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エレメント正邪激闘編
422話 Aブロック本戦・第一 その3
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「ライカ、ライゾウ、ルール上失格とするっ!」
どんな理由があろうと、対戦者以外は舞台に上がってはいけない。
このルールを破ったものは失格とされるのだ。残りメンバーが一気に形勢逆転、琴葉が負ければ終了という状況になってしまった。
ライカ、お祖父ちゃんが真っ青な顔で絶叫する。
「うぎゃーっ! やっちゃったぁっ!」
「ワシまでやってしもうたっ!」
予想外の事態、セルビが大爆笑しながら、
「ふふふ、あははは、おーほほほほっ! やりました、やりましたわよっ! これで数ではわたくしたちが有利ですわっ! ユルリン、その琴葉とかいう失礼なやつをぶっ潰しますわよっ!!」
「あっははは。ライちゃん、じぃじ、面白すぎでしょ」
「むきーっ! どうしてあなたまで笑う余裕があるのですわっ?! 強がり、ただの強がりですわっ! あとがない状況、精神的な負荷は必ずあるはずっ!! ユルリン、最大級のチャンスですわよっ!」
「せ、セルビちゃん、土壇場で持ってるなぁあ。この好機、やってやるぞう以外の方法がなくなっちゃったよぉお」
ユルリンの表情が――変わる。
ゆったりとした雰囲気からは一転、重苦しい空気が充満していく。琴葉もなにかを察してか、深く集中した顔付きで剣を構えた。
イリスが鼻に手を当てながら、
「お姉様、死臭がするの」
「……死臭? イリス、どういうことかな?」
「あのユルリンって人の全身から漂っているの」
審判が手を上げ、試合が始まる。
「ユルリン、頑張っちゃうぐぅええええっ」
同時、琴葉とユルリンの口から――大量の血が流れ落ちる。
一体、なにが起きたのか? ここまでの試合を通して、琴葉がダメージを負ったのは初だった。
ユルリンは恍惚な表情を浮かべながら、
「はぁっ、効くぅうう」
「……これは、想定外、だった。自爆覚悟で、来たか」
両者吐血だけに留まらず、目と鼻からも血が流れていた。
おそらく、前者同様なにかしらの呪物を体内に取り込んでいたのか。
それを試合開始と同時、琴葉が動き出す前に――即発動したのだろう。
しかし、いくらなんでも効果が早すぎる。
「あはぁ、私の超越者スキル"快感リンク"っていうんだぁああ。私が気持ちいいって感じるものを瞬間的に共鳴できるのぉおお」
顔中真っ赤に染め、ユルリンは言う。
この痛覚が気持ちいいというのか――今は不在ではあるが、僕のよく知る誰かとキャラが被る。
だが、やはり――持っているものがいた。
こうなると、大将のセルビもなにかしら超越者スキルを習得していると見て間違いないだろう。
ユルリンは大の字で倒れながら、
「あぁん、でも、もう限界――セルビちゃん、ごめんねぇえ。倒せるかなって期待したけど、この人やっぱり耐えちゃったぁああ」
「よくやりましたわ。十分すぎますのよ」
審判が手を上げ、勝者が決定する。
琴葉は勝った――勝ち進んだのだが、なんとも暗雲立ち込める大将戦になったのであった。
どんな理由があろうと、対戦者以外は舞台に上がってはいけない。
このルールを破ったものは失格とされるのだ。残りメンバーが一気に形勢逆転、琴葉が負ければ終了という状況になってしまった。
ライカ、お祖父ちゃんが真っ青な顔で絶叫する。
「うぎゃーっ! やっちゃったぁっ!」
「ワシまでやってしもうたっ!」
予想外の事態、セルビが大爆笑しながら、
「ふふふ、あははは、おーほほほほっ! やりました、やりましたわよっ! これで数ではわたくしたちが有利ですわっ! ユルリン、その琴葉とかいう失礼なやつをぶっ潰しますわよっ!!」
「あっははは。ライちゃん、じぃじ、面白すぎでしょ」
「むきーっ! どうしてあなたまで笑う余裕があるのですわっ?! 強がり、ただの強がりですわっ! あとがない状況、精神的な負荷は必ずあるはずっ!! ユルリン、最大級のチャンスですわよっ!」
「せ、セルビちゃん、土壇場で持ってるなぁあ。この好機、やってやるぞう以外の方法がなくなっちゃったよぉお」
ユルリンの表情が――変わる。
ゆったりとした雰囲気からは一転、重苦しい空気が充満していく。琴葉もなにかを察してか、深く集中した顔付きで剣を構えた。
イリスが鼻に手を当てながら、
「お姉様、死臭がするの」
「……死臭? イリス、どういうことかな?」
「あのユルリンって人の全身から漂っているの」
審判が手を上げ、試合が始まる。
「ユルリン、頑張っちゃうぐぅええええっ」
同時、琴葉とユルリンの口から――大量の血が流れ落ちる。
一体、なにが起きたのか? ここまでの試合を通して、琴葉がダメージを負ったのは初だった。
ユルリンは恍惚な表情を浮かべながら、
「はぁっ、効くぅうう」
「……これは、想定外、だった。自爆覚悟で、来たか」
両者吐血だけに留まらず、目と鼻からも血が流れていた。
おそらく、前者同様なにかしらの呪物を体内に取り込んでいたのか。
それを試合開始と同時、琴葉が動き出す前に――即発動したのだろう。
しかし、いくらなんでも効果が早すぎる。
「あはぁ、私の超越者スキル"快感リンク"っていうんだぁああ。私が気持ちいいって感じるものを瞬間的に共鳴できるのぉおお」
顔中真っ赤に染め、ユルリンは言う。
この痛覚が気持ちいいというのか――今は不在ではあるが、僕のよく知る誰かとキャラが被る。
だが、やはり――持っているものがいた。
こうなると、大将のセルビもなにかしら超越者スキルを習得していると見て間違いないだろう。
ユルリンは大の字で倒れながら、
「あぁん、でも、もう限界――セルビちゃん、ごめんねぇえ。倒せるかなって期待したけど、この人やっぱり耐えちゃったぁああ」
「よくやりましたわ。十分すぎますのよ」
審判が手を上げ、勝者が決定する。
琴葉は勝った――勝ち進んだのだが、なんとも暗雲立ち込める大将戦になったのであった。
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……いや、古代ミミモケ帝国とかがあったかどうだか忘れたけど。
私も建国か開国かすごく悩みました…。
A・l・m様の言う通り、歴史的な意味合いを含めて考えると開国…んんって違和感ありますよね。
ただ、タイトル的に建国編より――勢いよく開国編の方が言い方が好きかなと思いこちらを選択してしまいました(・∀・)w