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第三章 嘆きの迷宮
依頼書選定
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「そうなんだけど、艇長は飛空艇にこだわっているからな……なんでだろう?」
とブラウンも不思議そうに呟いた。二人にとっては戦艦だろうと飛空艇だろうとどっちでも良かったが、誰が見てもミカサは戦艦にしか見えないだろうと思っていた。
――もうあれは戦艦で良いだろう? 面倒くせぇ――
というのが二人の偽らざる気持ちだった。
それはさておき
「さあ?」
とクロードは諦め顔で首を振った。彼はこれ以上は不毛な会話だと悟ったようだ。
「それよりも、その依頼書をよく読んでみろよ。炎龍は一匹ではないぞ。大量発生中とか書いてあるぞ」
とブラウンが声をあげた。
「え~!? そんな事が……なんでだ?」
とクロードは驚いて依頼書を見直しながら聞いた。
「知らん。繁殖期か?」
とブラウンは首を振って聞き返した。
「う~ん、どうだろう。炎龍の生態なんかおいらは知らん」
「だな。俺も知らん」
大量発生した理由は解らないが、炎龍たちがとんでもない状況になっている事だけは二人にも分かった。
「それにしてもこんなクエストなんか、誰も手を出さんだろう……」
とクロードは言いながら持っていた依頼書から目を離した。
「うん。俺もそう思う。よっぽどでないとな。想像もしたくない。こちらに被害が無いのであれば、勝手に繁殖でも何でもしてくれって感じだな」
とブラウンは激しく横に首を振った。まさに君子危うきに近寄らずである。触らぬ炎龍に祟りなしである。
「……でも艇長なら」とクロードが呟くと
「喜んで突入するな」
とブラウンが全てを諦めた様な表情で言った。
「間違いない」
とクロードも頷いた。
そこへ
「おーい。なんか良いのあったぁ?」
と食事が終わったフローラとソフィアがやって来た。
「うん。これなんだけどねぇ」
とクロードが手にしていた依頼書を見せた。
「なになに……炎龍退治かぁ……艇長とカーンが喜びそう」
とフローラも同じ事を言った。思う事はみな同じだった。
「その下をよく見ろよ」
とブラウンが張り紙の赤文字のところを指さした。
「あ~ん……げ! 何ぃ? 大量発生中?!」
とフローラはのけぞって驚いていた。
「そうだよ。何匹いるか知らんが、多数の炎龍相手に飛び込む羽目になるぞ」
「う~ん。それはそれで……やっぱり艇長喜びそう」
とフローラは今度は冷静に応えた。
「そこか!!」
「うん。嬉々として突っ込みそう」
「もしこのクエストを俺が受けて帰ったら?」
とクロードが聞くと
「聞くまでもない。間違いなく艇長はノリノリだし、あんたはアイリスから『お前らはしばらく晩飯抜きだ!』って間違いなく言われる。下手したら炊事当番になる」
とフローラが自信ありげに胸を張って言った。
「だよなぁ……これは無しだなぁ……ソフィアもそう思うでしょ?」
そう呟くとクロードは振り返って聞いた。
「え? あ、う、うん。そうだね」
と慌てたようにソフィアは何度もうなずいた。
――面白そうって思っていたのバレなかったかな?――
そう。隠れチート持ちのソフィアは『炎龍退治』と聞いた時から、心がタップダンスを躍っていた。
「やっぱ、これは無しだな」
とクロードは依頼書を掲示板に戻した。
――え?――
とソフィアは心の中で思ったが声にも出してしまっていた。
「え? ソフィアは炎龍退治したいの?」
とクロードが少し驚いたように聞き返した。
「ううん。そんな事はないよ」
とソフィアは慌てて否定した。
「だよねぇ……大量発生した炎龍なんて命がいくつあっても足りないよね」
とクロードは勝手に納得したように何度もうなずいた。
