上 下
18 / 48
大好きな幼なじみに牙をむき始める姉妹。がおがお☆

十七話目 また、星が弾けた。〜ほのか、本気出しちゃうんだからぁ!〜

しおりを挟む
 
 ふう。

 二人と僕との釣り合わなさを思うだけで、冷静になれた。




 " 『ぜ、全部行っちゃう?でも、でもでも!流石に全部脱ぐのは恥ずかしい……ひゃう!ぬるぬるしてきた……ほのかでまたムキムキになってくれる?どきどき☆』"




 ないない。
 月とスッポンを地で行ってしまう。

 湯船からまた、シャンプースタンドを見る。

 ほのかと葛に彼氏ができて。
 これがひとつ、ふたつと無くなっていった時。

 僕はどんな風に思うのだろうか。
 
 多分、きっと。
 寂しくって、でも幸せにしてるかなって。
 そんな笑顔をするのではないかと思う。

 大切な大切な、妹分達の幸せを願って。




" 『はい、グッズとスマホ持って……こ、これ、ほのか興奮してるのバレバレじゃん!「コリコリさせてんじゃねえよ、ぐへへ」とか上下ぺろりんされたら……はあはあ、お兄ちゃん、してくれないかなあぺろぺろ。そ、そこはワザと、見える様に転んでみたり……?む、無理ぃ!』"




 おっと。
 感傷的になっちゃったな。
 昨日今日、かなり一緒にいたからね。

 身体と頭、洗うかな。

 動画で流れるBGMをアップめのモノに変えた。
 プラスチックの椅子を足元に動かして座る。

 ん?脱衣所に誰かいる?
 葛、戻ってきたのか?

「葛なのかー?」
「……!お兄ちゃん!ほのかだってば!ひどい!」
「……ん?……ほ!ほのっ!ほのぉ!ほのか?!おい!」
「きゃあ!やっぱり明るいとこ、恥ずかしい!」

 扉をガラリ、と開けて入ってきたほのかが、床に怪しげなグッズを放り出して、飛びついてきた。

「コリコリ見ちゃ、だめぇ……」
「何してんだ!何で服着てないんだよ!ハウス!押しつけんなー!」
「だ、だって!見えちゃうもん!」

 そういうレベルでは、ない。
 肩を押し返すと、尚更しがみつくほのか。

「む、胸が僕に当たってるんだよ!」
「当たるのはいいのぉ!あ、すっごく固い!」
「しがみつくな!もにゅもにゅさせるなぁ!」

 これは、大賢者でも無理だ!
 感触も、視覚もヤバすぎる……!


 
 しがみついたほのかの柔らかな胸が、僕にぎゅうぎゅう!と押し付けられている。

 脇腹には、お下げに結んだ小さな頭。
 透き通るうなじ、白く華奢な肩と背中、お尻。
 目の前で細い腰を、ぐっと反らしている。

 更に見下ろせば、指をきゅうっ!と曲げた足の裏がお尻の左右に見える。

 腰が震えた。

「お、おっき……葛にぴゅるぴゅる!って何回もされたばっかの筈なのに、すっごい!」

 その言葉に、葛との夢を思い出す。
 びくびくと、更に立ち上がっていく。

「……えっ!!固さが……まさか、葛で?!」
「はあ、はあ……え?」
「……ほのかの、おっぱい」
「くう!も、もうやめて……ダメだよ!」

 柔らかさに、パトスがせり上がりそうになる。

「気持ちー?えへへ!じゃー……葛の、ぱっくり」
「うあ!ほ、ほのか!ストッ……」
「あー!お兄ちゃん!葛の方がびくびくしてるぅ!もう、本気出しちゃうんだからぁ!」
「はあ、もうイタズラは……ふえっ?」

 そんなほのかに、変な声が出る。
 体を起こしたほのかが、女の子座りになった。



 息を飲む事しかできない。
 動く事もできない。



「かくなる上は!ほのかだってもっともっとお兄ちゃんを気持ちく、できますからぁ!」



 背筋を、ぴん!と伸ばし。
 何も隠さずに、僕を見上げているほのか。

 顔も。
 二つの薄桃を乗せた、滑らかな胸も。
 白く薄いお腹も。

 まっさらな太腿も、その付け根も。
 ただただ、美しい。

 余りの美しさに、伸ばして躊躇った右手。



 それがほのかの両手で導かれ、少し尖った場所ごと深く柔らかく包み込まれた瞬間。

「ほのか、ダメ………………あああああ!!」

 弾け飛んだ。

「ひょわわわわー!」

 その声に、恥ずかしさに、気持ちよさに。
 愛おしげに僕の体中に唇を添えるほのかの動きに。
 その、甘く可愛く耳元で囁く声に。

 震えが、止まらない。

「ほのかのおっぱいで気持ちくなった?ほのかのお腹と大事なとこにぴゅるぴゅる、のっかっちゃったね♪お兄ちゃん、もっと何してほしい?どうしてほしい?」
「ああっ、も、もうやめ……あ!」

 遠のく意識の中。

 驚くほど弾力のある胸を押し付けられて。
 胸先に、体中に唇を寄せられて、呻いてしまう。

 一瞬だけ半分項垂れていた僕がまた、痛いくらいに反り返る。

「ありゃりゃ?……ほのかでこんなにしちゃってぇ、悪いお兄ちゃん。すっごーい……ほのかで興奮してるの?ほのかも、だよ?」

 長い舌で、ちろりと首すじを舐められ。

「じゃあじゃあ…………」

 胸の先っぽを啄《ついば》まれ。

「いっぱいいっぱい、オシオキ、だよ?」

 ほのかの声が、下がっていって。



 ちろり、ちろり、ちろり。

 ん、あー。

 むっ。


「!!!……ほ、ほのっ!ほのか!待って!今、無理無、ああ!」

 過敏になっているそこから、震えが走る。

 何度も、何度も。
 蠢く長い、暖かいものに包まれて。
 
「あああっ!今は、やめっ?!止め、ううう!」

 んーーーーーーーー、ん。
 ん、ん、ん、ん!んーーーーー。

 逃げようにも、お尻を抱え込まれて、腰を前へと押し出される僕。
 
 ゆっくり、ゆっくり。
 絞り出すように、奥底からせり上がる、感覚。

「あああ!ほの、かあ!だめ!やっぱり……あ!」

 あまりの気持ちよさに、揺れる頭を掴んでしまう。

「ん?!……んーぉ?んーぉっ!!ん!ん!ん!……んんっ?!……んんんうううっ!!」
「あああ!ああああああああああ!」
 



 
 激しい震えと共に。
 星が弾けた。
 










「……ちゃーん……お兄ちゃーん起きてー。何でお風呂場でおねむー?お風邪ひきますよー?」

しおりを挟む

処理中です...