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保健室改装計画
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今日一日なんとか頑張れた――なんて言える日がくるのだろうか?
今日も今日とて昼休みと同時に保健室にいる私。しかも気を失ていたらしくて目が覚める頃には昼休みは終わりかけ、お腹が空いて力が出ない。
「なっちゃんおはよぉ」
「おはようございます。お腹すいた……」
そんな私の言葉に、先生は微笑んで言った。
「佳ちゃんが荷物持って来てくれたよぉ」
「本当にありがたい」
いつも私と一緒に荷物まで持ってきてくれる。私の昼食が無い状態になってしまうからだ。
メッセージアプリを開くと、佳からメッセージが入っていて、それに返信と礼を送っておく。とりあえず昼食を食べてから戻ろう。
でも、こう殆ど毎日保健室でご飯食べるのってどうなんだろうな、とは思う。外で食べられたらいいんだけど、時間的に無理があるから、先生の許可は貰っているけど、保健室って衛生的に気をつけないと駄目な場所だろうし……。
「先生。私、保健室で飲食するのはどうかと思うんです」
「えぇっ⁉ なっちゃんは散らかさないから大丈夫だよぉ」
「まあ気をつけてますから」
一応こぼさないように、カスを落とさないように、とか気をつけてはいるんだけど。なんか小さな部屋的な物作れないかな? 昔、確か小学校の保健室は、ちょっと応接間的なスペースがあったはずだから。
「なんか、応接間的なスペース作れないですかね?」
「保健室にぃ?」
私の言葉に先生は僅かに目を見開く。私の記憶は一般的ではないのだろうか? 少なくとも先生の記憶には無いのかもしれない。
「はい、なんか小学校の保健室がそんな感じだったなと」
「うーん……スペースはあるけどぉ――」
「難しいですかね?」
やっぱり勝手に改装は難しいよね。
「大丈夫だと思うよぉ」
「大丈夫なんですね……⁉」
謎の間にもう駄目かと思たけど、意外にも先生の声はあっさりとしていた。
いいのなら私としても助かるからいいけど。
「うん、模様替えの一環でやれば大丈夫だよぉ。でもぉ、置く物は用意しないと駄目だけどぉ」
「なるほど。物を用意すれば、ある程度は自由にできるということですね」
でも、買うとなっても私はお金持ちじゃないし、アルバイトもしていないし……リサイクルショップとか行けば格安で売ってあるかな? ……いや、どの道お小遣いじゃ買えないか。
「どこかから譲って貰えたらいいんだけどぉ」
「譲って貰うって?」
「部活からだよぉ」
「そんな譲って貰えるものなんですか?」
部活の物って言っても、それを買うのは部費だと思うし、でもまあ保健室に置くのも学校内だからいいのか。というかそもそも、応接間的な空間を作れる、いらない物がある部活なんてあるのだろうか。
先生は腕を組んで考えている様子。失礼だけど、新任だけど結構色々知っているよね。
「文化部でぇ貰えそうな部活はぁ……」
テーブルとイス、それかソファ。そんな物をくれる部活なんてあるのだろうか? もしあるのだとしても、そう易々とくれるだろうか?
