転生したら倉庫キャラ♀でした。

ともQ

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エレメント正邪激闘編

410話 マイラブのターン

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「ねぇ、もしかして、二人は――やっちゃったの?」


 マイラブの突拍子もない発言。
 ナコがいることなどお構いなし、自分に忠実の権化である。話の流れ的に意味合いは一つしかない。
 あくまで、ゴザルは気付いていない素振りにて、

「や、やったって――なにを、やるのよ」
「そんなの一つしかないじゃん。皆まであたしに言わせるつもり? ズッコンバッコンに決まってるだろぉっ?!」
「……も、もう少し、オブラートに、包みなさいよ」

 あまりの直球加減に、ゴザルが怯む番となる。
 しかし、今までの経験則からすると――これは非常にまずい。
 この後、ナコがどんな反応をするかが手に取るようにわかる。
 ざわつく僕の胸中、ナコがゆっくりと口を開き、

「クーラ」

 来る、のか?

「ズッコンバッコンってなんですか?」

 ぐぅっ、寸分の狂いもない一言である。
 どう説明する? 雄しべと雌しべか? いや、ナコの年代ならば――基本的な知識は持っていても不思議ではない。この手に近い話題になった時、少女漫画の話をしていたことがあったはずだ。
 よし、当たり障りのない感じで――いこう。

「ナコっち、セックスのことだよ」
「せっ?」
「ナコっちもその年齢ならさ、愛し合うもの同士が行き着く果て――どうなるかなんて想像付くっしょ」

 マイラブに先手を取られる。
 こ、この黒ギャル――さっきから直球以外の球種を知らないのか? どんだけストレートな言葉を放ってくるんだよ。
 やはり、ナコも少なからず知識はあるようで、

「あ、アレがこうなって、ブワってなっちゃうんですよね」
「あっはっはは。極端すぎるけど、大まかな部分はあってるかな。正直ねー、もっと厳ついかんね」

「そ、そうなんですかっ?!」「そ、そうなのっ!?」

 二人はナニを想像しているのか。
 ナコとゴザル、興奮気味に声を重ねるのであった。
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