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第十九章 暴力の嵐
第二百七十四話 ふざけた処遇
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僅か数分の間に両腕と別れを告げたガルベスのうめき声を背に、2人は案内された2階の部屋へと向かう。
部屋は各人に割り当てられ、入室すると魔石ランプが明るく照らしてくれた。
ベッドの上に荷物を置くと、ショルダーバッグから武器を取り出してメンテナンスを始める。
落ち着ける場所でじっくり丁寧にクリーニングをする事は、後の戦闘時に発生する可能性があるアクシデントを減らす効果があるし、自分の安心感の向上にもなる。
誰だって手入れのされていない武器で戦いたくはないだろう。
最初にマグナム、次にショットガンを掃除してマガジンへの弾込めも済ませた。
最後に使用頻度が増えているアサルトライフルへ手を伸ばす。
バレル周りは綺麗にしておきたいし、構え方やマグチェンジの練習もしておきたい。
まだ使い慣れていない武器なので、色々と備えておきたいのが正直な所だ。
クリーニングロッドの準備をしている所で、マスタングから連絡が来た。
「マスター。宿屋の周囲に魔法反応が多数あります」
「敵か?」
「確実に」
イズミは直ぐにベリアに連絡をつけると、ショルダーバッグに全ての武器を収納しマグナムを握る。
ジャケットを羽織った所で、部屋の扉が勢い良く開かれた。
「よう!大人しくしてろよクソ野郎」
「随分な言いようだが、それは鏡に向かって言うべき言葉だろう」
3人組が押し入っては、イズミにクロスボウを構える。
昼間に見た顔の奴はいなかった。
「ガルベスに色々とやってくれたみたいだな」
「ガルベス?誰だ」
「ふざけるな!テメェが両腕を奪った男だよ」
「知らんな」
イズミは男達を挑発しつつ、マグナムを可能な限り見えないように隠した。
「まぁいい。お前の処遇が決まったから、優しい俺達が伝えに来たんだ」
「人の部屋に入る時の礼儀も分からん男が、優しいとは呆れるぜ」
「無駄口を叩くな!テメェは今から死ぬまで俺達の買い豚になるって決定が下されたんだよ」
男達の顔が下衆に歪み、真ん中の男が左手で首輪の様な物を取り出した。
その瞬間にイズミの目が冷たく光り会話に参加していない左右の2人を、ベッドで体を隠すように倒れながら素早くマグナムで撃ち殺した。
反射的に放たれたクロスボウが壁に突き刺さる。
ベッドの隙間から残った男の足を撃つと、悲鳴を上げて床へ転がり込んだ。
「クソぅ!」
イズミはベリアとマスタングに魔法通信を繋ぎ、戦闘に入った事を告げる。
その後で、床で痛みに耐えている男の腕を足で踏みマグナムを撃った。
「お前、さっき俺の処遇が決まったとか言ってたよな?」
「歯向かうんじゃねえよこの駄目豚が!」
イズミは男の顔面に蹴りを入れると、右足に2発マグナムを撃った。
右太ももが千切れ、男の絶叫が響き渡る。
弾込めをしてから、再度男に尋ねる。
「答えろ、誰がそのふざけた処遇を決定したんだ?ソイツとはしっかりとお話をしないといけない」
「!豚に話す事なんて…」
言い終わる前にマグナムを左脚に向けると男は慌てだす。
マグナムのハンマーは上げたまま、イズミは続きを聞く為に千切れた太もも部分を足で踏み話すように促した。
「ボスからだよ!テメェらがここ最近、組織のシマで好き勝手やってるからだ」
「何処にいるんだ?」
「それは分からねぇ!誰も知らねぇ」
「そうか。どうやら外にも仲間が居るみたいだし、先ずはそいつらに聞いてみるとするよ…お前は用済みだ」
「な!?」
何かを言おうとした男だったが、イズミが頭をマグナムで吹き飛ばしたので言葉を発する事は無かった。
「たく、俺は何処にも所属してないってのに」
一呼吸を置いたイズミはメガネを取り出すと、マスタングと情報を共有する。
「マスタング、現在の状況は?」
「ベリア様は冒険者ギルドへ報告に向かっています。私の所にも2名現れましたが対応済みです」
「上出来だ。それじゃ、暴れ回るとしますか」
メガネに敵の反応が表示される。
場所はまばらながら、その数はおよそ20人…
「マスタング、ボスと思わしき奴の反応は分かるか?」
「確認します…分かりましたが距離があります」
ボスだろう者はこの町にはおらず、約200kmは離れている拠点に居るようだった。
魔法通信を使って、様々な奴等に指示を出しているのだろう。
だとしたらこの町内に指示役がいるはずなので、ソイツを生け捕りにする所からだ。
「よし。此処の連中を片付けたら、その足でボスの所まで言って挨拶するか」
