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第二十二章 一斉捜査
第三百六十五話 キマイラ防衛戦④
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イズミとベリア、複数方向からの同時攻撃がキマイラに向かう。
イズミ側からは爆風による煙でキマイラの様子が確認出来ず、ベリアに魔法通信を繋いだ。
「ベリア、キマイラの様子は?」
「アタイの攻撃は当たったけど、イズミの攻撃はファイアブレスに相殺されて、そこまで喰らってないように見える」
「タイミングが悪かったか…」
「ファイアブレスを喰らうよりマシだと思うぞ」
「そうだな」
煙が薄れてくるとキマイラの姿が見えてくる。
遠くからでもキマイラに肉体へダメージが入っているのが分かるが、魔物であるが故なのか傷付いた部位の再生速度が早い。
「もう一発撃ち込むぞ」
イズミはキマイラに攻撃をさせまいとロケットランチャーを撃つが、キマイラが防御魔法を展開して防ぎきってしまった。
爆風の熱までは防げなかったようだが、キマイラの動きは町から逸れているのは確かである。
このままキマイラの気を町から逸らし、出来れば撃退や討伐まで持ち込みたい。
まだマスタングの武装は使用していないが、必要ならば何時でも撃ち込めるのだ。
最も、衛兵隊やベリア以外の冒険者には余り見られたくないので、可能な限り使わないでいたいが。
「最後の1発は残しておくか」
イズミは残弾数が1発のロケットランチャーをマスタングのトランクに入れ込むと、近くに用意している対物ライフルの元へ向かう。
「心許ない照準器だが…的がデカいから、何とかなりそうな気がしなくもない」
イズミは伏射の姿勢を取ると、対物ライフルの照準をキマイラの胴体に合わせて1発撃ち込んだ。
強烈な反動がイズミの右肩にやって来る。
「くぅ、反動が強すぎるな…ベリア、俺がキマイラに攻撃を仕掛けてベリアから気を逸らす。その間に攻撃を頼む」
「分かった。衛兵隊には何か伝えておく事はあるか?」
「防御を固めろ、だけかな。仕掛けるぞ」
キマイラがイズミの方へ魔法攻撃を仕掛けようとする動作に入ったので、急いで対物ライフルを撃ち込んで動作のキャンセルを狙う。
「今度は顔面だ」
キマイラの頭に向けて5発程撃ち込んだ所で、キマイラの魔法攻撃がイズミへと飛んできた。
攻撃のキャンセルは仕切れなかったのだ。
飛んで来たのはファイアブレスでは無く、鏃のような形をした巨大な岩石だった。
大きな土煙がイズミとマスタングを包み込む。
「イズミ!」
魔法通信越しにベリアの声が聞こえる。
幸いな事に対物ライフルの攻撃で狙いが逸れてくれたようで、イズミとマスタングから少しだけ離れた所の地面が抉れていた。
「…攻撃が逸れたみたいだ」
「良かった…アタイはイズミの死を覚悟したぞ」
「勝手に殺すな」
避ける暇も無く飛んで来た岩石の威力を目の当たりにしたイズミは、直撃しなかった事に安堵しつつ対物ライフルで再攻撃を仕掛ける。
弾切れになる迄撃ち込むと、ライフルを持ち上げてマスタングのトランクへ収納した。
「マスタング、場所を変えるぞ」
「かしこまりました」
マスタングへ乗り込んだイズミは、町の防壁付近から離れないキマイラの注意を町から逸らすべく、キマイラの視界内をワザと走行する。
キマイラが咆哮を上げたのでミラーで確認をすると、大きな翼が片方斬り落とされていた。
「イズミ、片方の翼は落とした。コレで暫くは飛べないはずだ」
「流石ベリアだ。ついでに炎魔法で翼の再生を妨害してやると良い」
「それは斬り落としたと同時にやってるよ」
「魔法っては何でも有りなのか?」
どんな芸当なのかは後で聞くとして、まだまだ倒れる気配の無いキマイラの次の動向に注視しながら、マスタングのアクセルを踏み込む。
ベリアと挟撃がしやすい位置までマスタングを走らせていると、キマイラが新たな魔法攻撃の動作に入った。
「今度は何をするつもりだ?」
「あれは…マズイぞイズミ、高等魔法だ!」
「高等魔法?」
イズミはマスタングを急停車させてキマイラを確認すると、その周囲には巨大な火球が複数作られ始めていた。
