自称病弱の姉に婚約者を奪われたけど、もう気にしない

蒼葉

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第2章

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 無事、学園長から面会の許可を得たお父様は授業中に来られたようです。
 無事にウィリアムの様子を聞き出した後、侯爵家の様子などもお聞きしたとか。

「両夫妻の様子におかしな点は無かったらしい」

「ウィリアムだけが、様子が変わったと?」

「引き篭もっているから本人の様子はさっぱりわからない、どうしたらいいか困っている、と反対に相談されたらしい」

 学園長に相談してもどうにもらならないと思います。

「お抱えの医師様には相談されたのでしょうか?」

「わからん。今回の件が無ければ関わる気はないが・・・少し探るか。セバス」

「畏まりました、旦那様」

 阿吽ですね。

「あ、お父様」

「どうした?」

「マリオの件ですが」

「マリオ?マリオがどうかしたか?」

「私の護衛兼執事から外して下さい」

「な、何故だっ⁉︎」

「私はいずれ出て行く身なので、必要はないかと」

「リリアローズは私の娘だぞ⁉︎出て行くとはどう言う事だ⁉︎何だ⁉︎誰かに求婚でもされたかっ⁉︎」

 動揺しすぎでおかしな方向に話が飛躍していますよ、お父様。

「誰も私になど求婚される方はいらっしゃいません。お姉様が公爵家を継がれるのですから、私は・・・」

「ん?何故ターミアが公爵家を継ぐんだ?」

「長女だからです」

「長女はリリアローズだぞ?」

「え?」

「ターミアは私の実の娘ではなかったし、籍もすぐ抜いた。当然、実子のリリアローズが後継者だ」

 あ、そうなのですね。成る程?

「だから言ったでしょう?リリアローズ様」

 後ろに控えていたマリオがドヤ顔で呟きます。
 ムカついたのでへなちょこパンチをお腹に見舞っておきました。





 次の日、学園に向かう為に馬車に乗り込みます・・・当然、ムカつくマリオも一緒です。

「いい加減、機嫌直してください」

「あの顔、一生忘れません」

「リリアローズ様・・・意外と根に持つタイプですね」

「そうですよ?」

「ウィリアム様の時は、あんなにアッサリしておられたのに」

「おね・・・ターミアとの事に口を挟むべきでないと思っていたから。想い合う二人の邪魔は出来ないでしょう?」

「婚約者はリリアローズ様だった筈ですが?」

「・・・真実の愛だと思ったの」

「真実の愛?」

「えぇ。真実の愛は、どれだけ周りが言おうとも邪魔が出来ない程の強い絆でしょう?勝ち目はないわ」

 お父様の、お母様への愛情を見ていれば、真実の愛が強い絆なのは分かります。
 だから、早々にウィリアムに期待するのはやめたのです。

「私が公爵家を継ぐなら、今度は真実の愛に目覚めない方がいいわね。仕事のお手伝いをして頂かねばならないし」

 初めから私を愛してくれなくても、領民や使用人達を虐げない方なら誰でもいいですね。
 そういう方を今度はお父様に選んでいただきましょう。
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