「ごめんねぇ、先生じゃ分からない」
分からないんだ。
「いや、大丈夫ですよ。我儘を聞いてくれただけでありがたいですし」
先生が分からないとなると、自分の足で探さないといけない訳だ。もし仮に、私が思い描いている物がある部活が見つかったとしよう。突如現れた超絶美人に、間違いなくその部活の人達は驚くだろう。そして、陽が私に襲い掛かる。
二年生や三年生は、慣れている人もいるかもしれないけど、それはそれでなんだコイツと思われて貰えるか分からない。
私に必要なのは、先生以外の味方だ。先生について来てもらえたらそれが一番良いのだろうけど、忙しいだろう先生に付き合ってもらう訳にはいかない。
そんな私が先生の他に頼れる人達は二人しかいない。そう、佳と永海先輩だ。
でも、佳は私がノックアウトしてしまうだろうし、いつも迷惑かけているのに、こういうことでも迷惑をかけてしまうのは気が引ける。だからやっぱり永海先輩を頼るのがいいと思う。
永海先輩は三年生だし、超絶美人だし、相手の部活に人にまあ断られることは無いはず。
とりあえず、今日の放課後に相談でもしてみよう。
「一回永海先輩に頼ってみます」
△
「ごめん、私じゃ力になれないと思う」
「そうなんですか?」
「友達がいない。恥ずかしけど」
早速放課後、永海先輩に事情を話してみたけど、先輩は申し訳なさそうに目を伏せていた。
「いや、そんなことないですよ。私も友達いないですし……」
あまり顔に出ない先輩が、明らかに凹んでいるのが分かる。これはかなり気にしていそうだ。
「力になれなくてごめん」
「そんなことないですよ! 私の我儘なだけなんで‼」
「ん。ごめん」
この場合どうしたらいいんだろう。先輩はなにも悪くないのに、かなり気にしていそうだし、話を変えるとしても私にそんな話の引き出しは無い。
「あっ、ジュース……飲みません……?」
「私が奢る。お詫び」
「いやっ、いいですよ。あっそうだ、保健室をどんな感じに改装するか一緒に考えてくれませんか?」
そう言いながらも、先輩の腕をグイグイ引っ張って保健室に向かう。
先輩は抵抗せずに、素直に私に引っ張られて歩いてくれた。
「二人ともどぉしたのぉ?」
折よく在室していた先生に、とりあえずの目的を伝える。応接間的なスペースを作るにしても、どこに作っていいのかの確認はしないと駄目だし、保健室の利用者は私以外にもいるのだから、露骨にアピールするのも違う気がする。
「う~ん。だったら動かしやすいのは前の入り口かなぁ」
「入り口……ですか?」
「本当はわたしのいる場所を空けられたらいいんだけどぉ。棚とか、動かすのが大変だし、危ない物が多くてできそうになくてねぇ」
「そういうことなら仕方ないですよね」
「ごめんねぇ、なっちゃん」
「先生まで……。いや、本っ当にこれは私の我儘なんで、気にしないで下さい!」
なんで私の我儘なのに、二人ともこんなに凹んでくれるんだろう。なんか、周りの人に恵まれてる気がする……。今までが今までだから、信じられないっていうか、こう……素直に受け止められないって感じ。
本当にこの状況に甘んじていいのか判断に困る。
「なっちゃーん!」
そしてこの状況、雰囲気を打破しうる存在が現れた。
「びっくりしたあ!」
「先輩となっちゃんが一緒に保健室行ったの見えたから来ちゃったー」
来ちゃったって、先輩に会いたかっただけな気がする……ああもう! なんか複雑!
いつも通りの佳の姿に、さっきまでの何となく重たい雰囲気が無くなって、少し呼吸がしやすくなった。
「鳴月」
今まで沈黙を保っていた先輩が、小さい声で私を突っつく。
「大丈夫?」
「ええまあ……まだ……」
「私もついて行った方がいい?」
「ん? なにがですか?」
意味は解るけど、なんか頭が拒んでしまう。嫌じゃないんだよ⁉
まあ佳が来たということは、この状況の説明をしないと駄目な訳で、そうしたら佳は喜んで協力してくれる訳で、そうなると私は佳と各部活を回らないといけない訳で、そしたら私は倒れてしまう訳で――。
これは、先輩と佳にお願いするのが正しいと思います。
「二人で行くのは危ない」
「先輩が私の代わりじゃ駄目なんですか……?」
丁度会話に花を咲かせている佳と先生を尻目に、私は先輩に提案をしてみる。
誰とでも仲良くできるであろう佳となら、先輩だって大丈夫なはず!
