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第二十章 火山地帯で小休止
第三百九話 案外あっさり
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グラテミア達の居る屋敷へと戻って来たイズミは、奉納品を纏める為に部屋を借りて酒を並べ始めた。
今回の奉納品は初回の大サービスと言う事で、通常サイズの瓶で買っている訳だが、奉納する自分達が味を分かっていないのも問題だと思い小瓶で購入している。
酒を飲めないフラウリアには申し訳ないが、イズミとベリアは買ったばかりのグラスを使い試飲する。
「コレは飲みやすいな。割材無しでも普通に飲める」
「こっちのは香りが華やか?な気がする。味は…ちょっと独特だな」
奉納する酒は特級が5本に1級が8本、そこにマスタングで実体化させる酒が追加で数本。
個人的にはサービスし過ぎな気もしてくるが、初回だし相手は女神だしで豪勢にしている。
「マスター。奉納品の実体化が完了しました」
「ありがとう、取りに行くよ」
まだ間取りを把握しきれていないイズミは、フラウリアに案内してもらい馬車置き場に駐車してあるマスタングの元へ向かう。
「お酒4本、ジンジャエールが6本、ラムネが6本、この世界でも製造が可能と判断した菓子類も用意しました」
「…豪華過ぎやしないか?」
「今回は特別です」
マスタングがモニターに何かを表示したので、乗り込んで確認をしてみる。
「女神達はマスターが宿屋の主人にプリンの作り方をレクチャーした事を知ったようです」
「…暇なのか?」
「しかし、お世辞にもマスターは菓子作りが上手とは言えません」
「悪かったな」
「そこで女神様より私に直接依頼がありました」
初耳の情報である。
マスタングは女神と直接連絡を取れるらしい。
双方向かは分からないが。
「この世界でも作れる菓子を奉納して欲しい。その菓子を腕の立つ職人の夢の中に映し出し、菓子作りのヒントとして見せたい。との事です」
「実体化した菓子を奉納するだけで、そこまでの事が出来るのか?」
「一度食した菓子ならば、女神であればレシピ検索が出来るかと」
女神ならば自らが作れずとも、信者の中に居るだろう腕の立つ菓子職人の見る夢の中で、ヒントの1つや2つを見せる事くらい簡単なのかもしれない。
「女神様も、酒や甘味は好きなのか?」
「恐らく」
ため息をついたイズミはマスタングから降りると、実体化された奉納品を収納する。
「イズミさん、明日の奉納が終わりましたら…約束を果たして貰ってもよろしいでしょうか?」
トランクを閉じたイズミは、フラウリアへと向き直る。
「そうだな…奉納に適した時間が分かっていないから何とも」
「それに関しては明日の昼過ぎに予約をしておきました」
聞くと火の女神像が安置されている場所はヒュミトールの町で管理されているらしく、フラウリア名義ですぐに予約が出来たようだ。
「だったら、明日の夜なら大丈夫な訳だ」
「そこでですね…」
町の案内の時よりも声色が数段元気なフラウリアが、アイテムボックスから何かを取り出した。
「明日の夕食後、この薬を飲んで頂きたいのです」
「薬?」
3種類のカラフルなタブレット状の薬を受け取ったイズミは、一旦ショルダーバッグに仕舞う。
「はい。確度を高める為に研究をして作り上げた薬でして」
人間もそうだが、子を産む事は簡単では無い。
同種族ならまだしも、人間族とラミア族と言う他種族なら尚更だ。
「理由は分かりましたが、何故こんなに?」
「それはですね…過去に人間族の男性との交配をした際に、その男性がトラウマになってしまったのです。確度を高める薬と、睡眠薬と、魔力補給薬の3種類を飲んで頂いております」
「つまり…薬を飲んで眠りについて、目が覚めた時には朝になっていて事は終わっていると」
「そうなります。今後もイズミさんとは友好的な関係でありたいので、トラウマを植え付けてはならないとグラテミア叔母様が判断しました」
「…分かりました」
そこまで言われるとトラウマを背負った男の事が気になるが、気にしたら大変な気がして来たので考えるのを止めた。
イズミはベリアが待つ部屋へ戻ると、グラテミアが用意してくれたと言うアイテムボックスに奉納品を収納する。
「そうだ…奉納品としてトニックウォーターを何本か頂けますか?」
「試作品がまだあった筈ですね、持ってきます」
フラウリアがトニックウォーターを4本持って来てくれた。
