絶命必死なポリフェニズム ――Welcome to Xanaduca――

屑歯九十九

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第01章――飛翔延髄編

Phase 30:薬物を注ぐ男

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 航空管制官は、航空機同士の安全な運航の支援に加え航空機と地上との適切な距離を管理し、集めた情報を元に運航の手順を組み立てて、パイロットをはじめとする航空業に関わる人に必要な指示を出す仕事です。ことデスタルトシティーにおいては航空による貨物輸送が都市のインフラにおいて重要である一方、高い囲壁で町を守っており、安全な航空のハードルは高く。また近年急増する飛行型非制御Smによる事故が報告されています。こうした困難な状況を様々な技術と経験によって解決するのが航空管制官です。
〔中略〕
 もし興味が湧いたのであれば、ぜひ以下のURLなどを参照し航空管制官をより知っていただければと思います。
 
――『デスタルトシティーインフラターミナル公式サイト』より一部抜粋













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「武器持ってないか確かめろ」

 相方の指示を受けた太っちょは、パイロットのジャケットを引っ張り上げ、銃を隠してないことを確認し、手を突っ込んだポケットから何か確保した。

「銃か?」

「いや」

「ナイフか」

「これだッ」

 暗い中で見せつけられたチョコバーに痩せっぽちは舌打ちした。

「ふざけんな。ちゃんと探せ」

 太っちょはせせら笑い、収奪物を自身の懐にしまう。
 口を塞ぐ手が緩んだパイロットは、武器は、と囁く。それ以降は喉をさいなむ鋭利な痛みによって言葉が続かない。

「武器は持ってない、ってか?」

 痩せっぽちの質問にパイロットは頷いた。

「どうする? ケツの穴も見るか」

 おふざけ半分の太っちょの物言いにパイロットの顔色が一層悪くなる。
 痩せっぽちは顔に出ていた不快感をより鮮明にした。

「バカ言ってんじゃねえよ。ほかのポケットを探れ。こいつには俺たちのミライがかかってるんだからな」

 結果、パイロットはズボンのポケットから折り畳み式のナイフを没収され、お前パイロットだよな、と問われる。
 質問に素直にうなずいたパイロットは。今すぐ発進しろ、という命令には首を横に振る。
 太っちょがパイロットの胸にナイフを押し付け、いい度胸じゃねぇか、と煽った。
 パイロットは白目を剥き、凍り付く。
 痩せっぽちは告げる。

「役立たずに用はないんだ。今すぐ発進しないなら、お前だけ先にあの世に行ってもらうことになるぞ?」

 パイロットは天を一瞥すると、必死に首を横に振る。
 表情を消した痩せっぽちは尋ねた。

「もしできない理由があるなら言え。ただし声を落とせよ。さもないと」

 首と胸のナイフに力が入る。懸命に頷くパイロットは口を解放され、話し出す。

「この機体の整備はまだ完了していない」

「じゃあ、終わらせろ」

「無理だ。ええと……」

「おっと、ウソをつくなら上手につけよ。さもないと死ぬぞ?」

「……機体の下の装甲がまだ外れてる。それに整備の最終チェックは整備士と一緒にすることになってる。そして署名しなきゃ整備場から出してもらえない」

「装甲がなかったら飛べないのか? なら残念だ。ここでお前と永遠にさようならだ」

「待ってくれ、装甲をつければ」

「装甲がなかったら飛べないんだな? じゃあやっぱりさようならだなお前だけ」

 刃が皮膚に食い込んできている。あるいは恐怖が引き起こした幻想の痛みか。もはやその判断もつかないパイロットは。

「……装甲がなくても、多分飛べるが」

 それを聞いて痩せっぽちは一転して笑顔になる。

「よかった。せっかくできた友人を失うかと思った」

 犯人二人は楽し気な笑みを投げかけあう。
 パイロットは青ざめた顔にひきつけを起こしながら話をつづけた。

「だけど、その……この機体は脚を治すために修理して薬剤の投与もして。それに、こ、この機体はSm動力で燃料を供給する。つまり、Smのコンディション次第で動けるかどうかが決まる。それで、これから機体テストを受けるつもりだったんだ。薬物の影響とか調べるために。それが終わってからフライトする予定だった」

