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最終話
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そんなような、はた迷惑なラインを妹や弟に送りつけ、散々心配させたりした。そのときのひとみは本当にしんでもどうでもいい気分だった。軽くうつ状態だっただろうか。
妹に号泣しながら電話をかけたり、しばらくは情緒不安定をきわめた。
どうして生きねばならないのか、真剣に考えなおした。
創作のために私は生きていると、以前より強烈に思うようになった。
ひとみにとっては、絵や小説だ。
そして何週間か苦しみぬいたあと、ひとみは、立ち直ることができた。
気がつくとまあ、いいか。楽しく生きよう、といつものように戻っていた。
そして結婚しようが、同棲しようがいつ、別れたり離れたりするかわからない不安定な彼氏や旦那よりも、仲が良かろうがケンカしようが、結婚騒動を巻き起こそうが、絶対にお互いがしぬまで親族で別れるということがない彼との関係が、神さまからのプレゼントのように宝物のように感じたのだ。
なぜ、彼と私はめぐりあったのか、それはいまだにわからないけど、ある意味
「運命のひと」といえるのではないかとひとみはそう結論づけた。
誰かに頭おかしいと言われるかもしれない、誰がなにを言おうがおもおうが、しぬまで好きな人であり続けるのは間違いない。
もちろん彼から好きとか、気になるなど言われたことは一度もないし、いまもラインは復活したが、既読スルーされている。
もと占い師として何十回とタロットをみた感覚でふと気がついたのだが、毎回必ずひとみのことを気に入ってるカードがでてくる。それだけなら、ひとみの希望をカードが反映させてるだけかもしれない、客観的ではないかもしれない、しかしなんとも思わない妹としか見ていないのなら、何年もひとみが結婚してくれといったあたりから、何十回も苦悩のカードがたくさんでてくる。たぶん、ひとみを少なからず好きだからこそ、親族だから踏み出せない苦しさを表しているだろう。よほどひとみのことを想い、思い悩まなければそんなカードはでないはずだし、苦悩のカードをひとみが希望して出してるとは考えにくい。このことも最近、気がついたのだが。
ひとみは究極的には彼と結ばれなくてもいいと思っている。
ずっとそばにいてくれればいい、
と最終的におもうようになった。これから未来も彼と私はなにも変わらなくてもそばにいてくれれば幸せです。
以上が私と彼のはなしとなります。長々お読みいただきありがとうございました。
妹に号泣しながら電話をかけたり、しばらくは情緒不安定をきわめた。
どうして生きねばならないのか、真剣に考えなおした。
創作のために私は生きていると、以前より強烈に思うようになった。
ひとみにとっては、絵や小説だ。
そして何週間か苦しみぬいたあと、ひとみは、立ち直ることができた。
気がつくとまあ、いいか。楽しく生きよう、といつものように戻っていた。
そして結婚しようが、同棲しようがいつ、別れたり離れたりするかわからない不安定な彼氏や旦那よりも、仲が良かろうがケンカしようが、結婚騒動を巻き起こそうが、絶対にお互いがしぬまで親族で別れるということがない彼との関係が、神さまからのプレゼントのように宝物のように感じたのだ。
なぜ、彼と私はめぐりあったのか、それはいまだにわからないけど、ある意味
「運命のひと」といえるのではないかとひとみはそう結論づけた。
誰かに頭おかしいと言われるかもしれない、誰がなにを言おうがおもおうが、しぬまで好きな人であり続けるのは間違いない。
もちろん彼から好きとか、気になるなど言われたことは一度もないし、いまもラインは復活したが、既読スルーされている。
もと占い師として何十回とタロットをみた感覚でふと気がついたのだが、毎回必ずひとみのことを気に入ってるカードがでてくる。それだけなら、ひとみの希望をカードが反映させてるだけかもしれない、客観的ではないかもしれない、しかしなんとも思わない妹としか見ていないのなら、何年もひとみが結婚してくれといったあたりから、何十回も苦悩のカードがたくさんでてくる。たぶん、ひとみを少なからず好きだからこそ、親族だから踏み出せない苦しさを表しているだろう。よほどひとみのことを想い、思い悩まなければそんなカードはでないはずだし、苦悩のカードをひとみが希望して出してるとは考えにくい。このことも最近、気がついたのだが。
ひとみは究極的には彼と結ばれなくてもいいと思っている。
ずっとそばにいてくれればいい、
と最終的におもうようになった。これから未来も彼と私はなにも変わらなくてもそばにいてくれれば幸せです。
以上が私と彼のはなしとなります。長々お読みいただきありがとうございました。
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みんなの感想(10件)
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主人公の視点から目の前の様々なことがなかなか噛み合わず、その中で最後に残ったものが結果的にはいちばん大事なものになるのかな、という感想を抱きました。
主人公の心にあるモヤモヤ感が読んでいるうちに、自分にも入ってくるような感じで、なんとなく生きづらい、でもなんとかならないのかな、それでも仕方ないのかな、という呟きが聞こえてくるような気がしました。
へえ~なるほどです!!
ありがとうございます。
拝読しました〜(*^^*)
私は恋愛はよくわからないので、あまり共感できず(すみません汗)全編「へぇ〜」ってなりながら読んでいたのですが、最終話の
「創作のためにわたしは生きている」
には共感しまくりでした!
どんなに悲しくて辛いことがあっても、創作があれば生きていけますよね!
私も似たような話を小説家になろうで書いでるので良かったら……|ω・`)つ そっ…
感想ありがとうございます😊
なるほどです。
創作は人間だけができることですよね。この力で生きていきたいですよね!
前世で恋人というシチュエーションに惹かれて読ませて頂きました。ありがとうございます。
読んでいただき、ありがとうございます❗️😊
そうなんです。前世は恋人なのに、いまは、、ってかんじです。