イズミの中で戦闘スイッチが入り、目に血に飢えた狼のような冷酷さが滲み出る。
マスタングにも戦闘を指示したイズミは、死んだ男が持っていた首輪を証拠として回収し部屋の入口へと歩き出した。
部屋は各人に割り当てられ、入室すると魔石ランプが明るく照らしてくれた。
ベッドの上に荷物を置くと、ショルダーバッグから武器を取り出してメンテナンスを始める。
落ち着ける場所でじっくり丁寧にクリーニングをする事は、後の戦闘時に発生する可能性があるアクシデントを減らす効果があるし、自分の安心感の向上にもなる。
誰だって手入れのされていない武器で戦いたくはないだろう。
最初にマグナム、次にショットガンを掃除してマガジンへの弾込めも済ませた。
最後に使用頻度が増えているアサルトライフルへ手を伸ばす。
バレル周りは綺麗にしておきたいし、構え方やマグチェンジの練習もしておきたい。
まだ使い慣れていない武器なので、色々と備えておきたいのが正直な所だ。
クリーニングロッドの準備をしている所で、マスタングから連絡が来た。
「マスター。宿屋の周囲に魔法反応が多数あります」
「敵か?」
「確実に」
イズミは直ぐにベリアに連絡をつけると、ショルダーバッグに全ての武器を収納しマグナムを握る。
ジャケットを羽織った所で、部屋の扉が勢い良く開かれた。
「よう!大人しくしてろよクソ野郎」
「随分な言いようだが、それは鏡に向かって言うべき言葉だろう」
3人組が押し入っては、イズミにクロスボウを構える。
昼間に見た顔の奴はいなかった。
「ガルベスに色々とやってくれたみたいだな」
「ガルベス?誰だ」
「ふざけるな!テメェが両腕を奪った男だよ」
「知らんな」
イズミは男達を挑発しつつ、マグナムを可能な限り見えないように隠した。
「まぁいい。お前の処遇が決まったから、優しい俺達が伝えに来たんだ」
「人の部屋に入る時の礼儀も分からん男が、優しいとは呆れるぜ」
「無駄口を叩くな!テメェは今から死ぬまで俺達の買い豚になるって決定が下されたんだよ」
男達の顔が下衆に歪み、真ん中の男が左手で首輪の様な物を取り出した。
その瞬間にイズミの目が冷たく光り会話に参加していない左右の2人を、ベッドで体を隠すように倒れながら素早くマグナムで撃ち殺した。
反射的に放たれたクロスボウが壁に突き刺さる。
ベッドの隙間から残った男の足を撃つと、悲鳴を上げて床へ転がり込んだ。
「クソぅ!」
イズミはベリアとマスタングに魔法通信を繋ぎ、戦闘に入った事を告げる。
その後で、床で痛みに耐えている男の腕を足で踏みマグナムを撃った。
「お前、さっき俺の処遇が決まったとか言ってたよな?」
「歯向かうんじゃねえよこの駄目豚が!」
イズミは男の顔面に蹴りを入れると、右足に2発マグナムを撃った。
右太ももが千切れ、男の絶叫が響き渡る。
弾込めをしてから、再度男に尋ねる。
「答えろ、誰がそのふざけた処遇を決定したんだ?ソイツとはしっかりとお話をしないといけない」
「!豚に話す事なんて…」
言い終わる前にマグナムを左脚に向けると男は慌てだす。
マグナムのハンマーは上げたまま、イズミは続きを聞く為に千切れた太もも部分を足で踏み話すように促した。
「ボスからだよ!テメェらがここ最近、組織のシマで好き勝手やってるからだ」
「何処にいるんだ?」
「それは分からねぇ!誰も知らねぇ」
「そうか。どうやら外にも仲間が居るみたいだし、先ずはそいつらに聞いてみるとするよ…お前は用済みだ」
「な!?」
何かを言おうとした男だったが、イズミが頭をマグナムで吹き飛ばしたので言葉を発する事は無かった。
「たく、俺は何処にも所属してないってのに」
一呼吸を置いたイズミはメガネを取り出すと、マスタングと情報を共有する。
「マスタング、現在の状況は?」
「ベリア様は冒険者ギルドへ報告に向かっています。私の所にも2名現れましたが対応済みです」
「上出来だ。それじゃ、暴れ回るとしますか」
メガネに敵の反応が表示される。
場所はまばらながら、その数はおよそ20人…
「マスタング、ボスと思わしき奴の反応は分かるか?」
「確認します…分かりましたが距離があります」
ボスだろう者はこの町にはおらず、約200kmは離れている拠点に居るようだった。
魔法通信を使って、様々な奴等に指示を出しているのだろう。
だとしたらこの町内に指示役がいるはずなので、ソイツを生け捕りにする所からだ。
「よし。此処の連中を片付けたら、その足でボスの所まで言って挨拶するか」
イズミの中で戦闘スイッチが入り、目に血に飢えた狼のような冷酷さが滲み出る。
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