「ここは大人しくダンジョン攻略にしておいた方が無難だろう」
といつの間にか掲示板の前に来ていたコーネルが言った。
とブラウンも不思議そうに呟いた。二人にとっては戦艦だろうと飛空艇だろうとどっちでも良かったが、誰が見てもミカサは戦艦にしか見えないだろうと思っていた。
――もうあれは戦艦で良いだろう? 面倒くせぇ――
というのが二人の偽らざる気持ちだった。
それはさておき
「さあ?」
とクロードは諦め顔で首を振った。彼はこれ以上は不毛な会話だと悟ったようだ。
「それよりも、その依頼書をよく読んでみろよ。炎龍は一匹ではないぞ。大量発生中とか書いてあるぞ」
とブラウンが声をあげた。
「え~!? そんな事が……なんでだ?」
とクロードは驚いて依頼書を見直しながら聞いた。
「知らん。繁殖期か?」
とブラウンは首を振って聞き返した。
「う~ん、どうだろう。炎龍の生態なんかおいらは知らん」
「だな。俺も知らん」
大量発生した理由は解らないが、炎龍たちがとんでもない状況になっている事だけは二人にも分かった。
「それにしてもこんなクエストなんか、誰も手を出さんだろう……」
とクロードは言いながら持っていた依頼書から目を離した。
「うん。俺もそう思う。よっぽどでないとな。想像もしたくない。こちらに被害が無いのであれば、勝手に繁殖でも何でもしてくれって感じだな」
とブラウンは激しく横に首を振った。まさに君子危うきに近寄らずである。触らぬ炎龍に祟りなしである。
「……でも艇長なら」とクロードが呟くと
「喜んで突入するな」
とブラウンが全てを諦めた様な表情で言った。
「間違いない」
とクロードも頷いた。
そこへ
「おーい。なんか良いのあったぁ?」
と食事が終わったフローラとソフィアがやって来た。
「うん。これなんだけどねぇ」
とクロードが手にしていた依頼書を見せた。
「なになに……炎龍退治かぁ……艇長とカーンが喜びそう」
とフローラも同じ事を言った。思う事はみな同じだった。
「その下をよく見ろよ」
とブラウンが張り紙の赤文字のところを指さした。
「あ~ん……げ! 何ぃ? 大量発生中?!」
とフローラはのけぞって驚いていた。
「そうだよ。何匹いるか知らんが、多数の炎龍相手に飛び込む羽目になるぞ」
「う~ん。それはそれで……やっぱり艇長喜びそう」
とフローラは今度は冷静に応えた。
「そこか!!」
「うん。嬉々として突っ込みそう」
「もしこのクエストを俺が受けて帰ったら?」
とクロードが聞くと
「聞くまでもない。間違いなく艇長はノリノリだし、あんたはアイリスから『お前らはしばらく晩飯抜きだ!』って間違いなく言われる。下手したら炊事当番になる」
とフローラが自信ありげに胸を張って言った。
「だよなぁ……これは無しだなぁ……ソフィアもそう思うでしょ?」
そう呟くとクロードは振り返って聞いた。
「え? あ、う、うん。そうだね」
と慌てたようにソフィアは何度もうなずいた。
――面白そうって思っていたのバレなかったかな?――
そう。隠れチート持ちのソフィアは『炎龍退治』と聞いた時から、心がタップダンスを躍っていた。
「やっぱ、これは無しだな」
とクロードは依頼書を掲示板に戻した。
――え?――
とソフィアは心の中で思ったが声にも出してしまっていた。
「え? ソフィアは炎龍退治したいの?」
とクロードが少し驚いたように聞き返した。
「ううん。そんな事はないよ」
とソフィアは慌てて否定した。
「だよねぇ……大量発生した炎龍なんて命がいくつあっても足りないよね」
とクロードは勝手に納得したように何度もうなずいた。
「ここは大人しくダンジョン攻略にしておいた方が無難だろう」
といつの間にか掲示板の前に来ていたコーネルが言った。
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