13 / 15
異世界へ
#13 監視者
しおりを挟む
どれくらい走っていただろうか。俺はもう十分だろうと足を緩めた。サーマルカメラで見渡しても、遥か遠くに熱源が見えるものの直ちに驚異になり得るとも思えなかったので、放置することにした。
「これくらいでいいだろう。俺もそろそろ分離させたナノマシンを回収したい」
俺は本体である機巧核付近のナノマシンを分離させ、豹は遠隔操縦することにしてエリシャの肩に乗った。きちんと超音波カメラとサーマルカメラを併用し周囲を索敵する辜とは忘れない。
「ねえ、さっきネモはウィル・オー・ウィスプが見えなかったのよね?」
「ああ、見えなかった」
「じゃあどうしてちゃんと精霊たちがいない方に逃げられたの?」
「俺はいくつか『目』を持っている。今は生き物の発する熱を見る『目』に切り替えているから見えたんだ」
「その『目』はいくつあるの?」
「五つだ。まずはエリシャみたいな普通の『目』、次に今言った熱源を見る『目』、人間の可聴領域外の音を出してその跳ね返りで見る『目』に、一兆分の一秒の動きすら見える『目』、最後は重力を見る『目』だ」
「よくわからいけど、兎に角ネモは目がいいってこと?」
「まあ、そうだな」
ふうん、とエリシャは納得したらしく、俺を目線の高さまで抱えて前後左右から俺の目を探している。
「それはそうと、エリシャたちはどうやって精霊を見ているんだ? 何か魔法で見えるようにしているのか?」
「いいえ、魔法は使えないわ。ネモは魔族だから何てことないのでしょうけど、私たち人間は魔素的適性が低い生き物だから魔法は使えないの。代わりに魔術を使うのよ」
「魔術?」
「そうよ。空気中にある魔素を魔法陣で引き寄せて発動させる魔法を魔術というの」
「魔法は?」
「体内の魔素を消費して使うことを言うのよ。魔族は体が魔素で出来ているから沢山使えるけれど人間には無理ね」
成る程ね。ドラ司令の出した鎖も魔術によるものということか。物理法則もへったくれもないな。脱出するときに魔術師らしき兵士を攻撃していて本当に良かった。俺がエリシャに巻き付いた鎖を触れなかったのも、それが魔術だったから?
「いいえ、魔術や魔法で産み出されたものは魔素を含むものでしか触れないわ……ほんの少しでも含んでいればいいの。人間でさえ触れるくらいの量よ」
「…………」
だから俺は見えなかったのか。魔素を取り込んでいないから――しかし魔素はどうすれば取り込める? エリシャの話を聞く限りでは、固体の魔素を作るのは難しそうだ。空気中の魔素が膨大に必要となるだろう。
「ネモ? 近くに何かいない? どうしてもさっきから目線を感じるの」
不意にエリシャの様子がおかしくなった。びくびくと震え俺を胸に掻き抱くと、豹の首にしっかりと掴まった。
「俺の『目』には何も映っていないが……だが油断はいけないな。もしかしたら俺の『目』を盗める奴がいてもおかしくない。なんたって異世界だ」
「人じゃないかも」
「人ではない?」
「使い魔かも」
「インプとか?」
「うん。腐ってもインプは低級の魔族だから、私たちの目を欺くのも簡単よ」
姿を看破するには一定の魔素を保有しないといけないということだろう。であるならば、俺が魔素を取り込むことが出来れば、よりエリシャを守ることが易くなるに違いない。
俺の魔素保有飽和量がどれくらいか知らないが、まあ有機物さえあればいくらでも分裂できるのでいつか実験してみよう。
「……噂をすれば何とやらだ。来たぞ」
俺は予め周囲に充満させておいたナノマシンの流動性とサーマルカメラで尾行者を見つけ出すことに成功した。
そいつは木の上から俺たちを見下ろしていた。サーマルカメラではただのぼんやりとした熱源にしか見えない。が、確実にそこにいた。