「それは嫌。鳴月がいないと駄目」
「じゃあなんで最初お願いした時断ったんですか?」
「それとこれは話が別」
「えぇ……」
「話は聞かせてもらったよー! なっちゃん!」
「あっ、えっ?」
なんで腕を掴む? ちょっと――。
「ちょっと――」
なぜか佳に腕を引かれ――あっ、先輩もだ。
なぜか私達は佳に腕を引かれ、放課後の校舎を駆けていた。
なんか、佳が楽しそうだからいっか。
今日も今日とて昼休みと同時に保健室にいる私。しかも気を失ていたらしくて目が覚める頃には昼休みは終わりかけ、お腹が空いて力が出ない。
「なっちゃんおはよぉ」
「おはようございます。お腹すいた……」
そんな私の言葉に、先生は微笑んで言った。
「佳ちゃんが荷物持って来てくれたよぉ」
「本当にありがたい」
いつも私と一緒に荷物まで持ってきてくれる。私の昼食が無い状態になってしまうからだ。
メッセージアプリを開くと、佳からメッセージが入っていて、それに返信と礼を送っておく。とりあえず昼食を食べてから戻ろう。
でも、こう殆ど毎日保健室でご飯食べるのってどうなんだろうな、とは思う。外で食べられたらいいんだけど、時間的に無理があるから、先生の許可は貰っているけど、保健室って衛生的に気をつけないと駄目な場所だろうし……。
「先生。私、保健室で飲食するのはどうかと思うんです」
「えぇっ⁉ なっちゃんは散らかさないから大丈夫だよぉ」
「まあ気をつけてますから」
一応こぼさないように、カスを落とさないように、とか気をつけてはいるんだけど。なんか小さな部屋的な物作れないかな? 昔、確か小学校の保健室は、ちょっと応接間的なスペースがあったはずだから。
「なんか、応接間的なスペース作れないですかね?」
「保健室にぃ?」
私の言葉に先生は僅かに目を見開く。私の記憶は一般的ではないのだろうか? 少なくとも先生の記憶には無いのかもしれない。
「はい、なんか小学校の保健室がそんな感じだったなと」
「うーん……スペースはあるけどぉ――」
「難しいですかね?」
やっぱり勝手に改装は難しいよね。
「大丈夫だと思うよぉ」
「大丈夫なんですね……⁉」
謎の間にもう駄目かと思たけど、意外にも先生の声はあっさりとしていた。
いいのなら私としても助かるからいいけど。
「うん、模様替えの一環でやれば大丈夫だよぉ。でもぉ、置く物は用意しないと駄目だけどぉ」
「なるほど。物を用意すれば、ある程度は自由にできるということですね」
でも、買うとなっても私はお金持ちじゃないし、アルバイトもしていないし……リサイクルショップとか行けば格安で売ってあるかな? ……いや、どの道お小遣いじゃ買えないか。
「どこかから譲って貰えたらいいんだけどぉ」
「譲って貰うって?」
「部活からだよぉ」
「そんな譲って貰えるものなんですか?」
部活の物って言っても、それを買うのは部費だと思うし、でもまあ保健室に置くのも学校内だからいいのか。というかそもそも、応接間的な空間を作れる、いらない物がある部活なんてあるのだろうか。
先生は腕を組んで考えている様子。失礼だけど、新任だけど結構色々知っているよね。
「文化部でぇ貰えそうな部活はぁ……」
テーブルとイス、それかソファ。そんな物をくれる部活なんてあるのだろうか? もしあるのだとしても、そう易々とくれるだろうか?
