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ある日の放課後編
放課後にて 3
報告に行くと、なんかそれっぽいことを言った千春であったが、報告しに行く場所なんて無い。
一応、グループメッセージで異界に行った者に集合をかけてはいるが、集まるのは適当な空き教室だ。
「なんで保健室……?」
涼香、涼音、千春、淳子、紗里がやってきたのは保健室。適当な空き教室ではなかった。
困惑気味の紗里に、とりあえずそれっぽく微笑む千春である。
「それどころじゃなかったから言わなかったけれど……どうして校舎がこんなに変わっているの?」
「委員長、それには深い訳があるのよ」
「まあ爆散しましたね」
「えぇ……」
「ホケンシツ……変わってからハジめてキマシタ」
保健室ももちろん綺麗になっており、なにより広くなっている。
ふかふかベッドが並び、そしてこれは最近できたのだが、保健室の四分の一が和室になっている。
「ほう……和室か……私が知らない間に」
「集まるのにはピッタリだと思っていたのよ」
涼香は誰もいないベッドを一瞥して、襖で仕切られている和室スペースに入る。
「来たわよ!」
ピシャン! と勢い良く襖を開けると、中には二人の生徒がいた。
「うぇーい、待ってたぜ~」
ひらひらと手を振り挨拶をする凛空に、足を踏み入れた瞬間包丁を投げてきそうな目をしている真奈がいた。
「座って座って、あ~ん涼音ちゃん可愛いからあたしの隣ね~」
「涼音はあげないわよ」
涼音に手を伸ばそうとする凛空から涼音を離す涼香である。
被害者は涼音なのだが、なぜが真奈に殺気を向けられる。
「委員長盾になってくださいよぉ!」
そんな真奈の隣へ紗里を躊躇いなく配置する。
「いいけれど――これで全員揃ったの?」
早く本題に入りたい紗里が空気を変える。真剣な表情、声音で、その場の雰囲気を作る。
「んぁ? そゆこと……そっちもいつもと違う感じってことね」
異界に行ったのは、涼香、涼音、千春、千秋、若菜、淳子そして凛空と真奈の八人。その中で千秋と若菜がいないし、真剣な紗里の様子を見るに、まだ戻っていないのだろう。それに加え、いつもと違う様子の異界に行ったからこそ、こうして集まった。
凛空は紗里の様子からそれらを読み取った。
「あたしは真奈と。最初はいつもと変わんなかったけど、途中知らない間に変わった。なんかね、電車だった」
とりあえず、よく分からない淳子はその凛空の情報をノートにまとめる。
既に話をする体制を全員が整えている。凛空の話が終わると、次は千春が口を開く。
「私達もそうさ。最初はいつも通りの学校。理科室で天井に張り付いた骸骨に驚いて外にでたら、イングリッシュガーデンだった」
「なにそれウケるんですけど」
と言いつつも、顔は笑っていない凛空である。
「とりあえず、ヨーロッパに来たと言うことにして、淳子を探したわ。異界と元の世界の繋がりを強くするために」
涼音の耳を塞いでいた涼香が千春に続ける。
「その話、詳しく聞きたいんだけど」
紗里を一瞥した凛空が涼香に促す。
紗里は直接見た訳ではない。なにが起こっているのかを知るために、その時の状況を説明した方がいいと判断した凛空。それに、自分達のやり方との差異も知りたい。
「分かったわ。淳子、メモを頼むわよ」
「マかセてくだサイ!」
涼香は異界から戻るまでの一部始終を語り始めるのだった。
一応、グループメッセージで異界に行った者に集合をかけてはいるが、集まるのは適当な空き教室だ。
「なんで保健室……?」
涼香、涼音、千春、淳子、紗里がやってきたのは保健室。適当な空き教室ではなかった。
困惑気味の紗里に、とりあえずそれっぽく微笑む千春である。
「それどころじゃなかったから言わなかったけれど……どうして校舎がこんなに変わっているの?」
「委員長、それには深い訳があるのよ」
「まあ爆散しましたね」
「えぇ……」
「ホケンシツ……変わってからハジめてキマシタ」
保健室ももちろん綺麗になっており、なにより広くなっている。
ふかふかベッドが並び、そしてこれは最近できたのだが、保健室の四分の一が和室になっている。
「ほう……和室か……私が知らない間に」
「集まるのにはピッタリだと思っていたのよ」
涼香は誰もいないベッドを一瞥して、襖で仕切られている和室スペースに入る。
「来たわよ!」
ピシャン! と勢い良く襖を開けると、中には二人の生徒がいた。
「うぇーい、待ってたぜ~」
ひらひらと手を振り挨拶をする凛空に、足を踏み入れた瞬間包丁を投げてきそうな目をしている真奈がいた。
「座って座って、あ~ん涼音ちゃん可愛いからあたしの隣ね~」
「涼音はあげないわよ」
涼音に手を伸ばそうとする凛空から涼音を離す涼香である。
被害者は涼音なのだが、なぜが真奈に殺気を向けられる。
「委員長盾になってくださいよぉ!」
そんな真奈の隣へ紗里を躊躇いなく配置する。
「いいけれど――これで全員揃ったの?」
早く本題に入りたい紗里が空気を変える。真剣な表情、声音で、その場の雰囲気を作る。
「んぁ? そゆこと……そっちもいつもと違う感じってことね」
異界に行ったのは、涼香、涼音、千春、千秋、若菜、淳子そして凛空と真奈の八人。その中で千秋と若菜がいないし、真剣な紗里の様子を見るに、まだ戻っていないのだろう。それに加え、いつもと違う様子の異界に行ったからこそ、こうして集まった。
凛空は紗里の様子からそれらを読み取った。
「あたしは真奈と。最初はいつもと変わんなかったけど、途中知らない間に変わった。なんかね、電車だった」
とりあえず、よく分からない淳子はその凛空の情報をノートにまとめる。
既に話をする体制を全員が整えている。凛空の話が終わると、次は千春が口を開く。
「私達もそうさ。最初はいつも通りの学校。理科室で天井に張り付いた骸骨に驚いて外にでたら、イングリッシュガーデンだった」
「なにそれウケるんですけど」
と言いつつも、顔は笑っていない凛空である。
「とりあえず、ヨーロッパに来たと言うことにして、淳子を探したわ。異界と元の世界の繋がりを強くするために」
涼音の耳を塞いでいた涼香が千春に続ける。
「その話、詳しく聞きたいんだけど」
紗里を一瞥した凛空が涼香に促す。
紗里は直接見た訳ではない。なにが起こっているのかを知るために、その時の状況を説明した方がいいと判断した凛空。それに、自分達のやり方との差異も知りたい。
「分かったわ。淳子、メモを頼むわよ」
「マかセてくだサイ!」
涼香は異界から戻るまでの一部始終を語り始めるのだった。
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