腐女子の俺が逝く! ゲームから出られなくなった俺は趣味を堪能するはずが……あれあれ?

冬生羚那

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※ お前のせいじゃないか

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「も、ぉ……むりだからぁ……っ」
「まだだ」
「やらぁ……!」

 どれだけの時間が過ぎたのか……精を吐き出すレオンの肉杭の迸りは、まだ終わらない。
 びゅくびゅくと吐き出し続ける精に、どうなってるのかと途切れ途切れに問いかければ、狼は射精が長いとのことで、しかも、最後に更に押し開いてきたのは、亀頭球というものらしい。
 犬はそうだと知っていたが、狼もそうなんだ、とどこか余所事のように思う。
 その間もレオンの飛沫は胎内に流し込まれ続け、昇ったまま降りることも出来ず、何度も体を跳ねさせる。

 漸く、本当に漸くレオンの放出が終わり、俺の上でレオンが深く息を吐いた。
 そうしてほんの少し萎んだ肉杭が、それでも内壁を引き摺るようにして出て行く。
 その刺激に小さく声を上げてしまえば、レオンから咎めるような視線が向けられた。
 だが、言いたい。
 お前のせいじゃないか、と。
 長く続いた絶頂のせいで、そんなに口が回らないのが悔しい。
 文句も言えないじゃないか。
 ソファーからみっともなく片足と片腕を落としたまま、レオンが出て行く感覚に震える。
 ずるん、と肉杭が抜けてやっと息を吐くことが出来た。

「大丈夫か?」
「……らいじょぶに、みえるか?」
「す、すまん」

 カッスカスに枯れた声で答えればレオンが目に見えて落ち込んだ。
 耳も尻尾もしょぼーんと垂れ下がっている。

「……みず」
「ま、待ってろ!」

 ズボンを寛げて萎えた杭を出したままの間抜けな格好で、レオンはコップに水を入れて差し出してきた。
 ソファーの上で、力の入らない腕を使ってじりじりと体を動かし、なんとか斜めに凭れかかる。
 ぽっこりと膨れてしまった下腹に力が入ったら、ごぽ、とおかしな音が聞こえて微妙に恥ずかしいが……まずは水が欲しい。
 喉がカラカラでイガイガする。

 レオンに手伝ってもらいながらなんとか水を飲み干す。
 もう一杯、もう一杯と結局三杯は飲んだ。

「……お前、これじゃあ精霊んとこ行けねえじゃん」
「す、すまん!」
「まったく……風呂もう一回入らなきゃ……」
「す……すまん……」
「もういいよ。怒ってはねえから」

 レオンとこうなってしまったのは、確かに誤算ではあったが、別にだからといってレオンを嫌いになったとかでもないし、これはこれでいい思いが出来たのではないかと思う。
 処女喪失の痛みを感じたのは予想外だったけど!

 多少なりとも時間をおいた体は、なんとか動くようだ。
 あらぬところとかがギシギシするけど、そこは目を瞑っておこう。
 ソファーに手を置いてゆっくりと立ち上がり、一歩を踏み出そうとした瞬間、ごぼりと足の間から滝のように白いものが溢れた。

「あ……」

 驚いて手を当て下を見ようとしたら、膝から力が抜けてしまった。
 床に座り込んでソコに手を当てて押さえてみるけれど、溢れた液体は止まらず床に小さな池を作ってしまう。

「だ、出しすぎじゃね?」

 出てくる液体の量の酷さに、こんだけ出てくるなら俺の腹も膨れるか、とどうでもいいことが浮かんでくる。
 しかも、こんな垂れ流し状態で風呂場まで行かなきゃいけないのなら、廊下も酷いことになるだろう。
 足に力の入らない状態で、風呂に入った後に掃除までしなきゃいけないのは、はっきり言って辛い。

 恨めしそうな目をしてしまったのは、仕方ないだろう。
 振り返ってレオンを睨み付ければ、レオンの目は池を作る場所へと注がれていた。
 その目にまた熱が籠るのが見えて、頭に血が上った。

「バカレオン! 見てんじゃねえ! お前これ掃除しろよ!」
「はっ! あ、ああ」

 怒鳴るとレオンがはっとしたようにソコから視線を上げた。
 その目からは熱が霧散していて、内心でほっとする。
 もう一回とか言われたら、マジで死ぬ。
 ちょっと怒鳴るのに腹に力が入っただけで出てくるしよ!
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