「ごめんねぇ、先生じゃ分からない」
分からないんだ。
「いや、大丈夫ですよ。我儘を聞いてくれただけでありがたいですし」
先生が分からないとなると、自分の足で探さないといけない訳だ。もし仮に、私が思い描いている物がある部活が見つかったとしよう。突如現れた超絶美人に、間違いなくその部活の人達は驚くだろう。そして、陽が私に襲い掛かる。
二年生や三年生は、慣れている人もいるかもしれないけど、それはそれでなんだコイツと思われて貰えるか分からない。
私に必要なのは、先生以外の味方だ。先生について来てもらえたらそれが一番良いのだろうけど、忙しいだろう先生に付き合ってもらう訳にはいかない。
そんな私が先生の他に頼れる人達は二人しかいない。そう、佳と永海先輩だ。
でも、佳は私がノックアウトしてしまうだろうし、いつも迷惑かけているのに、こういうことでも迷惑をかけてしまうのは気が引ける。だからやっぱり永海先輩を頼るのがいいと思う。
永海先輩は三年生だし、超絶美人だし、相手の部活に人にまあ断られることは無いはず。
とりあえず、今日の放課後に相談でもしてみよう。
「一回永海先輩に頼ってみます」
△
「ごめん、私じゃ力になれないと思う」
「そうなんですか?」
「友達がいない。恥ずかしけど」
早速放課後、永海先輩に事情を話してみたけど、先輩は申し訳なさそうに目を伏せていた。
「いや、そんなことないですよ。私も友達いないですし……」
あまり顔に出ない先輩が、明らかに凹んでいるのが分かる。これはかなり気にしていそうだ。
「力になれなくてごめん」
「そんなことないですよ! 私の我儘なだけなんで‼」
「ん。ごめん」
この場合どうしたらいいんだろう。先輩はなにも悪くないのに、かなり気にしていそうだし、話を変えるとしても私にそんな話の引き出しは無い。
「あっ、ジュース……飲みません……?」
「私が奢る。お詫び」
「いやっ、いいですよ。あっそうだ、保健室をどんな感じに改装するか一緒に考えてくれませんか?」
そう言いながらも、先輩の腕をグイグイ引っ張って保健室に向かう。
先輩は抵抗せずに、素直に私に引っ張られて歩いてくれた。
「二人ともどぉしたのぉ?」
折よく在室していた先生に、とりあえずの目的を伝える。応接間的なスペースを作るにしても、どこに作っていいのかの確認はしないと駄目だし、保健室の利用者は私以外にもいるのだから、露骨にアピールするのも違う気がする。
「う~ん。だったら動かしやすいのは前の入り口かなぁ」
「入り口……ですか?」
「本当はわたしのいる場所を空けられたらいいんだけどぉ。棚とか、動かすのが大変だし、危ない物が多くてできそうになくてねぇ」
「そういうことなら仕方ないですよね」
「ごめんねぇ、なっちゃん」
「先生まで……。いや、本っ当にこれは私の我儘なんで、気にしないで下さい!」
なんで私の我儘なのに、二人ともこんなに凹んでくれるんだろう。なんか、周りの人に恵まれてる気がする……。今までが今までだから、信じられないっていうか、こう……素直に受け止められないって感じ。
本当にこの状況に甘んじていいのか判断に困る。
「なっちゃーん!」
そしてこの状況、雰囲気を打破しうる存在が現れた。
「びっくりしたあ!」
「先輩となっちゃんが一緒に保健室行ったの見えたから来ちゃったー」
来ちゃったって、先輩に会いたかっただけな気がする……ああもう! なんか複雑!
いつも通りの佳の姿に、さっきまでの何となく重たい雰囲気が無くなって、少し呼吸がしやすくなった。
「鳴月」
今まで沈黙を保っていた先輩が、小さい声で私を突っつく。
「大丈夫?」
「ええまあ……まだ……」
「私もついて行った方がいい?」
「ん? なにがですか?」
意味は解るけど、なんか頭が拒んでしまう。嫌じゃないんだよ⁉
まあ佳が来たということは、この状況の説明をしないと駄目な訳で、そうしたら佳は喜んで協力してくれる訳で、そうなると私は佳と各部活を回らないといけない訳で、そしたら私は倒れてしまう訳で――。
これは、先輩と佳にお願いするのが正しいと思います。
「二人で行くのは危ない」
「先輩が私の代わりじゃ駄目なんですか……?」
丁度会話に花を咲かせている佳と先生を尻目に、私は先輩に提案をしてみる。
誰とでも仲良くできるであろう佳となら、先輩だって大丈夫なはず!
「それは嫌。鳴月がいないと駄目」
「じゃあなんで最初お願いした時断ったんですか?」
「それとこれは話が別」
「えぇ……」
「話は聞かせてもらったよー! なっちゃん!」
「あっ、えっ?」
なんで腕を掴む? ちょっと――。
「ちょっと――」
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