ある男の異世界での生活

冬生羚那

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とりあえず書いてみることにした

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──せっかくなので日記?記録?を書く癖をつけようと思う。記憶があやふやな所もあるけど、まあそこは誰が読む訳でもないしいいよな。

 まずは俺の世界が一転した日のこと。
 あれは大きな台風が近くを通るって天気予報で言ってた日だった。
 風も強かったし、雨も酷かった。
 隣の市の川が決壊しちゃったり、道路が浸水しちゃって交通機関なんて麻痺しちゃってた。
 でも俺は仕事に出てたし、歩いて帰れない距離でもなかったから川みたいになっちゃった道路を歩いてた。

 大通りから一本、裏に入った所にあった俺の家。
 まあ、安いアパートでの一人暮らしだったんだけどさ。
 色んなものが流されてる中、家まで後100メートルって所で何か硬いものがガゴンゴンゴンって音を立てながら近づいて来た。
 何だろう、って見たら車が団子みたいにいくつも纏まってこっちに来てた音だった。
 でも、もう曲がり角に差し掛かってたし、さっさと曲がってしまえば車にぶつかることもない、と曲がり角を曲がって……タイミング良く、っていうか悪くっていうか……今までも風は吹いてたけど、正面から台風でも来たのか!?ってぐらい強い風が吹き付けて来た。
 まあ、台風来てたからこうなったんだけどさ。

 目も開けてられない強い風が顔に当たって思わず目を瞑ったら、顔面に物凄く硬いものがぶつかった。
 痛かったし目ん玉飛び出るかと思ったし火花散ったし……そんで気絶したか、もしくは死んじゃったか……。
 ここは俺にもわからないんだけどな。
 ハッと気が付いたら俺は自然豊かな世界へと来てました。

 そうだね、異世界転生だか転移だね。
 この日記も日本語を忘れたくない、っていうのも兼ねてるんだよな。
 日本語は今の所俺しか読めないし、誰かに俺から読ませることもない、まるで俺だけの暗号文だと思うわ。

 っと、後ろでデッカイ図体してるくせにベッタリ甘えてくる奴がいるから今回はここまで。
 一回書き始めると結構楽しいな。
 また時間を見つけて書いていこうと思う。
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