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ループ、16
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ループから向け出すのに必死な私を巻き込まないで欲しい。
と言うか、関わるなよ。
おっと、ちょっとグレてしまった。
あの後、またユーリに突撃されても困るので送ると言う第1王子の申し出を受けた。
王家の馬車は快適だった。
縦揺れが全くなく、柔らかなクッションが腰回りを保護。
いいなぁ、馬車。
「よくあるのか?」
「彼ですか?いえ、今日初めてです」
「原因の心当たりがないなら、十中八九弟絡みなんだろうが・・・」
「申し上げますと、私は今までカルヴァイス殿下と殆ど関わっておりません。ですので、殿下関連で彼に絡まれる理由が分かりません」
「恐らく、そう言った理由ではないのだろう」
「他に何か?」
「叔父上は公爵家の力を欲している。茶会にリオンを呼んだのはそれが第一だ。弟がリオンを見初めれば、彼は側には居られなくなるだろう。現に茶会では弟にベッタリだったと聞く」
「隣に居ましたね」
「彼の目的が弟の妃だとするなら、これからも絡んでくる可能性がある」
物凄く困ります。
絡まれたくありません。
「私としては、彼がいいと言うならそちらに行ってもらった方が有難い。しかし、王家としては男爵位では困る」
最の下位の貴族ですしね。
せめて伯爵位以上くらいでなければ、平民でも可能性がある、と騒動が起きそう。
「父上に報告をして、リオンに王家の護衛を付けよう」
「え?王家の⁉︎いえ、それなら父に公爵家の護衛を借ります」
「遠慮する必要はない。これは王家が招いた結果だ」
なるべく王家には関わりたくはないのです、と言いたい。
死のループがまた巡って来てしまう。
「で、殿下」
「これは身の安全の為だ。窮屈な思いはすると思うが、許せ」
利く耳を持ってくれなさそうなので、夜に父様と相談しよう。
と言うか、関わるなよ。
おっと、ちょっとグレてしまった。
あの後、またユーリに突撃されても困るので送ると言う第1王子の申し出を受けた。
王家の馬車は快適だった。
縦揺れが全くなく、柔らかなクッションが腰回りを保護。
いいなぁ、馬車。
「よくあるのか?」
「彼ですか?いえ、今日初めてです」
「原因の心当たりがないなら、十中八九弟絡みなんだろうが・・・」
「申し上げますと、私は今までカルヴァイス殿下と殆ど関わっておりません。ですので、殿下関連で彼に絡まれる理由が分かりません」
「恐らく、そう言った理由ではないのだろう」
「他に何か?」
「叔父上は公爵家の力を欲している。茶会にリオンを呼んだのはそれが第一だ。弟がリオンを見初めれば、彼は側には居られなくなるだろう。現に茶会では弟にベッタリだったと聞く」
「隣に居ましたね」
「彼の目的が弟の妃だとするなら、これからも絡んでくる可能性がある」
物凄く困ります。
絡まれたくありません。
「私としては、彼がいいと言うならそちらに行ってもらった方が有難い。しかし、王家としては男爵位では困る」
最の下位の貴族ですしね。
せめて伯爵位以上くらいでなければ、平民でも可能性がある、と騒動が起きそう。
「父上に報告をして、リオンに王家の護衛を付けよう」
「え?王家の⁉︎いえ、それなら父に公爵家の護衛を借ります」
「遠慮する必要はない。これは王家が招いた結果だ」
なるべく王家には関わりたくはないのです、と言いたい。
死のループがまた巡って来てしまう。
「で、殿下」
「これは身の安全の為だ。窮屈な思いはすると思うが、許せ」
利く耳を持ってくれなさそうなので、夜に父様と相談しよう。
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