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クエスト攻略ランクアップ編
34話 風の都ウィンディア・ウィンド
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氷迷宮ホワイト・ホワイトを通過。
一週間ほどグリーンラム草原を旅し、僕たちはウィンディア・ウィンドへとたどり着いた。
手持ちの食料は三日ほどで底を尽き、羊を狩りながら現地調達という実にワイルドな行程であったが――無事到着したことに安堵する。
ウィンディア・ウィンドは海を主とする都市だ。
大きな海を中心に街並みを広げているだけあって、海に関することを生業にしているものが多い。
オンリー・テイルの世界自体、剣と魔法のファンタジーを題材としたもの。
海賊なども存在するし、海にまつわるモンスターも大量にいる。一筋縄ではいかない海、その名を『蒼龍海』と称されていた。
この海の先に、王都エレメントがある。
「クーラ、クーラ、見てください」
入り口付近に並ぶ店の一角をナコが指差す。
そこにはなんと、アイスクリーム店があった。この海に面したウィンディア・ウィンドは基本的な気温が高く、常に春と夏くらいの温度を行き来している。
ここなら年中売上はよさそうだ、地方にあった名物なのかもしれない。
ナコが指をもじもじとさせながら、
「……クーラ、駄目ですか?」
「きゃわわっ! すいません、ケースごとください」
「私とクーラ、2個で十分ですよ」
「2個ください」
「あいよっ! 毎度ありっ! お嬢ちゃんたち、アイスが珍しいなんてウィンウィンは初めてかい? サービスしとくよ、楽しんでいきなっ!」
ウィンウィン、地元ならではの略称かな。
正直なところ、アイスが珍しいというよりは――もとの世界の食べものに懐かしさを感じた、というのが正しいだろう。
アイスがあるということは他にも色々似た食べものがあるかもしれない。もうすでにウィンウィンに来てワクワクしている自分がいた。
「お待ちどぉさま、また来てくれよなっ!」
中々迫力のあるアイスである。
豪快な三段重ね、トリプルにサービスしてくれた店主さんにお礼を言い――僕たちは街中を歩んで行く。
注意深く周辺を観察してみたが、ウィンディア・ウィンド――ウィンウィンまでは手配書は出回っていないようだ。
この様子ならそこまで警戒する必要はないだろう。
ナコがウィンウィンの街中を見渡しながら、
「今のアイスの店主さんもそうですが、ここの国はミミモケ族が普通に生活しているんですね」
「ウィンウィンはね、三国の中では種族による差別が一番ない国なんだ。国王が素晴らしい価値観の持ち主ってのが理由としては大きいかな」
「ミミモケ族の皆さん、全員この国に移住しては駄目なんですか?」
「生まれた場所、市民権、様々な縛りがあるんだよ。単純に移住したから普通の暮らしが保証されるってわけじゃないんだ。仮に全てのミミモケ族が一つの国に一気に集中したとしても受け入れるのは厳しいと思う」
「……私の考えが甘すぎました」
「そんなことないよ、僕だってゲームの時は簡単に考えていた。今この目で直接見ているからこそ色々な部分が見えてくる。どうにかしたいってナコの優しい気持ちは絶対に無駄になんかならない」
ウィンウィンの国王はすごい手腕だ。
古くから根付いている制度を少しずつ取り除き、住民が笑顔で過ごせる環境を目に見える範囲で堅実に構築しつつあるのだから。
念のため、今の僕とナコは帽子をかぶって移動している。
日差しの強いウィンウィンでは自然な風貌に見えるだろう。特に水着をメイン装備にしている僕は周囲の溶け込み方が半端ない。
ここでやることはたくさんあるが、その前にまずは拠点地を探さねばならない。
今夜の宿はどこにしようと周囲を見回している最中、
「クーラの方はどんな味がするんですか?」
「気になる? どうぞ」
「……ぁ、ありがとうございます。クーラも私の方、食べてみますか?」
「じゃあ、もらおうかな」
ナコとアイスを交換。
口にしようとした瞬間、激しい視線を感じる。
「ナコ、そんなに見つめてどうしたの?」
「えっ?! なんでも、ないです」
「あはは、僕がいっぱい食べないように見張ってたのかな」
「ち、違います。なんだか、デートみたいだなって」
「んんっ?!」
危うく、アイスを落としかけた。
な、なんて大人びた発言! 今の僕ではどこをどう捉えても仲良し姉妹に見えるくらいが精一杯だろう。
……ナコが上目遣いに僕を見やる。
その愛らしい仕草はまるで、僕の次の言葉を期待しているかのよう感じ得た。ナコがどんな気持ちでデートと言ったのかはわからない。好奇心、ドラマのワンシーンを想像しただけなのかもしれない。
理由はなんにせよ、ナコの気持ちを無下にするわけにはいかない。
「うん、間接キスだね」
「……っっっ?!」
ナコの表情が一瞬にして真っ赤に染まる。
なんという大失態、アイスを口に含んだら頭に思い浮かんだ言葉がそのまま飛び出てしまった。
結果から突っ走るのは僕の悪い癖だ――バカバカぁっ!