フラウリア及びラミア族も奉納に関わっていると女神にアピールしないといけないと考えながら、受け取った瓶をアイテムボックスへ収納した。
今回の奉納品は初回の大サービスと言う事で、通常サイズの瓶で買っている訳だが、奉納する自分達が味を分かっていないのも問題だと思い小瓶で購入している。
酒を飲めないフラウリアには申し訳ないが、イズミとベリアは買ったばかりのグラスを使い試飲する。
「コレは飲みやすいな。割材無しでも普通に飲める」
「こっちのは香りが華やか?な気がする。味は…ちょっと独特だな」
奉納する酒は特級が5本に1級が8本、そこにマスタングで実体化させる酒が追加で数本。
個人的にはサービスし過ぎな気もしてくるが、初回だし相手は女神だしで豪勢にしている。
「マスター。奉納品の実体化が完了しました」
「ありがとう、取りに行くよ」
まだ間取りを把握しきれていないイズミは、フラウリアに案内してもらい馬車置き場に駐車してあるマスタングの元へ向かう。
「お酒4本、ジンジャエールが6本、ラムネが6本、この世界でも製造が可能と判断した菓子類も用意しました」
「…豪華過ぎやしないか?」
「今回は特別です」
マスタングがモニターに何かを表示したので、乗り込んで確認をしてみる。
「女神達はマスターが宿屋の主人にプリンの作り方をレクチャーした事を知ったようです」
「…暇なのか?」
「しかし、お世辞にもマスターは菓子作りが上手とは言えません」
「悪かったな」
「そこで女神様より私に直接依頼がありました」
初耳の情報である。
マスタングは女神と直接連絡を取れるらしい。
双方向かは分からないが。
「この世界でも作れる菓子を奉納して欲しい。その菓子を腕の立つ職人の夢の中に映し出し、菓子作りのヒントとして見せたい。との事です」
「実体化した菓子を奉納するだけで、そこまでの事が出来るのか?」
「一度食した菓子ならば、女神であればレシピ検索が出来るかと」
女神ならば自らが作れずとも、信者の中に居るだろう腕の立つ菓子職人の見る夢の中で、ヒントの1つや2つを見せる事くらい簡単なのかもしれない。
「女神様も、酒や甘味は好きなのか?」
「恐らく」
ため息をついたイズミはマスタングから降りると、実体化された奉納品を収納する。
「イズミさん、明日の奉納が終わりましたら…約束を果たして貰ってもよろしいでしょうか?」
トランクを閉じたイズミは、フラウリアへと向き直る。
「そうだな…奉納に適した時間が分かっていないから何とも」
「それに関しては明日の昼過ぎに予約をしておきました」
聞くと火の女神像が安置されている場所はヒュミトールの町で管理されているらしく、フラウリア名義ですぐに予約が出来たようだ。
「だったら、明日の夜なら大丈夫な訳だ」
「そこでですね…」
町の案内の時よりも声色が数段元気なフラウリアが、アイテムボックスから何かを取り出した。
「明日の夕食後、この薬を飲んで頂きたいのです」
「薬?」
3種類のカラフルなタブレット状の薬を受け取ったイズミは、一旦ショルダーバッグに仕舞う。
「はい。確度を高める為に研究をして作り上げた薬でして」
人間もそうだが、子を産む事は簡単では無い。
同種族ならまだしも、人間族とラミア族と言う他種族なら尚更だ。
「理由は分かりましたが、何故こんなに?」
「それはですね…過去に人間族の男性との交配をした際に、その男性がトラウマになってしまったのです。確度を高める薬と、睡眠薬と、魔力補給薬の3種類を飲んで頂いております」
「つまり…薬を飲んで眠りについて、目が覚めた時には朝になっていて事は終わっていると」
「そうなります。今後もイズミさんとは友好的な関係でありたいので、トラウマを植え付けてはならないとグラテミア叔母様が判断しました」
「…分かりました」
そこまで言われるとトラウマを背負った男の事が気になるが、気にしたら大変な気がして来たので考えるのを止めた。
イズミはベリアが待つ部屋へ戻ると、グラテミアが用意してくれたと言うアイテムボックスに奉納品を収納する。
「そうだ…奉納品としてトニックウォーターを何本か頂けますか?」
「試作品がまだあった筈ですね、持ってきます」
フラウリアがトニックウォーターを4本持って来てくれた。
フラウリア及びラミア族も奉納に関わっていると女神にアピールしないといけないと考えながら、受け取った瓶をアイテムボックスへ収納した。
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