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夢のつづき1(テッペンとろうぜ)
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はい、どーもー。タンゴでーす
ナースでーす
2人あわせてオタンコナース、でーす
ところで、俺、1回でいいからバスの運転手やってみたいんだけど
でも吸い過ぎると危険じゃない?
それってガスやろ。俺がなりたいのはバスの運転手
ああ俺たち男だからね
いや、それはオス。いい加減にしいや。もうええわ
時は午後8時。街中の公園から、奇妙な掛け合いの声が聞こえてくる。声の主は吉田俊太と柿崎大五郎で、2人は花山中学校3年生の同級生。吉田俊太、中肉中背で特に得意なスポーツはなく勉強も並。顔はイケメン一歩手前ってとこ。柿崎大五郎は肥満体型、見た目はシュレックのようで、お世辞にもモテるタイプからはほど遠い。当然これまでは彼女ができたことはない。学校の成績はそれほどよくないが、発想がユニークで、心情豊かにおもしろいアイディアを次々と生み出す天才だ。
そんな2人だが、2年生までは互いにその存在すら知らなかった。
それは年度初めのクラスでの自己紹介でのこと。担任からのひと言で、ことが動き出した。
「今日から中学校生活最後の一年が始まる。新しいメンバーに自分を知ってもらうため、今から自己紹介タイムをするからな」
生徒たちにとってはいかにも迷惑な話だったが、しかたなく自己紹介が始まった。
「名前は浅井康太です。2組から来ました。趣味はサッカー、1年間よろしく」
「俺の名は井黒宮規。部活はテニス部で推しは乃木坂。みんなよろしくね」
1人終え1人終えて、いよいよ大五郎の順番となった。
「よっシュレック待ってました」
大向こうから声が掛かる。大五郎は気にする素振りも見せず話し始めた。ゆっくりと。
「柿崎、名前は大五郎で、見たとおりイケメンです・・・違うか?これからは大ちゃんと呼んでください、以上。あっ将来の夢は、お笑い芸人になること。誰か相方になってくれませんか?」
突然の告知にみんな唖然としたが、すぐに次の自己紹介に移った。。
「黒田伸朗です。趣味は・・・・・」
そして俊太の順番となった。吉田姓なので、出席番号は1番最後で、いわゆるトリとなる。
「えっと最後かな?吉田俊太といいます。何も取り柄がありません。趣味はYouTubeでお笑いを見ることくらいかな」
「それならシュレックとコンビを組めばいいんじゃん?」
すかさずツッコミが入り、クラス全員が笑いの渦に包まれた。
本来はからかわれたはずだったが、俊太と大五郎には、図らずも同時にビッビっと電気が走った。
グッドアイディア!
ここに ザ・オタンコナース が誕生した。
今日も2人は、ファミレスでネタ作り。といいながら、そのほとんどは大五郎が考えている。俊太は向かい合った席で、ゲームに夢中だ。
「大ちゃん、まだできないの?」
「俊こそ、遊んでないでアイディア出してよ」
「何言ってんだ、この前言おうととしたら邪魔すんなって言ったじゃん」
「あれは、ふざけたことばっかり言うから」
「だからもう言わないことにした」
俊太が好むのは、昭和の臭いがするどつき漫才。一方で大五郎は切れ味鋭いネタで勝負しようとする。そもそも目指す路線が違っている。だからネタ作りの時は、いつもケンカ腰となってしまうのだ。
それでも30本以上のネタを、この1年間で作り上げてきたということは、その実力とともに、真剣にお笑いと向き合おうとしてきた証かもしれない。
いつかテッペンとろうぜ
それが2人の合い言葉だった。
今日は年に一度の文化祭。午後からのステージで、特技披露の時間が設けらている。バンド演奏をする者、マジックを披露する者、ストリートダンスをする者など。ここぞとばかりに目立ちたがりやたちが集ってきた。
「続いては、ザ・オタンコナースの漫才です。どうぞ」
司会者が2人を紹介する。
はい、どーもー。タンゴでーす
ナースでーす
二人あわせてオタンコナース、でーす
俺ガードマンってやってみたいんだ。じゃあ君は強盗ね
あっいいよ
えっ?強盗でもいいのか~い
と言うと、翔太が大五郎の頭を思いっきりはたいた。その瞬間にどっと笑いが。
お前の顔はやっぱり強盗顔だ
また頭をはたくと、こでもやや笑いが。俊太のツッコミが続く。
ところで強盗のピストル持ってきた?