……というか、僕自身胸を張るような異性との恋愛経験ってないからなぁ。
デートらしく振る舞おうにも、どうしたらいいのかわからない。
自慢じゃないが、妹と二人でお出かけした回数の方が多いだろう。妹は度々デートと言い張っていたがノーカウントである。
しばしの沈黙、僕はこの絶妙な空気を払拭するべく、
「ナコ、今夜はあそこに泊まろうか」
「ひゅぇっ? お、とと、お泊りですかっ?!」
絶対に受け取り方のニュアンス違うよね。
よさそうな宿屋が目に入ったので、話の転換含め提案してみたのだが――タイミング的にミスった感が半端ない。
僕は正直に尋ねてみる。
「……ナコさん、どんな勘違いをしてます?」
「ぉ、お友達に借りた少女漫画で読みました。今夜は泊まろうからの、あれがこうなってああなって、押し倒されて胸がキュンって」
しどろもどろ。
ナコがくるくると髪の毛を指でいじりながらポツポツと言う。あまりの過激な内容に僕の思考が追い付かなかったが、一つだけ理解できた点がある。
今の漫画って――進んでるんだな。
一週間ほどグリーンラム草原を旅し、僕たちはウィンディア・ウィンドへとたどり着いた。
手持ちの食料は三日ほどで底を尽き、羊を狩りながら現地調達という実にワイルドな行程であったが――無事到着したことに安堵する。
ウィンディア・ウィンドは海を主とする都市だ。
大きな海を中心に街並みを広げているだけあって、海に関することを生業にしているものが多い。
オンリー・テイルの世界自体、剣と魔法のファンタジーを題材としたもの。
海賊なども存在するし、海にまつわるモンスターも大量にいる。一筋縄ではいかない海、その名を『蒼龍海』と称されていた。
この海の先に、王都エレメントがある。
「クーラ、クーラ、見てください」
入り口付近に並ぶ店の一角をナコが指差す。
そこにはなんと、アイスクリーム店があった。この海に面したウィンディア・ウィンドは基本的な気温が高く、常に春と夏くらいの温度を行き来している。
ここなら年中売上はよさそうだ、地方にあった名物なのかもしれない。
ナコが指をもじもじとさせながら、
「……クーラ、駄目ですか?」
「きゃわわっ! すいません、ケースごとください」
「私とクーラ、2個で十分ですよ」
「2個ください」
「あいよっ! 毎度ありっ! お嬢ちゃんたち、アイスが珍しいなんてウィンウィンは初めてかい? サービスしとくよ、楽しんでいきなっ!」
ウィンウィン、地元ならではの略称かな。
正直なところ、アイスが珍しいというよりは――もとの世界の食べものに懐かしさを感じた、というのが正しいだろう。
アイスがあるということは他にも色々似た食べものがあるかもしれない。もうすでにウィンウィンに来てワクワクしている自分がいた。
「お待ちどぉさま、また来てくれよなっ!」
中々迫力のあるアイスである。
豪快な三段重ね、トリプルにサービスしてくれた店主さんにお礼を言い――僕たちは街中を歩んで行く。
注意深く周辺を観察してみたが、ウィンディア・ウィンド――ウィンウィンまでは手配書は出回っていないようだ。
この様子ならそこまで警戒する必要はないだろう。
ナコがウィンウィンの街中を見渡しながら、
「今のアイスの店主さんもそうですが、ここの国はミミモケ族が普通に生活しているんですね」
「ウィンウィンはね、三国の中では種族による差別が一番ない国なんだ。国王が素晴らしい価値観の持ち主ってのが理由としては大きいかな」
「ミミモケ族の皆さん、全員この国に移住しては駄目なんですか?」
「生まれた場所、市民権、様々な縛りがあるんだよ。単純に移住したから普通の暮らしが保証されるってわけじゃないんだ。仮に全てのミミモケ族が一つの国に一気に集中したとしても受け入れるのは厳しいと思う」
「……私の考えが甘すぎました」
「そんなことないよ、僕だってゲームの時は簡単に考えていた。今この目で直接見ているからこそ色々な部分が見えてくる。どうにかしたいってナコの優しい気持ちは絶対に無駄になんかならない」
ウィンウィンの国王はすごい手腕だ。
古くから根付いている制度を少しずつ取り除き、住民が笑顔で過ごせる環境を目に見える範囲で堅実に構築しつつあるのだから。
念のため、今の僕とナコは帽子をかぶって移動している。
日差しの強いウィンウィンでは自然な風貌に見えるだろう。特に水着をメイン装備にしている僕は周囲の溶け込み方が半端ない。
ここでやることはたくさんあるが、その前にまずは拠点地を探さねばならない。
今夜の宿はどこにしようと周囲を見回している最中、
「クーラの方はどんな味がするんですか?」
「気になる? どうぞ」
「……ぁ、ありがとうございます。クーラも私の方、食べてみますか?」
「じゃあ、もらおうかな」
ナコとアイスを交換。
口にしようとした瞬間、激しい視線を感じる。
「ナコ、そんなに見つめてどうしたの?」
「えっ?! なんでも、ないです」
「あはは、僕がいっぱい食べないように見張ってたのかな」
「ち、違います。なんだか、デートみたいだなって」
「んんっ?!」
危うく、アイスを落としかけた。
な、なんて大人びた発言! 今の僕ではどこをどう捉えても仲良し姉妹に見えるくらいが精一杯だろう。
……ナコが上目遣いに僕を見やる。
その愛らしい仕草はまるで、僕の次の言葉を期待しているかのよう感じ得た。ナコがどんな気持ちでデートと言ったのかはわからない。好奇心、ドラマのワンシーンを想像しただけなのかもしれない。
理由はなんにせよ、ナコの気持ちを無下にするわけにはいかない。
「うん、間接キスだね」
「……っっっ?!」
ナコの表情が一瞬にして真っ赤に染まる。
なんという大失態、アイスを口に含んだら頭に思い浮かんだ言葉がそのまま飛び出てしまった。
結果から突っ走るのは僕の悪い癖だ――バカバカぁっ!
……というか、僕自身胸を張るような異性との恋愛経験ってないからなぁ。
デートらしく振る舞おうにも、どうしたらいいのかわからない。
自慢じゃないが、妹と二人でお出かけした回数の方が多いだろう。妹は度々デートと言い張っていたがノーカウントである。
しばしの沈黙、僕はこの絶妙な空気を払拭するべく、
「ナコ、今夜はあそこに泊まろうか」
「ひゅぇっ? お、とと、お泊りですかっ?!」
絶対に受け取り方のニュアンス違うよね。
よさそうな宿屋が目に入ったので、話の転換含め提案してみたのだが――タイミング的にミスった感が半端ない。
僕は正直に尋ねてみる。
「……ナコさん、どんな勘違いをしてます?」
「ぉ、お友達に借りた少女漫画で読みました。今夜は泊まろうからの、あれがこうなってああなって、押し倒されて胸がキュンって」
しどろもどろ。
ナコがくるくると髪の毛を指でいじりながらポツポツと言う。あまりの過激な内容に僕の思考が追い付かなかったが、一つだけ理解できた点がある。
今の漫画って――進んでるんだな。
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