大きさは三十センチにも満たない。しかし、仄かに見える輪郭は、ボールに手足をくっつけたような何とも不格好な輪郭だった。俺が言った通りである。
俺は常にナノマシンで周囲を索敵しながら進んでいるので、尾行者の存在を気取るのは容易い。もしそれにも反応せずに追跡できるのならばそれはもう人間ではないだろう。
「エリシャ、見て。あの木の上だ。人間の目には見えないけれど、あそこに尾行者がいる」
「本当に?」
「思った通りの姿だよ。まだ、向こうはこちらが気が付いていることに気が付いていない。仕掛けるのなら今の内だな……何!?」
突如、尾行者が姿を消した。
俺は知覚出来る範囲を三倍に拡張し、エリシャを守るようナノマシンを配置した。
尾行者はエリシャの背中に現れた。そして、鋭い爪を振りかぶり、彼女の心臓を一突きにせしめんと振り下ろした。
この尾行者の不運を挙げるとするならば、それはエリシャに俺が付いていたことだろう。俺は尾行者が何をするのかが一部始終見てとれた。だから、対策も容易に出来た。しかし、慢心はしない。俺は万が一のことに備えて、尾行者が現れた場所に一瞬でナノマシンを集め、球体の壁を尾行者の周りに作り出した。
尾行者は俺の作った檻に閉じ込められた。
「ネモ!」
「大丈夫だエリシャ!」
捕らえた尾行者は檻ごと地面にごとりと落ち、中から僅かではあるが許しを乞う声が聞こえた。
「これが尾行者? 何か随分と丸々としているわね」
「正確にはこの中にいる。でも、中にいる奴も似たようなものだな」
俺は早速尋問することにした。とはいえ、尋問するのに立ち止まってはいられないので、歩きながらだ。檻には自走させ、俺はその上に乗った。
「チイチイ、出してくれよう。俺はただの使い魔だよう。俺は主人の命令に従っているだけなんだ。だから出してくれよう」
「中々ふざけた奴だな。少しきつくしてみるか」
「チイチイ、そんなこと言うなよう。出してくれたら何でもするからさあ。秘密の文書から気になる子の入浴まで、色々覗けるんだぜ」
俺は檻の内部をゆっくりと縮めていくことした。質量を持つのならいつか押し潰されるはずだ。その前に自白するだろう。
今の大きさは直径四十センチ程。それが、徐々に小さくなっていき、三十センチになった。
「チイチイ、狭いよう! 出してくれよう! 大体あんたは何者なんだよ! 俺の目から見ると、あんたは生き物ですらないよ! この檻もとっても頑丈だし、魔術を使った形跡もないし……」
「うるさい。お前は何者だ?」
「俺はただのインプだよう。俺はドラに仕えているんだ」
「あいつか……」
ドラ司令は一人だけ早くに昏倒させられていたのもあって回復も早かった。インプが俺のことを追ってきているということは、この場所も割れている。彼が森を怖がってくれるかはわからないが期待してみよう。
「ドラの他に目を覚ました奴はいるか?」
「チイチイ、誰もいないよう。ご主人は滅茶滅茶怒っていて、お前たちのことを地の果てまで追いかけていって殺すって言っていたよう」
「…………殺す?」
「チイチイ、あんた怖いよう。俺は情報を吐いたんだから逃がしてくれよう」
「……殺すと言ったのか?」
「チイチイ、言っていたさ。危うく俺まで殺されそうになったよ」
いい度胸だ。一度は死んだエリシャを二度まで殺そうとするとは、俺に喧嘩を売っているということだよな。大事な仲間を殺すというならば、そうされる前に対策を打っておいても文句は言われまい。専守防衛だ。
昔俺の父親が言っていたことを思い出した。
大事な人に危険が迫っているのなら、お前が盾になれ。お前が盾となり、矛となれ。
俺はその言葉を反芻した。
遂に、檻の大きさが二十センチになった。