大五郎はお玉を差し出した。
そうそう。えっ?これってピストルじゃなく、お玉やないか~い
またまた頭をはたいたが、今度は全く笑いが起きない。それどころか観客が引いていくのが、誰の目にも明らかだった。
これがホントの玉にキズってか?
それからはしらけたムードだけが漂ってしまい、こうなると完全にアウト。
さすがの2人もこの状況に気づいたのか、その後の掛け合いが長く感じられた。
その日の夜、2人はいつもの公園にいた。大五郎が俊太を呼び出したのだ。
ここは2人が必死に練習を繰り返してきたあの場所。
「俊、ビックニュース。来月にお笑いU15の全国大会予選があるんだけど、もちろん出るよな」
それは彼らが長年目指してきた、ジュニア版M1とも言われる漫才の甲子園だ。
「そのことなんだけど」
神妙な面持ちで、俊太は小声で口ごもる。
「俺、お笑い止めようと思ってんだ」
「えっお前いま何て言った?正気かよ」
「いや当面な。なんせ受験もあるし。うちの親がうるさいんだ」
「でもこんなビッグチャンスなんてなかなかないぞ」
「そんなこと分かってる。でも・・・」
「でもって何だよ?」
何か俊太も言いにくそうだったが、意を決して話を続ける。
「じゃあ正直に言うぞ。俺たちの笑いって限界じゃない?この前の文化祭だってひどかったし」
そのことは、さすがの大五郎も気づいていたが、認めたくなかったというのが本音だ。
「あっあれね。たまたまネタが客と合わなかっただけ。今度こそは」
「無理しなくてもいいよ。本当は大ちゃんも分かってるくせに」
さすがに痛いところを突かれ、大五郎には返す言葉が見つからない。
「それと永遠の別れじゃないんだから。まあそんときは」
2人が漫才について話したのは、これが最後となった。あれだけ熱く燃えてた思いが、一瞬にしてフェードアウトしてしまった。
俊太の拭えきれないモヤモヤ感は、その後もずっと消えることはなかった。
大五郎は、父親の実家がある北海道の高校へ転校した。その後酪農家となり、結婚し妻と2人の子どもで幸せな家庭を築いていた。
俊太は、高校卒業後にトラックドライバーとなり、全国各地を配送のために駆け回る毎日だった。今日も帯広への配達の途中で、鼻歌交じりにハンドルを握っていた。
車中のFMラジオから、リスナーの投稿を読むDJの軽妙な声が聞こえてくる。
こんにちは初めての投稿です。私は現在35歳。東京から越してきてもう20年が過ぎました。今では冬の寒さにも慣れ、『しばれる』が自然と口から出るNEW道産子です。
さて私には小さいころからの夢があります。それはお笑い芸人になることです。中学のとき相方のタンゴとコンビを組み、本気でプロになることを目指していました。でも世間はそんなに甘くなく、北海道に越してくるとともに、その話も立ち消えになってしまいました。『いつかテッペンとろうぜ』とよく励まし合ったものです。そんなの無理だと分かっていたけど、あのころは楽しかったなあ。
いえいえ今も夢は捨てていません。それどころか今回投稿したのは、もう一度芸人に挑戦しようと誓いたかったからです。
吉田俊太、いやタンゴ聞いてるか?大五郎だよ。よかったら、もう一度俺たちの夢を目指さないか?
こんどの4月1日。あの公園で待ってる。ぜひ来てくれ・・・なんてね。
まあ聞いてるわけないですよね。35歳のおっさんのたわごとでした。
地平線の彼方にまで伸びる一本道。トラックには、DJの声だけが流れていた。
そのときの俊太のは目からは涙があふれ出してきた。しかし拭おうとせずただただ前を見つめていた。
ナースでーす
2人あわせてオタンコナース、でーす
ところで、俺、1回でいいからバスの運転手やってみたいんだけど
でも吸い過ぎると危険じゃない?
