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第三話 僕は美少女ユイ
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「えー、鈴木くんが美少女川さんに告白したってえ?」
「みいんな美少女川さんばっかりなんだから! 名前の通りの美少女だけどさ」
ザワザワと登校していく、サン・ドラゴネッティ学園の生徒たち。
「じゃあ、もうカップルってこと・・・?」
「分からないけど、あの鈴木幸綱の告白なんだから・・・もうJ1からの複数オファーがあるんでしょー?」
「そうよねー、いくら美少女川さんでもオチちゃうかあ」
僕は体育倉庫の片隅で、聖フェランリス女学院の制服を着たままで佇んでいた。
(こんな姿、見られたらもう終わり)
(二度とこの学校に来れない・・・)
(というか、アリスさんに逆らえば世界中に拡散・・・?)
「・・・少しは反省したかしら?」
アリスの声だ。
倉庫の窓から、彼女の長い髪が見える。
「アリス! 服を返してよう」
「んもう、譲司くんってほんとに融通が利かないわね。別にそのまま出て行っても大丈夫なくらい可愛くしたのに」
「まさか! こんな女装で!」
「それより反省したかしら・・・?付き合ってる私の前で”憧れの人”なんて、サイテーね!」
「反省しました!」
「全く、しょうがないわねえ。さあ、これを着てよ」
アリスは窓から衣服を押し込んだ。
さらに、何かの台本のようなものも渡される。
「さあ、今日の寝取り台本よ」
「いや、今日もやるの!?」
「トーゼンじゃない。まだ、寝取ってくれてないんだから」
僕はその台本を見る
『〇1-B教室
アリスと鈴木は適当に会話。
強引に割り込む譲司
譲司「なあ、アリス・・・昨夜は本当に楽しかったな・・・?」
アリス「あ・・・譲司くん・・・」
譲司は強引にアリスの腕を掴む。
譲司「へへ、けれど鈴木くんさあ、まさかまだアリスちゃんに手をつけてないなんて、逆にお前の方がヘンタイなんじゃねえの? おあずけプレーか?彼氏クーン。なあ、アリス・・・俺たちの方が夜の相性はバツグンだよな?」
鈴木は苦渋の表情。
アリス「やめて! 鈴木くんの前で、そんな・・・ああっ!」
譲司「アリスちゃん、胸元にキレイにほくろが三つあるんだぜエ? ここで吸ってやろうか?」
譲司「そう言いつつ、まんざらでもねえ、スケベな体だぜ」
アリス「ああっ!」
譲司「体の方は、正直だなあ」
その後も、恥辱のプレーでNTRを続ける譲司に、アリスは次第に魅力を感じていく・・・・・ 』
僕は、台本を叩きつけ、
「こ、こんなもん鬼畜ゲームの中にしかいないよっ! 被害届けが出たらケーサツが来るレベルだっ」
と叫んでいた。
「それに、そもそもなんか台詞が昭和みたいに古いんだよっ」
「まあ、なんですって? 私が譲司くんとのドキドキNTRを楽しむために、必死で書いたのに・・・・!」
アリスは怒っているようだ。
「と・も・か・く! 絶対にヤってよね・・・!」
「どうして、ここまでして・・・?」
僕は聞いてみた。
「す、鈴木と付き合ってるんだろ・・・? サッカー部のエースで人気者の」
「ううん、ぜーぜん。あんなの。私は譲司くんだけ!」
「ウソでしょ・・・?」
「譲司君はそんなの気にしなくていいの・・・あっ、けどこの恰好・・・」
アリスは「フフン」と鼻を鳴らし、
「この恰好でずっと『譲司』でもヘンよねえ。女子の時はさ、『ユイ』って呼ぶことにしていい?」
「え・・・?ユイ?」
なんだか、しっくりくる名前。
「うん」
なんだか、ずっとユイとして暮らしていたみたいだ。
「じゃあ、ユイ。早く着替えて・・・私を略奪して奪って!」
アリスはそう言い、駆けだしていった。
(うう・・・どうして、こんな目に・・・)
譲司はともかく服を着替えた。
「そもそも・・・鈴木君って、フツーのいい奴だったような・・・」
サッカー部のエース、というだけでなく優しくて明るいリア充で、体育のサッカーの授業中もあえて僕らにパスを回そうとしてくれる奴だった気がする。
(ともかく・・・服を脱いで、と)
僕は、フェランリス女学院のネクタイを取り、純黒の制服を脱いでいった。
途中で、窓にはだけた僕の姿が映る・・・
(あんなに、メイクしてもらって・・・)
(楽しかったのに、またヤリチンになって)
(できれば・・・ずっとこのまま・・・女子のままで・・・)
(そう・・・僕は、カワイイ女子・・・)
(できれば、僕のこの姿でずっとこのままで・・・)
「あっ! うわわ! いや、見てません!」
ドアで声があった。
(しまった!)
誰かが来る可能性があったのに・・・
「いや、昼練用にゼッケンを取りに来て・・・ええ? フェランリスの人!? なんで、ここで・・・あわわ」
「え、あ・・・す・・・」
鈴木幸綱!?
アリスの彼氏の!?
体育系の色黒で、さっぱりした顔つき。
筋肉質の体。
「うわあっ、あり得ねえ・・・! み、見てません! すいません!」
鈴木は大慌てで出て行こうとする。
「ああっ、ドアを閉めていって」
「ハイ! すいませんでした!」
一気に駆け出していく鈴木。
(やばい・・・)
見られたー!?
