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持ち越せた勢い
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翌日、私は朝から保健室へ向かった。別に陽にやられた訳じゃない。不知火先生に吸血鬼のことを話すためだ。
覚悟を決めて云々とか、もう面倒臭いから勢いでいくことにした。昨日の夜から勢いを持続させているから、かなり寝不足。多分先生に言った途端寝落ちするはず。
「おはようございます!」
「わぁ⁉ びっくりしたぁ」
あんまりびっくりしてなさそうだけど、表情はびっくりしている不知火先生。良かった、朝からいてくれて。
「おはよぉ、なっちゃん。朝からどぉしたのぉ?」
周囲を見回し誰もいないことを確認! でも聞かれたら嫌だから先生に詰め寄る!
「ひゅぇ⁉ なっちゃん……?」
「先生私には吸血鬼の血が流れてるんです!」
言った! 言ったぞ! 先生! 早く反応を返して! 赤くならないで! 超絶美人に迫られて赤くならないで‼
「やっぱりぃ……」
そのように願う私に対して、不知火先生が返した言葉は――。
「やっぱり……?」
暫しの沈黙。ぽく、ぽく、ぽく、ちーんっと、たっぷりの時間を使って私と先生は再起動する。
「やっぱりって……」「やっぱりぃっていうかぁ――」
ほぼ同時に口を開く。でも私と違って、先生の言葉には続きがあった。
「この学校にはぁ、なっちゃん以外にも特殊な血筋の人がいてぇ……」
先生の言葉を一言一句聞き漏らすことの無いように、私は耳を傾ける。でも睡魔には勝てず、とりあえず伝えることができたことにホッとして、私の意識は徐々に遠のいていく。
「先生が知ってる範囲で二年生と三年生にいるんだけどぉ。なっちゃん、大丈夫ぅ?」
「すみません、ちょっと……安心したら、眠たくなって……」
「なっちゃん……」
多分先生には今の私が、勇気を出して自らの秘密を告白してくれた生徒という風に見えているはず。人とは違う自分を受け入れてくれるかくれないか、そんな不安の中から、社会の光を隙間から眺める一人の子供。
でもごめんなさい、単純に勢いを保っていたら寝不足になっただけなんです。
「ううん。大丈夫だよぉ、先生の方からクラスに伝えておくからぁ、なっちゃんはゆっくり休んでねぇ」
そう言って、優しく頭を撫でてくれる不知火先生。
うわ、なにこれ、気持ち良い。安心するな、家族に頭を撫でられるのとはまた違うこの感覚。赤の他人に優しくされるなんて、あったっちゃあったけど、それは全部私が超絶美人だったからで、でも今はなんか、心が温かくなる。うん、でも――。
申し訳ないなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
「あっ、はい。おやすみなさい……」
そう言って、隠れるように布団を被る私であった。
△
「なっちゃん、だいじょーぶ?」
一限目が終わる頃には、私の目は覚めていた。寝不足にも関わらず、一時間も寝てなくてもスッキリ満足する。なかなか不思議なものだ。
だから様子を見に来てくれた佳に手を振る。
「うん、大丈夫。ただの寝不足」
「良かったー、まだたいちょーが悪いかと思った」
なんて良い人!
でもあまりの陽に本当に体調不良になってしまいそうだ。
先生はどこだ! 私は陽に弱いんだ!
…………、いや、言ってなかった。そこまでは言えてない。
吸血鬼の血が流れてるって言っただけだった。ああもう、どうすれば……。
「佳ちゃん、ダメだよぉ。なっちゃん起きたばっかなんだからぁ」
おお! ナイスフォロー先生!
といっても、それで効果があったのは佳との物理的距離なだけ。そして太陽は、こんなにも離れているのに、暖かい光を届けてくれる。つまり意味が無い。
「わっ、なっちゃんげっそりしてどーしたの⁉ せんせー! なっちゃんが!」
「えぇ⁉ えっとぉ、うーん……、なっちゃん……」
「とっととと、とりあえず……一人にしてください」
逃げるように、布団を頭まで被る。
多分先生は、私に気を使ってくれたんだと思う。先生は、私の秘密(吸血鬼の血を引いていること)を誰にも言わないでいてくれようとしているんだ。
先生も良い人かよ……。
どうしたものか、やっぱり佳に言うしかないのかな。でも絶対傷つけることになるだろうし……、私が慣れるように頑張るしかないかな?
とりあえずこの休憩時間が終わったら先生と相談してみよう。うん、そうしよう。
そうと決まれば佳にもう一時間は戻らないと言おう。
そっと布団から頭を出すと、やはり心配した佳の顔。
「ごめん、次も戻れない」
「うん、無理しないで。せんせーにはうちから言っとくから」
「ありがとう」
よし、任務完了。後はチャイムが鳴るまで待つのみ。
でもあと数分のはずなのに、やけに長く感じる。佳と話せば早くすぎるだろうに。待てよ、この状態でなら佳と話せるのでは?
「ねえ佳」
とりあえず声が聞こえやすいように、布団に隙間を作って話してみる。
「どーしたの?」
「面白い話して」
「無茶ぶりだ!」
「ごめんごめん。いや、本当にごめんね、いつもいつも」
話すと言っても、まだ出会って三日だ。なにを話せばいいのか以前に、付き合いが浅いのにこんなにも良くしてくれていることに罪悪感を覚えてしまう。
「ううん、気にしないでよ」
でも佳の声音は全然気にしてなさそうな感じ。良い人すぎる。演技であってくれと、思わず願ってしまう。
「良い人すぎるでしょ……」
「ええー? そんなことないよ」
「自分は良い人ですって胸張れるレベルだよ?」
「別に張りたくないよー」
かぁーーーーーー‼ なんて良い人なんだ!
チャイムよ、早く鳴ってくれ。陽にやられるんじゃなくて、ただ単に佳の綺麗な心に浄化されそう!
「眩しい……佳が眩しい……」
真の陽キャ、恐ろしい。
「うちからすればなっちゃんのほーが眩しいよー」
そりゃ私の見た目は眩しいぐらい良いし。でも佳は違うじゃん。普通に可愛いのもあるけど、中身が良すぎる。
「私は鏡だよ。佳は発光体……」
見た目だけか中身も持ち合わせているの違い。見た目が良ければ大抵のことはどうにでもなるけど、この私の圧倒的な見た目の良さでも覆せない中身の良さを佳は持っている。
そしてようやくチャイムが鳴って、布団に入ったまま手だけを出して佳に手を振る。
佳が行ったことを確認した私は、布団を剥いで身体を起こす。
「良い人すぎる……」
「なっちゃん、大丈夫なのぉ?」
たぶん私はゲッソリしているんだろう。心配そうな顔の不知火先生が近くに来てくれる。
「今はまだ……はい……」
とりあえず、先生に説明しようか。
一応私の事情を知ってくれたとはいえ、こう……話すとなると緊張してしまう。
でもまあ、最初のリアクション見る限り大丈夫そうかな。
覚悟を決めて云々とか、もう面倒臭いから勢いでいくことにした。昨日の夜から勢いを持続させているから、かなり寝不足。多分先生に言った途端寝落ちするはず。
「おはようございます!」
「わぁ⁉ びっくりしたぁ」
あんまりびっくりしてなさそうだけど、表情はびっくりしている不知火先生。良かった、朝からいてくれて。
「おはよぉ、なっちゃん。朝からどぉしたのぉ?」
周囲を見回し誰もいないことを確認! でも聞かれたら嫌だから先生に詰め寄る!
「ひゅぇ⁉ なっちゃん……?」
「先生私には吸血鬼の血が流れてるんです!」
言った! 言ったぞ! 先生! 早く反応を返して! 赤くならないで! 超絶美人に迫られて赤くならないで‼
「やっぱりぃ……」
そのように願う私に対して、不知火先生が返した言葉は――。
「やっぱり……?」
暫しの沈黙。ぽく、ぽく、ぽく、ちーんっと、たっぷりの時間を使って私と先生は再起動する。
「やっぱりって……」「やっぱりぃっていうかぁ――」
ほぼ同時に口を開く。でも私と違って、先生の言葉には続きがあった。
「この学校にはぁ、なっちゃん以外にも特殊な血筋の人がいてぇ……」
先生の言葉を一言一句聞き漏らすことの無いように、私は耳を傾ける。でも睡魔には勝てず、とりあえず伝えることができたことにホッとして、私の意識は徐々に遠のいていく。
「先生が知ってる範囲で二年生と三年生にいるんだけどぉ。なっちゃん、大丈夫ぅ?」
「すみません、ちょっと……安心したら、眠たくなって……」
「なっちゃん……」
多分先生には今の私が、勇気を出して自らの秘密を告白してくれた生徒という風に見えているはず。人とは違う自分を受け入れてくれるかくれないか、そんな不安の中から、社会の光を隙間から眺める一人の子供。
でもごめんなさい、単純に勢いを保っていたら寝不足になっただけなんです。
「ううん。大丈夫だよぉ、先生の方からクラスに伝えておくからぁ、なっちゃんはゆっくり休んでねぇ」
そう言って、優しく頭を撫でてくれる不知火先生。
うわ、なにこれ、気持ち良い。安心するな、家族に頭を撫でられるのとはまた違うこの感覚。赤の他人に優しくされるなんて、あったっちゃあったけど、それは全部私が超絶美人だったからで、でも今はなんか、心が温かくなる。うん、でも――。
申し訳ないなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
「あっ、はい。おやすみなさい……」
そう言って、隠れるように布団を被る私であった。
△
「なっちゃん、だいじょーぶ?」
一限目が終わる頃には、私の目は覚めていた。寝不足にも関わらず、一時間も寝てなくてもスッキリ満足する。なかなか不思議なものだ。
だから様子を見に来てくれた佳に手を振る。
「うん、大丈夫。ただの寝不足」
「良かったー、まだたいちょーが悪いかと思った」
なんて良い人!
でもあまりの陽に本当に体調不良になってしまいそうだ。
先生はどこだ! 私は陽に弱いんだ!
…………、いや、言ってなかった。そこまでは言えてない。
吸血鬼の血が流れてるって言っただけだった。ああもう、どうすれば……。
「佳ちゃん、ダメだよぉ。なっちゃん起きたばっかなんだからぁ」
おお! ナイスフォロー先生!
といっても、それで効果があったのは佳との物理的距離なだけ。そして太陽は、こんなにも離れているのに、暖かい光を届けてくれる。つまり意味が無い。
「わっ、なっちゃんげっそりしてどーしたの⁉ せんせー! なっちゃんが!」
「えぇ⁉ えっとぉ、うーん……、なっちゃん……」
「とっととと、とりあえず……一人にしてください」
逃げるように、布団を頭まで被る。
多分先生は、私に気を使ってくれたんだと思う。先生は、私の秘密(吸血鬼の血を引いていること)を誰にも言わないでいてくれようとしているんだ。
先生も良い人かよ……。
どうしたものか、やっぱり佳に言うしかないのかな。でも絶対傷つけることになるだろうし……、私が慣れるように頑張るしかないかな?
とりあえずこの休憩時間が終わったら先生と相談してみよう。うん、そうしよう。
そうと決まれば佳にもう一時間は戻らないと言おう。
そっと布団から頭を出すと、やはり心配した佳の顔。
「ごめん、次も戻れない」
「うん、無理しないで。せんせーにはうちから言っとくから」
「ありがとう」
よし、任務完了。後はチャイムが鳴るまで待つのみ。
でもあと数分のはずなのに、やけに長く感じる。佳と話せば早くすぎるだろうに。待てよ、この状態でなら佳と話せるのでは?
「ねえ佳」
とりあえず声が聞こえやすいように、布団に隙間を作って話してみる。
「どーしたの?」
「面白い話して」
「無茶ぶりだ!」
「ごめんごめん。いや、本当にごめんね、いつもいつも」
話すと言っても、まだ出会って三日だ。なにを話せばいいのか以前に、付き合いが浅いのにこんなにも良くしてくれていることに罪悪感を覚えてしまう。
「ううん、気にしないでよ」
でも佳の声音は全然気にしてなさそうな感じ。良い人すぎる。演技であってくれと、思わず願ってしまう。
「良い人すぎるでしょ……」
「ええー? そんなことないよ」
「自分は良い人ですって胸張れるレベルだよ?」
「別に張りたくないよー」
かぁーーーーーー‼ なんて良い人なんだ!
チャイムよ、早く鳴ってくれ。陽にやられるんじゃなくて、ただ単に佳の綺麗な心に浄化されそう!
「眩しい……佳が眩しい……」
真の陽キャ、恐ろしい。
「うちからすればなっちゃんのほーが眩しいよー」
そりゃ私の見た目は眩しいぐらい良いし。でも佳は違うじゃん。普通に可愛いのもあるけど、中身が良すぎる。
「私は鏡だよ。佳は発光体……」
見た目だけか中身も持ち合わせているの違い。見た目が良ければ大抵のことはどうにでもなるけど、この私の圧倒的な見た目の良さでも覆せない中身の良さを佳は持っている。
そしてようやくチャイムが鳴って、布団に入ったまま手だけを出して佳に手を振る。
佳が行ったことを確認した私は、布団を剥いで身体を起こす。
「良い人すぎる……」
「なっちゃん、大丈夫なのぉ?」
たぶん私はゲッソリしているんだろう。心配そうな顔の不知火先生が近くに来てくれる。
「今はまだ……はい……」
とりあえず、先生に説明しようか。
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名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
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