それってガスやろ。俺がなりたいのはバスの運転手
ああ俺たち男だからね
いや、それはオス。いい加減にしいや。もうええわ
時は午後8時。街中の公園から、奇妙な掛け合いの声が聞こえてくる。声の主は吉田俊太と柿崎大五郎で、2人は花山中学校3年生の同級生。吉田俊太、中肉中背で特に得意なスポーツはなく勉強も並。顔はイケメン一歩手前ってとこ。柿崎大五郎は肥満体型、見た目はシュレックのようで、お世辞にもモテるタイプからはほど遠い。当然これまでは彼女ができたことはない。学校の成績はそれほどよくないが、発想がユニークで、心情豊かにおもしろいアイディアを次々と生み出す天才だ。
そんな2人だが、2年生までは互いにその存在すら知らなかった。
それは年度初めのクラスでの自己紹介でのこと。担任からのひと言で、ことが動き出した。
「今日から中学校生活最後の一年が始まる。新しいメンバーに自分を知ってもらうため、今から自己紹介タイムをするからな」
生徒たちにとってはいかにも迷惑な話だったが、しかたなく自己紹介が始まった。
「名前は浅井康太です。2組から来ました。趣味はサッカー、1年間よろしく」
「俺の名は井黒宮規。部活はテニス部で推しは乃木坂。みんなよろしくね」
1人終え1人終えて、いよいよ大五郎の順番となった。
「よっシュレック待ってました」
大向こうから声が掛かる。大五郎は気にする素振りも見せず話し始めた。ゆっくりと。
「柿崎、名前は大五郎で、見たとおりイケメンです・・・違うか?これからは大ちゃんと呼んでください、以上。あっ将来の夢は、お笑い芸人になること。誰か相方になってくれませんか?」
突然の告知にみんな唖然としたが、すぐに次の自己紹介に移った。。
「黒田伸朗です。趣味は・・・・・」
そして俊太の順番となった。吉田姓なので、出席番号は1番最後で、いわゆるトリとなる。
「えっと最後かな?吉田俊太といいます。何も取り柄がありません。趣味はYouTubeでお笑いを見ることくらいかな」
「それならシュレックとコンビを組めばいいんじゃん?」
すかさずツッコミが入り、クラス全員が笑いの渦に包まれた。
本来はからかわれたはずだったが、俊太と大五郎には、図らずも同時にビッビっと電気が走った。
グッドアイディア!
ここに ザ・オタンコナース が誕生した。
今日も2人は、ファミレスでネタ作り。といいながら、そのほとんどは大五郎が考えている。俊太は向かい合った席で、ゲームに夢中だ。
「大ちゃん、まだできないの?」
「俊こそ、遊んでないでアイディア出してよ」
「何言ってんだ、この前言おうととしたら邪魔すんなって言ったじゃん」
「あれは、ふざけたことばっかり言うから」
「だからもう言わないことにした」
俊太が好むのは、昭和の臭いがするどつき漫才。一方で大五郎は切れ味鋭いネタで勝負しようとする。そもそも目指す路線が違っている。だからネタ作りの時は、いつもケンカ腰となってしまうのだ。
それでも30本以上のネタを、この1年間で作り上げてきたということは、その実力とともに、真剣にお笑いと向き合おうとしてきた証かもしれない。
いつかテッペンとろうぜ
それが2人の合い言葉だった。
今日は年に一度の文化祭。午後からのステージで、特技披露の時間が設けらている。バンド演奏をする者、マジックを披露する者、ストリートダンスをする者など。ここぞとばかりに目立ちたがりやたちが集ってきた。
「続いては、ザ・オタンコナースの漫才です。どうぞ」
司会者が2人を紹介する。
はい、どーもー。タンゴでーす
ナースでーす
二人あわせてオタンコナース、でーす
俺ガードマンってやってみたいんだ。じゃあ君は強盗ね
あっいいよ
えっ?強盗でもいいのか~い
と言うと、翔太が大五郎の頭を思いっきりはたいた。その瞬間にどっと笑いが。
お前の顔はやっぱり強盗顔だ
また頭をはたくと、こでもやや笑いが。俊太のツッコミが続く。
ところで強盗のピストル持ってきた?