「チイチイ! 早く出してくれよう! もう限界だ! これ以上小さくはなれない!」
「もう少し頑張れ。……っと」
ふと、エリシャが俺を抱えあげた。そして、胸にかき抱く。
「殺すの?」
「生かしておいても意味がないからな。それに……ちょっとこいつを喰ってみたい」
「絶対美味しくないわよ」
俺はエリシャに抱かれながら、檻をどんどん小さくしていく。すると、インプがなりふり構っていられなくなったのか本性を現した。
「早く出せ! このうすら糞スライムがああ! 俺はインプ様だぞ! お前ら人間なんて一瞬で殺せるんだぞ! 早く出さないと、お前の女を犯して孕み袋にしてやる! うぇへへ! ああ楽しみだ! この女はどんな声で鳴いてくれるのだろうなあ!!」
エリシャが俺を強く抱き締めた。
それが合図だった。
俺は一瞬で檻を限界まで圧縮させる。
「うぇへへ! 純潔を貪り食らって……!」
その後には静寂が訪れた。インプの汚ならしい声は聞こえてこない。インプは死んだ。
俺は圧縮させた檻を解放し、中で未だ揺れ動いている熱源をナノマシンに食べさせてみる。正鵠を期すならば、ナノマシンが熱源を吸い込んだ、といった方がいい。しかし、細かいことはどうでもいいことだ。ただ俺は初めて地球にはいなかった生き物を補食した。
何とも不思議な感覚だ。一見すると、ただ空気を飲み込んだように感じるが、空気の中に暖かいところがあり、それを取り込むと、俺のナノマシンがほんのりと熱を帯びる。
俺はすべての熱源を食らった。すると、食らったナノマシンにある変化が起こった。ナノマシンたちが妙な光に包まれたのだ。光は熱に変わり、やがて冷める。しかし、それで終わりではなかった。俺のナノマシンが新たに空気中に大量に漂う何かを知覚出来るようになった。
それは魔素だった。
「これくらいでいいだろう。俺もそろそろ分離させたナノマシンを回収したい」
俺は本体である機巧核付近のナノマシンを分離させ、豹は遠隔操縦することにしてエリシャの肩に乗った。きちんと超音波カメラとサーマルカメラを併用し周囲を索敵する辜とは忘れない。
「ねえ、さっきネモはウィル・オー・ウィスプが見えなかったのよね?」
「ああ、見えなかった」
「じゃあどうしてちゃんと精霊たちがいない方に逃げられたの?」
「俺はいくつか『目』を持っている。今は生き物の発する熱を見る『目』に切り替えているから見えたんだ」
「その『目』はいくつあるの?」
「五つだ。まずはエリシャみたいな普通の『目』、次に今言った熱源を見る『目』、人間の可聴領域外の音を出してその跳ね返りで見る『目』に、一兆分の一秒の動きすら見える『目』、最後は重力を見る『目』だ」
「よくわからいけど、兎に角ネモは目がいいってこと?」
「まあ、そうだな」
ふうん、とエリシャは納得したらしく、俺を目線の高さまで抱えて前後左右から俺の目を探している。
「それはそうと、エリシャたちはどうやって精霊を見ているんだ? 何か魔法で見えるようにしているのか?」
「いいえ、魔法は使えないわ。ネモは魔族だから何てことないのでしょうけど、私たち人間は魔素的適性が低い生き物だから魔法は使えないの。代わりに魔術を使うのよ」
「魔術?」
「そうよ。空気中にある魔素を魔法陣で引き寄せて発動させる魔法を魔術というの」
「魔法は?」
「体内の魔素を消費して使うことを言うのよ。魔族は体が魔素で出来ているから沢山使えるけれど人間には無理ね」
成る程ね。ドラ司令の出した鎖も魔術によるものということか。物理法則もへったくれもないな。脱出するときに魔術師らしき兵士を攻撃していて本当に良かった。俺がエリシャに巻き付いた鎖を触れなかったのも、それが魔術だったから?
