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オナーニッビュル国を歩く

にじゅうわめ※(モブ)≪強姦描写(少)≫

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 エルさんの実験成果としていやんあはんうふんなお薬がそこそこの量、倒した魔物の量も結構な量になった。
 あえて、あえて言うならば俺の体液とかの方が多いよね。
 元々性欲旺盛らしいジューク相手に、1回で終わる方が少ないし……それに俺の体液が欲しいエルさんにずこばこを推奨されてしまったら……回数も増えるってもんだ。
 ただ、俺が歩くのが遅くなっちゃうことと、昼間の休憩増えることが問題デス。
 全部俺の異空間収納に収まってるから荷物は少ないけれど、歩く距離が半端ない。
 馬には俺1人で乗れないから、どこかで練習出来るといいんだけど……それは先へなるべく進みたい今は出来ない。
 3人になっちゃったから馬に2人乗りも出来ないからね。
 流石にどっちかに歩け、とか走れ、とは言えないもん。
 だから時間がかかることかかること。

「車がほしい……」
「くるま?」
「あー……馬車?」
「馬車いいね。僕は揺れない馬車がいいな」
「実験はさせませんよ?」
「どうして?」
「そんなことになったらお前は馬車から降りて来なくなるだろうが」
「でもさ、別に僕いなくてもジュークだけで間に合うでしょ」
「……じゃあエルさんは帰りますか?」
「それは嫌だ」

 グダグダながらも進んだ俺たちは漸く町らしき所へと到着した。
 その町は大きくなく、そこに住む人たちが全員顔見知りになれる程度の大きさだった。

「……なにかおかしい」

 町の入口でジュークとエルさんが足を止め、そう呟いた。
 一瞬何のことか、と思ったが、昼間なのに外に出ている人はいないし、物凄く静かなのだ。
 そしてなんだか空気が重い……暗い?

「……ちょっと待ってくださいね」

 俺は1歩足を進めて町に足を踏み込むとMAPを開き、その町の全貌を確認してみる。
 俺のこのMAP、こうして町とかに足を踏み入れてしまえばそこにあるお店だとかを確認することが出来るのだ。
 町にはお店は少ない。
 道具屋らしいお店と、食堂、鍛冶屋さんぐらいしかなかった。
 そしてそこに住む人々は……皆建物の中に引きこもっている印象を受ける。
 どの家にも人を表すピンがあるのだが、まるで気配を押し殺し隠れているみたいだ。
 そうジュークとエルさんに告げると、他に何かわかることはないかと聞かれ、俺はピンをじっくりと観察してみる。
 そうして食堂にピンがたくさんあることに気が付いた。
 ピンの色でわかることがあったことを思い出す。

 無害な生き物は青。
 敵意を持つ生き物は赤。
 食堂に集まるピンの殆どは黄色、である。
 町中の住人らしき人を示すピンは青か緑。
 この色の違いは何か、ピンをいくつかタップしてその違いを比べてみる。

「……わかりました。この町は盗賊に襲われたみたいです」
「詳しく頼む」
「まず……」

 勇者の力として悪意がある人間かどうかを判断出来る力があることを説明する。
 これがMAPに表示されるピンの色に該当する。
 建物の中に逃げるように存在する青色と緑色は住人と判断した。
 名前もわかるとは言わずにおくけども、青色は悪意のない人間を示すことは経験でわかっている。
 そして食堂に集まっている黄色をタップすれば説明文が出てくる。
 そこに記される『盗賊の一味』だとか『頭領』の文字ね。
 この黄色は危険人物、という意味合いを持っていると俺は判断した。
 そして緑色だが……これはこちらの対応次第で敵対しそうな存在だと思う。
 青色のピン……自分の子供を守るのが緑色のピン、親である。
 こちらを警戒しているのが緑色、って判断した。
 ピンの色の意味は説明しないでおくけども、それらを踏まえて『町の食堂に盗賊が集まっている』と教える。
 人数は15、食堂には食堂の主人と、数人の町の人がいる。

「……そうか」
「その盗賊、他の場所にいないのかな?」
「町にいる盗賊は食堂にいるだけですね」
「ふーん……懸賞かかってるかな?」
「わかんないですね……ごめんなさい」
「いや、他にいないことがわかれば十分だ」

 ジュークと頷き合い、これからどう動くかを擦り合わせる。
 そして俺たちは食堂へと足を向けた。

「ぎゃはは!……おい、オヤジ!酒もってこい!」
「やだぁ……!いやぁ!」
「おーおー、なまっちろい肌してんなぁ」
「あー、やっぱ若いのはいいな」
「ひぎぃ……!痛いぃい!」
「おいおい、傷つけんなよ?まだまだ頑張ってもらわねえとな!」
「やあああ!」

 食堂の中は無法地帯とも言えた。
 いくつかのテーブルや椅子は散乱し、壁には何かがぶつかったような跡もある。
 食事や酒をかっくらう奴らもいれば、住人を取り囲んで犯している奴らもいた。
 食堂の主人は……満身創痍で悔しそうに顔を歪めながら盗賊に酒を出している。
 そんな食堂に足を踏み込んだ俺たちは、それはもう注目の的になった。
 いくつもの目がこちらを向き、何人かは俺たちを警戒している。

「誰だ」
「なんだぁ?旅人か?」

 そこに居た人間の視線は俺とエルさんに集中した。
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