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エレメント正邪激闘編
355話 ギルド対抗戦
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王都エレメント。
大陸の中心に位置するこの国には、広大な土地を利用したPvP専用エリアが存在していた。城跡、海上基地、沼地、様々な環境下で――プレイヤー同士、戦うことが可能であった。
ゲーム時は、よくニャニャンとペアでプレイしていたものだ。
「ニャニャン、やるしかないのか」
「かかってこいよ、ソラにゃん」
PvPでは、いつも同じチームだった。
そんな気の合う仲間と――今、僕は敵として向かい合っている。互い、魔力を全開に臨戦態勢となっていた。
「にゃっち、手加減できるほど器用じゃないのね。どっちが死んでも恨みっこはなしでいこうにゃあ」
――時は数日前に遡る。
絆の都もふもふ、中心地にある屋敷内。
ここは皆が集まるホームに似た場所となっている。
現在、僕はゴザルと今後のことについて話し合いをしていた。
「ギルド対抗戦?」
「ええ。近々開催されるそうよ」
ゴザルが言う。
ギルド対抗戦、ディスク3枚目で大々的に追加されたコンテンツである。
オンリー・テイル運営もかなり力を入れたとのことで――同時、大イベントも発表された。
優勝したギルドは、セイントラール王宮の主となれる。
期間限定ではあったものの、統治者不在の王都にて――実質国王になる権利が与えられるという、プレイヤーにとっては夢のような優勝賞品であった。
戦闘大好きな"Nighatmares"も参加経験があり、余裕で優勝したという誇らしい戦績も持っている。
だが、セイントラール王宮の主となれるのはギルド内の誰か一人という制限があったため――くじ引きで決定した記憶がある。
確か、ニャニャンが勝利したはずだ。
「ふふ、懐かしい。あのギルド対抗戦のイベント、ニャンが王になって掲示板に晒されまくったわね」
「王都のマーケット使用料、買い物金額の50%を"Nightmares"に献上だったかな。王になってやりたい放題、本物の悪夢だって色々な意味で有名になったよね」
「思い出話はそこそこに――本題に戻すわね。その件の張本人からメッセージが届いているわよ」
「……このタイミング、いやな予感がする」
「ソラ、お前の予感は当たってるぜ」
いつの間にか、漆黒者が立っていた。
黒一色の外套、巨大な鎌を背負う男、ゴザルは気付いていたようだが――僕は気配すら感じなかった。
僕の周り、戦闘能力高すぎない?
「漆黒者、いや――ここならもう名前で呼んでいいのかな。今、この場で君のことを知る人間は僕とゴザルだけだからね」
僕は言う。
「Ramyua――ラミュア、元気にしてたかな」
「元気すぎるくらいだ。情報収集ついでにオンリー・テイル、世界中の女を見て回ってきたぜ。ソラ、聞きたいか? 種族によって性感帯も感度も全く異なるんだぜ」
「マジで?」
「ラミュ、ソラに低俗な話をしないでちょうだい」
ゴザルがラミュアの首元に刀を添える。
「おっとぉっ! 低俗なんて言葉は極論、誤解にもほどがないか? この命が軽い世界では繁栄のため、最も大切な行為の一つだぜ」
「あ、あなたが言うと、快楽だけを求めている気がするのよっ!」
「だから、それを駄目って考え方が間違いなんだよ。お互いに気持ちよくなってなにが悪いんだ?」
「う、うぅっ」
ゴザルが顔を真っ赤に、反論できず――呻く。
「ラミュア、勘弁してあげてよ」
「ぶわっはっはっ! お前、鎧脱ぎ去ってから性格違いすぎるだろっ?! たまには、ソラに胸でも揉ませてやれよっ? 少しくらいご褒美あげないと愛想尽かされるぜ」
「う、嘘っ! やだやだっ!!」
言いながら、ゴザルがハッとした顔付きにて、
「ま、待ちなさいよっ! なんでソラなのよっ?!」
「だってお前、ソラのことめちゃくちゃ好きだろ。ゲーム時からソラにだけは乙女みたいな雰囲気だしてたし、何気なく自分のキャラクター真横に付けてたりしたよな。可愛らしい一挙一動から絶対こいつ女だって思ってたぜ。俺の観察力って鋭いんだわ、大正解っ! これからは、ゴザルちゃんって呼んでやるよっ!!」
ラミュアが自慢気に言う。
その真横、ぷるぷると――ゴザルが全身を震わせているのがわかった。火山が噴火する前兆と言わんばかりの激震である。
