周回(ループ)令息は断罪お断り致します‼︎

蒼葉

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ループ、17

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 はい。
 結果は護衛をお借りする事となりました。

 父様の帰りが遅いな~と思ったら、第1王子に先を越されておりましたよ。くそう。

 今日は腕を掴まれた程度で済んだけど、次は怪我を負わされたり、もっと酷い目に遭わされる恐れがあると脅されて来たらしい。
 そんな訳あるか・・・て、いや・・・ユーリの事だ。下手なゴロ付きに頼んで襲いそう。

 前回の断罪の時の顔が思い出される。
 彼は、私が第2王子に断じられている最中、ずっと王子の腕の中で誰にもわからない様にこちらを見て笑ってた。
 誰にも信用されず、罵声を浴びせられ、一人きりで立つのもやっとの私をザマァ見ろと言わんばかりに。

「リオン様」

 過去の闇に覆われそうになる寸前、聞き慣れた優しい声が意識を現実に引き戻す。

「あ、マリウス」

「御気分でも悪くなさいましたか?」

「ううん。昨日の事考えていただけだから気にしないで」

「そうでございますか。学園で御気分が優れなくなった時、直ぐにお知らせください。お迎えに参ります」

「うん。頼りにしてる」

 また、ユーリが禁を破って現れるかもしれない。
 そんな不安が顔に出たのだろう。
 前回も今回もユーリが1番の不安要素だから、関わらなければいいとたかをくくっていたけど、向こうから来られたら対処のしようがない。
 そこまでの魅力が第2王子にあるとは思えないのだけど。
 まぁ、取り敢えず学園をサボるわけにもいかないので準備ののち馬車に乗り込んだ。



「昨日、彼に襲われたと言うのは本当ですか?」

 クラスメイト達に入室早々詰め寄られる。
 彼とはユーリの事だろうか?

「襲われるとは?」

 はぐらかして聞いてみると、皆一斉にユーリの事だと認めた。
 どうやら、あの時の事を見ていた生徒がいたらしく、お茶会での事もあっていい印象のないユーリの事を皆で情報共有する様になったらしい。
 かなり周りに嫌われているね、ユーリ。

「王家から自宅謹慎を命じられていると聞きました。なのに、学園に来てまでオルガスト様に暴力を働くとは・・・」

「御心配、有難う御座います。腕を掴まれただけで大事には至っておりません」

「第1王子殿下に助けていただいたとか?」

「えぇ、まぁ・・・」

「颯爽と現れ護る様は、まさに姫を護るナイト」

 周りがウットリし始める。
 やめて下さい。そんなんじゃないです。

通りかかられたみたいで・・・」

「そうでしょうか?彼の暴力現場にたまたま通りかかるなんて・・・」

 ねぇ?と皆で同意を求め合っても知りませんよ。
 待ち合わせた訳でもないんだから。

「あまり昨日の事は大事おおごとにしたくないので、ここだけの話で終わらせて下さい」

 必死にお願いすると、皆一応納得してくれた。

 
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