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第六章 ダンジョン発見
第七十五話 サイクロプス
イズミはトーマスへ一声かけると、別方向の警戒に入った。
トーマスが森林地帯を、イズミが平原側だ。
休憩中のカレンがいる焚火付近は賑やかで、束の間であっても談笑も休息もとれているようだ。
マスタングに寄り掛かりつつ、月明かりが照らす平原を見つめる。
「ダンジョンと普通の平原って、具体的に何が違うんだ?」
「マスター。ダンジョンは小さな別世界と考えれば問題無いかと」
マスタングの説明はシンプルだが、すんなりと理解出来た。
地下なのに空が見えて月もある。
常識では考えられないが、ダンジョンと言う別世界ならば分かりが良い。
「あの、イズミさん?」
振り向くとカレンが空になったガラス瓶を持って立っていた。
「どうした?」
「ジャム、ありがとうございました。調査隊の方からも美味しいと喜んでいたまでは良かったのですが…」
カレンが焚火の方をさり気なく見てから話を続ける。
「美味し過ぎて入手経路とか色々と聞かれてしまいまして」
どうやらイズミが食べていた時から気になっていたようで、カレンが調査隊からの熱視線を察知してお裾分けがてら渡してみたら。
概ねそんな所だろう。
「入手経路は説明し難いな」
イズミはガラス瓶を受け取ると、マスタングのトランクへと仕舞った。
材料もシンプルなジャムならば、大雑把なレシピであれば説明は出来るが、果たして自作するのだろうか?
そんな疑問が頭を過ぎっていた。
「…イズミさん、何かが近付いて来ます」
カレンが急に平原を見てイズミへと伝えた。
雲が月を隠してしまったので、イズミには視認出来なかった。
「マスタング、索敵を頼む」
イズミはマスタングのルーフを軽くノックして索敵を行う。
回答は直ぐに来た。
「マスター。サイクロプスが接近中です」
「サイクロプスって、あの単眼の巨人か?」
イズミは思わず聞き返した。
ここは異世界とはいえ、元いた世界では神話に登場した存在である。
「索敵の結果、1体が接近中です」
ダンジョンで遭遇すると言う事はつまり、戦闘になる。
倒すか死ぬかの2択になる。
「カレン、クロスボウの準備と調査隊に情報共有だ」
イズミはショットガンを持ち直すと、サイクロプスを見つけるべく平原を見渡した。
「サイクロプスだと!?」
トーマスがイズミの所まで走って来た。
「まだ視認出来ていないが、近付いて来ているようだ」
イズミがマスタングからの情報を伝える。
「ソラ!どうなってる?」
「…かなりマズいにゃ。第二階層の扉から入って来たにゃ。もうコッチを狩る気満々にゃ」
トーマスとソラの会話からすると、本来はこの第一階層には居ない存在なのだろう。
「トーマス。サイクロプスは対応出来るか?」
「かなり厳しい。昼間でも犠牲が出る可能性が高い」
調査隊ですら困難な魔物。
どう対処するべきかイズミは自らの装備を思い出しつつ、有効な戦闘を練る努力をする。
「マスター。提案があります」
「聞こう」
マスタングのトランクが開いたので確認に向かう。
中にはグレネードランチャーとマシンガンが鎮座していた。
「接近戦は非常に危険です。ここは照明弾で視界を確保して中距離から一方的に射撃するのは如何でしょうか。火力不足でしたら私のガトリングガンを使用すれば無力化は可能です」
銃火器の利点をフル活用した戦術に、イズミはもう笑うしかなかった。
トーマスが森林地帯を、イズミが平原側だ。
休憩中のカレンがいる焚火付近は賑やかで、束の間であっても談笑も休息もとれているようだ。
マスタングに寄り掛かりつつ、月明かりが照らす平原を見つめる。
「ダンジョンと普通の平原って、具体的に何が違うんだ?」
「マスター。ダンジョンは小さな別世界と考えれば問題無いかと」
マスタングの説明はシンプルだが、すんなりと理解出来た。
地下なのに空が見えて月もある。
常識では考えられないが、ダンジョンと言う別世界ならば分かりが良い。
「あの、イズミさん?」
振り向くとカレンが空になったガラス瓶を持って立っていた。
「どうした?」
「ジャム、ありがとうございました。調査隊の方からも美味しいと喜んでいたまでは良かったのですが…」
カレンが焚火の方をさり気なく見てから話を続ける。
「美味し過ぎて入手経路とか色々と聞かれてしまいまして」
どうやらイズミが食べていた時から気になっていたようで、カレンが調査隊からの熱視線を察知してお裾分けがてら渡してみたら。
概ねそんな所だろう。
「入手経路は説明し難いな」
イズミはガラス瓶を受け取ると、マスタングのトランクへと仕舞った。
材料もシンプルなジャムならば、大雑把なレシピであれば説明は出来るが、果たして自作するのだろうか?
そんな疑問が頭を過ぎっていた。
「…イズミさん、何かが近付いて来ます」
カレンが急に平原を見てイズミへと伝えた。
雲が月を隠してしまったので、イズミには視認出来なかった。
「マスタング、索敵を頼む」
イズミはマスタングのルーフを軽くノックして索敵を行う。
回答は直ぐに来た。
「マスター。サイクロプスが接近中です」
「サイクロプスって、あの単眼の巨人か?」
イズミは思わず聞き返した。
ここは異世界とはいえ、元いた世界では神話に登場した存在である。
「索敵の結果、1体が接近中です」
ダンジョンで遭遇すると言う事はつまり、戦闘になる。
倒すか死ぬかの2択になる。
「カレン、クロスボウの準備と調査隊に情報共有だ」
イズミはショットガンを持ち直すと、サイクロプスを見つけるべく平原を見渡した。
「サイクロプスだと!?」
トーマスがイズミの所まで走って来た。
「まだ視認出来ていないが、近付いて来ているようだ」
イズミがマスタングからの情報を伝える。
「ソラ!どうなってる?」
「…かなりマズいにゃ。第二階層の扉から入って来たにゃ。もうコッチを狩る気満々にゃ」
トーマスとソラの会話からすると、本来はこの第一階層には居ない存在なのだろう。
「トーマス。サイクロプスは対応出来るか?」
「かなり厳しい。昼間でも犠牲が出る可能性が高い」
調査隊ですら困難な魔物。
どう対処するべきかイズミは自らの装備を思い出しつつ、有効な戦闘を練る努力をする。
「マスター。提案があります」
「聞こう」
マスタングのトランクが開いたので確認に向かう。
中にはグレネードランチャーとマシンガンが鎮座していた。
「接近戦は非常に危険です。ここは照明弾で視界を確保して中距離から一方的に射撃するのは如何でしょうか。火力不足でしたら私のガトリングガンを使用すれば無力化は可能です」
銃火器の利点をフル活用した戦術に、イズミはもう笑うしかなかった。
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