「ほぉ……この機体具合が悪いのか」

「このSmは……骨格機体と給油系が老齢で。だから飛べないわけじゃないが反応が遅いんだよ」

「でも飛べるんだな? だな?」

 でも遅い、とパイロットが言い返そうとするのを頬に触れる刃の生暖かさが止める。
 痩せっぽちは上目遣いで問いただす。

「遅いかどうかなんて関係あると思うか?」

「え、あ。でも、整備の途中だからちゃんと検査しないと墜落の危険も。給油系がSm式なんだ。だから、給油系の働きが悪いと機械エンジンの調子も出ない」

「なるほど、そいうことなら良くする方法がある」

 痩せっぽちは卑しい笑みを浮かべ、どこからともなく注射器を取り出した。
 太っちょはパイロットの首を腕で抱え、左右の鎖骨の間に刃を添える。
 心臓が爆発しそうなパイロットは唾を飲み込むだけで肌に刃が引っかかる感触がして冷や汗が止まらない。

「なあ、パイロットさんよ。どこかにSmに直接触れるための場所っつーか。Smの状態を確認して場合によっては投薬するための露出した器官があるだろ? あれだ、バイタルポンプっていうやつ。座席の後ろを探したんだがなくてよ。どこにある?」

「そ、それならあの壁のパネルがあるだろ。そのノブを捻ったらすぐに開く」

 ああ、と痩せっぽちが一瞥でそれを発見し。向かおうとするが。

「おっと、その前に……」

 飛行機のタラップが持ち上がり、機内を隠してしまう。
 それを見た整備士の一人が、いきなり上げるなよ、と不満を口にする。だが深入りせず拍動する臓物を乗せたたらいを格納庫の奥へ運んで行った。

 痩せっぽちが顎をしゃくりあげ指示を出し三人で近寄ったのは、壁の床に近い位置に簡単な留め具で固定されたパネルだった。
 痩せっぽちが教えられたとおりに開くと、中には、一定間隔で脈打つ太い管を数本束ねて捻じったような有機器官があり、一番太い管には犬歯を食いしばった口が埋め込まれていた。
 よく知ってんな飛行機のこと、と太っちょが相方に感心する。
 にやける痩せっぽちは、口で外した注射針のカバーを回収し、覚えのある手順を踏んで注射の準備を完了する。

「昔、仕事で飛行機を使ったときレクチャーしてもらったんだ。あの時に操縦の心得も教えてもらったら、あんたを心置きなく始末できたのになぁ」

 青ざめるパイロットをしり目に痩せっぽちは針を有機器官に突き刺そうとした。

「本当に使っちまうのか? せっかく戻ってきたのに?」

「いいだろ。戻ってきたのも、ここで使えって神様の思し召しだよ。それにどうせタダで手に入れたんだ。失っても痛くも痒くもねぇ」

 相方にうそぶく痩せっぽちは肩をすくめた。
 ここぞとばかりにパイロットは口を開く。

「もしかして、バイクを暴れさせたってのは、あんたらか?」

 勝手にしゃべるな、と太っちょがナイフを喉仏に押し付けた。
 平素な表情になる痩せっぽちは小首をかしげた。

「なんだ、暴れさせたって?」

「知らないのか?」

 あれだろ、と口走った太っちょに痩せっぽちが目くばせする。
 ナイフの力が緩んだのを感じたパイロットは深呼吸をしてから説明を始めた。

「あんたらバイクを盗んでSmに何か変な薬物を注入したんじゃないか? そのせいでSmが暴れてるって。ニュースで持ちきりだ」

 痩せっぽちは改めて手にしていた注射器を見つめ感嘆の口笛を漏らす。
 犯人二人は笑みを交わすと、パイロットは続けた。

「もし、あんたが持ってるその注射器が同じ薬物なら……」

「打つのはまずいって?」

 思いが通じてパイロットの顔がにわかに晴れる。
 痩せっぽちも口角を吊り上げた。
 パイロットは相手の反応をどう受け止めていいのか混乱して、表情が再びひきつる。
 痩せっぽちは言った。

「もしそれが本当なら、やるっきゃないよな」

「待ってくれ! そんなことしたら飛べなくなるぞ」

 声が大きいと判断されて、パイロットの首に刃が薄っすらと線を刻む。
 外の騒音に耳を傾ける痩せっぽちは床を軽く叩いてから、忠告のつもりでパイロットを指さす。

「一本打っただけでそれだけの大騒ぎになるんだ。むしろ打ったほうがSmの力も増大して早く飛べて早く逃げられるんじゃないのか?」

 そんわけ、と切り返すパイロットを無視して痩せっぽちは、おい覚えてるか? と相方に尋ねた。
 だが太っちょは質問の見当がつかず、なんだ? と無思慮に聞き返す。

「ほらあのスーツ野郎が言ってただろ。こいつは大型のSmには働きが鈍くなる。効果が出るまで時間がかかるって」

 これ見よがしに注射器を揺らす痩せっぽちに、パイロットは問いただす。

「あんた、Smの専門家なのか?」

 それを聞いて太っちょが軽く吹きだした。
 痩せっぽちも失笑する。

「いいや、こいつをもらった時にいろいろレクチャーしてもらったんだ。専門家にな」

「なら、素人が安易に薬剤をSmに使わないほうがいい」

 表情をなくした痩せっぽちは、パイロットの上下の歯の間にナイフの先端を入れた。
 パイロットは無駄に傷つくのを忌避し、刃を受け入れ、舌を襲う冷たさと金気臭と恐怖によって拘束など関係なく反射的に動く意思を失う。
 痩せっぽちは注射器の針でパイロットの首をなぞる。

「こいつを使うも使わないも俺が決めることで、あんたは操縦するだけでいいんだよ。わかったら頷け」

 ナイフが引くとパイロットは頷いた。
 嗤う痩せっぽち。

「安心しろ。一度使ったんだ。慣れたもんだよ。だから、お前は、この薬の効果が軽く済んでる間に、ここを出発して。無事脱出できるように祈りながら自分の仕事を果たせッ」

 最後の言葉を発した時、パイロットへ血走った眼をむき出しにした痩せっぽちは、片膝をつくとバイタルポンプに注射針を刺して、薬剤を試し試しに注入した。
 ほんの少しの投薬のはずだったが変化は劇的であった。
 捻じれた有機器官の管が順番に膨張し、ただでさえ食い縛っていた犬歯が震えだし、歯軋りを鳴らす。
 管の表面に隆起した脈は枝分かれして本数を増やす。細かい脈の拍動が内部で液体を押し流していることを示唆する。
 太っちょとパイロットは表情を失うが痩せっぽちは嬉々としていた。
 外でも変化が起こる。
 ハイジャック機の先端に設けられた車でいうところのフロントグリルともいうべき格子構造から低い呻きと白い煙が噴き出された。
 書類に目を通していた髭の目立つ整備士がそれに気が付く。ほかにも異変を察知した整備士がいて、互いに目が合うと、恐る恐る遠巻きに不自然な機体を観察した。
 痩せっぽちと太っちょはパイロットを操縦席に座らせる。
 犯人に愛想笑いを振りまくパイロットは、しシートベルトを、と述べるが喉元のナイフに言葉を引き下げた。
 痩せっぽちはパイロットの耳元に告げる。

「あんたが安全運転すりゃ問題ないだろ? だからとっとと出発しろッ」

 表情も観念したパイロットは、ひとまず計器の確認をする。その途中、視線が震え今度はボタンの操作をはじめ、摘まみを回して、キーで数字を入力した。
 マイクのついたヘッドフォンは太ももに乗せる。すると
 痩せっぽちが物音に振り返る。あの注射を施した器官が膨張して壁材とぶつかったらしい。
 犯人の一人が見ていないうちにパイロットは意を決して、数字が表示されたパネルの両端のツマミのうち、一つを最大に、もう一つを最低にした。
 その間、太っちょは窓の外を向いていた。次にパイロットの手元を見たときは操作手順の複雑さに目を回す。

 