「いいえ、魔術や魔法で産み出されたものは魔素を含むものでしか触れないわ……ほんの少しでも含んでいればいいの。人間でさえ触れるくらいの量よ」
「…………」
だから俺は見えなかったのか。魔素を取り込んでいないから――しかし魔素はどうすれば取り込める? エリシャの話を聞く限りでは、固体の魔素を作るのは難しそうだ。空気中の魔素が膨大に必要となるだろう。
「ネモ? 近くに何かいない? どうしてもさっきから目線を感じるの」
不意にエリシャの様子がおかしくなった。びくびくと震え俺を胸に掻き抱くと、豹の首にしっかりと掴まった。
「俺の『目』には何も映っていないが……だが油断はいけないな。もしかしたら俺の『目』を盗める奴がいてもおかしくない。なんたって異世界だ」
「人じゃないかも」
「人ではない?」
「使い魔かも」
「インプとか?」
「うん。腐ってもインプは低級の魔族だから、私たちの目を欺くのも簡単よ」
姿を看破するには一定の魔素を保有しないといけないということだろう。であるならば、俺が魔素を取り込むことが出来れば、よりエリシャを守ることが易くなるに違いない。
俺の魔素保有飽和量がどれくらいか知らないが、まあ有機物さえあればいくらでも分裂できるのでいつか実験してみよう。
「……噂をすれば何とやらだ。来たぞ」
俺は予め周囲に充満させておいたナノマシンの流動性とサーマルカメラで尾行者を見つけ出すことに成功した。
そいつは木の上から俺たちを見下ろしていた。サーマルカメラではただのぼんやりとした熱源にしか見えない。が、確実にそこにいた。
大きさは三十センチにも満たない。しかし、仄かに見える輪郭は、ボールに手足をくっつけたような何とも不格好な輪郭だった。俺が言った通りである。
俺は常にナノマシンで周囲を索敵しながら進んでいるので、尾行者の存在を気取るのは容易い。もしそれにも反応せずに追跡できるのならばそれはもう人間ではないだろう。
「エリシャ、見て。あの木の上だ。人間の目には見えないけれど、あそこに尾行者がいる」
「本当に?」
「思った通りの姿だよ。まだ、向こうはこちらが気が付いていることに気が付いていない。仕掛けるのなら今の内だな……何!?」
突如、尾行者が姿を消した。
俺は知覚出来る範囲を三倍に拡張し、エリシャを守るようナノマシンを配置した。
尾行者はエリシャの背中に現れた。そして、鋭い爪を振りかぶり、彼女の心臓を一突きにせしめんと振り下ろした。
この尾行者の不運を挙げるとするならば、それはエリシャに俺が付いていたことだろう。俺は尾行者が何をするのかが一部始終見てとれた。だから、対策も容易に出来た。しかし、慢心はしない。俺は万が一のことに備えて、尾行者が現れた場所に一瞬でナノマシンを集め、球体の壁を尾行者の周りに作り出した。
尾行者は俺の作った檻に閉じ込められた。
「ネモ!」
「大丈夫だエリシャ!」
捕らえた尾行者は檻ごと地面にごとりと落ち、中から僅かではあるが許しを乞う声が聞こえた。
「これが尾行者? 何か随分と丸々としているわね」
「正確にはこの中にいる。でも、中にいる奴も似たようなものだな」
俺は早速尋問することにした。とはいえ、尋問するのに立ち止まってはいられないので、歩きながらだ。檻には自走させ、俺はその上に乗った。
「チイチイ、出してくれよう。俺はただの使い魔だよう。俺は主人の命令に従っているだけなんだ。だから出してくれよう」
「中々ふざけた奴だな。少しきつくしてみるか」
「チイチイ、そんなこと言うなよう。出してくれたら何でもするからさあ。秘密の文書から気になる子の入浴まで、色々覗けるんだぜ」