数秒後、ゴザルの身体から紫色の光が溢れ出し、
「ぶ、ぶぶ、ぶっ殺してやるっ!」
「おいおい、ヤバすぎるだろっ! なんだよこの魔力量っ?! どう見積もっても基準値完全に超えてるぜっ!?」
本来、魔力量は――皆平等となっている。
魔力操作によって強さが上下するのだが、ゴザルは限界を超えるスキル"建御雷神"を習得している。
ゴザル曰く、短時間ではあるが――魔力量を大幅に上昇させるという。
魔力は身体能力、スキルの威力、全てに通ずる土台である。
その土台が広がるということは、バフのような小さい強化ではなくなるのだ。
このスキルが継続する時間内、ゴザルに並ぶものは一握りだろう。
「"ポイント・ドレイン"」
しかし、ラミュアもまた"Nightmares"の一員である。
これは漆黒者のスキル、主に魔力を吸い取る効果があった。
ゴザルの魔力が、ラミュアの指先に――吸い込まれていくのがわかる。魔力の集中する起点を一瞬にして見抜いたのだろう。
ゴザルの動きが――何段階も鈍くなる。
「……本当、漆黒者は大嫌いよ」
「まっ、ジョブの相性は仕方ないわな。武者は火力に関して右に並ぶものはいないが、こういった状態異常に対してはとことん弱い」
ラミュアが大鎌を構え、ゴザルの攻撃を防いだ。
鳴り響く金属音、弱体化させたにも拘わらず想定外の威力だったのか――大鎌を床に落とした。
ラミュアは痺れを取るためか、必死に両手を上下に振り続ける。
「お前、ふざけるなよっ?! なんつー馬鹿げた力で撃ってきやがるっ!? 対処してなかったらマジで真っ二つになってただろうがっ!!」
「ふーん。私とは相性がいいから、余裕で防げるんでしょう」
「このクソ脳筋野郎っ! こんなもん相性の範囲に入るかっ?!」
「野郎じゃないわよっ! 訂正しなさいよねっ!!」
「じゃあ、ただのクソ脳筋だっ!」
「クソはあなたの黒一色の格好でしょうがっ!」
「はぁあっ? お前、漆黒者の最強装備にクソとか舐めるなよっ?!」
話が前に進まない。
なんとも、前途多難な滑り出しとなるのであった。
大陸の中心に位置するこの国には、広大な土地を利用したPvP専用エリアが存在していた。城跡、海上基地、沼地、様々な環境下で――プレイヤー同士、戦うことが可能であった。
ゲーム時は、よくニャニャンとペアでプレイしていたものだ。
「ニャニャン、やるしかないのか」
「かかってこいよ、ソラにゃん」
PvPでは、いつも同じチームだった。
そんな気の合う仲間と――今、僕は敵として向かい合っている。互い、魔力を全開に臨戦態勢となっていた。
「にゃっち、手加減できるほど器用じゃないのね。どっちが死んでも恨みっこはなしでいこうにゃあ」
――時は数日前に遡る。
絆の都もふもふ、中心地にある屋敷内。
ここは皆が集まるホームに似た場所となっている。
現在、僕はゴザルと今後のことについて話し合いをしていた。
「ギルド対抗戦?」
「ええ。近々開催されるそうよ」
ゴザルが言う。
ギルド対抗戦、ディスク3枚目で大々的に追加されたコンテンツである。
オンリー・テイル運営もかなり力を入れたとのことで――同時、大イベントも発表された。
優勝したギルドは、セイントラール王宮の主となれる。
期間限定ではあったものの、統治者不在の王都にて――実質国王になる権利が与えられるという、プレイヤーにとっては夢のような優勝賞品であった。
戦闘大好きな"Nighatmares"も参加経験があり、余裕で優勝したという誇らしい戦績も持っている。
だが、セイントラール王宮の主となれるのはギルド内の誰か一人という制限があったため――くじ引きで決定した記憶がある。
確か、ニャニャンが勝利したはずだ。
「ふふ、懐かしい。あのギルド対抗戦のイベント、ニャンが王になって掲示板に晒されまくったわね」
「王都のマーケット使用料、買い物金額の50%を"Nightmares"に献上だったかな。王になってやりたい放題、本物の悪夢だって色々な意味で有名になったよね」
「思い出話はそこそこに――本題に戻すわね。その件の張本人からメッセージが届いているわよ」
「……このタイミング、いやな予感がする」
「ソラ、お前の予感は当たってるぜ」
いつの間にか、漆黒者が立っていた。
黒一色の外套、巨大な鎌を背負う男、ゴザルは気付いていたようだが――僕は気配すら感じなかった。
僕の周り、戦闘能力高すぎない?