大五郎はお玉を差し出した。
そうそう。えっ?これってピストルじゃなく、お玉やないか~い
またまた頭をはたいたが、今度は全く笑いが起きない。それどころか観客が引いていくのが、誰の目にも明らかだった。
これがホントの玉にキズってか?
それからはしらけたムードだけが漂ってしまい、こうなると完全にアウト。
さすがの2人もこの状況に気づいたのか、その後の掛け合いが長く感じられた。
その日の夜、2人はいつもの公園にいた。大五郎が俊太を呼び出したのだ。
ここは2人が必死に練習を繰り返してきたあの場所。
「俊、ビックニュース。来月にお笑いU15の全国大会予選があるんだけど、もちろん出るよな」
それは彼らが長年目指してきた、ジュニア版M1とも言われる漫才の甲子園だ。
「そのことなんだけど」
神妙な面持ちで、俊太は小声で口ごもる。
「俺、お笑い止めようと思ってんだ」
「えっお前いま何て言った?正気かよ」
「いや当面な。なんせ受験もあるし。うちの親がうるさいんだ」
「でもこんなビッグチャンスなんてなかなかないぞ」
「そんなこと分かってる。でも・・・」
「でもって何だよ?」
何か俊太も言いにくそうだったが、意を決して話を続ける。
「じゃあ正直に言うぞ。俺たちの笑いって限界じゃない?この前の文化祭だってひどかったし」
そのことは、さすがの大五郎も気づいていたが、認めたくなかったというのが本音だ。
「あっあれね。たまたまネタが客と合わなかっただけ。今度こそは」
「無理しなくてもいいよ。本当は大ちゃんも分かってるくせに」
さすがに痛いところを突かれ、大五郎には返す言葉が見つからない。
「それと永遠の別れじゃないんだから。まあそんときは」
2人が漫才について話したのは、これが最後となった。あれだけ熱く燃えてた思いが、一瞬にしてフェードアウトしてしまった。
俊太の拭えきれないモヤモヤ感は、その後もずっと消えることはなかった。
大五郎は、父親の実家がある北海道の高校へ転校した。その後酪農家となり、結婚し妻と2人の子どもで幸せな家庭を築いていた。
俊太は、高校卒業後にトラックドライバーとなり、全国各地を配送のために駆け回る毎日だった。今日も帯広への配達の途中で、鼻歌交じりにハンドルを握っていた。
車中のFMラジオから、リスナーの投稿を読むDJの軽妙な声が聞こえてくる。
こんにちは初めての投稿です。私は現在35歳。東京から越してきてもう20年が過ぎました。今では冬の寒さにも慣れ、『しばれる』が自然と口から出るNEW道産子です。
さて私には小さいころからの夢があります。それはお笑い芸人になることです。中学のとき相方のタンゴとコンビを組み、本気でプロになることを目指していました。でも世間はそんなに甘くなく、北海道に越してくるとともに、その話も立ち消えになってしまいました。『いつかテッペンとろうぜ』とよく励まし合ったものです。そんなの無理だと分かっていたけど、あのころは楽しかったなあ。
いえいえ今も夢は捨てていません。それどころか今回投稿したのは、もう一度芸人に挑戦しようと誓いたかったからです。
吉田俊太、いやタンゴ聞いてるか?大五郎だよ。よかったら、もう一度俺たちの夢を目指さないか?
こんどの4月1日。あの公園で待ってる。ぜひ来てくれ・・・なんてね。
まあ聞いてるわけないですよね。35歳のおっさんのたわごとでした。
地平線の彼方にまで伸びる一本道。トラックには、DJの声だけが流れていた。
そのときの俊太のは目からは涙があふれ出してきた。しかし拭おうとせずただただ前を見つめていた。
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