そのキマイラの頭はイズミやベリアではなく、町へと向いている。
イズミ側からは爆風による煙でキマイラの様子が確認出来ず、ベリアに魔法通信を繋いだ。
「ベリア、キマイラの様子は?」
「アタイの攻撃は当たったけど、イズミの攻撃はファイアブレスに相殺されて、そこまで喰らってないように見える」
「タイミングが悪かったか…」
「ファイアブレスを喰らうよりマシだと思うぞ」
「そうだな」
煙が薄れてくるとキマイラの姿が見えてくる。
遠くからでもキマイラに肉体へダメージが入っているのが分かるが、魔物であるが故なのか傷付いた部位の再生速度が早い。
「もう一発撃ち込むぞ」
イズミはキマイラに攻撃をさせまいとロケットランチャーを撃つが、キマイラが防御魔法を展開して防ぎきってしまった。
爆風の熱までは防げなかったようだが、キマイラの動きは町から逸れているのは確かである。
このままキマイラの気を町から逸らし、出来れば撃退や討伐まで持ち込みたい。
まだマスタングの武装は使用していないが、必要ならば何時でも撃ち込めるのだ。
最も、衛兵隊やベリア以外の冒険者には余り見られたくないので、可能な限り使わないでいたいが。
「最後の1発は残しておくか」
イズミは残弾数が1発のロケットランチャーをマスタングのトランクに入れ込むと、近くに用意している対物ライフルの元へ向かう。
「心許ない照準器だが…的がデカいから、何とかなりそうな気がしなくもない」
イズミは伏射の姿勢を取ると、対物ライフルの照準をキマイラの胴体に合わせて1発撃ち込んだ。
強烈な反動がイズミの右肩にやって来る。
「くぅ、反動が強すぎるな…ベリア、俺がキマイラに攻撃を仕掛けてベリアから気を逸らす。その間に攻撃を頼む」
「分かった。衛兵隊には何か伝えておく事はあるか?」
「防御を固めろ、だけかな。仕掛けるぞ」
キマイラがイズミの方へ魔法攻撃を仕掛けようとする動作に入ったので、急いで対物ライフルを撃ち込んで動作のキャンセルを狙う。
「今度は顔面だ」
キマイラの頭に向けて5発程撃ち込んだ所で、キマイラの魔法攻撃がイズミへと飛んできた。
攻撃のキャンセルは仕切れなかったのだ。
飛んで来たのはファイアブレスでは無く、鏃のような形をした巨大な岩石だった。
大きな土煙がイズミとマスタングを包み込む。
「イズミ!」
魔法通信越しにベリアの声が聞こえる。
幸いな事に対物ライフルの攻撃で狙いが逸れてくれたようで、イズミとマスタングから少しだけ離れた所の地面が抉れていた。
「…攻撃が逸れたみたいだ」
「良かった…アタイはイズミの死を覚悟したぞ」
「勝手に殺すな」
避ける暇も無く飛んで来た岩石の威力を目の当たりにしたイズミは、直撃しなかった事に安堵しつつ対物ライフルで再攻撃を仕掛ける。
弾切れになる迄撃ち込むと、ライフルを持ち上げてマスタングのトランクへ収納した。
「マスタング、場所を変えるぞ」
「かしこまりました」
マスタングへ乗り込んだイズミは、町の防壁付近から離れないキマイラの注意を町から逸らすべく、キマイラの視界内をワザと走行する。
キマイラが咆哮を上げたのでミラーで確認をすると、大きな翼が片方斬り落とされていた。
「イズミ、片方の翼は落とした。コレで暫くは飛べないはずだ」
「流石ベリアだ。ついでに炎魔法で翼の再生を妨害してやると良い」
「それは斬り落としたと同時にやってるよ」
「魔法っては何でも有りなのか?」
どんな芸当なのかは後で聞くとして、まだまだ倒れる気配の無いキマイラの次の動向に注視しながら、マスタングのアクセルを踏み込む。
ベリアと挟撃がしやすい位置までマスタングを走らせていると、キマイラが新たな魔法攻撃の動作に入った。
「今度は何をするつもりだ?」
「あれは…マズイぞイズミ、高等魔法だ!」
「高等魔法?」
イズミはマスタングを急停車させてキマイラを確認すると、その周囲には巨大な火球が複数作られ始めていた。
そのキマイラの頭はイズミやベリアではなく、町へと向いている。
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