俺は檻の内部をゆっくりと縮めていくことした。質量を持つのならいつか押し潰されるはずだ。その前に自白するだろう。
今の大きさは直径四十センチ程。それが、徐々に小さくなっていき、三十センチになった。
「チイチイ、狭いよう! 出してくれよう! 大体あんたは何者なんだよ! 俺の目から見ると、あんたは生き物ですらないよ! この檻もとっても頑丈だし、魔術を使った形跡もないし……」
「うるさい。お前は何者だ?」
「俺はただのインプだよう。俺はドラに仕えているんだ」
「あいつか……」
ドラ司令は一人だけ早くに昏倒させられていたのもあって回復も早かった。インプが俺のことを追ってきているということは、この場所も割れている。彼が森を怖がってくれるかはわからないが期待してみよう。
「ドラの他に目を覚ました奴はいるか?」
「チイチイ、誰もいないよう。ご主人は滅茶滅茶怒っていて、お前たちのことを地の果てまで追いかけていって殺すって言っていたよう」
「…………殺す?」
「チイチイ、あんた怖いよう。俺は情報を吐いたんだから逃がしてくれよう」
「……殺すと言ったのか?」
「チイチイ、言っていたさ。危うく俺まで殺されそうになったよ」
いい度胸だ。一度は死んだエリシャを二度まで殺そうとするとは、俺に喧嘩を売っているということだよな。大事な仲間を殺すというならば、そうされる前に対策を打っておいても文句は言われまい。専守防衛だ。
昔俺の父親が言っていたことを思い出した。
大事な人に危険が迫っているのなら、お前が盾になれ。お前が盾となり、矛となれ。
俺はその言葉を反芻した。
遂に、檻の大きさが二十センチになった。
「チイチイ! 早く出してくれよう! もう限界だ! これ以上小さくはなれない!」
「もう少し頑張れ。……っと」
ふと、エリシャが俺を抱えあげた。そして、胸にかき抱く。
「殺すの?」
「生かしておいても意味がないからな。それに……ちょっとこいつを喰ってみたい」
「絶対美味しくないわよ」
俺はエリシャに抱かれながら、檻をどんどん小さくしていく。すると、インプがなりふり構っていられなくなったのか本性を現した。
「早く出せ! このうすら糞スライムがああ! 俺はインプ様だぞ! お前ら人間なんて一瞬で殺せるんだぞ! 早く出さないと、お前の女を犯して孕み袋にしてやる! うぇへへ! ああ楽しみだ! この女はどんな声で鳴いてくれるのだろうなあ!!」
エリシャが俺を強く抱き締めた。
それが合図だった。
俺は一瞬で檻を限界まで圧縮させる。
「うぇへへ! 純潔を貪り食らって……!」
その後には静寂が訪れた。インプの汚ならしい声は聞こえてこない。インプは死んだ。
俺は圧縮させた檻を解放し、中で未だ揺れ動いている熱源をナノマシンに食べさせてみる。正鵠を期すならば、ナノマシンが熱源を吸い込んだ、といった方がいい。しかし、細かいことはどうでもいいことだ。ただ俺は初めて地球にはいなかった生き物を補食した。
何とも不思議な感覚だ。一見すると、ただ空気を飲み込んだように感じるが、空気の中に暖かいところがあり、それを取り込むと、俺のナノマシンがほんのりと熱を帯びる。
俺はすべての熱源を食らった。すると、食らったナノマシンにある変化が起こった。ナノマシンたちが妙な光に包まれたのだ。光は熱に変わり、やがて冷める。しかし、それで終わりではなかった。俺のナノマシンが新たに空気中に大量に漂う何かを知覚出来るようになった。
それは魔素だった。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる