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ある日の放課後編 3
保健室にて 2
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「あれ、真奈ちゃんは?」
「いないわね」
「トイレではないの?」
「でもドア開いた音とかしませんでしたよ?」
これが今の家庭科室でのやり取りだ。
そして保健室では――。
「あたしが触ったから」
「凛空……⁉」
凛空に触れた千春の首に手を伸ばしたまま固まる真奈。
そんな真奈の手からやんわりと距離を取った千春は、美沙の隣に避難する。
我に返った真奈が凛空のすぐ近く、常に視界に入る位置に立つ。
「なんか真奈に用事があんだって」
言われた真奈が目を千春と美沙に向ける。全てを憎んでいるような目は健在だった。
早く用事を話せという気持ちがひしひしと伝わってきた千春と美沙は調べている七不思議のことを真奈と凛空に説明した。
「凛空以外に言う必要は無い」
「あー、うーん……真奈もそう言ってるしなー……」
「そのリアクション、なにか知ってる感じじゃあないか?」
「まさかガチの不思議……?」
その歯切れの悪い返事に、千春と美沙は今までとは毛色の違うものを感じる。
ただ、真奈は凛空以外には言うつもりが無いらしく、知っていそうな凛空も言いたくなさげだった。
「ただ一つ言えるのは――」
これはもう引くべきかと二人が思ったところで、真奈が口を開いた。
なにか七不思議に関する情報でも貰えるのかと、二人は期待の眼差しを真奈に向ける。
「ワタシは凛空のために生きている。凛空はワタシの全てということ」
そうどこか誇らしげに説いた真奈。
「「………………知ってる」」
「マジうける」
期待が無駄に終わり、それでも本当の不思議を手に入れた千春と美沙はどこか満足していた。
凛空と真奈に礼を告げて保健室から出て行くのだった。
一方その頃――。
「芹澤、続きを」
「わっ、おかえり」
「急に現れるのね」
「体調は大丈夫?」
「ドア開く音しませんでしたよ?」
驚く四人、そのうちの涼香に返す。
「凛空の体調なら問題無い」
「いないわね」
「トイレではないの?」
「でもドア開いた音とかしませんでしたよ?」
これが今の家庭科室でのやり取りだ。
そして保健室では――。
「あたしが触ったから」
「凛空……⁉」
凛空に触れた千春の首に手を伸ばしたまま固まる真奈。
そんな真奈の手からやんわりと距離を取った千春は、美沙の隣に避難する。
我に返った真奈が凛空のすぐ近く、常に視界に入る位置に立つ。
「なんか真奈に用事があんだって」
言われた真奈が目を千春と美沙に向ける。全てを憎んでいるような目は健在だった。
早く用事を話せという気持ちがひしひしと伝わってきた千春と美沙は調べている七不思議のことを真奈と凛空に説明した。
「凛空以外に言う必要は無い」
「あー、うーん……真奈もそう言ってるしなー……」
「そのリアクション、なにか知ってる感じじゃあないか?」
「まさかガチの不思議……?」
その歯切れの悪い返事に、千春と美沙は今までとは毛色の違うものを感じる。
ただ、真奈は凛空以外には言うつもりが無いらしく、知っていそうな凛空も言いたくなさげだった。
「ただ一つ言えるのは――」
これはもう引くべきかと二人が思ったところで、真奈が口を開いた。
なにか七不思議に関する情報でも貰えるのかと、二人は期待の眼差しを真奈に向ける。
「ワタシは凛空のために生きている。凛空はワタシの全てということ」
そうどこか誇らしげに説いた真奈。
「「………………知ってる」」
「マジうける」
期待が無駄に終わり、それでも本当の不思議を手に入れた千春と美沙はどこか満足していた。
凛空と真奈に礼を告げて保健室から出て行くのだった。
一方その頃――。
「芹澤、続きを」
「わっ、おかえり」
「急に現れるのね」
「体調は大丈夫?」
「ドア開く音しませんでしたよ?」
驚く四人、そのうちの涼香に返す。
「凛空の体調なら問題無い」
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