紅い月の夜に

神崎 怜音

文字の大きさ
3 / 3
1章 月明カリニキミヲ

動かない大図書館

しおりを挟む
フランが泣きつかれて寝入った頃、一方のレミリアはとある人物の元を訪れていた。



その人物とは、動かない大図書館こと、パチュリー・ノーレッジ。
小さい頃に孤児となったパチュリーをレミリアが親友として家族に迎え入れたのだ。



彼女は幻想郷の魔法使いの中で最強であり、多彩な魔法を使える。
…魔道書さえあれば。



開口早々、口をついて出たのはやはり、



「フランを、外に出してあげたいの」



そうは言ってみたものの、能力が故に無理だと思っていた。
もう2度とあの子が外に出る日はないとすら思っていた。



「それについては今までも話した筈よ。やれる事があるならやってるわ。」



やっぱり。あの子が外に出る事は叶わないのね。



パチュリーが口を開く。
「それよりも見て欲しいものがあるのよ。」



いつの間にか、彼女の手に箱が収まっていた。



あけてご覧なさい、そう言われるがままにその箱の中を見ると、
そこには綺麗なクリスタルが入っていた。
しおりを挟む
感想 1

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

れんにゅう
2021.05.30 れんにゅう

2021年から来ました!連載終わってて悲しい😭

解除

あなたにおすすめの小説

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

因果応報以上の罰を

下菊みこと
ファンタジー
ざまぁというか行き過ぎた報復があります、ご注意下さい。 どこを取っても救いのない話。 ご都合主義の…バッドエンド?ビターエンド? 小説家になろう様でも投稿しています。

カウントダウンは止められない

ファンタジー
2年間の「白い結婚」の後、アリスから離婚を突きつけられたアルノー。 一週間後、屋敷を後にするが……。 ※小説になろう、カクヨム、pixivにも同じものを投稿しております。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

とある令嬢の断罪劇

古堂 素央
ファンタジー
本当に裁かれるべきだったのは誰? 時を超え、役どころを変え、それぞれの因果は巡りゆく。 とある令嬢の断罪にまつわる、嘘と真実の物語。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。