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第二十四章 暴走を止めろ
第四百六話 リコの実力
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リコはベリアを見つけると、猛スピードで突進するかの如くベリアの元へかけてゆく。
「ベリアお姉ちゃん!久しぶり!」
「リコじゃないか!ヒュミトールまで来たんだ」
「うん!ママも一緒だし、トレットお姉ちゃんもカーネリアお姉ちゃんも一緒だよ」
そう言ってリコがベリアの手を握りながら屋敷へと向かうと、食堂で屍のように動かないトレットとカーネリアの姿があった。
「トレットさんカーネリアさん、久しぶりです」
イズミが挨拶をすると、2人はのそりと顔を上げる。
「イズミさん…お久しぶりです」
「イズミ…アタシは疲れたよ」
どうやらずっとリコと面倒を見る生活を続けていたらしく、多少は体力はついたもののリコの成長速度には追いつけず大変だったようだ。
「もう私達2人では無理よ…」
そうボヤいているトレットの視線の先に、ガーベラの姿があった。
「ガーベラさん、お久しぶりです」
「あらイズミ様、お元気そうで何よりですわ」
ガーベラがテーブルに座ると、料理長がチーズケーキと紅茶のセットを用意して厨房へ戻ってゆく。
「グラテミアとは良くやってるみたいね」
「はい、色々と助けられております。フラウリアさんにも」
「最近試作品が転移魔法で届いたのも、イズミ様に関係がおありで?」
「そうですね…そうなります」
ベリアがリコに引っ張られるようにして食堂を出てゆくのを見守ると、イズミはガーベラとの会話を続ける。
「グラテミアさんにはお世話になりっぱなしでしたので、お礼としてある書物をお渡ししたのが事の始まりです」
「このチーズケーキも?」
「そうです」
「グラテミアが大事そうに身に着けているペンダントも?」
「はい」
形だけの笑顔で応えると、ガーベラは紅茶を飲みため息をついた。
「グラテミアも元気そうだと言ったら、フラウリアが元気過ぎて大変とボヤいていたわよ」
「元気な事は良い事です」
「…それはそうと、最近はリコが魔法の勉強を始めまして」
ガーベラは深く追求をする事なく、会話の内容を変えた。
「どうでした?」
「最初はトレットに頼むつもりでいたのですが、魔力量が違い過ぎて私が直接教えていますわ」
「と言うと」
「グラテミアの幼少期を見てるかのようで、ヒヤヒヤするのよね」
「私はグラテミアさんの幼少期を存じ上げませんので、何とも言えませんが…魔剣はどうなりました?」
「まだ覚醒はしてないみたい。でも兆候はある」
身体強化の魔法も使いこなせるようになったようで、友好関係にある騎士隊の実力者に訓練を頼んだ所、メキメキと上達しているらしい。
「身体強化と分身を使ったら、単身で騎士隊を壊滅させる事も出来る実力になるって言われたわね…まだ子供なのに、我が娘ながら恐ろしいわ」
「ガーベラさん、口角が上がっておりますよ」
「あら嫌だ、可愛い娘の成長につい」
ふと屋敷の外から大声が聞こえたので、イズミは会話を切り上げて外へ向かうと従者達の視線の先にて、リコとベリアが遊び…もとい訓練をしていた。
「ベリアお姉ちゃん!どう?」
「凄いじゃないか!だけどまだ甘いな」
5人に分身したリコがベリアに同時攻撃を仕掛けるが、ベリアは分身を特定出来ているのか攻撃を避けつつ本体のリコにのみデコピンを当てている…らしい。
動きが早すぎてイズミの動体視力では確認しきれないが。
「うーん…じゃあコレでどうだ!」
本体がデコピンを食らうと分身が消える。
リコは深呼吸をすると今度は10人に分身し、全員が身体強化魔法を駆使してベリアに向かった。
「おぉ!ここまで出来るのか…でもちょっと分身の動きが単純になってるぞ」
ベリアはナイフに触れる事すら無く、分身体の攻撃を受け流してはデコピンを当てる。
デコピンを食らった分身は消え去り、本体のリコもあっさりと捕まってしまった。
「ありゃりゃ…捕まっちゃった」
「凄いぞリコ、アタイもビックリだ!」
「えへへ、やったぁ」
ベリアがリコの頭を撫でると、リコは嬉しそうにベリアにくっついている。
「お疲れベリア、どうだった?」
「いや~、スゲェな。もう少し成長したら、本気でも対応しきれないかも」
「ベリアでも?」
「アタイを何だと思ってるんだ?」
ジト目のベリアと一緒に屋敷へと戻るリコが、イズミを見ると笑顔で言った。
「イズミおじちゃん、明日は一緒に遊ぼうね!」
「はいよ…おじちゃんかぁ。まぁそんな年齢ではあるのか?」
