周回(ループ)令息は断罪お断り致します‼︎

蒼葉

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番外編

ループ、? ①

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 ある日。
 王太子となったリチャードは父に呼び出されて執務室へと向かっていた。
 侍従を兼任する近衛騎士ランスロットも当然付き従う。
 扉前で止まると、深い溜息が漏れた。

「殿下・・・」

「すまん。父上、リチャードです」

 入室許可を取り中へと入る。
 中には父親の国王カイルが珍しくソファで待っていた。

「お暇なのですか?」

「私に暇があるとでも?妻の様子も見に行けないのに」

 プリプリ怒っても可愛くもなんともない。
 そんな父を一瞥して執務机の横に立っていた宰相フレンに向き直る。

「で?話とは?」

「話があるのは私だが?」

「宰相に聞いた方が早いかと」

「遅い反抗期か?」

「反抗期にも入りますよ。未来の王妃にと望んだ人が何故か現王妃になりましたからね。しかも妊娠中・・・」

 じとりと見られて、父は何故か破顔する。

「やっと安定期に入ったそうだ。悪阻つわりが酷くてな。代わってやりたかった」

「変わればよかったのでは?喜ばれましたよ、絶対」

「お前・・・毒舌屋に皮肉屋なら肩書きが加わったのか?」

「さぁ?話はそれだけなら退室します。ので」

「申し訳けございません。態々わざわざ来ていただいたのに」

「宰相が悪いわけじゃないよ。だらしなく惚気のろける誰かさんが悪い」

 妻で現王妃の新妻リオンを思い出しているのかニヨニヨ笑う父を残念な目で見る。

「陛下。いい加減しないと、私が話しますよ?」

 宰相フレンたしなめられ我に返った父が本題を思い出して宰相から手渡された物をテーブルの上に置いた。

「何です?」

「まぁ、取り敢えず座って確認してみろ」

「はぁ」

 真向かいに座りテーブルの上の物に手を伸ばす。
 確認しなくても正体はわかる。釣書だ。
 今まで何十回と見てきた物だからだ。

「今度はどこです?」

「隣国の第2王子だ」

「・・・は?」

 隣国だって?
 同盟国だし、貿易も好調。
 交流も互いの国で行われている。
 しかも、幼少期の婚約話なら分かるが・・・今更?
 何故?

 釣書を開くと、確かに第2王子の似顔絵が。
 個人的に何度も会った事も交流もしている第2王子かれが何故今更釣書を寄越して来たのか、謎が残った。
 
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