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第十七章 臨時の同盟
閑話 ソフィアの確認
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イズミが部屋を出たのを見送ったソフィアは、受け取った本…道具セット…を自身のアイテムボックスに収納した。
「ソフィア様、部屋に入ってもよろしいでしょうか?」
扉の向こうからツォーネットが話しかける。
そもそもこの部屋はツォーネットの執務室なのだが、ソフィアの立場を気遣っての事だった。
「えぇ、もう大丈夫よ」
ソフィアの返事を聞いたツォーネットが、扉を開けて部屋へ入って来る。
「…ツォーネット、私とイズミが二人きりで話をした件についてですが、私が直接許可を出すまで口外禁止とします。情報の漏洩が発覚した場合は打首とします…これは従者の皆も同じですので、覚えておきなさい」
「「「御意に」」」
ソフィアの凛とした声による命令を聞いた皆が、意識せずとも声を合わせて答えた。
「ツォーネット、突拍子も無い質問で恐縮なのですが」
「なんでしょうか」
「私が聞くのも変な話なのですが、後学の為に…金的を本気で蹴り上げられた時の痛みと言うのは、どの程度の痛みなのでしょうか?」
質問の内容を聞いたツォーネットの表情が、ソフィアが見てきた中でもダントツに険しいものに変わった。
顔は青ざめ、額には脂汗が滲み無意識に股間を守る動作を取っている。
「…考えたくもありませんな」
「その痛みが和らぐ事無く、半日続くと言われたら?」
「人によっては、自分を殺してくれと頼み込む可能性もありますな。わ…私に試すのはどうかご勘弁を!」
「流石にしないわよ、失礼ね!」
ツォーネットが股間を守るようにしながら冒険者顔負けのスピードでソフィアから離れるように距離を取ったので、ソフィアも威力と効果を薄々ながら想像する事が出来た。
後日。
ソフィアは自らの屋敷に戻るとお抱えの魔術師に頼み、一部の者しか立ち入れない部屋に鍵付きの扉と魔法で施錠をした扉を用意させた。
「ソフィア様、指示のありました扉となります」
「ありがとう」
ソフィアは事前にアイテムボックスから取り出していた万能鍵セットを手に取ると、まずは鍵の形をした道具を握る。
「こっちが物理鍵ね」
鍵口に差し込んで魔力を込めた瞬間、扉の反対側からボン!と小さな破裂音がした。
確認をすると鍵でロックされていた場所が爆発したかのように破壊されている。
次に魔法鍵も試してみる。
普通にノブを動かしても動作しないのを確かめ、扉に鍵の先端を軽く押し当て魔力を込めるとガラスの筒が内部が一瞬だけ光ったのが視認出来た。
「…これだけ?」
拍子抜けた声を出したソフィアだったが、ノブは普通に動き扉が開いた。
「魔法施錠は3重でかけたのですが」
恐る恐る答えた魔術師の顔を見ると、嘘偽りない事が分かる。
「お嬢様!私めに試したい事があるとか?」
万能鍵セットを試し終えた頃合いで、この屋敷で最も腕の立つ騎士がやって来た。
「では、私はこれで…」
魔術師は自らの役目は終えたと判断すると、静かにそそくさと部屋を去って行った。
魔術師はあの騎士が苦手なのだ。
「ガランドルフ、以前どんな攻撃にも耐えられると言っていたわね?」
「勿論ですとも!」
28歳で突撃隊長として名を馳せている屈強な肉体を持つ騎士であり、2m30cmと言う高身長と恵まれた体格は正に巨体である。
脳筋的な思考になりやすいと言うのはあるが、由緒正しい家系の出であり顔も整っている優良物件かつ未だに縁談の多い色男である。
大体の騎士達は20歳までに結婚をして、早い者は既に子供がいて剣術を教えていたりするが、この男は未だに未婚である。
「実はね、ある護身武器を見つけたの…非殺傷武器との事なのだけど、試して良い?」
「勿論です。どのような攻撃であっても耐えてみせますよ!」
爽やかな笑顔を見せたガランドルフが真剣な表情になり、身体に力を込めて肉体強化の魔法を使い防御態勢をとる。
「私も初めて使うから、込める魔力は少しにしておくわね」
ソフィアは特に考える事も無く魔力を込めつつ、銀色に輝く小型拳銃へ弾倉を挿し込む。
カチリと音を立てた銃のセイフティを解除してから、身構えるガランドルフへ狙いを付け1発撃った。
ポスッ…と間の抜けた音と共に銃口から黒紫色の何かが飛び出してガランドルフに命中する。
「…ガランドルフ?特に異常は無いかしら」
ソフィアが尋ねるも反応が来ない。
セイフティを掛けてからアイテムボックスに仕舞い、微動だにしないガランドルフへ近づく。
「ちょっと、ガランドルフ?…これは不味いわね、誰がある!?」
ガランドルフは閉じた瞳から1筋の涙を零し、立ったまま意識を失っていた。