おじちゃんと呼ばれた事に小さな衝撃を受けたが、なんとか立ち直ったイズミは明日以降の筋肉痛を覚悟した。
「ベリアお姉ちゃん!久しぶり!」
「リコじゃないか!ヒュミトールまで来たんだ」
「うん!ママも一緒だし、トレットお姉ちゃんもカーネリアお姉ちゃんも一緒だよ」
そう言ってリコがベリアの手を握りながら屋敷へと向かうと、食堂で屍のように動かないトレットとカーネリアの姿があった。
「トレットさんカーネリアさん、久しぶりです」
イズミが挨拶をすると、2人はのそりと顔を上げる。
「イズミさん…お久しぶりです」
「イズミ…アタシは疲れたよ」
どうやらずっとリコと面倒を見る生活を続けていたらしく、多少は体力はついたもののリコの成長速度には追いつけず大変だったようだ。
「もう私達2人では無理よ…」
そうボヤいているトレットの視線の先に、ガーベラの姿があった。
「ガーベラさん、お久しぶりです」
「あらイズミ様、お元気そうで何よりですわ」
ガーベラがテーブルに座ると、料理長がチーズケーキと紅茶のセットを用意して厨房へ戻ってゆく。
「グラテミアとは良くやってるみたいね」
「はい、色々と助けられております。フラウリアさんにも」
「最近試作品が転移魔法で届いたのも、イズミ様に関係がおありで?」
「そうですね…そうなります」
ベリアがリコに引っ張られるようにして食堂を出てゆくのを見守ると、イズミはガーベラとの会話を続ける。
「グラテミアさんにはお世話になりっぱなしでしたので、お礼としてある書物をお渡ししたのが事の始まりです」
「このチーズケーキも?」
「そうです」
「グラテミアが大事そうに身に着けているペンダントも?」
「はい」
形だけの笑顔で応えると、ガーベラは紅茶を飲みため息をついた。
「グラテミアも元気そうだと言ったら、フラウリアが元気過ぎて大変とボヤいていたわよ」
「元気な事は良い事です」
「…それはそうと、最近はリコが魔法の勉強を始めまして」
ガーベラは深く追求をする事なく、会話の内容を変えた。
「どうでした?」
「最初はトレットに頼むつもりでいたのですが、魔力量が違い過ぎて私が直接教えていますわ」
「と言うと」
「グラテミアの幼少期を見てるかのようで、ヒヤヒヤするのよね」
「私はグラテミアさんの幼少期を存じ上げませんので、何とも言えませんが…魔剣はどうなりました?」
「まだ覚醒はしてないみたい。でも兆候はある」
身体強化の魔法も使いこなせるようになったようで、友好関係にある騎士隊の実力者に訓練を頼んだ所、メキメキと上達しているらしい。
「身体強化と分身を使ったら、単身で騎士隊を壊滅させる事も出来る実力になるって言われたわね…まだ子供なのに、我が娘ながら恐ろしいわ」
「ガーベラさん、口角が上がっておりますよ」
「あら嫌だ、可愛い娘の成長につい」
ふと屋敷の外から大声が聞こえたので、イズミは会話を切り上げて外へ向かうと従者達の視線の先にて、リコとベリアが遊び…もとい訓練をしていた。
「ベリアお姉ちゃん!どう?」
「凄いじゃないか!だけどまだ甘いな」
5人に分身したリコがベリアに同時攻撃を仕掛けるが、ベリアは分身を特定出来ているのか攻撃を避けつつ本体のリコにのみデコピンを当てている…らしい。
動きが早すぎてイズミの動体視力では確認しきれないが。
「うーん…じゃあコレでどうだ!」
本体がデコピンを食らうと分身が消える。
リコは深呼吸をすると今度は10人に分身し、全員が身体強化魔法を駆使してベリアに向かった。
「おぉ!ここまで出来るのか…でもちょっと分身の動きが単純になってるぞ」
ベリアはナイフに触れる事すら無く、分身体の攻撃を受け流してはデコピンを当てる。
デコピンを食らった分身は消え去り、本体のリコもあっさりと捕まってしまった。
「ありゃりゃ…捕まっちゃった」
「凄いぞリコ、アタイもビックリだ!」
「えへへ、やったぁ」
ベリアがリコの頭を撫でると、リコは嬉しそうにベリアにくっついている。
「お疲れベリア、どうだった?」
「いや~、スゲェな。もう少し成長したら、本気でも対応しきれないかも」
「ベリアでも?」
「アタイを何だと思ってるんだ?」
ジト目のベリアと一緒に屋敷へと戻るリコが、イズミを見ると笑顔で言った。
「イズミおじちゃん、明日は一緒に遊ぼうね!」
「はいよ…おじちゃんかぁ。まぁそんな年齢ではあるのか?」
おじちゃんと呼ばれた事に小さな衝撃を受けたが、なんとか立ち直ったイズミは明日以降の筋肉痛を覚悟した。
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