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もふもふの都開国編
334話 殲滅戦 その8
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ファリティに飛び付き"縛"を発動する。
触手による内部からの拘束、ファリティを盾にしながら――シークレットの射程圏内へと潜り込んだ。
僕の存在に気付いてか、赤い瞳が激しく揺らぎ始める。
高まっていく魔力――スキルの発動が近いと判断し、僕はファリティを前方に自身の視界を全てシャットダウンする。
ピキピキと、竹を割るような異音が鳴り響き、
「やっぱり、大正解だったか」
ファリティの全身が――灰色に染まっていく。
少しずつ、少しずつ、足下から石となっていった。一気に石化するパターンも想定していたが――時間差のあるタイプのようだ。
ファリティの内部に触手を侵入させていたからこそ――わかったことが一つある。
ファリティの体内に、瘴気のような魔力が広がっていった。おそらく、これは石化の状態異常となる素に違いない。
デバフならば、対抗策があった。
僕はファリティの影から飛び出し、シークレットとの距離を詰める。暴食でスキルごと喰らいつく手も考えたが、敵の発動タイミング的に――確実性に欠ける。
先に触手が石化してしまえば元も子もない。
「傀儡糸っ!」
全身強化、赤い瞳を目掛け――両手を両目に突き刺した。
風船を殴り潰したような手応え――どこから声を出しているのか、シークレットが金切り音を上げた。
同時に、僕の身体が――石化していく。
目玉を破壊するだけでは効果は消えないのか。僕は触診を通してデバフの解除、体内に蔓延る瘴気を取り除いていく。
石化という最大の脅威は消し去った。
皆がそう思っただろう、僕の背後から全力で追撃に来る姿が容易に想像できた。
だが、シークレットは――最悪の隠し玉を持っていた。
潰した目玉は囮か、本体全てを覆い尽くすほどの――無数の目玉が開眼したのだ。百々目鬼のような姿が僕たちに絶望を与える。
デバフが重なり、僕の石化が加速する。
今さら、視界をシャットダウンするわけにはいかない。8本首に噛み千切られて蹂躙されるだけだ。
完全に詰みといった状況、僕の――失態だ。
「ソラちゃん、諦めないで。これくらいの困難――私が全てどうにかする、してみせるから」
真後ろ、ホムラの声が響く。
「"精霊王"――精霊憑依、焔っ!」
紅き炎が咲き乱れる。
触手による内部からの拘束、ファリティを盾にしながら――シークレットの射程圏内へと潜り込んだ。
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ピキピキと、竹を割るような異音が鳴り響き、
「やっぱり、大正解だったか」
ファリティの全身が――灰色に染まっていく。
少しずつ、少しずつ、足下から石となっていった。一気に石化するパターンも想定していたが――時間差のあるタイプのようだ。
ファリティの内部に触手を侵入させていたからこそ――わかったことが一つある。
ファリティの体内に、瘴気のような魔力が広がっていった。おそらく、これは石化の状態異常となる素に違いない。
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先に触手が石化してしまえば元も子もない。
「傀儡糸っ!」
全身強化、赤い瞳を目掛け――両手を両目に突き刺した。
風船を殴り潰したような手応え――どこから声を出しているのか、シークレットが金切り音を上げた。
同時に、僕の身体が――石化していく。
目玉を破壊するだけでは効果は消えないのか。僕は触診を通してデバフの解除、体内に蔓延る瘴気を取り除いていく。
石化という最大の脅威は消し去った。
皆がそう思っただろう、僕の背後から全力で追撃に来る姿が容易に想像できた。
だが、シークレットは――最悪の隠し玉を持っていた。
潰した目玉は囮か、本体全てを覆い尽くすほどの――無数の目玉が開眼したのだ。百々目鬼のような姿が僕たちに絶望を与える。
デバフが重なり、僕の石化が加速する。
今さら、視界をシャットダウンするわけにはいかない。8本首に噛み千切られて蹂躙されるだけだ。
完全に詰みといった状況、僕の――失態だ。
「ソラちゃん、諦めないで。これくらいの困難――私が全てどうにかする、してみせるから」
真後ろ、ホムラの声が響く。
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紅き炎が咲き乱れる。
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