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第三章 無宿人の宿命
第三十五話 次の村まで
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夜営地に選んだ場所まで向かう道中、小川で飲水を補給したり昼食を取ったり、順調な旅路を楽しんでいた。
カレンは動物達と話す事が出来て、その動物達から見た行先の情報を貰っていた。
お礼として、エルフ族の治癒魔法で傷を癒したり食べ物を与えたりする。
自然や動物達と共に生きる…それがエルフ族の生き方なのだ。
「凶暴化した魔獣とかは出ていないそうです」
カレンが動物達から聞いた事を教えてくれた。
他は数日前に旅のキャラバンが一組、この地域を通過したくらいだそうだ。
「ありがとう。それなら大丈夫そうだな」
俺は身体を伸ばして筋肉を解す。
筋肉痛だったり、足が攣るのを防ぐ意味でも必要だ。
運動不足気味というのもあるがな…
途中休憩を挟みつつ運転を一日中するのは、結構疲れるものだな。
風景が大きく変わる訳でもないから、単純な運転に感じてしまったからかもしれない。
太陽が傾き始めた頃合いで、カレンが動物達から聞いた野宿が出来そうな場所でマスタングを停めた。
「イズミさんって、どうやって火を灯しているのですか?」
近くを流れる川の水を汲んで来たカレンが、火が点いたばかりの薪を見て聞いてきた。
俺はズボンのポケットに入れていたライターを取り出した。
有名なメーカーの物で、綺麗な青色をしている。
「コレだ。油と火打ち石がセットになっていると思ってくれれば、分かりが良いと思う」
カレンに実際に火を点ける行程を見せる。
「イズミさんの持ち物って、魔法が使えない前提の物が多くて面白いです」
…うん。俺は一切合切、魔法を使えないからな。
マスタングがいなければ、今頃どうなっていた事やら。
俺は苦笑いしつつ水を焚火の近くに置いた。
カレンが料理を作ってくれている間、俺はナイフの扱いに慣れる為のトレーニングをしたり、薪になりそうな物を集めたりした。
「料理が出来ました」
カレンの声を聞いて、ナイフを仕舞ってから焚火の前に座った。
「イズミさんは何処でナイフの使い方を学んだのですか?」
食べている途中、カレンから聞かれてしまった。
映画で見ただけ、と言っても説明にはならないだろう…
「昔、知り合いから軽く教わったんだ」
ナイフをホルスターから取り出して、持ち手側をカレンの前に来るようして置いた。
カレンはナイフを手に取ると、滑らかな動作を見せてくれた。
「このナイフでは魔獣の介錯や解体は厳しいですね」
使えても対人向けです。
カレンは俺の目の前に来て、ナイフをホルスターに納めつつ言った。
「今度の町で魔獣狩りの装備でも見るか」
料理を食べ終えてから、俺はカレンにそう告げた。
今後は旅する狩人とかフリーの冒険者とか言っておいた方が、なにかと都合が良い気がするからだ。
「それが良いと思います。狩りであれば、私も経験がありますから」
カレンはそう言って微笑んだ。
必要な装備や知識について理解のあるカレンがいれば、俺が一人で獲物を追いかけて迷子に…みたいな事態は発生しないだろう。
「今度の村で一段落したら、軽く話を聞かせてくれ」
俺は明日に備えて眠る事にした。
今日のベッドはマスタングの運転席だ。
カレンは月光浴をしつつ眠ると言って、少し離れた場所で横になっていた。
翌朝、自分の装備を点検してからマスタングに乗り込んだ。
昼過ぎには最初の目的地に到着する計算だ。
出発前に一度マスタングに探知魔法を使わせて、周囲に魔力反応があるかを確認する。
…特に問題は無いようだ。
助手席に座るカレンにシートベルトを装着するように頼み、ゆっくりとアクセルを踏み込んだ。
カレンは動物達と話す事が出来て、その動物達から見た行先の情報を貰っていた。
お礼として、エルフ族の治癒魔法で傷を癒したり食べ物を与えたりする。
自然や動物達と共に生きる…それがエルフ族の生き方なのだ。
「凶暴化した魔獣とかは出ていないそうです」
カレンが動物達から聞いた事を教えてくれた。
他は数日前に旅のキャラバンが一組、この地域を通過したくらいだそうだ。
「ありがとう。それなら大丈夫そうだな」
俺は身体を伸ばして筋肉を解す。
筋肉痛だったり、足が攣るのを防ぐ意味でも必要だ。
運動不足気味というのもあるがな…
途中休憩を挟みつつ運転を一日中するのは、結構疲れるものだな。
風景が大きく変わる訳でもないから、単純な運転に感じてしまったからかもしれない。
太陽が傾き始めた頃合いで、カレンが動物達から聞いた野宿が出来そうな場所でマスタングを停めた。
「イズミさんって、どうやって火を灯しているのですか?」
近くを流れる川の水を汲んで来たカレンが、火が点いたばかりの薪を見て聞いてきた。
俺はズボンのポケットに入れていたライターを取り出した。
有名なメーカーの物で、綺麗な青色をしている。
「コレだ。油と火打ち石がセットになっていると思ってくれれば、分かりが良いと思う」
カレンに実際に火を点ける行程を見せる。
「イズミさんの持ち物って、魔法が使えない前提の物が多くて面白いです」
…うん。俺は一切合切、魔法を使えないからな。
マスタングがいなければ、今頃どうなっていた事やら。
俺は苦笑いしつつ水を焚火の近くに置いた。
カレンが料理を作ってくれている間、俺はナイフの扱いに慣れる為のトレーニングをしたり、薪になりそうな物を集めたりした。
「料理が出来ました」
カレンの声を聞いて、ナイフを仕舞ってから焚火の前に座った。
「イズミさんは何処でナイフの使い方を学んだのですか?」
食べている途中、カレンから聞かれてしまった。
映画で見ただけ、と言っても説明にはならないだろう…
「昔、知り合いから軽く教わったんだ」
ナイフをホルスターから取り出して、持ち手側をカレンの前に来るようして置いた。
カレンはナイフを手に取ると、滑らかな動作を見せてくれた。
「このナイフでは魔獣の介錯や解体は厳しいですね」
使えても対人向けです。
カレンは俺の目の前に来て、ナイフをホルスターに納めつつ言った。
「今度の町で魔獣狩りの装備でも見るか」
料理を食べ終えてから、俺はカレンにそう告げた。
今後は旅する狩人とかフリーの冒険者とか言っておいた方が、なにかと都合が良い気がするからだ。
「それが良いと思います。狩りであれば、私も経験がありますから」
カレンはそう言って微笑んだ。
必要な装備や知識について理解のあるカレンがいれば、俺が一人で獲物を追いかけて迷子に…みたいな事態は発生しないだろう。
「今度の村で一段落したら、軽く話を聞かせてくれ」
俺は明日に備えて眠る事にした。
今日のベッドはマスタングの運転席だ。
カレンは月光浴をしつつ眠ると言って、少し離れた場所で横になっていた。
翌朝、自分の装備を点検してからマスタングに乗り込んだ。
昼過ぎには最初の目的地に到着する計算だ。
出発前に一度マスタングに探知魔法を使わせて、周囲に魔力反応があるかを確認する。
…特に問題は無いようだ。
助手席に座るカレンにシートベルトを装着するように頼み、ゆっくりとアクセルを踏み込んだ。
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