「漆黒者、いや――ここならもう名前で呼んでいいのかな。今、この場で君のことを知る人間は僕とゴザルだけだからね」
僕は言う。
「Ramyua――ラミュア、元気にしてたかな」
「元気すぎるくらいだ。情報収集ついでにオンリー・テイル、世界中の女を見て回ってきたぜ。ソラ、聞きたいか? 種族によって性感帯も感度も全く異なるんだぜ」
「マジで?」
「ラミュ、ソラに低俗な話をしないでちょうだい」
ゴザルがラミュアの首元に刀を添える。
「おっとぉっ! 低俗なんて言葉は極論、誤解にもほどがないか? この命が軽い世界では繁栄のため、最も大切な行為の一つだぜ」
「あ、あなたが言うと、快楽だけを求めている気がするのよっ!」
「だから、それを駄目って考え方が間違いなんだよ。お互いに気持ちよくなってなにが悪いんだ?」
「う、うぅっ」
ゴザルが顔を真っ赤に、反論できず――呻く。
「ラミュア、勘弁してあげてよ」
「ぶわっはっはっ! お前、鎧脱ぎ去ってから性格違いすぎるだろっ?! たまには、ソラに胸でも揉ませてやれよっ? 少しくらいご褒美あげないと愛想尽かされるぜ」
「う、嘘っ! やだやだっ!!」
言いながら、ゴザルがハッとした顔付きにて、
「ま、待ちなさいよっ! なんでソラなのよっ?!」
「だってお前、ソラのことめちゃくちゃ好きだろ。ゲーム時からソラにだけは乙女みたいな雰囲気だしてたし、何気なく自分のキャラクター真横に付けてたりしたよな。可愛らしい一挙一動から絶対こいつ女だって思ってたぜ。俺の観察力って鋭いんだわ、大正解っ! これからは、ゴザルちゃんって呼んでやるよっ!!」
ラミュアが自慢気に言う。
その真横、ぷるぷると――ゴザルが全身を震わせているのがわかった。火山が噴火する前兆と言わんばかりの激震である。
数秒後、ゴザルの身体から紫色の光が溢れ出し、
「ぶ、ぶぶ、ぶっ殺してやるっ!」
「おいおい、ヤバすぎるだろっ! なんだよこの魔力量っ?! どう見積もっても基準値完全に超えてるぜっ!?」
本来、魔力量は――皆平等となっている。
魔力操作によって強さが上下するのだが、ゴザルは限界を超えるスキル"建御雷神"を習得している。
ゴザル曰く、短時間ではあるが――魔力量を大幅に上昇させるという。
魔力は身体能力、スキルの威力、全てに通ずる土台である。
その土台が広がるということは、バフのような小さい強化ではなくなるのだ。
このスキルが継続する時間内、ゴザルに並ぶものは一握りだろう。
「"ポイント・ドレイン"」
しかし、ラミュアもまた"Nightmares"の一員である。
これは漆黒者のスキル、主に魔力を吸い取る効果があった。
ゴザルの魔力が、ラミュアの指先に――吸い込まれていくのがわかる。魔力の集中する起点を一瞬にして見抜いたのだろう。
ゴザルの動きが――何段階も鈍くなる。
「……本当、漆黒者は大嫌いよ」
「まっ、ジョブの相性は仕方ないわな。武者は火力に関して右に並ぶものはいないが、こういった状態異常に対してはとことん弱い」
ラミュアが大鎌を構え、ゴザルの攻撃を防いだ。
鳴り響く金属音、弱体化させたにも拘わらず想定外の威力だったのか――大鎌を床に落とした。
ラミュアは痺れを取るためか、必死に両手を上下に振り続ける。
「お前、ふざけるなよっ?! なんつー馬鹿げた力で撃ってきやがるっ!? 対処してなかったらマジで真っ二つになってただろうがっ!!」
「ふーん。私とは相性がいいから、余裕で防げるんでしょう」
「このクソ脳筋野郎っ! こんなもん相性の範囲に入るかっ?!」
「野郎じゃないわよっ! 訂正しなさいよねっ!!」
「じゃあ、ただのクソ脳筋だっ!」
「クソはあなたの黒一色の格好でしょうがっ!」
「はぁあっ? お前、漆黒者の最強装備にクソとか舐めるなよっ?!」
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