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第一話 変わらない日常
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しくじった。数学の課題をやり忘れってしまった。…正確にはあること自体は分かっていたが六限の授業までに提出すればいいと思っていたのだ。まさか朝礼で集めることになっていたとは思いもしなかった。
「ねえ。」
...
「数学の課題やってきた?」
...
「…見りゃわかんだろ。今やってんだよ。」
「あははっ!だらしな~い!まあ私もやってないんだけど。」
「おい。」
「だってしかたがないd…」
「おーいシュウ!」
親友のヒデが話しかけてきた。…少し不安げな声で。
「…まだ課題終わってねえの?」
「しょうがねえだろ忘れてたんだし。」
ヒデは大きくため息をついて自分のノートを手渡してきた。
「しゃーねえから今回だけ貸してやる。お前が課題やり忘れることなんてあんまないしな。」
「まじか!すまん恩に着る!」
「お、大げさだな。んじゃ今度マックおごれよ~」
「…150円までなら。」
「ポテトしか買えねえじゃんw」
ヒデは少し笑いながら自分の席に戻っていった。ヒデのノートのおかげで俺は何とか課題を提出することができた。
ー昼休みー
ようやく昼食の時間。屋上で青空を眺めながら…一人で弁当を食べるのが俺の日課だ。
「今日も昼ご飯屋上で食べるの?」
...
「ん。」
「私も一緒に行っていい?」
「いやどう答えてもおまえついてくるだろ。」
「えへへ。まあね。」
ドアを開けて屋上に出ると夏特有のむあっとした空気に包まれる。とても心地よいと言えたものではない。クーラーがよくきいた教室のほうがずっと快適だ。なんでこんなところで飯を食うことになったんだか…
確か春ごろサクラが西階段の屋上の扉だけ鍵が開いてることに気づいて…屋上で弁当食べてたら先生に怒られるかどうかってことでチキンレースが始まって、それ以来ずっと屋上で食べるようになった感じだと思う。
「シュウのミートボールおいしそう…」
「母さんの手作りだからなー。まあ一個くらいなら…」
...
「なーんてな。これは俺のミートボールだ。」
「…いじわる。」
「シュウー!」
またヒデが俺を呼んでいる。今度は少し焦ったような声で。
「悪い呼ばれたし行くわ。」
「はーい。」
俺は食べかけの弁当をしまってヒデのところに行く。
「なんか用か?」
「…佐藤先生が五限目の授業の準備手伝えってさ。ほらお前理科係だったろ?」
「あ~?めんどくせえな~…」
「…なあシュウ。」
「ん?」
「最近独り言多いけど…大丈夫か?」
「あー…ちょっと最近疲れててな。でも大丈夫だから。」
「ならいいけど…無理はすんなよ?」
「ああ。ありがとな。」
...
俺も本当は分かってる。彼女はもうこの世にはいないって。
「ねえ。」
...
「数学の課題やってきた?」
...
「…見りゃわかんだろ。今やってんだよ。」
「あははっ!だらしな~い!まあ私もやってないんだけど。」
「おい。」
「だってしかたがないd…」
「おーいシュウ!」
親友のヒデが話しかけてきた。…少し不安げな声で。
「…まだ課題終わってねえの?」
「しょうがねえだろ忘れてたんだし。」
ヒデは大きくため息をついて自分のノートを手渡してきた。
「しゃーねえから今回だけ貸してやる。お前が課題やり忘れることなんてあんまないしな。」
「まじか!すまん恩に着る!」
「お、大げさだな。んじゃ今度マックおごれよ~」
「…150円までなら。」
「ポテトしか買えねえじゃんw」
ヒデは少し笑いながら自分の席に戻っていった。ヒデのノートのおかげで俺は何とか課題を提出することができた。
ー昼休みー
ようやく昼食の時間。屋上で青空を眺めながら…一人で弁当を食べるのが俺の日課だ。
「今日も昼ご飯屋上で食べるの?」
...
「ん。」
「私も一緒に行っていい?」
「いやどう答えてもおまえついてくるだろ。」
「えへへ。まあね。」
ドアを開けて屋上に出ると夏特有のむあっとした空気に包まれる。とても心地よいと言えたものではない。クーラーがよくきいた教室のほうがずっと快適だ。なんでこんなところで飯を食うことになったんだか…
確か春ごろサクラが西階段の屋上の扉だけ鍵が開いてることに気づいて…屋上で弁当食べてたら先生に怒られるかどうかってことでチキンレースが始まって、それ以来ずっと屋上で食べるようになった感じだと思う。
「シュウのミートボールおいしそう…」
「母さんの手作りだからなー。まあ一個くらいなら…」
...
「なーんてな。これは俺のミートボールだ。」
「…いじわる。」
「シュウー!」
またヒデが俺を呼んでいる。今度は少し焦ったような声で。
「悪い呼ばれたし行くわ。」
「はーい。」
俺は食べかけの弁当をしまってヒデのところに行く。
「なんか用か?」
「…佐藤先生が五限目の授業の準備手伝えってさ。ほらお前理科係だったろ?」
「あ~?めんどくせえな~…」
「…なあシュウ。」
「ん?」
「最近独り言多いけど…大丈夫か?」
「あー…ちょっと最近疲れててな。でも大丈夫だから。」
「ならいいけど…無理はすんなよ?」
「ああ。ありがとな。」
...
俺も本当は分かってる。彼女はもうこの世にはいないって。
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