 一方、空港の飛行場の片隅では、犬型Smにまたがって保安兵がフェンスを確認していた。すぐ隣には芝生に覆わ れた深い溝があり、そちらは落ちないように注意を求められる。
 だが、保安兵の目は遠くに向けられ、ハンドル操作とペダルによって犬型Smは走る。
 目標に到着した保安兵は表情を凍てつかせ、無線で連絡をする。

「こちら飛行場の警備! フェンスに穴を発見しました! 誰かが侵入した可能性があります!」

 半円に切断された金網は、ご丁寧に断面が触れ合うように戻されていた。
 しかし、一旦切った個所を押し倒せば、熊も入れそうな穴に変わる。






 飛行場の管制塔の頂にある管制室では管制官が職務に励んでいた。
 通信を受け取り、状況を伝え。次々と飛び交う飛行機を安全に離着陸させる手はずを整え、それぞれが担当する飛行機の予定を突き合わせ、パイロットに指示を出す。

「プッシュバックを許可します。機首を北へ向けてください」

「アバドン・プライム・エアー648便、自走して」

「低気圧の状態は?」

「予想だと夕方以降に乱れるって話だが?」

「こっちに整備のために緊急着陸したいと連絡があったので許可してもいいですか?」

「いつ来るって?」

「予想だと13分後です。エンジンが煙を上げており。機体識別番号も確認して民間の輸送機と判明」

「わかった、許可しよう」

「磁気嵐の最新予報が出ました」

 言葉が粛々と飛び交っていたその時。
 一人の若年の管制官が、目の前のモニターに表示された『R744-6Y-669 CONTACT』の文字を確認し、手持ちのキーボードを操作した。

『どうしてハイジャックなんて……』

 ヘッドフォンから突如として聞こえてきた言葉に若年の管制官は集中する。

『そんなのお前に関係ないだろッ……。いいから早く出せ!』

『それともここで死ぬか?』

『やめろ! もし俺が死んだら、それこそ終わりだぞ! 薬も無駄に』

『でも命を無駄にするよりはマシだな』

 と粗野な笑いが発せられる。
 若年の管制官は立ち上がると慌てて音量のつまみを切って、緊急事態です! と皆に告げた。 
 同じとき、同僚が鳴り出す電話を取った。
 何事だ、と年配の管制官が手にしていたキーボードを操作し装着するコードレスヘッドフォンに耳を傾ける。

『本当に大丈夫なのか。あの薬。事件を起こしたのに……』

『今にわかる』

『あのゴブリンみたく巨大化したりしてな』

「これって町の事件のことか?」
 
 年配の管制官に聞かれて、若年の管制官は戦慄した表情で首をかしげる。

「わかりませんが、通信を聞いてたらハイジャックと誰かが言ってまして」

 電話を受けた同僚が切迫した声で報告した。

「敷地内に誰かが侵入した可能性があるそうです」

 年配管制官はいよいよ目に切迫の度合いを深め、ヘッドフォンに聞き入る。

『このSmは半機械型で骨格優先構造になってる』

 不安や動揺を伺わせる男の声の説明に、なんだそりゃ、と野太い声が短絡的な疑問を呈する。
 次に掠れ気味の声が答える。

『つまり、Smが壁や天井を支えてるってことだろ』

『ああ、前盗んだトラックと一緒だな。てことは安物か』

『おいおい、売るつもりだったのか?』

 掠れた笑い声を遮るのは男の声だ。

『笑ってる場合じゃない。もしSmに異変があったら取り返しが、あグッ‼』

『おい! 殴るなよ』

 叱責する掠れた声に野太い声が言った。

『だってこいつうるせぇからよ』

『あんまし痛めつけるな。倉庫から出る前に死んだらどうする?』

 苦悶を感じる男の声が告げた。

『そうなったら……お前たちのハイジャック計画もご破算だな』
 
 年配管制官は同じ音声を拝聴していた若年の同僚に告げた。

「今すぐ格納庫と保安兵に連絡しろ」

 了解、と若年の管制官は動き出す。
 年配管制官は室内の全員に言った。

「デスタルトに来る全航空機に引き返すよう通達しろ! 今から空港を閉鎖する!」









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