭を撫でながら思った。
「ただ私は魔法を使った事がないので上手く起動できるか…というところでして…」
「魔法の使い方か…ライに教えてもらうといい。こいつは魔法に関しては国で5本の指に入るほどの魔法の使い手だ」
「ライさん…ですか?」
「え~シリル様それは言い過ぎっすよ~。確かにテオよりは上手いかも知れないけど…」
「…確かに俺よりは魔法操作も上手い。コハクは安心して学ぶといい…。本当は俺が教えてあけたいが…。」
テオは凄い残念そうにしている。
そんなに魔法教えたかったのかな?
「王家に報告するのは魔法の使い方をマスターして隠蔽できるようになってからだな。まだ異邦人の存在は知られていないから情報規制しておこう。君たちはこの領主邸に滞在してもらい魔法を習得してもらう」
「はい。わかりました。お世話になります…」
「そしてライもここに泊まってくれると有り難い」
「…了解です」
「ライさんもありがとございます…」
「いいよいいよ~。まだチビちゃんたちと遊びたいしねぇ~。な?チビちゃんたちもお兄さんと遊びたいっしょ?」
「「あぃ!らいしゃとあちょびたい!!」」
「あ~可愛い~癒されるぅ~」
ライらんは双子をぎゅっと抱きしめて癒されてるらしい…。面倒見てもらって迷惑かけてると思いきや、本人は癒されてるようで問題はないのかな?と安心した。
こうして領主から保護確定したし、魔法もどうにかなりそう。その後どうやって生活するか…だよねぇ…それも落ち着いたら相談させてもらおう…。
「コハク…君に話しておきたいことがあるから時間を貰えるか?」
「あ、はい。大丈夫ですよ?」
「では俺の部屋へ行こう」
「はい…」
何だろ?ステータスにあった番の話…かな?
番ってなんなんだろ…?
テオのお父さんと会うって言葉にするとなんともないけど、領主って肩書きはやっぱ緊張するよねぇ…。
双子はライさんの抱っこで機嫌いいし…。
コンコン
「はい」
「父上連れてきました。失礼します」
「入れ」
「さあ、行こうか」
テオに肩を抱かれながら中に入って待っていたのはテオによく似た顔立ちに長い黒髪を緩く纏めたイケオジだった。
「コハク…?大丈夫か?」
「え…あ…何でもないです…」
「私が領主でそこのテオドールの父のシリル・フィンレーだ。よろしく異邦人殿」
「あ…柊琥珀と申します。コハクとお呼びください。こちらは双子の弟の瑠衣と瑠華です。よろしくお願い致します」
と、勢いよくお辞儀をしたら慌ててた…。何で?
「コハク。お辞儀するのは格が上のものに対してだけだ。君は異邦人として王族の次に偉い立場になる。だから私たちにお辞儀はしなくていいんだ」
「え…でも目上の方にそんな偉そうにできません…普通に一般人として扱っていただいてほしいです…」
普通の一般人がそんな立場とか無理無理無理!!
「…わかった。普段は普通に接するが、大勢の前では私たちが跪く側だという事だけは覚えておいてくれ」
「わかりました」
「それで…君たちのステータスについてだが…」
「やっぱり面倒な感じですかね…ご迷惑になるなら…」
「いや、違う違う。君たちの保護は喜んでさせて頂くが、やはり目立つステータスのためどうにかして隠す算段をしているところでな…王族にバレでもしたら君たち兄弟が離れ離れになる可能性もあるのでな…どうしたもんかと」
「…ステータスを隠せれば問題はないですか?」
「そうだな…」
「では俺のスキルで隠蔽出来ます!!」
「!?そのような事が可能なのか?」
「はい。俺のスキルに創造魔法というものがありまして、そのスキルで新たに魔法を作れるスキルなのですが、それで隠蔽魔法を作ってステータスにかければどうにかなると考えてました」
「…ふむ…隠蔽魔法と言えば自身を見えなくするスキルだったと思うが…ステータスをいじれるとは聞いたことがないな…。ステータスは人の基本的な情報だから弄ってしまえば問題になるからな…そのような事は出来ないというのが一般常識だったからな。ステータスを隠蔽しているとは誰も思わないだろう。」
そうだよねステータス偽造出来ちゃえば問題おきるか…。それを推奨しちゃう領主様もどうかと思うけど俺達家族を思っての事だからいいのかな?