絶対に見られちゃいけない人に!?
「みいんな美少女川さんばっかりなんだから! 名前の通りの美少女だけどさ」
ザワザワと登校していく、サン・ドラゴネッティ学園の生徒たち。
「じゃあ、もうカップルってこと・・・?」
「分からないけど、あの鈴木幸綱の告白なんだから・・・もうJ1からの複数オファーがあるんでしょー?」
「そうよねー、いくら美少女川さんでもオチちゃうかあ」
僕は体育倉庫の片隅で、聖フェランリス女学院の制服を着たままで佇んでいた。
(こんな姿、見られたらもう終わり)
(二度とこの学校に来れない・・・)
(というか、アリスさんに逆らえば世界中に拡散・・・?)
「・・・少しは反省したかしら?」
アリスの声だ。
倉庫の窓から、彼女の長い髪が見える。
「アリス! 服を返してよう」
「んもう、譲司くんってほんとに融通が利かないわね。別にそのまま出て行っても大丈夫なくらい可愛くしたのに」
「まさか! こんな女装で!」
「それより反省したかしら・・・?付き合ってる私の前で”憧れの人”なんて、サイテーね!」
「反省しました!」
「全く、しょうがないわねえ。さあ、これを着てよ」
アリスは窓から衣服を押し込んだ。
さらに、何かの台本のようなものも渡される。
「さあ、今日の寝取り台本よ」
「いや、今日もやるの!?」
「トーゼンじゃない。まだ、寝取ってくれてないんだから」
僕はその台本を見る
『〇1-B教室
アリスと鈴木は適当に会話。
強引に割り込む譲司
譲司「なあ、アリス・・・昨夜は本当に楽しかったな・・・?」
アリス「あ・・・譲司くん・・・」
譲司は強引にアリスの腕を掴む。
譲司「へへ、けれど鈴木くんさあ、まさかまだアリスちゃんに手をつけてないなんて、逆にお前の方がヘンタイなんじゃねえの? おあずけプレーか?彼氏クーン。なあ、アリス・・・俺たちの方が夜の相性はバツグンだよな?」
鈴木は苦渋の表情。
アリス「やめて! 鈴木くんの前で、そんな・・・ああっ!」
譲司「アリスちゃん、胸元にキレイにほくろが三つあるんだぜエ? ここで吸ってやろうか?」
譲司「そう言いつつ、まんざらでもねえ、スケベな体だぜ」
アリス「ああっ!」
譲司「体の方は、正直だなあ」
その後も、恥辱のプレーでNTRを続ける譲司に、アリスは次第に魅力を感じていく・・・・・ 』
僕は、台本を叩きつけ、
「こ、こんなもん鬼畜ゲームの中にしかいないよっ! 被害届けが出たらケーサツが来るレベルだっ」
と叫んでいた。
「それに、そもそもなんか台詞が昭和みたいに古いんだよっ」
「まあ、なんですって? 私が譲司くんとのドキドキNTRを楽しむために、必死で書いたのに・・・・!」
アリスは怒っているようだ。
「と・も・か・く! 絶対にヤってよね・・・!」
「どうして、ここまでして・・・?」
僕は聞いてみた。
「す、鈴木と付き合ってるんだろ・・・? サッカー部のエースで人気者の」
「ううん、ぜーぜん。あんなの。私は譲司くんだけ!」
「ウソでしょ・・・?」
「譲司君はそんなの気にしなくていいの・・・あっ、けどこの恰好・・・」
アリスは「フフン」と鼻を鳴らし、
「この恰好でずっと『譲司』でもヘンよねえ。女子の時はさ、『ユイ』って呼ぶことにしていい?」
「え・・・?ユイ?」
なんだか、しっくりくる名前。
「うん」
なんだか、ずっとユイとして暮らしていたみたいだ。
「じゃあ、ユイ。早く着替えて・・・私を略奪して奪って!」
アリスはそう言い、駆けだしていった。
(うう・・・どうして、こんな目に・・・)
譲司はともかく服を着替えた。
「そもそも・・・鈴木君って、フツーのいい奴だったような・・・」
サッカー部のエース、というだけでなく優しくて明るいリア充で、体育のサッカーの授業中もあえて僕らにパスを回そうとしてくれる奴だった気がする。
(ともかく・・・服を脱いで、と)
僕は、フェランリス女学院のネクタイを取り、純黒の制服を脱いでいった。
途中で、窓にはだけた僕の姿が映る・・・
(あんなに、メイクしてもらって・・・)
(楽しかったのに、またヤリチンになって)
(できれば・・・ずっとこのまま・・・女子のままで・・・)
(そう・・・僕は、カワイイ女子・・・)
(できれば、僕のこの姿でずっとこのままで・・・)
「あっ! うわわ! いや、見てません!」
ドアで声があった。
(しまった!)
誰かが来る可能性があったのに・・・
「いや、昼練用にゼッケンを取りに来て・・・ええ? フェランリスの人!? なんで、ここで・・・あわわ」
「え、あ・・・す・・・」
鈴木幸綱!?
アリスの彼氏の!?
体育系の色黒で、さっぱりした顔つき。
筋肉質の体。
「うわあっ、あり得ねえ・・・! み、見てません! すいません!」
鈴木は大慌てで出て行こうとする。
「ああっ、ドアを閉めていって」
「ハイ! すいませんでした!」
一気に駆け出していく鈴木。
(やばい・・・)
見られたー!?
絶対に見られちゃいけない人に!?
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