その後、丸一日程ガランドルフが行動不能となる事態となり、屋敷にいる魔術師達が懸命に回復魔法を使う事になったのは別の話である。
「ソフィア様、部屋に入ってもよろしいでしょうか?」
扉の向こうからツォーネットが話しかける。
そもそもこの部屋はツォーネットの執務室なのだが、ソフィアの立場を気遣っての事だった。
「えぇ、もう大丈夫よ」
ソフィアの返事を聞いたツォーネットが、扉を開けて部屋へ入って来る。
「…ツォーネット、私とイズミが二人きりで話をした件についてですが、私が直接許可を出すまで口外禁止とします。情報の漏洩が発覚した場合は打首とします…これは従者の皆も同じですので、覚えておきなさい」
「「「御意に」」」
ソフィアの凛とした声による命令を聞いた皆が、意識せずとも声を合わせて答えた。
「ツォーネット、突拍子も無い質問で恐縮なのですが」
「なんでしょうか」
「私が聞くのも変な話なのですが、後学の為に…金的を本気で蹴り上げられた時の痛みと言うのは、どの程度の痛みなのでしょうか?」
質問の内容を聞いたツォーネットの表情が、ソフィアが見てきた中でもダントツに険しいものに変わった。
顔は青ざめ、額には脂汗が滲み無意識に股間を守る動作を取っている。
「…考えたくもありませんな」
「その痛みが和らぐ事無く、半日続くと言われたら?」
「人によっては、自分を殺してくれと頼み込む可能性もありますな。わ…私に試すのはどうかご勘弁を!」
「流石にしないわよ、失礼ね!」
ツォーネットが股間を守るようにしながら冒険者顔負けのスピードでソフィアから離れるように距離を取ったので、ソフィアも威力と効果を薄々ながら想像する事が出来た。
後日。
ソフィアは自らの屋敷に戻るとお抱えの魔術師に頼み、一部の者しか立ち入れない部屋に鍵付きの扉と魔法で施錠をした扉を用意させた。
「ソフィア様、指示のありました扉となります」
「ありがとう」
ソフィアは事前にアイテムボックスから取り出していた万能鍵セットを手に取ると、まずは鍵の形をした道具を握る。
「こっちが物理鍵ね」
鍵口に差し込んで魔力を込めた瞬間、扉の反対側からボン!と小さな破裂音がした。
確認をすると鍵でロックされていた場所が爆発したかのように破壊されている。
次に魔法鍵も試してみる。
普通にノブを動かしても動作しないのを確かめ、扉に鍵の先端を軽く押し当て魔力を込めるとガラスの筒が内部が一瞬だけ光ったのが視認出来た。
「…これだけ?」
拍子抜けた声を出したソフィアだったが、ノブは普通に動き扉が開いた。
「魔法施錠は3重でかけたのですが」
恐る恐る答えた魔術師の顔を見ると、嘘偽りない事が分かる。
「お嬢様!私めに試したい事があるとか?」
万能鍵セットを試し終えた頃合いで、この屋敷で最も腕の立つ騎士がやって来た。
「では、私はこれで…」
魔術師は自らの役目は終えたと判断すると、静かにそそくさと部屋を去って行った。
魔術師はあの騎士が苦手なのだ。
「ガランドルフ、以前どんな攻撃にも耐えられると言っていたわね?」
「勿論ですとも!」
28歳で突撃隊長として名を馳せている屈強な肉体を持つ騎士であり、2m30cmと言う高身長と恵まれた体格は正に巨体である。
脳筋的な思考になりやすいと言うのはあるが、由緒正しい家系の出であり顔も整っている優良物件かつ未だに縁談の多い色男である。
大体の騎士達は20歳までに結婚をして、早い者は既に子供がいて剣術を教えていたりするが、この男は未だに未婚である。
「実はね、ある護身武器を見つけたの…非殺傷武器との事なのだけど、試して良い?」
「勿論です。どのような攻撃であっても耐えてみせますよ!」
爽やかな笑顔を見せたガランドルフが真剣な表情になり、身体に力を込めて肉体強化の魔法を使い防御態勢をとる。
「私も初めて使うから、込める魔力は少しにしておくわね」
ソフィアは特に考える事も無く魔力を込めつつ、銀色に輝く小型拳銃へ弾倉を挿し込む。
カチリと音を立てた銃のセイフティを解除してから、身構えるガランドルフへ狙いを付け1発撃った。
ポスッ…と間の抜けた音と共に銃口から黒紫色の何かが飛び出してガランドルフに命中する。
「…ガランドルフ?特に異常は無いかしら」
ソフィアが尋ねるも反応が来ない。
セイフティを掛けてからアイテムボックスに仕舞い、微動だにしないガランドルフへ近づく。
「ちょっと、ガランドルフ?…これは不味いわね、誰がある!?」
ガランドルフは閉じた瞳から1筋の涙を零し、立ったまま意識を失っていた。
その後、丸一日程ガランドルフが行動不能となる事態となり、屋敷にいる魔術師達が懸命に回復魔法を使う事になったのは別の話である。
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