隣を見るとライさん…の腕の中でお菓子をもりもり食べてる弟たちを見て二人と離れて生活とか考えたくないな…と頭を撫でながら思った。
「ただ私は魔法を使った事がないので上手く起動できるか…というところでして…」
「魔法の使い方か…ライに教えてもらうといい。こいつは魔法に関しては国で5本の指に入るほどの魔法の使い手だ」
「ライさん…ですか?」
「え~シリル様それは言い過ぎっすよ~。確かにテオよりは上手いかも知れないけど…」
「…確かに俺よりは魔法操作も上手い。コハクは安心して学ぶといい…。本当は俺が教えてあけたいが…。」
テオは凄い残念そうにしている。
そんなに魔法教えたかったのかな?
「王家に報告するのは魔法の使い方をマスターして隠蔽できるようになってからだな。まだ異邦人の存在は知られていないから情報規制しておこう。君たちはこの領主邸に滞在してもらい魔法を習得してもらう」
「はい。わかりました。お世話になります…」
「そしてライもここに泊まってくれると有り難い」
「…了解です」
「ライさんもありがとございます…」
「いいよいいよ~。まだチビちゃんたちと遊びたいしねぇ~。な?チビちゃんたちもお兄さんと遊びたいっしょ?」
「「あぃ!らいしゃとあちょびたい!!」」
「あ~可愛い~癒されるぅ~」
ライらんは双子をぎゅっと抱きしめて癒されてるらしい…。面倒見てもらって迷惑かけてると思いきや、本人は癒されてるようで問題はないのかな?と安心した。
こうして領主から保護確定したし、魔法もどうにかなりそう。その後どうやって生活するか…だよねぇ…それも落ち着いたら相談させてもらおう…。
「コハク…君に話しておきたいことがあるから時間を貰えるか?」
「あ、はい。大丈夫ですよ?」
「では俺の部屋へ行こう」
「はい…」
何だろ?ステータスにあった番の話…かな?
番ってなんなんだろ…?
103
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
強面龍人おじさんのツガイになりました。
いんげん
BL
ひょんな感じで、異世界の番の元にやってきた主人公。
番は、やくざの組長みたいな着物の男だった。
勘違いが爆誕しながら、まったり過ごしていたが、何やら妖しい展開に。
強面攻めが、受けに授乳します。
僕、天使に転生したようです!
神代天音
BL
トラックに轢かれそうだった猫……ではなく鳥を助けたら、転生をしていたアンジュ。新しい家族は最低で、世話は最低限。そんなある日、自分が売られることを知って……。
天使のような羽を持って生まれてしまったアンジュが、周りのみんなに愛されるお話です。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユィリと皆の動画つくりました! お話にあわせて、ちょこちょこあがる予定です。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
運命を変えるために良い子を目指したら、ハイスペ従者に溺愛されました
十夜 篁
BL
初めて会った家族や使用人に『バケモノ』として扱われ、傷ついたユーリ(5歳)は、階段から落ちたことがきっかけで神様に出会った。
そして、神様から教えてもらった未来はとんでもないものだった…。
「えぇ!僕、16歳で死んじゃうの!?
しかも、死ぬまでずっと1人ぼっちだなんて…」
ユーリは神様からもらったチートスキルを活かして未来を変えることを決意!
「いい子になってみんなに愛してもらえるように頑張ります!」
まずユーリは、1番近くにいてくれる従者のアルバートと仲良くなろうとするが…?
「ユーリ様を害する者は、すべて私が排除しましょう」
「うぇ!?は、排除はしなくていいよ!!」
健気に頑張るご主人様に、ハイスペ従者の溺愛が急成長中!?
そんなユーリの周りにはいつの間にか人が集まり…
《これは、1人ぼっちになった少年が、温かい居場所を見つけ、運命を変えるまでの物語》
【完】心配性は異世界で番認定された狼獣人に甘やかされる
おはぎ
BL
起きるとそこは見覚えのない場所。死んだ瞬間を思い出して呆然としている優人に、騎士らしき人たちが声を掛けてくる。何で頭に獣耳…?とポカンとしていると、その中の狼獣人のカイラが何故か優しくて、ぴったり身体をくっつけてくる。何でそんなに気遣ってくれるの?と分からない優人は大きな身体に怯えながら何とかこの別世界で生きていこうとする話。
知らない世界に来てあれこれ考えては心配してしまう優人と、優人が可愛くて仕方ないカイラが溺愛しながら支えて甘やかしていきます。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる