転生したら倉庫キャラ♀でした。

ともQ

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エレメント正邪激闘編

409話 やっちゃったの?

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 大広間。
 どうやら、ここは――アヤメさんが休憩スペースとして、ギルド同士顔合わせできる環境を設けているようだった。
 本戦では敵同士となる僕たちではあるが、全てのギルドがリンたちのよう復讐心で出場しているわけではないだろう。
 少なくとも、この場にいる人たちは――情報集め、会話を目的に来ている可能性が高い。

 現在、先ほどのマッチョも含め――3組ほどのギルドが集まっていた。
 明らかにマッチョ組はマッチョ組、それぞれ装備の合わせ方からしてわかる。
 特に争うような雰囲気はなく、何人かは雑談し合っていた。
 僕たちも空いてる席に腰を下ろしながら、

「ゴザっち、そんな怒らなくてもいいじゃーん」
「呆れてるのよ」
「えー、イケメンマッチョだよ? ゴザっちも抱っこしてもらってきなよ。マジでホールド半端ないからさぁ」
「聞こえてる? 私、呆れてるって言ったわよね?」

 冷たく言い放つゴザル、マイラブも口を尖らせながら、

「ちぇー。逆に聞くけど、なんに呆れてるのさ」
「……か、簡単に、男性に、肌を触らせちゃ駄目でしょ」
「はいっ?」
「だ、だから、男性に、肌を」
「え、なんて?」
「だ、だから」
「ぷふっ、聞こえてるってぇ。ゴザっち可愛いなぁもうっ」
「ぶっ殺すわよ。アユタマイファーストラブ」
「やめろっ! マイラブだっつってんだろっ?!」

 男性に――肌を、か。
 僕、ゴザルのおっぱい揉んだことあるんだけど――それはセーフなのだろうか。
 そんな僕の視線に気付いたのか、ゴザルが恥ずかしそうに俯く。
 こういう時だけ、マイラブは鋭かった。

「はっぁぁーんっ? 今のウフフな反応なにさっ? ソラっちにゴザっち、隠しごとしてるっしょ? あたしじゃなきゃ見逃してたなぁ」
「好きな人はいいのよ」
「どぅぇっ、ハッキリ言うじゃんっ?!」
「別に隠すことでもないもの。私はソラが好き、なにか問題でもある?」

 驚くことに、ゴザルが堂々と返す。
 予想外の返答だったのか、マイラブは一瞬怯んだが――すぐに好奇心に満ちた表情となる。
 ニヤニヤと、マイラブは笑みを浮かべながら、

「ねぇ、もしかして、二人は――やっちゃったの?」
「ぶふぉあっ」

 簡潔的すぎる。
 歯に衣着せぬマイラブの追撃、ゴザルが盛大に吹き出すのであった。
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